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《賦物「アジアン千句」の巻》

(F5「おると」および
文化祭第4掲示板にて興行中)

★本興行は、これまで定例の朝・夜OLT間と第5フォーラム「おると」のバトンタッチによって詠み継がれて来ましたが、このたび"BIGLOBE文化祭2000"企画Cとして、掲示板「アジアン千句」を新設し、こちらからも参加頂けるようにいたしました。皆様のご来場・ご参加をお待ちしております。(2000.10.16)





賦物千韻「アジアン千句」の巻(4/5) 

 0601 ITの革命成して栄えんと         無耶
 0602  宰相もまず一本指で           真由
 0603 マイレージ韓国持って損はなし       筑前
 0604  焼き肉屋から届く広告          鶴鳴
 0605 ヨーデルで食べ放題を称えましょう     みど
 0606  三千円で四時間勝負           筑前
 0607 飽食の国に吐きつづける娘         野猿
 0608  タコ、エビ、カニは食っちゃならねえ   鶴鳴
 0609 そぅるなる韓屋のおかみ旧知にて      無耶
 0610  のどかに響く"いぇー"の語尾音      宗海
 0611 ゴーヤには本場のSPAMがよく合うぜ   みど
 0612  妖怪キジムナー好きなウコン茶      無耶
 0613 慈悲慈愛阿耨多羅三藐三菩提        海砂
 0614  シャング・リ・ラまでたどり着けるか   真由
 0615 まどろめば阿Qの夢は花の中        無耶
 0616  辛亥革命落ちゆくは溥儀         海砂
 0617 薄墨の七言絶句賜りて           無耶
 0618  凛々しき眉の女官絵姿          みど
 0619 ラーメンに入れて美味しいナンプラー    鶴鳴
 0620  リバウンドせずカルマ消したい      梨乃
 0621 名を変えて信仰集団さまよいて       みど
 0622  ゴキは南の島でのびのび        唐辛子
 0623 ブリっ子はわたしもバリよと留守のふり   無耶 
 0624  養殖ハマチ人面魚化する         蘭石
 0625 にっぽんは退化しているかもしれず     野猿
 0626  プレート押して土俵際まで        縄文
 0627 短観でゼロ金利策延長し          鶴鳴
 0628  それはそうとて屋台でビール       梨乃
 0629 猫缶も犬缶もみなタイ製で         無耶
 0630  鯛が入っているわけないか        海砂
 0631 浜網は小蝦にまじる廃棄物         宗海
 0632  伝票かえて通す税関           真由
 0633 この時計どこでお買いになりました     宗海
 0634  贋物好きのコレクターです         無耶
 0635 頼朝卿十五の砌の古ライカ         海砂
 0636  亀型墓にお宝の山            無耶
 0637 出生は木の股にあらず卵なり        宗海
 0638  孝行息子にマッコリの滝         海砂
 0639 攪拌の小指舐めるが作法にて        宗海
 0640  魔女はソウルの空に飛びかい       みど
 0641 黒猫が通って下駄の鼻緒切れ        真由
 0642  店前に盛る豚足の山           宗海
 0643 瞑りてイスラム僧が駆け抜ける       海砂
 0644  ベリーダンスにくねる太腰        宗海
 0645 パトロンは自家用ジャンボの石油王     真由
 0646  ヴィラの一泊50万円          宗海
 0647 亡命のイメルダ夫人靴忘れ         無耶
 0648  ピナツボ火山どんと噴上げ        海砂
 0649 北極の氷も溶けて押し寄せる        無耶
 0650  海抜ゼロの墨田江東           海砂
 0651 空襲の記憶次第に風化して         宗海
 0652  ガラスの兎どこへいったか        無耶
 0653 夏休み絵日記だけが白いまま        ロコ
 0654  のってみたいなピカチュウジェット    梨乃
 0655 固まった蕎麦がちんまり機内食       みど
 0656  北海道に野猿旅立つ           鶴鳴
 0657 草原の涼しさ思う猛暑の夏         ロコ
 0658  時を止めたい連衆全員          閑幽
 0659 台湾じゃ猫のいぬ間にペリカンが      筑前
 0660  龍の気配がヤマトうかがい        梨乃
 0661 ジパングの若者みんな冒険者        鶴鳴
 0662  部屋から出ない僕も慎吾も        野猿
 0663 かたんことん鶴の折る布上物で       みど
 0664  勘弁してねお代官さま          梨乃
 0665 ダミアンの母は米沢和牛とか        鶴鳴
 0666  私の詩集買ってください         野猿
 0667 青僧の雑巾がけの頸繊き          海砂
 0668  なむさんだーとおでこぐるぐる      真由
 0669 屏風から雀飛んだり虎出たり        無耶
