姫神は星 吉昭によるプロジェクトです。
初期から中期にかけての姫神は東北の民謡をモチーフにしたシンセサイザーによるインスト曲を作っていましたが「マヨヒガ」以降はサンプリングを駆使したボーカル付きの曲を手がけるようになりました。
今はTBSの番組「神々の詩」「未来の瞳」のテーマソングのアーティストと説明したほうがわかり易いかもしれません。
下のリストを見てもわかるように姫神は沢山のアルバムを発表しているのでどれを買うべきか迷うかもしれませんが、姫神自身を知りたい方はベスト盤である「森羅万象」、
Deep Forestが好きな方は「縄文の風」シリーズが良いと思います。
姫神はスペインでも人気があるらしくスペインのCDショップにもアルバムが置いてあるそうです。
なお、星 吉昭は2004年10月1日に心不全のために亡くなりました、享年58歳でした。
現在は息子の吉紀が父の音楽的遺産を引き継ぎ「新生姫神」として新たなスタートを切り2008年4月2日に吉紀の手によるニューアルバムが発売されました。
また2008年には星吉昭を除く「姫神せんせいしょん」時代のメンバーが「せんせいしょん」として再結成しました。
アルバム名 |
説明 |
奥の細道 |
姫神(当時は「姫神せんせいしょん」)のデビューアルバムです。
ボックスセット 姫神イリュージョン グリーンにも収録されています。 |
遠野 |
映画「遠野物語」のサントラとして制作されたアルバムです。
ボックスセット 姫神イリュージョン グリーンにも収録されています。 |
姫神 |
ボックスセット 姫神イリュージョン グリーンに収録のアルバムです。
説明はボックスセットの方をご参照ください。 |
姫神伝説 |
「姫神せんせいしょん」名義最後のアルバムです。
ボックスセット 姫神イリュージョン グリーンにも収録されています。。 |
まほろば |
「姫神」名義初のアルバムです。
ボックスセット 姫神イリュージョン グリーンにも収録されています。 |
海道 |
NHK特集「ぐるっと街道3万キロ」のサントラとして制作されたアルバムです。
ボックスセット 姫神イリュージョン レッドにも収録されています。 |
北天幻想 |
ボックスセット 姫神イリュージョン レッドに収録のアルバムです。
説明はボックスセットの方をご参照ください |
雪譜 |
タイトルからもわかるように「雪」をモチーフにした曲で構成されたアルバムです。
ボックスセット 姫神イリュージョン レッドにも収録されています。 |
時をみつめて |
大晦日に全民放で放送されていた「ゆく年くる年」のサウンドトラックです。
ボックスセット 姫神イリュージョン レッドにも収録されています。 |
風土記 |
ボックスセット 姫神イリュージョン レッドに収録のアルバムです。
説明はボックスセットの方をご参照ください。 |
イーハトーヴォ日高見 |
宮沢賢治の作品世界をモチーフにしたアルバムです。(「イーハトーヴォ」は宮沢賢治が作った架空の言語)
ボックスセット 姫神イリュージョン ブルーにも収録されています。 |
ZIPANGU姫神 |
ボックスセット 姫神イリュージョン ブルーに収録のアルバムです。
TBS「神々の詩」のオープニングで使用された「火振り神事」はこのアルバムに収録されています。 |
炎-HOMURA- |
NHK大河ドラマ「大地炎ゆ」のサントラとして制作されたアルバムです。
テーマ曲は2000年末に公開された映画「群上一揆」にも使用されました。
ボックスセット 姫神イリュージョン ブルーにも収録されています。 |
東日流 |
ボックスセット 姫神イリュージョン ブルーにも収録されています。
説明はボックスセットの方をご参照ください。 |
マヨヒガ |
このアルバム以降、姫神は急激に路線転換しました。
それまではインスト曲中心だったのがこのアルバム以降積極的にボーカルを取り入れるようになりました。
