ナポリ&シチリア旅行記 食事編
≪コメント協力(ナポリ&パレルモ):女王様3号≫

※ 1ユーロ=約97円(2012年7月当時) ※


△▼△ ピザ@ダ・ミケーレとポジリポの丘からの夜景 △▼△
 事前に申し込んでいたロッティツアーのオプショナル「専用車にてピザの夕食とナポリの夜景(3時間)」で19時にホテルを出発。
 このオプショナルの説明にはまず最初の1時間「専用車にて市内の中心地をドライブ」とあったので、市内を流しつつ車窓観光するのかと思っていたら、「行きたいところはありますか?」と聞かれる。 全然予期していなかったので「いや別に…」と答えてしまう女王様たち。するとドライバー氏はサンカルロ劇場横の駐車場に車を停め、「ではここで待っているので、この周辺を自由に見て回ってください」。
 えー?そういうことなの??? しょうがないので女王様たちは王宮付近から夕暮れのベスヴィオ山を眺めたり、お買い物通りであるキアイア通りをブラブラしたり、ウンベルトI世のガレリアでウィンドウショッピングをしたりしてなんとか時間をつぶした。
 今にして思えば、遠くて行けなかった卵城サンテルモ城に行ってもらうとか、近くにあったカフェに入るとか(この旅では1回もお茶しなかった。忙しすぎて (^^;)すればよかった。 そんなわけで、このオプショナルツアーを検討している方、ご利用は計画的に!

ダ・ミケーレ外観  ようやく時間になり、リクエストしていた超有名ピッツェリア「ダ・ミケーレ(http://www.damichele.net/)」へ。 人気店なので入れない場合もあると聞いていたが、店に到着するとそれほど行列が長くなかったので一安心。
 ドライバー氏が受付係の少年(多分、厨房にいるおじいちゃんの孫)に人数を言ってもらってくれた手書きの番号札は「34」。 当然呼ばれるときはイタリア語なので、「トレンタクアトロ」という読み方を教えてもらい、ドライバー氏はまた車内待機に戻る。
 ピザ屋なので回転は速いが、客は増えていく一方(左上写真)。忘れないように「トレンタクアトロ、トレンタクアトロ」とブツブツ繰り返しながら待つこと1時間弱、女王様たちもようやく店内に案内された。

 店内は白と緑のタイルの装飾があるくらいで非常にシンプル(右上写真)。壁には古い写真が飾られている。 有名店の割に狭い…と思ったが、実は右手奥の方にもう1部屋あったようだ(見ていないが、そちらからゾロゾロとグループが出てきたので)。
 メニューはマルゲリータ(トマト・モッツァレラチーズ・バジル)とマリナーラ(トマト・ニンニク・オレガノ)のみで、サイズは3種類。 小食な女王様たちはマルゲリータとマリナーラの一番小さいサイズ(ノルマーレ) 4ユーロを1つずつ頼んでみた。 注文したときの感触では、大部分の人はマルゲリータを注文していて、マリナーラを頼む人はあまりいないようだった。
 飲み物はビール、コーラ、炭酸水があり、ビール 2ユーロ

ダ・ミケーレ店内
ピザ焼き中  店内の奥の厨房は席からも見え、ピザ窯をバックにおじさんと記念撮影している人も多い。 女王様たちも仕事中のピザ焼きおじさんを激写(左下写真)。そうこうするうちにピザが運ばれてきた。
 ノルマーレなのに直径30cmくらいあって、皿からはみだしそうなほど大きい(右下写真、これはマルゲリータ)。 手作りなので円形というよりかなりいびつな形で、フチは結構焦げている。さてお味は…。
 まずは大きさに驚くが、皮はモチモチとしつつも表面はカリッとしているし、トマトソースは濃厚でありながら酸味もありおいしいので、気が付くと2切れくらいはペロリ。 何がおいしい、とか考える前に、次の一切れに手が出るのは、やっぱりおいしいんだなと思う。 マルゲリータとマリナーラでは、やっぱりマルゲリータの方が飽きが来なくて美味しいかなぁ~。
 ピザ生地の周囲(もりあがっているところ)は残さないと、お腹が破裂しそう。周りの人もここは残していた(最初からキレイにくりぬいていた人も)。 イタリア人はかなり年配の人や小さな子供でも大きなピザを1人1枚平気で平らげていて、健啖ぶりに驚かされます。
 ピザが出てきてからは30分程度で食べ終えて、女王様たちは店を後にした。

マルゲリータ(ノーマルサイズ)
 再びドライバー氏と合流し、香港・函館と並ぶ「世界3大夜景」の1つであるナポリの夜景を見るため、市街地からやや外れた高級住宅地にあるポジリポの丘へ。 丘自体は非常に静かでひとけのない場所で、暗くなってから自力で行くのはちょっとためらわれる感じだったので、オプショナルにしてよかった。
 世界3大かどうかはよくわからないが、夜景は確かに美しい(下写真)。ただドライバー氏に夜景バックで撮ってもらった女王様たちの写真がすべてブレブレになってしまって残念だった。
 おなかいっぱいになり、昼間の観光疲れもあって、すっかり落ちそうになりながら22時頃にホテルへ帰着。オプショナルの料金は115ユーロ(専用車1台の料金、飲食代は含まず)。 ドライバー氏には2人で10ユーロのチップを渡しました。