 0670  寒山泣かす拾得の棒           海砂
 0671 ゴドー待つアジア演劇祭の夜        無耶
 0672  靴の匂いがやけに気になる        みど
 0673 鷹勝って黒字を見込む会社あり       筑前
 0674  ラーメン屋台俗物の群          鶴鳴
 0675 この秋のトレンドいまだに手が出ない    梨乃
 0676  菊花茶飲ませて皆にひんしゅく      坊主
 0677 三歳馬のちの三冠王となれ         野猿
 0678  サラブレッドのDNA検査        みど
 0679 かの国も亜州と聞き染めイスラエル     野幸
 0680  ラビの法衣の裾にかぎ裂き        海砂
 0681 清涼(kosher)と書かれた肉を食べなさい   無耶
 0682  道路工事の出稼ぎに行く         みど
 0683 妙案の言ひだし兵衛が人柱         宗海
 0684  北京原人いまはいずこに         梨乃
 0685 屋台ではさそり・ゴキブリあるそうで    坊主
 0686  ラピスラズリの魔よけ飲み込む      みど
 0687 肝心のハムラビ法典見損なう        海砂
 0688  目には目をってウィンクのこと?     無耶
 0689 歯には歯をその接吻のすごいこと      海砂
 0690  餃子ニンニクキムチお新香        宗海
 0691 めでたくも中韓日の揃ひ踏み        無耶
 0692  一発変換漢語ハングル          海砂
 0693 かにかくに母音少なき国言葉        宗海
 0694  守礼にかかる強国の罠          真由
 0695 提督は無為がよろしい平八郎        海砂
 0696  鼓腹撃壌食っちゃまた寝る        宗海
 0697 おほぞらが堕ちてくる夢ばかり見て     野猿
 0698  李下に冠正さない人           鶴鳴
 0699 君子ゆゑ無数の顔に豹変す         野猿
 0700  天空渡る雷神の声            梨乃
 0701 風吹けばレンタルビデオ儲かりて      ロコ
 0702  おせんキャラメル最中のアイス      みど
 0703 乱数が消えて平和になるらしい       筑前
 0704  消化試合の野球を思う          筑前
 0705 マジックの1より7が素晴らしい      梨乃
 0706  にわか国粋主義者あふるる        野猿
 0707 我こそは女王陛下の間諜だ         鶴鳴
 0708  フランス租界に猫足の椅子        蘭石
 0709 ゆらゆらと夢におぼるる阿片窟       みど
 0710  紅茶給仕がにんまりと月         鶴鳴
 0711 電撃の6ハロン戦きみが為         野猿
 0712  さいころ噛めば鉛玉出づ         蘭石
 0713 肩はだけ桜吹雪がみえねえか        梨乃
 0714  蛇頭の年齢は聞いちゃならねえ      無耶
 0715 ぐりぐりと義眼に隠す白い粉        宗海
 0716  支那服深き裾のスリット         海砂
 0717 三千の美女に一人の独裁者         縄文
 0718  十年遅れの革命きたる          筑前
 0719 ハッピーなマンデーなんて嘘でしょう    蘭石
 0720  孫の日あるの皆知ってる?        梨乃
 0721 罠のごと介護保険が幅利かせ        みど
 0722  税の督促溜まる一方           薊子
 0723 踏切の一時停止をまたも無視        宗海
 0724  アオザイ乗せてホンダ疾走        海砂
 0725 自転車は肩をすぼめるソウル街       宗海
 0726  ITカフェもニッポンカフェも      無耶
 0727 パソコンのケーブルなけりゃ只の箱      みど
 0728  βビデオは埃かぶって           真由
 0729 七人の侍録画の事始め           宗海
 0730  劇場で見よう踊るマハラジャ       無耶
 0731 ガンの鷹屋根を開いて飛び立った      筑前
 0732  胴上げされるぬいぐるみかな       梨乃
 0733 桃色のクマのおつむを割ってみる      野猿
 0734  顔ふく猿顔真っ赤か           ま猿
 0735 ほれここだ小蓑はここぞ山の暮れ      蘭石
 ---------------- 以下フォーラム・ウェブ掲示板引継ぎ --------------------
 0736  股引欲しき初時雨なり          宗海
 0737 世にふればランプの魔神も錆ついて     薊子  
 0738  シルクロードに密輸グループ       みど 
 0739 バザールで買い需めたり鸚鵡二羽      薊子 
 0740  天高くしてパラリンピック        野猿
 ------------------------ 以下朝OLT引継ぎ --------------------------
 0741 たくましき腕は汗と涙にて         無耶
 0742  赤道直下延縄の船            海砂
 0743 そのかみは鰊御殿と囃されし        宗海
