メンバー中、免許保持者1名(それもペーパー)だったため、公共機関を活用して各地をまわりました。
車がなくてもなんとかなりますが、郊外を自由にドライブしてみたかったというのも、正直な感想です。 しかし、外国で列車を待っている間は「世界の車窓から」♪のBGMを一人勝手に流しつつ、優雅な気分に浸ることができます。これがフリーの旅の醍醐味です。 |
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◆飛行機 イギリスへの往復はヴァージンアトランティック航空(VS)を利用しました。ハイシーズンのため直前まで予約がとれず、冷や冷やもの。 途中で代理店に「英国航空(BA)なら確実にとれます」と言われ、その気になりかけたのですが、差額はなんと一人当たり4万円強。 学生時代からの貧乏性が抜けないメンバーにとっては痛い金額でした。(結局ギリギリまで粘ってめでたくVSをゲット)しかし、英国航空は時間に正確(VSは成田発2時間遅れ)、ヒースロー空港でも専用ターミナルと扱いが別格(地下鉄の駅からも近い、エアバスも真っ先に停車する、空港もあまり混んでいない)なので、懐の暖かい方にはおすすめかもしれません。
**番外**
なぜかわかりませんが、VS機内はとーっても寒い。以前に、ケニヤ旅行の際にも(ロンドンまで)利用したのですが、その時も寒かった。 何か羽織るものを機内に持ち込んでおきましょう。ちなみにVSはアメニティグッズが充実しているのがポイント高。
◆地下鉄 ロンドンといえばアンダーグラウンド。市街をくまなく走っている上に路線図も整備されています。 旅行者には便利でお得なパスもあるので、個人旅行者には最も便利な交通手段。我々は1week travel card(1週間有効で£13。時間帯の制限はなく、バスも共通)を購入し、十分すぎるほど元を取りました。しかし、イギリス人の体格には不釣り合いなほどに車両や椅子が小さい(=日本人には丁度良い)のはなぜなんでしょう? ちなみに車内には吊革ならぬ吊り玉があります。試しに持ってみましたが握りにくいことこのうえナシ。
自分のプランに合ったパスを選ぶには、日本でじっくり検討しましょう。時間や利用区間に制限があったり、購入する際に写真が必要であることも。 (10年以上も前の証明写真を持参したもの約1名…いわく「東洋人の顔なんてみな同じ」…確かに見とがめられませんでしたけど)
◆バス ロンドンといえば赤の二階建てバス!!(通称ダブルデッカー。しかし、我々が初めて乗ったバスは何と1階立てでがっくり)。 憧れの乗り物だったのですが、地下鉄ほど便利ではナイ。路線がいっぱいありすぎて、バス停で地図をじっくり眺めないと選べません。 途中で降りる場合は地図とにらめっこして合図しなくてはならないし(運転手に「ここで降りたい」と伝えておけば知らせてもらうことも)、同じ名前のバス停でも、複数の停留所があり路線によって停車場所が違うので、「バス停を求めてバスを追いかける」なんてこと(実話…汗;)になります。
インフォメーションでバスマップをゲットできていればこんなことにはならなかったかも。
ちなみに、安心して二階に上がるためには、目的地が終点であることが必須条件。地下鉄にはない車窓の風景を楽しみながらゆっくり乗ることができます。**番外**
ソールズベリー駅からストーンヘンジへ向かう時もバスに乗りました。こちらの切符はビンゴカードそっくりで、日付などを自分でスクラッチする仕組み。駅の窓口でもらった時は、あたったら景品でもくれるのかと思いましたが…外見に反してただの切符でした。
◆鉄道 ロンドンには国鉄のターミナル駅がいくつかあって、どこへ行くかによって利用する駅が違います。 我々はパディントン駅からウィンザー城へ、ウォータールー駅からソールズベリー方面へ向かいました。つい探してしまうのですが、改札は特になく、チケットは車内検札(来ないこともある(^^;)。 検札に来る車掌さんが通路ギリギリの巨大な「おばちゃん」だったりしても驚いてはいけません。
ターミナル駅は広くてホームがたくさんあるので、少し早めに着く方が無難。私たちは地下鉄の乗り継ぎが悪くてパディントン駅構内をダッシュするはめに。 結局発車3分前にホームにたどりついて事なきをえたのですが、あせりまくった1号&3号をよそに、2号ひとりが心中「余裕ね」と思っていたらしい。
列車の切符はターミナル駅で購入OK。我々は下記のチケットをヴィクトリア駅でまとめて購入しました。 構内がとにかく広くて、窓口を探すのに一苦労。行き先によって発券窓口が違うことも。