ポジリポの丘からの夜景


△▼△ ナポリの夕食 △▼△
ボンゴレ  アマルフィ海岸観光から戻った後、ホテルから徒歩10分くらいのトレド通りへ。 夜8時頃でもまだ外は明るく、セールシーズンのためか買い物袋を提げた人を多く見かける。
 ただ、トレド通りはお買い物ストリートなので意外と食事のできる店は見つからず、カリタ広場の付近まで歩いて、リストランテ&ピッツェリアのテラス席に落ち着いた。
 せっかくのナポリだし、やっぱりシーフードでしょう!ということで、ボンゴレスパゲッティ 6.5ユーロ(左写真)とエビのグリル 10ユーロ(右写真)を注文。 パスタは一見ゆですぎに見えたが、実は手打ちでもちもちの食感。 エビのグリルは冷凍かそうでないかがきちんと書いてあり(女王様たちはお安い冷凍物をチョイス)、シンプルだけどニンニクがきいていておいしかった
 食事の途中で物乞いらしき女性が近くに来たときには、店のスタッフが間に立ち毅然とした態度で対応。立ち去るまで近くにいてくれた。
エビのグリル


△▼△ パレルモの夕食 △▼△
ウニのタリアテッレ  パレルモ初日の夕食は、ホテルの左隣の小さなお店「Kliko Ristrantino Da Giuseppe」。 この日はもう疲れていたので近場にしただけなのだが、今回ネットで調べてみたら、トリップアドバイザーとかでもそこそこ評判が良かった。
 前菜はウニのタリアテッレ 14ユーロ(左上写真)。実は他のシーフードに比べてウニはそんなに得意ではない3号。しかし、このウニパスタ、濃厚なのに後味がしつこくなくてうまい~~。 コショウ以外の何かのスパイスがきいていて、ウニの味を引き立ててつつ、次の一口に手が伸びる。
 メインは日本ではあまり見かけないソースに惹かれ、またローマの牛フィレの夢ふたたび(詳しくはイタリア旅行記で!)を狙って、牛フィレのピスタチオソース 18ユーロ(右上写真)を頼んでみる。 グリーンのピスタチオソースがたっぷりかかった牛フィレは見た目からしておいしそう。先に一口食べた3号は1号に向かって思わずガッツポーズ(笑)。 クリーム系のソースとはまた違うまろやかさ、ナッツの香ばしさが、牛肉と合う~。 初めて食べたソースの味ですが、やっぱりこれも何かのスパイスが微妙にきいていて、ナッツにオイルなのにくどくはならない不思議。
 厨房が少し見える席だったのですが、1人で黙々と料理を作っていた料理人さんに思わずお礼を言いたくなるような大当たりの店でした。(^^)

牛フィレのピスタチオソース
イワシのブガッティーニ  翌日はホテルから徒歩5分程度のところにある車両進入禁止エリアに並んでいたオープンテラスのお店の1つ「Vino e Pomodoro」に入ってみた。 昨日のメインは肉だったので今度はシーフードで、名物だというイワシのブガッティーニ 10ユーロ(左下写真)とエビ&イカのケバブ 12ユーロ(右下写真)を注文。
 ブガッティーニ(太めの穴あき麺)はイワシのミンチに香草(フェンネル)をきかせてあって、日本人にはなかなか箸が進みづらい味…。 ゆですぎだったような気もするし、具とパスタが分離しがちでちょっと食べにくかった。お店によって味が違うので、ここではないところで食べればおいしいのかもしれない。
 エビイカケバブは串から外すのが面倒だったけど、オレンジのソースでさっぱり。ガーリックもよいが、暑い夏は柑橘系が食べやすい。でもちょっと量が少なかった。
 テラス席の照明は虹の7色に変化するハイテク仕様???だったのだが、青系のライトは食べ物が不味そうに見えるので、考え直した方がいいと思う (^^;。
エビのケバブ


△▼△ タオルミーナの夕食 △▼△
 タオルミーナでは、今回のツアーを申し込んだTutta Italiaという会社経由でシチリアのあれこれを手配してくれたSicilia Clubヒロセさん(長年タオルミーナ在住の女性らしい)の手による資料が大変役立った(パレルモ→アグリジェント→タオルミーナの専用車に乗ったら用意されていたのだ)。
 郵便局やスーパーなどについての実用的な情報は現地にいる人ならではの詳しさだったし、食事処のオススメ料理なども自分の足と舌で確かめた感満載で信頼性高し。よって、2日ともヒロセさん情報に掲載されていたお店へGo。

