火星宙域会戦【かせいちゅういきかいせん】
火星宙域で第X艦隊イコノシャフトとの間に行われた
二度の戦いをさす。

第一次会戦ではCS隊が圧倒的な戦果をあげ圧勝したものの、
(参考として第一次会戦での
 アレクサンドロスCS飛行隊
 チーム・アマギワの戦績は394、
 チキ108、フーメイ88、ミカ96、ソフィア102
 同じくチーム・ムジカノーバの撃墜数は492、
 ミール326、レミィ65、エレノア54、シェリー47と
 この2つのチームだけで敵の10分の1以上を撃墜している)
実際には同時期、他の艦隊にも敵イコノシャフトが分散・接触しており、
特に第X艦隊方面に向かった敵(約30,000)は合流予定だった
第IX艦隊の全滅と引き換えに、かなりの数が駆逐されていたため、
第X艦隊は遭遇時に8000機程度の敵を迎撃することになったが、
これはニビル側の戦力からすれば性能的にも物量的にも
ほんの一端にすぎなかった。

つづく第二次会戦ではアドバンスド型イコノシャフトの登場により
戦況は一変、アレクサンドロス艦長ジュリアの機転によって
辛くも全滅をまぬがれたが、艦隊としての機能は
すでに失われ、救援信号は発したものの、
ビルキスの出現までは人類の希望は遂につきたかにみえた。
またこの戦いで第X艦隊の兵士1万1,024名が
死亡あるいは行方不明。またファイナリストソフィアが死亡、
ミール左腕を負傷した。

なお、この火星宙域会戦の時点で、
IESA地球艦隊はニビルとの会戦=作戦開始ポイント
(全艦隊の合流ポイント)をアステロイドベルト付近と設定していたが、
ニビルの尖兵であるイコノシャフト群の侵攻が想像以上に早かったため、
第X艦隊も含めほとんどの艦隊は火星宙域で各個に戦闘に
突入することになった。

本文:金子良馬、山口恭史 
初出:II-p49 「未完兵装ルナシャフト設定資料集・用語集」
※当ページに含まれる全ての文章について、一切の無断引用、複製、配布等を禁じます。