乗り物奉行である1号は、要領よくイギリス国鉄のホームページで必要な列車の時刻をすべて調べ上げてメモを作成し、窓口で差し出して
"These tickets and reservation, please"
と言って必要な切符をゲット(名付けて"メモ書き英会話"…会話か?)クレジットカードも使えるので便利です。しかし、同じ駅で、僅か3分差で購入した切符(方向が違うので窓口は別だった)の換算レートが違っていたのはなぜなんでしょうか? ホームズ探偵にきいてみたいところです。
*** 利用区間一覧 *** ※料金は1997年7月当時のものBack
- パディントン~ウィンザー&イートンセントラル … 急行で約40分。途中スラウ駅乗換。£5.40(往復)
- ウォータールー~ソールズベリー … 約1時間半。£19.50(確か自由席)
- ソールズベリー~バース・スパ … 1時間弱。£9.40。(このチケットのみソールズベリーで購入)
- バース・スパ~パディントン … 約1時間半。£26.50。
◆タクシー 地下鉄に比べると割高ですが、黒塗りロンドンタクシーには乗ってみたいもの。 ピーカンのバースからロンドンに戻ってきたらいきなり雨だったのでトライしました。 黒塗りでちょっといい渋めのおじさんが運転しているというイメージ(勝手?)ですが、スニッカーズカラーに塗られた車体(派手!)はあるわ、トラックの運ちゃん風の人も運転しているわ。 (こだわって「黒塗り」を呼び止めましたが運転手は兄ちゃんでした)車内は広々として日本人3人ではガラガラ。ちなみに、料金は降りてから払うのが決まりだそうです。(アメリカなら乗り逃げられそうですね…)
バースでもタクシーに乗りましたが、こちらはごくごくふつうの乗用車でした。ただし、鼻歌得意の性別不明な運転手さんに1度だけあたってしまいました。
その1: "Would you call a taxi for us?"
もし、「その2」でお願いした場合、相手は
その2: "Would you call us a taxi?"って"Hey,Taxi!"と呼んでくれるでしょう。
…その2は「私たちを"Taxi"と呼んで下さい」なんですね…
えすぎて "Would you call us for a taxi?"なんて言わないように。
◆船(テムズ川クルーズ) ロンドン・タワーのすぐそばに船着き場タワー・ピアがある。 ロンドン・タワーとタワーブリッジ見学のあと、ここから3人でチャリングクロス・ピア(ピカデリーサーカス近く)まで移動する予定だったのだが、筆者3号は体調が思わしくなかったため(ただでさえ三半規管はガラス製(^ ^;)、1号&2号のみ乗船。
#3号は生まれてはじめての「海外でひとりぼっち」で不安がったため、2人がかりで地下鉄ルート確認作戦をしてもらいましたテムズ川クルーズ船はほぼ30分に1本ペース。(ちょうど前の便が出たばかりで1号&2号は時間をロス。 その間にタワー・ブリッジを走るダブルデッカーを写真におさめる作業に没頭) そんな事情を知らない3号は地下鉄びくびく一人旅の乗り換えが順調すぎ、待ち合わせポイント(スマイソン前)で、ぽつねん…。#15分毎にスマイソン前に立つ、との約束だったためうかうか他の店をのぞくわけにもいかず…
船は隅田川の水上バスに似ていて、前方がガラス張りのサンルーフ(?)席、後方はオープンエア席。 一番前へ突進した2人によると、風が通らないためけっこう暑かったとか。 乗客も前にはチラホラ、後ろはたくさん、だったらしい。写真撮影するには前の方がよさそうですが。(あとは雨の場合ね)
チャリングクロスピアまでは約20分。途中、ロンドン・ブリッジ,サザーク・ブリッジ,ブラックフライヤーズブリッジ,ウォータールーブリッジの下をくぐることになります。
◆エアバス ロンドン市街からヒースロー空港までは地下鉄も利用できますが、宿泊したホテルのすぐ近くにエアバス発着地があったので帰りに乗ってみました。 (疲れのため、石畳の上をスーツケースをひきずって歩くのは嫌だったのです)少し値は張りますが、空港まで直行というのはやはり楽です。地下鉄と違って景色は楽しめるし、眠っても(たぶん)大丈夫。 ちなみにエアバスのシートの座り心地がとてもよくて、腰痛持ちのメンバーは「もって帰りたい」と言っておりました。
空港に着いても、お目当てのターミナルで下車するまでには思わぬ時間がかかることも。 時間に余裕を見ておいた方がよいです。#さもないと、泣く泣く免税店素通りなんて羽目に…。