救援信号【きゅうえんしんごう】
火星宙域会戦で帰還を失い、ジュリアの指示で
退却しつつ第X艦隊から発せられた電波シグナル。
しかし、会戦が行われた宙域から発した電波が
地球に届くには19分前後かかり、救援にくるはずの
(とジュリアは知っていた)ビルキスも出動可能かどうか不明、
さらに通常の戦闘艦ならば地球から1ヶ月以上もかかる距離
と、この時点ではまったく希望のないものであった。

亜空間航法が実現されるまで、
最速の通信手段は電波だったのである。

本文:金子良馬、山口恭史 
初出:II-p93 「未完兵装ルナシャフト設定資料集・用語集」
※当ページに含まれる全ての文章について、一切の無断引用、複製、配布等を禁じます。