ベネチア初日の夜中に街をさまよっていた時のお話。だいたいなぜなかなか来ないヴァポレットを待ちきれずに歩き出してしまったかと 言うと、ワイン&ミネラルウォーターの飲み過ぎで自然の欲求が高まっていた(ことに店を出てから気づいた)からなのですが。 (^^;
ひとけのない通りで一生懸命建物の壁に貼られている矢印表示を探している一行の目に留まった表示。「WC→」?!もしかして 公衆トイレが?と、他の二人が止めるのも聞かず、矢印の指す方角(暗い)に突き進む女王様1号。1号が目にしたものは… 「←WC」。通り過ぎてしまったのかと思って戻るとまたもやさっきの「WC→」。???
「WC→」と「←WC」の間にあるものは1件の廃屋。扉には鍵がかかっていて開かない。公衆トイレのなれの果てなのか?それとも 「ここならやっちゃってOK!」というイミだったのか?(それはきっと違うだろう。)
正解をご存じの方、どうぞご連絡下さい。(その後あまりにも道に迷いすぎて、ホテルにたどり着く頃には欲求は去ってしまっていました とさ。)
ちょうどベネチア滞在中にそのシーズンのセリエAの優勝がACミランに決定。テレビでは特番をやっていました。翌日乗った飛行機内で サービスのスポーツ新聞(なぜか紙がピンク色)を見てみると、ページ数の3/4はサッカー関連でした。 イタリア語わからないので内容は不明でしたが。話が前後しますが、土曜の午後にフィレンツェの街を歩いていると、人だかりがしている一角が。近づいてみると、トトカルチョのスタンド でした。見よう見まねで買ってみたら面白かったかもしれません。
フィレンツェに到着し、ホテルでテレビをつけた途端にやっていたのが「セーラームーン」。正確には「セーラームーンR」だったらしい。 もちろんイタリア語吹き替えですが、「うさぎちゃん」は「バーニ(ウサギの直訳か?)」、「ほたるちゃん」は「ホッタリアーノ」 という名前になっていました。
街中のおもちゃ屋や屋台でも人形やお面などのグッズがいろいろ。日本アニメ恐るべし!
フィレンツェの皮製品ショップで女王様1号がスェードコートを買った時のこと。オヤジが「みんなの名前はなんていうの?」と聞くので それぞれ教えたのですが、聞いといた挙げ句に「日本人の名前は覚えにくいね。」てなことを言い、3人にそれぞれ命名してくれました。
いわく、1号→マリーザ 2号→パオラ 3号→マリア。
どういうチョイスなのかは謎。オヤジの娘の名前だろうか? 一行はこの名前をイタリアでのセカンドネームとすることに決定。
ある程度の額以上(我々がイタリアに行った時点では、1店での購入額が30万リラ+税金)の買い物をすると、免税手続きを受け られます。店で書類を作ってもらう→イタリア出国時に空港の税関でその品物を見せて書類にスタンプを押してもらう→書類を空港の ポストに投函(切手不要)、という手順。
フィレンツェでスェードコートを購入した女王様1号は、出国するベネチア空港で税関のスタンプをもらわなければならなかったの ですが、これがまたひと騒動。送迎ボートが来なかったためにただでさえ空港着が遅くなった上、税関がどこにあるのかよくわからない。 (小さな空港なのですが)空港の係員に聞くと、聞く人ごとに違う方角を指す。やっと税関のブースにたどりつくと中に人がいない。 大声で呼んでいると、控え室みたいなところで油を売っていた係のねーさんが登場し、品物など一瞥もせずに書類にスタンプを 押してくれました。やれやれ、お次は書類を投函…と思うと封筒の口を閉じるものがない。チェックインのカウンターに取って返し、 ホチキスを借りる。あとはポストを見つけるだけ!というところで時間切れ。 (^^;
結局成田空港で投函するはめになりましたが、無事2ヶ月後くらいに免税金額がカード口座に振り込まれました。
イタリアに行く前に、東京三菱系の外貨ショップでイタリアリラ(現金)に両替をしてきました。その時、TCもあることに気づいたので 「現金よりTCの方がいいかな?」と思って申し込もうとしたのですが、店員さんによるとイタリアリラはインフレが激しいのでTCの 有効期限は1年間とのこと。つまり「余ったら次回行く時使えばいいや」ということが出来にくい。
というわけで、結局現金とカードのみで行きました。
我々は元々塩野七生の作品が好きで、イタリアに対する知識やイメージも彼女の作品を通して培われた部分が大です。 今回の旅の前も「予習」と称して未読の作品を読みあさったりしました。(付け焼き刃?)
何の先入観もない白紙の状態で見聞きしてこそ、という人もいるとは思いますが、読んで損のない作品ばかりですので、時間のある かたはご一読をオススメいたします。
以下に、塩野七生作品から特にイタリアを知る参考になりそうなものを挙げます。(1号の独断と偏見による。)
- ・ローマ人の物語 Ⅰ~Ⅶ (新潮社)
- 92年より年1冊ずつ刊行中(全15巻予定)。待つこともまた楽しみなり。
- ・神の代理人 (中央公論社)
- 4人の法皇をそれぞれ中心に据えた連作中編。
- ・チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮社)
- 1号が中学生時代に最初に読んだ塩野七生作品。(だからどうしたと言われると困るが (^^;)
- ・我が友マキャヴェッリ フィレンツェ存亡 (中央公論社)
・マキャヴェッリ語録 (新潮社)- 「マキャヴェッリと言えば『君主論』」とすぐ出てきても、どんな人だったのかはほとんど知らない人に。(たいていそうでしょう)
- ・海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 (中央公論社)
- ベネチアに行く人必読!ベネチアを見る目が変わる。(と思う)
- ・緋色のヴェネツィア 聖マルコ殺人事件 (朝日新聞社)
・銀色のフィレンツェ メディチ家殺人事件 (朝日新聞社)
・黄金のローマ 法皇庁殺人事件 (朝日新聞社)- ベネチア貴族マルコ・ダンドロを主人公とする3部作。サブタイトルが「~殺人事件」となっているが謎解き推理小説というわけではない。
- ・ルネサンスの女たち (中央公論社)
- こちらは4人の女性を描いた連作中編。
- ・愛の年代記 (新潮社)
- 短編集なのでまずは手に取りやすいかも。
- ・イタリア遺聞 (新潮社)
・イタリアからの手紙 (新潮社)- この2冊はエッセイ集。