<文責:女王様1号>
「旅行記」のところどころにも出てきているが、1号は建築紙模型愛好家である。「建築紙模型ってナニ?」という(ほとんどの) 方のために簡単に説明すると、読んで字の如く『建築物の紙製の模型』で(をい)、印刷されている展開図を 切り取って山折り・谷折りして組み立てる…というもの。全パーツ分の展開図が数十ページに及ぶようなものは、本の形式で 売られていることが多い。そして1号の知る限り、その種の本は本屋さんの「美術・工芸」コーナーよりも 「建築」コーナーに置かれていることが多い。
実際の作業には切り取り用のカッターと下に敷くカッティングマット、貼り付け用の木工用ボンドが あればOK!
あとはなんといっても根気。(^^)以下は1号がこれまで作成した貴重な?作品群です。
サグラダ・ファミリア | 西武池袋店Libroにて購入(西村書店 2,950円) 縮尺 1/300 | |||
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安土城 | 宮上茂隆 「復元模型 安土城」(草思社 3,900円) 縮尺 1/75 | |
ご存じ、織田信長が琵琶湖畔に建て、本能寺の変後に焼失した7階建ての城。 この紙模型はスグレモノで各階ごとにとりはずすことができ、内部の畳やふすまの絵まで描かれている。 この本のことは新聞の下の方に掲載されている出版物の広告で知った。内容は展開図本体とかなり詳しい組立手順ページの他に、 歴史的な解説まで。(そのせいで珍しく組み立て後も本を取ってあった) 草思社からは他に「薬師寺東塔(3,600円)」が出版されている模様。 |
ドゥオーモ | フィレンツェ・ドゥオーモ1階のみやげ売場にて購入。値段は2,000円くらいか? | |
ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ=花の聖母教会)本体の他にジョットの鐘楼と八角堂も付属して
いる。 八角堂とクーポラ(円蓋)の一部をはずすことができ、中も見れる…のだが、そっと置いておかないとクーポラのはずれる部分が ダラ~ンとぶらさがってしまうのが難点。(できあがりがゆがんでいるからだという説も (^^;) ※ドゥオーモについては「イタリア旅行記」もご参照 下さい。 |
タワーブリッジ | ロンドン・タワーブリッジのたもとにあるみやげ売場にて購入。値段は800円くらいか? | |
いかにもみやげもので造りはかなりチャチ。本形式ではなく全パーツが紙2枚に収まっているだけ。本物の
タワーブリッジは跳ね橋だが、もちろんこの模型は可動式にはなっていない。 縮尺がかなり小さいため、切り取ったり折ったりする時のちょっとのゆがみが命取りに。せめてこの上のサイズのを買えばよかった… 後悔先に立たず… (;_;) ※タワーブリッジについては「イギリス旅行記」も ご参照下さい。
また、サグラダ・ファミリアと同じ西村書店から、ちゃんと開閉できる?紙模型(1,850円 縮尺 1/300)が出ているようです。
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アルハンブラ宮殿 | グラナダ・アルハンブラ宮殿近くのみやげもの屋にて購入。値段は2,000円くらいか? | |
アルハンブラ宮殿の敷地全体を対象にしている模型のため、肝心の建築物や有名な庭園などは非常に小さく
なってしまい、ぱっと見何が何やらわからない。(この写真ではもう全然わからない。 (^^;) やたら樹木のパーツが多く、組み立てながら「何作ってるんだ、私は?」と思うこともしばしば。 ※アルハンブラ宮殿については「スペイン 旅行記」もご参照下さい。
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カサ・ バトリョ |
バルセロナ・グエル公園のみやげ売場にて購入。値段は1,000円くらいか? | |
同じシリーズで他にもガウディの建築紙模型多数。サグラダ・ファミリアのみやげ売場にもあった。 タワーブリッジ同様に縮尺が小さい上、バルコニー部分や屋根などに曲面が多用されているのでかなり組立が難しかった。やたらと 窓の数も多いし。 さすがガウディ建築、一筋縄ではいきません。 ※カサ・バトリョについては「スペイン旅行記」も ご参照下さい。
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建築紙模型の魅力は、サグラダ・ファミリアや安土城のように「まだ or もう ない建物をじっくり 楽しめる!」ってことでしょうか。できあがった作品は下駄箱の上などに飾ってシュールな玄関先を演出することもできます。 (←それは1号んちの玄関 (^^;)
手仕事好きな人は実際に作ってみると結構ハマると思うのですが。
まだまだ少ない同好の志を増やすべく、とりあえずスペインで2号&3号に組立サグラダ・ファミリア、4号(2号の姉)に組立 カサ・バトリョを買わせることに成功。
というわけで、3女王様は全員組立サグラダ・ファミリアを持っているのです。そんな3人組は世界 広しといえども我々くらいのものだろう…。 (^^;最後に1号がぜひ欲しい建築紙模型ベスト3(順位は特にないですが)を。
この中で実際に行ったことがあるのはソールズベリー大聖堂ですが、紙模型は売られていませんでした。「イギリス旅行記」にも 書かれているように、イギリスのみやげ売場はいろいろな図案のクロスステッチ刺繍セット(?)ばかりやたらと充実しており、 まっとうな紙模型は見かけませんでした。
- ソールズベリー大聖堂(イギリス)
- ブダペストの国会議事堂(ハンガリー)
- タージマハル(インド)
そう考えるとかつて英国領だったインドも期待はできないか?ハンガリーに賭けるしかないのか?◆ 2000年8月 追記
この後、1999年11月にインド、2000年GWにハンガリーに行きましたが、組立タージマハルも組立国会議事堂も手に入れることは できませんでした…無念。
◆ 2002年4月 追々記
本稿がプロのペーパーエンジニアである坂 啓典 様の目に触れ、 ご自身が作成された組立タージマハルをフリーでダウンロードできるサイトを教えていただきました。 (^^)
実物との対比写真などは『インド旅行記』の 「番外編」をご覧ください。
◆ 関連リンク ◆建築紙模型関係のリンクを探すのも一苦労でした。「ペーパークラフト」で検索してかろうじてヒットしましたが、「ペーパー クラフト」って言うと自動車とか紙飛行機がメインなんだよなぁ…。
- ★ 集文社
- 紙模型本発行のメジャーどころ(多分)。しかし私はまだここのシリーズは作ったことがない…
- ★ GOICHI2001
- このHPを作っているHAZELさんというのが何者なのかよくわからないのですが、自分(たち?)で建築紙模型の設計から やってます。
- ★ 続・建築紙模型コレクション(2000年8月 追加)
- この後で1号が入手・作成した紙模型(プラハ旧市庁舎&シュテファン寺院)を紹介しています。