ナポリ&シチリア旅行記 観光編
シチリア州旗 ≪アグリジェント≫ 

※ 1ユーロ=約97円(2012年7月当時) ※


△▼△ 神殿の谷 △▼△
 6日目は専用車で観光しつつタオルミーナへ移動する日。運ちゃんはチョー無口な(あまり英語を解さない)おっちゃんだったので、女王様たちもなんとなく無口なままクルマは一路アグリジェントへ。
 海沿いの街・パレルモから山を越えて南下。乾燥した土地なので、山と言ってもせいぜいサボテンが生えているくらいで荒涼としている。 稜線上に風力発電の風車が並んでいるところもあった。
 約2時間でアグリジェントの街の中心部からちょっと離れた神殿の谷(http://www.lavalledeitempli.it/)に到着。なかなか意思疎通が困難な運ちゃんと待ち合わせ場所&時間をなんとか確認してから、入場券 11ユーロを買って中へ入った。

 下の写真でもわかるように、とにかく雲1つない快晴。敷地内に古代ギリシア人が入植していた時代の遺跡が点在しているため、その間は結構歩いて移動しなければならないし、直射日光を遮るものもない。
 女王様たちは帽子・サングラス・日傘・扇子・日焼け止めで完全装備していたが、写真を撮ったりガイドブックを見たり水を飲んだり汗を拭いたりするため、手があと4本くらい必要な状況だった (^^;。 ちなみに向こうの人たちには日傘というものは奇異に思われるらしい(外国人で日傘を差している人は2人くらいしか見なかった)。

ヘラ神殿  まずはチケット売り場から1番近く、神殿の谷の東端の小高い丘の上に建っているヘラ神殿(左上写真)へ。ほぼ柱しか残っていないが、かなり規模は大きい。柱はドーリス式
 この丘からは地中海を見下ろすことができて非常にいい眺め。逆に、当時は沖からこの神殿が目印のように見えたんだろうな~。

 ヘラ神殿から敷地内の一本道をてくてくてくてく…と10分近く歩いたところにあるのがコンコルディア神殿(右上写真)。ここの遺跡の中で最も保存状態がいい。 やはり柱だけでなくペディメント(三角形の部分)が残っているとだいぶ見た目が神殿ぽくなる。大きさはヘラ神殿と同じくらい?

コンコルディア神殿
ヘラクレス神殿  さらに5分くらい歩いたところにあるのがヘラクレス神殿(左中写真)。こちらは立っている柱が1列分しかないので神殿らしさは激減。 柱の周辺には崩壊した神殿の石がゴロゴロと転がっている。

 神殿の谷は道路で敷地が2分割されていて、東側のエリアはヘラクレス神殿まで。西側のエリアに入るには、道路を渡った後、入場チケットを再度ゲートに通します(なので最初の入場後にチケットをなくさないように!)。
 西側のエリアに入ってすぐのところにあるのがジュピター神殿…だが、この神殿には基階しか残っていない(ヘラ神殿やコンコルディア神殿の中には入れないけれど、この基階にはよじのぼってもOK)。 規模としてはギリシア建築最大級だったらしいのだが、今ではガレキの山があるばかり。
 ガレキをよく見てみると、U字型の溝(右中写真)が彫られているものがある。この溝にロープを掛けて運んだんだとか。

ジュピター神殿のガレキ
テラモン  立っている柱は1本もないが、ジュピター神殿を支えていた高さ8m弱の人像柱・テラモンが地面に横たえられている(左下写真)。ただしコレは複製で、本物は1kmくらい離れた考古学博物館にある。 チケット売り場には博物館との共通券も売っていたが、残念ながら昼食込み2時間でそちらまで見に行くのは無理。
 ゆるキャラ人気の日本なら間違いなく「テラモンくん」的なキャラが作られ、各種グッズやキティちゃんやキューピーとコラボしたストラップが売られるハズであるが、ここはアグリジェント。 土産物屋でテラモン関連といえばフツーの絵ハガキだけで、テラモングッズは影も形もなかった。博物館に行けばあったのだろうか?(多分ない。)

 ジュピター神殿からさらに西に進むと、そのうち足下がガレキだらけになってくる。この辺りは神域だったところで、円形の祭壇跡も残っていたりする。 その中にあるディオスクロイ神殿(右下写真)は、神殿の角の部分だけが残っている状態。

 見学終了後、東側エリアに戻ってヘラクレス神殿そばのバールで軽めの昼食。土産物屋はそのバールの隣に1軒と、西側エリア入ってすぐのところに1、2軒あったが、西側エリアを一度出てしまうとゲートを通らずにそちらの土産物屋には行けないので注意。 まあ西側エリアの店にもテラモングッズはなかったと思うけどさ…(←絵ハガキしかなかったのが納得いってない女王様1号でした)。

ディオスクロイ神殿

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