Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>日車Cタンクの組み立て(トーマモデルワークス)
いよいよこのキットの大特徴のひとつ、プラスチック製の上廻りです。
いわゆる、プラ模型です。
ランナーは2つです。
黒成型されているので、手軽に未塗装で組み立てることにしました(というか最初からその気満々でした…)。
普通は黒成型でも、塗装は塗装で行うものと思いますが、そのままでも感じは出ると思います。
ライトや安全弁は、ちょっとしたものですので、金銀を筆塗りすることにしました。
パーツの成型は特別精密というわけでもなく、しかし特別甘いわけでもなく、まずまずかなと思います。
リベットもきれいに並んでいますし、大きいバリもありません。実際、組み立てに苦労するところはありませんでした。
ライトと安全弁は、ランナーに付いたまま、 水性塗料を面相筆で塗りました。
右上は後部妻板のライト(銀色)、左下は安全弁(金色)です。
なお、後部妻板は、窓が四角いものと丸いものの2つが付属しています。こちらは四角いほうです。塗りはしましたが、今回は丸窓のほうを使いました。
左上は後部妻板(丸窓)のライト、右下は前部ライトです。いずれも銀色で塗りました。
ライトを点灯式に改造する、スーパーな方もいらっしゃるかも。うまくいったら楽しいでしょうね。
タンク上蓋と前デッキが一体となった、P1部品を切り離しています。
プラスチック部品をぎりぎりで切ると傷みやすいので、部品から少し離れたところで切り離し、あとはナイフやヤスリで整えました。
切り離したP1部品です。
上の長いところがサイドタンク上蓋、一段下がった下の部分がフロントデッキになります。
細かいバリは削り取っておきました。
部品は一度にすべて切り離さずに、接着するたびにひとつずつ切り離し、仮合わせをして形を整えました。金属部分と同じです。
ただご覧の通り、私はそれほど丁寧に削り合わせや仕上げをしていません。ちょっと恥ずかしいです。
先ほどのP1部品に、右の側板となるP3部品を仮合わせしています。
これらの下端は一直線になるようにします。
それほど厳密に一直線になったような気もしませんが、適当なところで接着しました。
接着にはプラモデル用のタミヤセメントを使い、まず数か所で点付けしました。
ずれなどを修正してから、流し込みタイプのタミヤセメントを、合わせ目の裏側に少し付けて接着しました。
流し込みタイプは便利ですが、少しでも隙間があると表に流れ出してしまうので、私は時々失敗します。
左側も同様にして接着しました。
今回、全体を通して非常に気楽に組み立てています。楽しいですヨ。
炭庫後板と両側の側板は、断面が表に出ないよう、斜めに成型されています。
ぴったり合うように整えました。
またプラモデル用接着剤で点付けして調整し、裏から流し込みタイプを流しました。
どちらか一方だけで組み立てられるはずですが…。何かこのやり方が好きなんでしょうね。
車体の外形ができたので、左右のタンク上板をつないでいた仮ブリッジをカットしました。
内側にモーターが入るので、切り口は平らにしておきました。
下廻りにかぶせてみました。
モーターは無理なく入りました。
モーターの前後の間隔も見ておきます。
キャブの屋根と前後の妻板です。
後部妻板は、窓が丸いもの(P11)と四角いもの(P12)の2つが付属しているので、どちらかを選びます。
前後の妻板が、左右の側板の間にぴったり入るよう、幅を調整しました。
断面の部分は、金型から抜き取るために、少し抜き勾配が付いているので、そこをヤスって軽く平らにする要領でした。
上のほうが、屋根の丸みにぴったり合うかどうか、屋根と妻板を仮合わせして、互いを調整しているところです。
妻板の位置決めはあまりはっきりせず、前後に傾きやすい感じでした。
まだ隙間が空いています。妻板の左右の角を丸く削ったりして、なるべく隙間がなくなるよう合わせていきました。
これで正しい組み合わせなのかわかりませんが、屋根を接着しました。
屋根は天窓が前寄りになる向きにしました。
妻板は固定する前に、モーターに干渉しないかどうかを確認しておきました。
矢印の位置がちょっと当たりそうな気もしまして、はっきりしなかったので、念のため一回り大きく削っておくことにしました。
削りすぎて、ボイラーの上に隙間が出るといやなので、先にボイラーも仮合わせすることにしました。
ボイラーは上下分割になっていて、蒸気ドーム、サンドドーム、砂撒管も一緒にモールドされています。
これは楽ちんです。こういう手間のかからないキットが欲しかったんですよね。ほんとありがたいです。
上下を接着しました。
妻板とボイラーを仮合わせして、ボイラーの高さがどのくらいまでくるかを確かめました。
丸窓の下の線ぐらいまでなら、妻板下部の ∩ 部分を削り広げてもギリギリ大丈夫のようです。そんなに広げません。
∩ 部分の抜き勾配を平らにする程度削れば、十分モーターは入りました。
実はもともと入っていたのかもしれません。
ようやく前部妻板を接着しました。
次は後部妻板ですが、
思ったよりフライホイールは後ろ側にあるんですね。
前のほうで、モーターの前後の空間を確認してはいますが、自分の工作がいいかげんなこともあり、後部妻板に当たりやしないかと心配になりました。
まあ、当たったら当たったで削ればいいやということで、接着してしまいました。
後部妻板も前後に傾きやすく、ちょっとまっすぐ付いているかどうか自信がありません。
フライホイールとの当たりは、大丈夫でした。
ちなみに金属キットで、フライホイールがバックプレートなどにわずかに接触していると、走行時に「ヒーン」というような嫌な高周波音がして、ぞっとすることがあります。
下廻りを取り付けるために、エッチング部品のA11にM1.4タップを立て、車体前部に接着します。
A11部品はネジを切ったあと、下面をヤスリで平らにして、密着するようにしました。要するにこの部品はナットの代わりです。
瞬間接着剤でしっかり固定しました。
エポキシのほうがいいのでしょうが、なぜか私はエポキシで金属板とプラを接着すると、あとでペロリとはがれてしまうことがありまして。
下廻りに合体させて試運転してみました。ボイラーはまだ載せているだけで固定していません。
ウェイトも積んでいませんが、もともと下廻りだけでも走っていましたし、軽くても車体を載せたことでさらに良くなった気がします。
このままいくか、どこかで破綻するか…。