スモーク&カルパッチョ盛り合わせ  1日目はウンベルト通りに面した「Granduca(http://www.granduca-taormina.com/)」というリストランテ兼ピッツエリア。 入口でリストランテかピッツェリアかと聞かれるが、ヒロセさん情報を見て食べたいメニューがあったのでリストランテの方へ。
 思っていた以上にオシャレな店で、ディナータイムにはもうちょっとオシャレな格好&女同士じゃない方がいいのか…と思ったがもう後には退けず。 案内された席は残念ながら入口近くのイマイチな場所だった(海を見下ろせるロマンチック席もあるのだが、そこは当然のように予約カップル席)。
 前菜には店の名前「Granduca」を冠した魚貝のスモーク&カルパッチョ盛り合わせ 16ユーロ(左上写真)。何の魚かわからないものもあったけど美味。
 メインにはシチリアの郷土料理であるカジキマグロのインヴォルティーニ 19ユーロ(右上写真)。薄切りのカジキマグロでパン粉、松の実、干しぶどうなどを巻いて焼いたもの。 中身についてはガイドブックにそう書いてあっただけで、女王様たちが食べたインヴォルティーニに実際にそういうものが巻かれていたかはわからない(爆)。 こちらも美味しかったけど、2人でシェアするには意外とボリュームがなかった。そしてそれをチマチマと分け合っていたら、フロアディレクターのようなおじさん自ら取り分けてくれた。 世話の焼ける客ですみません(笑)。

カジキマグロのインヴォルティーノ
カポナータ  2日目に行ったのはマッツァーロ海岸へのロープウェイ乗り場の近くにある「Trattoria da Nino(http://www.trattoriadaninotaormina.com/)」。 まだちょっと夕飯には早い時間だったので、外に貼られたメニューを眺めながら「本当にここにする?」とか話し合っていたところ、店のおじさんにかなり積極的に勧誘され、通りに面したテーブルに座らされた。 客寄せパンダの役割を果たしたかどうかは不明(笑)。
 前菜はやはり郷土料理のカポナータ 8ユーロ(左下写真)を注文。見た目からラタトゥイユみたいなものかと思ったが、予想を裏切って甘酸っぱい味。 1号の苦手なナスも入っていたようだが(というか本来メインはナスのようだが)、小さな賽の目に切ってあるので無事食べられた。
 この店のオススメは魚料理だというので、メインは本日の魚のグリル 16ユーロ(右下写真)。 説明してもらったのだが、女王様たちの英語力では魚の種類は理解できなかった f(^^;。とにかく地元で獲れた魚だと言ってました。
地元魚のグリル


△▼△ ジェラート △▼△
オリオル  暑さと乾燥、そして歩き疲れを癒やすには甘くて冷たいジェラート!
 というわけで、パレルモにて、ガイドブックに載っていた「Oriol」というジェラテリア(左写真)に行ってみた。 通りに面していなくて最初なかなか見つけられなかったのだが(ウンゲリア広場の一角にあった)、実はホテルから10分かからないところだった。

 注文しようとすると、まず「コーンか?カップか?」と聞かれる。コーン 1.8ユーロ。デフォルトで2種類のジェラートを選べます(他の店でも大体そうだと思う)。 種類がたくさんあってなかなか選べないのだが、次々お客さんも来るので早く選ばなければ…と焦る。
 1号は右写真左側のカンノーロ(赤みがかった方)青リンゴをチョイス。カンノーロとは本来筒状のビスケットの中にリコッタチーズやドライフルーツを詰めたシチリアのお菓子で、それをジェラート化したものらしく、ややクド甘かった。 青リンゴは酸味があってさっぱり系。右写真右側の3号のチョイスはピスタチオ(緑っぽい方)と何か(?)だったと思う。
 ジェラートの他にケーキ類もあったが、店内は狭いので食べるのは外のスペースで。見ていると仕事中っぽいおじさんなどもやってきていて、ジェラートをブリオッシュ(菓子パン)に挟んだものを手に出てくる人が多かった。 このジェラートサンドは、シチリアで夏の朝食によく食べられるらしい。

カンノーロ(左)と青リンゴ(右) ピスタチオと何か
ジェラートマニアのジェラートその1  こちらは「タオルミーナで1番美味しい手作りのジェラート専門店」とヒロセさんのお墨付き(またかい (^^;)、「Gelatomania」というお店にて購入。
 左写真が1号の食べたもので右写真が3号の食べたものなのは確かだが、今となっては何をチョイスしたかも値段も不明(爆)。 もう旅の最終日で、直射日光を浴びすぎて記憶力がグダグダになっていたんだな。このお店も非常にたくさんの種類のジェラートがあったし。
 ヒロセさん情報によれば、「夏はグラニータもおいてあるが、グラニータは普通レベル。ジェラートがとにかく美味しい」とのこと。
ジェラートマニアのジェラートその2


△▼△ アランチーニ △▼△
トマトソース  お手頃な軽食であり、ちょっとお米の食事が懐かしくなったときにも最適なアランチーニ(ライスコロッケ)。
 左写真はパレルモのノルマン王宮横の公園?売店で買ったアランチーニ 2ユーロ。 写真では大きさがわからないと思うが、ソフトボール大の巨大さ (^^;。2人で分け合ってちょうど良いサイズでした。ミンチとグリーンピース入り

 右写真はアグリジェントの遺跡内のバールにて購入。1.8ユーロ。 こちらはそこまで大きくはなく、中身はベーコンが入ったカルボナーラ風味?でした。

ホワイトソース

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