 0744  松茸御殿はいまや雲南          無耶
 0745 廃村の沙汰あり寄せる鳩の首        海砂
 ------------------------ 以下夜OLT引継ぎ --------------------------
 0746  時間をかけてプーアル茶つぐ       鶴鳴
 0747 大国の首相奏でる胡弓の音         野猿
 0748  平和貢献ノーベル賞           梨乃
 0749 北風に首を傾げる案山子いて        みど
 ---------------- 以下フォーラム・ウェブ掲示板引継ぎ --------------------
 0750  峠越え行く先は間島           薊子
 0751 無勢なり縋るはもはや奇策のみ       宗海
 0752  いつやら盤に見えぬ玉将         薊子
 0753 村一の大法螺吹きと囃されて        宗海
 0754  千枚目には金の座布団          薊子
 0755 チベットの生佛樣いたいけな        無耶
 ------------------------ 以下朝OLT引継ぎ --------------------------
 0756  兎と亀を繰るマニ車           海砂
 0757 門前に屯する子の細き腕          宗海
 0758  少年想うゼロの概念           海砂
 0759 ガングロをやめて美白へ一直線       真由
 0760  ソノ子というは黄泉の女神か       無耶
 0761 しかめ面すれば傾くアイライン       宗海
 0762  雨に煙るは合歓の仇花          海砂
 0763 中原に兵どもの跡を見て          無耶
 0764  兜の上にとまるがちゃがちゃ       海砂
 ------------------------ 以下夜OLT引継ぎ --------------------------
 0765 梵天丸かくありたいと独眼竜        鶴鳴
 0766  もいちど見たいイグアナの真似      野猿
 0767 ピアノ弾き叩き壊して芸術だ        梨乃
 0768  和太鼓響くベルリンの夏         みど
 ---------------- 以下フォーラム・ウェブ掲示板引継ぎ --------------------
 0769 どこへでも行くのよ日本のOLは     唐辛子
 0770  風水によるカーテンの色         みど
 0771 くるくると農楽隊は宙を舞ふ        宗海
 0772  コウモリ料理勇気振るって        薊子 
 0773 蚊の目玉鵜の目鷹の目スープ皿       宗海
 0774  復員兵を吠えたてる犬          薊子 
 0775 石炭の粉の張り付く無蓋貨車        宗海  
 ------------------------ 以下夜OLT引継ぎ --------------------------
 0776  幕見見物オペラグラスで         梨乃 
 0777 酔狂が湖畔に集う文化の日         みど 
 ---------------- 以下フォーラム・ウェブ掲示板引継ぎ --------------------
 0777 酔狂が湖畔に集う文化の日         みど
 0778  二ケツのバイク登る山坂         海砂 
 0779 ティッシュにて草餅包み懐に        みど
 0780  特別料理がバーベキューとは       宗海 
 0781 ぬる燗となったリュックのビール缶     みど
 0782  酔眼が指す原人石器           無耶 
 0783 神の手も佛の足も花の下          薊子
 0784  ポルターガイスト打ち騒ぐ春       みど
 0785 心配な船出の前の初雷           無耶
 ------------------------ 以下朝OLT引継ぎ --------------------------
 0786  曲げわっぱ飯どかと盛ったる       宗海
 0787 角巻に見つめられてる馬の骨        海砂
 0788  トンネル抜けてここは雪国        宗海
 0789 フィリッピーナのつぶらな瞳忘られず    無耶
 0790  タガログ語にて愛をささやく       薊子
 0791 両軍が王の御前にひざまづき        真由
 0792  福岡ドームに罰金の沙汰         海砂
 0793 大リーガーばかりで誰もいなくなり     無耶
 0794  旬の蟹なら財布はたいて         薊子
 ------------------------ 以下夜OLT引継ぎ --------------------------
 0795 ミスカトニック異形の神の載った本     鶴鳴
 0796  シルクロードの終点の街         みど
 0797 友達にもらったテープ喜多郎で       ロコ
 0798  猫も杓子もインド放浪          野猿
 0799 ホーチミンシティで春巻ほうばって     梨乃
 0800  たくみにさばくアオザイの裾       みど

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