ナポリ&シチリア旅行記 あれこれ編
※ 1ユーロ=約97円(2012年7月当時) ※


△▼△ 今そこにある危機 その1 △▼△
 パレルモ市内からモンレアーレへ向かうため、インディペンデンツァ広場始発の109番バスに乗り込んだ女王様たち。 通路を挟んで最前列の1人掛けの席にそれぞれ座っていたのだが、始発バス停から2つ目の乗り場(ヴィットリオ・エマヌエーレ大通りにある)で観光客が大量に乗り込んできたのでお互いの姿もよく見えない状況に。
 その状況は終点まで続き、終点で下車してようやく会話できるようになったところで、なんと女王様3号が車内でのスリ事件の顛末を目撃していたことが判明!

 女王様3号の証言:
「暑い中、外でバスを待っていたのでぼーっとしていたが、乗り込んでくる人波のなかで、髭面の男性がキャップをかぶった男性の陰に隠れるようにして50ユーロ札を急いで数えているのに気づく。 高額紙幣をで人ごみで何枚も出すとは不用心だなーと思った。しかし、乗り込んでいる人が多く、他のことに気をとられる。
 人波が一段落した2,3分後、年配の男性がある男に声をかけられているのを見かける。その男は床におちている黒い財布を指さし、短パンの後ろポケットからあなたの財布が落ちましたよ、というジェスチャー。ここまでは別になんということもない。
 しかし、男性がお礼をいって財布を拾っている間に、なぜか声をかけた男はそそくさと降りてしまったのだ。バスは間もなく発車。 ここまできて、彼らは2人一組のスリだったのだ!と気づく。そう、声をかけていたのはお札を数えていた髭面の男だった
 おそらく、相方(帽子をかぶった方)が混雑にまぎれて年配の男性から財布をすり、髭面の男が高額紙幣のみを抜き取った。 相方は先に下車し、髭面の男は財布を床に落としてから、さも親切そうに声をかけて、拾っている隙にトンズラ。 年配男性が財布をあらためて、お金が抜かれたと気付くころにはバスは発車してしまっている。。
 人波にさえぎられていたとはいえ、断片的に目撃しながらも、なかなかスリとは気づきませんでした。」

 通路を挟んで反対側にいた1号も、男が「財布落としましたよ」的なことを言ってバスを降りるところは見ていて、なんかうさんくさいな~とは思ったが、そんな連係プレーが展開されていた(と思われる)とは。
 皆様も混んでいる乗り物ではご注意ください(まあ、そんなところで尻ポケットにのんきに財布を入れている時点でアウトとも言えるが)。


△▼△ 今そこにある危機 その2 △▼△
 旅行の出発まであと半月という頃、あるニュースが女王様たちを震撼させた。それは…

 Newsweek「財政破綻で巨大ゴキブリがナポリを占拠」(※この記事に写真はありません)

 この記事(とそれに関連するネット上の情報)によると、体長8cmにもなる赤いGがナポリに大量発生しているというではないですか!(@_@)
 しかし、Gを恐れて今さら旅行を中止するわけにもいかず、清掃局がなんとか頑張ってくれることを祈りつつ現地へ。

 で、結局どうだったかというと、「巨大な赤いG?どこに???」というくらい、ホテル周辺のサンタルチア地区でも観光スポットのあるスパッカ・ナポリでも1匹も見かけなかった。 女王様たちがたまたま日頃の行いが良かったのかもしれないが、今回旅行記を書くにあたってググってみると、ナポリ在住の日本人のブログなどで「日本から『Gはどんな状況ですか?』と問い合わせメールをもらったりしたが、最初何を言ってるのかさっぱりわからなかった」というような記事がいくつかあったし、はたして本当にそんなにGが発生していたのか?
 そもそもNewsweekの記事が「ウソ・大げさ・紛らわしい」的な感じだったのかも。 Gの写真や動画も出回っていたみたいですが(1号は敢えて見ていない)、中には明らかに合成モノもあったらしいし。
 そんなわけで、こちらの危機は不発に終わってめでたしめでたし。

