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C51 その2-フロント・キャブ

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フロントデッキ周辺

中村精密
中村精密
最近の模型から見れば簡素な作りです。ホワイトメタル一体のため、ディテールの追加・削除は簡単ではありませんが、基本的な形は押さえられています。
キングスホビー最初期ロット キングスホビーお召し
キングスホビー 最初期ロット
かなりセンスよくデザインされており、C55の下廻りに合わせつつも、C51らしさがよく出ていると思います。ライトはダミーですが、後に点灯式になりました。
キングスホビー お召し
デフが少し短く、ランボード上に手すりがついています。組み立てよりも磨き出しや塗装のほうが大変かもしれません。
ワールド工芸 ワールド工芸お召し
ワールド工芸
ほどよく整った形です。煙室戸の周囲の手すりは2タイプから選べるようになっています。端梁はZゲージ用マグネ・マティックカプラー専用で左右に分断していますが、まわりがごちゃごちゃしているのでそんなに目立ちません。
ワールド工芸 お召し
デフが短く、ライトはロストです。煙室戸ハンドルは2種を選べます。カプラーはダミーが付属し、端梁の分断はなくなりました。
マイクロエース本省式 マイクロエース住山式
マイクロエース 本省式
大鉄デフタイプで、フロントデッキに傾斜板が取り付けられています。煙突が細くてやや貧弱なのが残念なところです。
マイクロエース 住山式
給水温め器を除けば本省式と同じです。
マイクロエースデフなし マイクロエースお召し
マイクロエース C51 266
デフなしの一般的な姿です。レボリューションファクトリー発売のC51デフ(有井サイズ)など、好きなデフを付ける楽しみ方もあるかと思います。ただし貨車とのセット品のみで、単品がありません。
マイクロエース お召し
煙突が傾いて接着されている製品が目立ちました。
マイクロエース「燕」 ワールド工芸「燕」
マイクロエース 「燕」牽引機
給水温め機のない姿です。煙突が細いのが目立ってしまいます。
ワールド工芸 「燕」仕様
こちらも同一機がプロトタイプです。煙突の後ろに見えるのはコンプレッサー排気管の消音機です。
ワールド工芸 18900形
ワールド工芸 18900形
真空ブレーキとネジ式連結器仕様で、給水温め器はもちろんコンプレッサーや給水ポンプもないごく初期の姿です。

 

キャブ周辺

中村精密 中村精密

中村精密
キャブは少し高いようで、いまひとつ似ていない印象があります。
小さい模型はほんの少し寸法が変わるだけで大幅に印象が変わるので、似せるのは難しいかもしれません。
従台車はC51らしくできています。

キングスホビー キングスホビー

キングスホビー
よく似せてあるのではないでしょうか。このキャブのおかげで、製品の印象がとても良くなっていると思います。
後ろの窓の拡大改造を受けたものがプロトタイプのようです。

キングスホビー(お召し) キングスホビーお召し

キングスホビー(お召し)
両側のキャブ前方に、ついたてのような板が取り付けられています。
私が組み立てたものなので、この程度の拡大でも磨き出しや色さしの粗が目立って恥ずかしいです。

マイクロエース マイクロエース

マイクロエース
窓周りの印象把握が物足りなく感じる方もいらっしゃると思いますが、この時期の製品としては頑張っているのではないでしょうか。

ワールド工芸 ワールド工芸

ワールド工芸
これもよい形のキャブだと思います。キャブ下のパイピングは一体のエッチングなので、簡単に作れます。キャブの床には網目が作られているなど、凝った表現もあります。
この製品より従台車の構造も変わりました。バネの位置もC51らしくなっていますが、いくつか特徴的な部品が省略されているので(可動部なので仕方ないです)、中村精密のほうが遠目には似ているように思います。

編成の印象

MODEMOの「戦前仕様 普通列車基本セット」を引かせた様子です。C51は1960年頃まで使われたので、オハ35(茶)などを引かせても合うと思います。

キングスホビー
キングスホビー

ワールド工芸
ワールド工芸

マイクロエース
マイクロエース

ワールド工芸がバランス的にぴったりですが、レイアウトの主力がKATOの旧系列の蒸機という方なら、キングスホビーのほうが合うかもしれません。


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