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医療機関の受診が必要な場合

病気が潜んでいることもある

いつもとちょっと違うかも?と思ったら迷わずに病院で検査

むくみの多くは、生活の改善や食事などの対策によって軽減されたり、解消できます。ただし、なかには病気が原因で起こっていることもあります。夕方のむくみが翌朝まで残っている、ふだんは顔だけなのに手もむくむ、というように、いつもと違うむくみを感じたら、要注意です。また、病気によるむくみの場合、ほかにも症状があらわれます。動悸や息切れ、胸の痛み、尿が出にくい、イライラや落ち込みなど、気になる症状がみられたら、迷わずに医療機関を受診します。

受診するとこんな検査をする

血液検査

血液検査でホルモンのバランスを嗣べ、ホルモン分泌の異常(橋本病、バセドウ病など)がないかを調べます。また、肝臓や腎臓の病気の有無、貧血の有無がわかることもあります。

レントゲン検査

胸部のX線撮影によって、心臓などの臓器に異常がないかチェックします。

エコー(超音波)検査

超音波の反射により体内の様子を調べます。心臓、肝臓に異常がないかを調べます。

尿検査

腎機能に異常がないかを調べる検査です。

心電図

心臓が血液を送り出す拍動の様子を調べます。

検便

大腸ポリープ、大腸ガンなどをチェックします。大腸に出血があると貧血によりむくみが生じる場合があります。

代表的なむくみによる病気

女性に多いむくみの症状による病気です。

突発性浮腫

医療機関を受診し、検査によって心臓、腎臓、肝臓、その他の鹿器に異常がみられないにもかかわらず、しつこいむくみがあるもので、主に20代~40代の女性に多くみられます。やや神経質で情緒不安定なタイプの人に多いとされ、体重が1 日で2kgも変動する、朝は顔や手が、夕方は脚がむくむのが特徴。ストレスなどが誘因となるため、原因を除去するはか、利尿剤や精神安定剤などが処方される場合もあります。「冷え」を改善すると治る人も多くいます。

薬剤製浮腫

非ステロイド系抗炎症剤や降圧剤、ホルモン剤(ピル)など、副作用としてむくみを起こしやすい薬をのんだときに起こるもの。薬の服用を中止すれ ば、むくみは解消されます。

アレルギー性浮腫

アレルギー体質の人に起こる「クインケ浮腫」と呼ばれるのが主なもので、まぶたや唇、はおなどに赤みを帯びたむくみが生じます。数時間ないし2~3日で自然に消失します。治療には抗ヒスタミン剤、精神安定剤などが処方されます。

静脈性浮腫

静脈内に血栓ができるなどして、静脈血の流れがうっ滞することで、むくみが起こるもの。静脈造影検査によって診断され、薬の服用や注射による血栓溶解療法などの治療をするとともに弾力の強いストッキングや靴下を履くことで改善する場合もあります。

リンパ浮腫

乳がんや子宮がんなどの手術を受け、転移を防ぐために、脚や腕付近のリンパ節を切除することによって起こるもの。リンパ液の通り道がなくなり、組織内にリンパ液がたまってしまい、むくみがひどくなります。乳がんでは腕が、子宮がんでは脚がむくみます。運動やマッサージ、日常生活のエ夫のほか利尿剤や、柴苓湯、五苓散など漢方薬の処方、弾力ストッキングの着用などで改善できます。

脚気

ビタミンB1の不足によって起こる病気。脚を組み、ひざのお皿の下をたたいてぴょこんと上がらなければ、可能性大。むくみに加えて、疲れやすい、足のしびれや感覚麻痺などがみられます,治療は、ビタミンB1の投与が行われます。

ビタミンB1の働きと作用 | ビタミンの効能・効果
https://vitamin-guide.info/archives/42

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