 あと、数年前にはゴミ収集がストップしてナポリ市内がゴミだらけ、というニュースもありましたが、こちらもホテルの周辺や女王様たちが行った観光スポットでは特に問題なかったです。 Alibusの中から見た、中央駅のあたりはかなりゴミゴミしてるな~というくらいで(ゴミだらけというよりも、混沌としているというか)。


△▼△ 屋上にたくさんの… △▼△
屋上のアンテナ群  アマルフィ海岸観光からの帰り道、ふと高速道路沿いに並ぶ集合住宅に目をやると、「お、屋上に十字架がたくさん?!」
 びっくりしてよく見たら、十字架ではなくアンテナでした。
 左写真はナポリ最終日にAlibusで空港へ向かう途中に見かけたアパートですが、このようにアンテナが林立しているのです(縮小しているから見にくいですかね)。 ここには集合アンテナというものがないのか???
 各戸がマイアンテナから直接ケーブルを室内に引き込んでいるようでした。古い集合住宅限定なのかもしれませんが、日本人の目にはちょっと異様な光景でした。


△▼△ 参考図書 △▼△
 今回の旅行前にガイドブックを購入しようとしてわかったことですが、ナポリ&シチリアの載っているガイドブックは少ない! 「イタリア」を冠しているガイドブックでも、ローマ・フィレンツェ・ベネチア・ミラノしか載っていないものもありました。 なので結局は「地球の歩き方」のお世話に。
 ガイドブック以外では以下を参考にしました。

『ナポリと南イタリアを歩く』 『シチリアへ行きたい』 『アマルフィ&カプリ島』 芸術新潮2006年1月号大特集「シチリアの秘密」
『ナポリと南イタリアを歩く』 『シチリアへ行きたい』 『アマルフィ&カプリ島』 芸術新潮2006年1月号
小森谷賢二・小森谷慶子 小森谷慶子・小森谷賢二 池田匡克・池田愛美 大特集「シチリアの秘密」
新潮社 新潮社 ダイヤモンド社 新潮社


△▼△ タオルミーナから絵ハガキ&インターネット △▼△
 モンレアーレ観光後にパレルモのホテルで絵ハガキを書き、フロントに持って行って出そうと思ったら切手をタバッキで買ってきて貼るように言われ、朝イチでタバッキに買いに行ったらやる気のなさそうなおっちゃんに「売り切れだから郵便局に行け」と言われる。 その日はそのまま観光しつつタオルミーナへ移動だったので、結局タオルミーナの郵便局から出すことになりました。
 タオルミーナの郵便局はウンベルト通りのカターニア門方向のほぼ端にあり、朝から結構混んでいた。シール状の切手を購入して日本まで1.6ユーロ。 その後、約1週間で無事に配達された模様。

 タオルミーナでは旅の恒例、ネットカフェからの掲示板アクセスにもチャレンジ。現地旅行社からもらったお役立ち情報を元に訪ねたメッシーナ門近くにあるオステリア兼カメラ屋「Elite Photo」の一角にインターネットコーナーがありました。
 掲示板カキコやメールチェックの他に、イタリアのTVでは把握しきれない日本人選手の情報@ロンドンオリンピックをチェックしたり。
 料金は20分まで2ユーロ、その後1分につき0.1ユーロとなっていて、結局40分くらい使っちゃったなー…と思いつつ精算してもらうと、なんと最初の2ユーロだけ! 昼時だったので店のおっちゃんは料理を出したりする方に忙しく、女王様たちが何時何分から使い始めたかを確認していなかったように思われる。 こういう時だけは南イタリアのアバウトさに感謝(笑)。


