Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>日車Cタンクの組み立て(トーマモデルワークス)
プラスチック車体の続きです。いよいよ完成に向かいます。
タンク上面には側板の断面が見えるため、埋めてヤスるとよいのでしょうが、簡単に作るためそのままにしました。
ボイラーを固定する前に、左右の給水蓋(P14)を接着しておきました。
煙室扉(P7)の接着のため、ボイラーに合わせてみました。
煙室扉の裏側の出っ張りが少し大きいようで、あまりぴったり合う感じがしなかったので、ボイラーの断面の内周を少しナイフで面取りしました。
煙室扉、煙突、安全弁を接着しました。ボイラーの外観はこれで終わりです。
ボイラーの内側にぴったりはまる、ウェイトが付属しています。
接着する前に、モーターなどに当たらないか、前後の位置を確かめておきたいです。
とりあえず前いっぱいに寄せました(結果、それでOKでした)。
ついでに、サイドタンク内に入る四角形のウェイトも、当たりがないか確かめることにしました。
いずれも両面テープで仮止めしました。
下廻りに仮に取り付けて、徐々に速度を上げて試走しました。
幸い、モーターにも回転部分にも当たっていないようです。試走のあとにウェイト表面を調べましたが、何かに擦れた形跡はありませんでした。
場所が決まったので、それぞれエポキシで固定しました。
ボイラーを車体に接着しました。ちょっと水平が出なかったような気がしますが、あとで直しやすいよう、要所で留めるだけにしてあります。
前端梁(P13)です。リベットがきれいに並んでいます。
デッキの前方に接着しました。これでやっと、机の上に置いても傾かなくなりました。
入口の真下にステップ(P15)を接着しました。
車体内側に貼り重ねる恰好になりますが、のりしろが十分大きいのでしっかり付きます。
シリンダーブロックを付けますので、その前に下廻りをきちんと取り付けておきました。
フレームの後端を後部端梁に引っ掛け、前方を少し長いM1.4×L3ネジで留めます。
初回品には、特典としてホワイトメタルのシリンダーブロックが付属しており、説明書もそれを使うことが前提になっているように見えました。
しかし、あくまでも特典のため、標準品はプラ部品のほうだろうと考えて、プラ部品を使うことにしました。
前後2つのパーツ(P28+P29)に分かれていて、大きい切り欠きがあるほうが後ろ側です。
前後の部品を接着しました。
横から見ると中央に分割線があり、抜き勾配もはっきりわかるので、このままだと厳しい感じかもしれませんね。
ちょっとヤスって、基本的にはこのまま使いましたけど。
そのままだと、ピストン棒がシリンダーの前側につっかえるかもしれませんので、現物合わせでカットします。
切りすぎるとピストン棒が落ちてしまいます。動輪を回してピストン棒が一番後ろに下がったとき、どれぐらい長さの余裕があるかを最初に調べ(矢印の部分)、それより短くならないように少しだけカットしました。
また動輪を回して、ピストン棒が一番前に出たときに、シリンダー前蓋につっかえなければ長さはOKです。
ピストン棒がどこにも引っかからず、シリンダーブロックの中を往復することを確かめておきます。
ピストン棒の長さが決まったので、シリンダーブロックを床板に接着しました。
反対側も同じように作りました。
フレームの後部に、ブレーキシリンダー等を付けるのを忘れていました。P23およびP24部品になります。
一度、下廻りを外しました。
こちら側はP24部品です。フレームの穴に差し込み、内側から瞬間接着剤で付けました。
こちら側はP23部品です。いずれも、上廻りを取り付けると、キャブ下のステップに隠れてあまり見えなくなりますけど。
今度は前後のカプラー解放てこ(P18)です。一方は、ニッパーで切り離す際に端が少し折れてしまいました。
前後の端梁にある、てこ受けに接着しました。
プラスチック製のパーツですが、太さは十分あるので、扱っていても強度的な不安は感じませんでした。
最後のプラ部品はつかみ棒です。
根元の穴の径も比較的ぴったりで、はめ込むだけで安定して付きました。ただ一応接着剤は付けておきました。
ナンバープレートは赤塗装され、磨き出し済みなので、切り離すだけでそのまま使えます。
私はいつもタミヤのエッチングはさみを使って、ランナー部分をナンバーぎりぎりの位置でカットしています(あまり無理に刃を密着させると部品が曲がります)。
保存機をまねしたりして、前と側面に貼り付けました。
後部にも好きな位置に貼っておきました。
カプラーは付属していません。アーノルドカプラーの取り付けが説明されていますが、私はマグネ・マティックカプラー No.2001のショートシャンクタイプを使いました。
左右を軽く削ればフレームの内側にぴったり入りました。
このカプラーの取り付けネジはM1.2ですが、フレームのネジ穴(A5部品)はM1.4なので、1.4mmドリルで穴を少し広げました。
手持ちのM1.4ネジで取り付けました。カプラーの厚さよりもちょっと長いぐらいのネジです。
高さも特に問題ないようです。簡単に済んでよかったです。
ここで完成としました。組み立て時間はのべ9時間ぐらいでした。
今まで慣れていたキットと構成が異なることもあり、最後までとても楽しかったです。すぐにでも2両目を組み立てたいほどです。
スローもなかなかよく効き、プラ貨車6両くらいを引いて安定して走っています。何両引けるかはわかりませんが、あえて無理をさせていません。
私の作例では、スロー運転中の音がやや大きく、少々甲高い音がします。まだ工作にへたくそな部分はあったのだろうと思います。
しかし挙動が安定していて、走らせていて楽しいですから、満足しています。
慣れた人ならあっさり組み立てられるかもしれませんが、模型そのものがまるで初めてという方には難しいところはいろいろあると思います。走らないかもしれません。模型工作なので、どうしても経験を積んだり、練習して身につけたりしなくてはいけないところはあります。
それでも、一人でも多くの方に成功してもらえるよう、プラ車体部分は同じでよいので、さらに動力部を組み立てやすくしたビギナー版などもあればいいなと期待してしまいます。私自身も欲しいです。
(おわり)
日車Cタンク(トーマモデルワークス)と、きかんしゃトーマス(トミックス)の大きさ比べ