対策
むくみは、日常生活の少しの工夫で軽減できる
むくみの対策には、マッサージをしたり、適度な運動をしたりなど、日常生活での対処がいちばん。気になる脚、顔、手を中心に、簡単にできる方法があります。
脚のむくみ
脚は体の中でもっともむくみやすい部位になります。 心臓から遠く、しかも下のほうにあるため心臓から送りだれた血液を重力とは逆の力だで戻すのでエネルギーが必要です。水分は下ののほうにたまりやくなるため夕方にかけてむくみやすくなります。
足を高くあげる(腰より上になるように)
足を腰のあたりより高く上げるだけで水分は心臓方向にスムーズに流れます。むくみは溜め込むとなかなか解消するために困難になってしまうケースが多く1日に数回、仰向けに寝た状態で足をあげます。クッションなどの上に足を乗せてTVを見るなどの時間をつくります。足を高くすると気持ちよく感じる場合には足に水が溜まっている証拠です。
弾力靴下
皮膚の弾力が強いと余分な水分を押し返す力も比例して強くなり、むくみが生じにくくなります。弾力靴下は、 この皮膚の働きを補うものでもっとも効果的です。下のほうに強い圧力をかけることによって水分が無理なく押し戻される力を利用した靴下です。
マッサージする
水分が戻る通路となる静脈やリンパ管は、皮膚表面に近いところを走っています。とくにリンパ管は、表面にネットのように張り巡らされているためかるく手でさするようにマッサージし、流れを改善することでむくみが解消できます。
ふくらはぎ
ふくらはぎの筋肉には脚の水分を押し戻すための重要なポンプの役割を果たしています。お風呂上がりなどにローションやクリームを塗る際に一緒に両手でゆっくりもみあげるようにマッサージし、筋肉を活性化させます。植物油などを小さじ1~2杯程度使うと特に効果的です。
こちらにアロマを使ったマッサージでむくみをとる方法が解説されています。
くるぶし
内・外のくるぶしに両手の親指以外の4本の指を当て、骨の周りをゆっくりさすります。皮膚をずらすようなイメージで行うと効果的です。ゆっくり行うのがポイントでリンパの流れが改善します。
ひざ裏
ひざの裏にはリンパ節というリンパの流れのポイントが集中しています。ここに手を当ててかるくなで上げるように刺激します。
手のむくみ
手は、脚と違って、朝方にむくみやすいのが特徴。寝ているあいだは手をほとんど動かさないため、筋肉のポンプが働きにくく、末端に水分がたまりやすい状態になります。
手と指を動かす
万歳をして腕を上にあげ、手をぶらぶらしたりグー、チョキ、パーを繰り返して手指の曲げ伸ばしをすると水分が流れるようになります。
マッサージ
指先からひじに向かって手と腕をさすったり、軽く叩くと刺激によってむくみの不快な症状が軽減します。
顔のむくみ
顔は、朝日が覚めたときにもっともむくみを感じやすい場所。うつぶせで眠ると、重力の関係でよりむくみがちになります。とくにまぶたやほおは、皮膚組織の編み目が緩いため、水分がたまってむくみやすくなります。
温・冷タオルを使う
お湯と水で絞った温・冷 タオルを交互に当てると、 血管の収縮・拡張の働き が活性化し、余分な水分 を効率よく戻すことができます。
マッサージ
耳の下から首のわきにかけては、顔、顎のリンパに作用するリンパ節の集まるところ。円を描くようにかるくさすることでリンパの流れを活性化。水分を心臓に向かって押し戻すように誘導し、むくみを楽にします。
むくまないための生活習慣
疲れをためない
疲れやストレスがたまった生活で稟不足が続いたりす不規則な生活が続くと血中が酸素不足になって血管が拡張し、血管からしみだしやすくなりむくみのもとになります。
できるだけ十分な睡眠を心がけます。
適度な運動
ふだんから適度な運動で筋肉を鍛えることで、静脈血を送り出すポンプがに働き、むくみにくい体になりますリンパの流れは、歩くだけでも改善されます。脚をよく上げたり、腕を元気に振って、歩くようにすると、ひざや脚のつけ根、およびわきのリンパの流れが活性化され、さらに体の水分の流れがよくなります。
シャワーだけでなく入浴も
湯ぶねにしっかりつかって温まることで末梢の血流がよくなって、余分な水がたまりにくくなります。また水圧によって水分を押し戻し、むくみを、を解消するのにも効果的。38~40度くらいのお湯に15~20分くらい浸かるのが理想です。
バランスのとれた食事
むくみを防ぐには塩分を摂りすぎないようにたんぱく質やミネラルなどバランスのとれた食事が大切です。 血行促進のためには、しょうがやねぎなどもおすすめです。
むくみの解消には高麗人参が効く
血管拡張作用や赤血球を柔らかくする作用があり、冷えを改善しながら余分な水分を排泄してくれます。