△▼△ ナポリの黒犬 △▼△
 ナポリの街を歩き回っていて目に付いたのは、黒犬を連れている人が多い!ということ。 日本で流行っているような小型犬ではなくて、ラブラドールレトリバーくらいの大きさがメイン。 女王様たちは特に犬に詳しいわけじゃないので確かなことはわからないが、特定の犬種ではなく雑種ではないかと思われる。
 最近の傾向なのか、何かナポリに関連する謂われがあったりするのか、帰国してからちょっとググってみたけど不明です。単に偶然だったのか? そういえばポンペイ「猛犬に注意」のモザイクも黒犬だったけど…。何かご存じの方がいたらゼヒご一報ください。
 シチリアに移動してからは、そんなに黒犬ばかりではありませんでした。そして、犬連れの人で犬フン処理道具を持ち歩いている人はほぼゼロでした。


△▼△ 今回のホテル △▼△
メディテラネオ室内  ナポリで3泊したホテルは、Hotel Renaissance Mediterraneo(http://www.mediterraneonapoli.com/eng/home.htm)。 本来のツアーはシチリア島周遊のみで、そこにナポリ泊を追加するという形にしたのだが、「具体的な指定はないが、できれば港に近くて治安のよいエリアのホテル希望」と言ったらこのホテルを勧められました。
 トレド通りとムニチーピオ広場の中間あたりにある4つ星ホテルで、カプリ島へのジェットフォイル乗り場やフニコラーレ(=ケーブルカー)の駅、王宮やウンベルトI世のガレリアも徒歩圏内。 予定ではムニチーピオ広場周辺に地下鉄が延伸することになっており、そうなれば地下鉄駅も徒歩圏内になるハズですが、「地下掘ったら遺跡が出てきちゃった (>_<)」という「イタリアあるある」によって工事は遅れている模様…。
 ここのホテルのウリは11階にある展望レストラン。朝食会場になっているので宿泊客なら誰でも利用可。 夏場は朝から日射しがキョーレツなので日焼けが気になりますが、ルーフテラスでナポリ湾を見下ろしながらの食事は気分爽快。頼んだカプチーノも美味しかった (^^)。

クリスタル・パレス外観 クリスタル・パレス室内  パレルモでの2泊は、Hotel Cristal Palace(http://www.cristalpalacepalermo.com/)新市街のローマ通り沿いにあって、ブランドショップなども徒歩圏内にあったようだが、全然行っていないのでわからない(爆)。
 ガイドブックなどでは3つ星にランクされていたのに、実際に行ってみたら4つ星の表示が(左写真参照)。でもナポリの4つ星ホテルと比べると、ロビーの豪華さとか朝食の品数とか全体的な雰囲気とか明らかに差があったので、「自称4つ星」というところ? ビジネスの利用客も結構多そうだった。
 近くにレストランも多数。今回の旅で1番の「当たり」だったレストランはこのホテルのすぐ隣でした(詳しくは食事編にて)。
 部屋で見れるケーブルTVのチャンネル数がやたらと多く(多分100チャンネルくらい)、見たいチャンネルを探すのに苦労した覚えが。

イザベッラ室内 イザベッラのベランダの飾り  タオルミーナでの2泊は、Hotel Isabella(http://www.hotel-isabella.it/en/home.html)。 1フロアに10室しかないかわいらしいプチホテル。右写真は女王様たちの部屋のベランダに飾られていたマヨルカ焼きの鳩です。ラブリー。
 3つ星で、今回泊まったホテルの中で唯一カードキーではなく昔ながらの鍵だったが、タオルミーナのメインストリートであるウンベルト通りの中程に建っており、立地条件は抜群。 ウンベルト通りは端から端まで歩いたけれど、通りに面して建っているホテルは3軒くらいしかなかった(その代わり、夜遅くまで外が騒がしかったが…)。
 ここのホテルの朝食会場もルーフテラスになっていて、イオニア海やエトナ山を眺めながらの食事が楽しめる。
 フロントにいたおねーちゃんが「中学生のバイト?」と思うくらい小柄で若々しくてかわいかった。 彼女は「1日3便ホテル←→ビーチへの送迎がありますよ」と親切に説明もしてくれたのだが、アラフォー女2人旅の女王様たちがそれを利用することはありませんでした(爆)。


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