以降の姫神のアルバムは Deep Forest的なエスニックな雰囲気を持った作りとなっています。
ジャケットのデザインは横尾忠則が手がけています。
なお、タイトルは『マヨイガ』と発音します。 |
風の縄文 |
風の縄文シリーズ第1弾です。
このアルバム以降は様々な国からアーティストが参加しています。
いくつか例を挙げると中国の二胡奏者の許可やユーゴスラビア出身のヤドランカやモンゴル出身のオットフォンバイラ、地元の人で結成されたエミシ ヴォイス等です。
ちなみにエミシ ヴォイスは後述の『神々の詩』を歌っている姫神ヴォイスの前身のようです。
このアルバムのジャケットも横尾忠則の作品です。 |
風の縄文II 久遠の空 |
風の縄文シリーズ第2弾
参加アーティストは前作と同じで内容も前作の延長線上です。
筑紫哲也の解説付きです。 |
神々の詩 |
同名のTBSの番組のテーマ曲を中心に番組中で使用されている曲を収録したマキシシングルです。
この曲によって姫神の知名度は一気に上昇しました。
「神々の詩」は縄文語という架空の言語で歌われているが筆者は言葉の意味を知って非常にガッカリしました(笑) |
森羅万象 |
二枚組の姫神のベスト盤です。
1枚目は「マヨヒガ」より前のアルバムから選曲、2枚目は「マヨヒガ」以降から「久遠の空」までのアルバムより選曲しています。 |
縄文海流-風の縄文III- |
風の縄文シリーズ第3弾です。
前2作に参加していたアーティスト達は今回は参加していない模様だがより広く題材を収集している様で今作は益々 Deep Forestに近くなっています。
ヒット曲「神々の詩」のエクステンドバージョンを収録しています。 |
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「姫神せんせいしょん」と名乗っていた時代のアルバム「奥の細道」「遠野」「姫神」「姫神伝説」「まほろば」を一つのパッケージにまとめた物です。
これを聞いていると結構聞き覚えのある曲があることに気がつかされます。(紀行番組の類で良く使われています) |
姫神イリュージョン レッド |
姫神の過去のアルバム「海道」「北天幻想」「雪譜」「時をみつめて」「風土記」を一つのパッケージにまとめた物です。
雪をイメージした繊細な曲から祭囃子をシンセサイザーで再現したダイナミックな曲まで様々なバリエーションの曲が堪能できます。 |
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姫神の過去のアルバム「イーハトーヴォ日高見」「ZIPANGU姫神」「炎-HOMURA-」「東日流」を一つのパッケージにまとめた物です。
初期の姫神は素朴な曲が多かったがこの頃になると壮大な雰囲気の曲が多くなり「マヨヒガ」以降の新しい姫神サウンドへの布石の様なものが感じられます。 |
SEED |
今回は「縄文の風」シリーズではないですが相変わらずサンプリングを多用した作りになっています。
ただ、全体的にボーカルが弱いような気がします。
「神々の詩」が好きな人には「風のこころ」が、 UTTARA-KURUが好きな人には般若心経をサンプリングした「転唱」がお薦めです。 |
未来の瞳 |
同タイトルの番組のために書き下ろした最新曲「未来の瞳」を収録したマキシシングルです。
これも縄文語を使用していますが「神々の詩」の力強い曲調と違って優しい感じの曲です。
誤解を恐れずに言えば曲の展開がBeyond The Centuryに少し似ています。 |
千年回廊 |
従来の姫神サウンドと「マヨイガ」以降の新しい姫神サウンドの潮流が1つになったような印象で「縄文の風」シリーズのようなワールド・ミュージック的な要素はあまりありませんが縄文語を用いた曲は今までの中でもっとも洗練されています。
「独想(おもい)」という曲には男性ボーカルが使用されているがこの声の主はなんと星吉昭本人です。
「未来の瞳」も収録されています。 |
幻想水滸伝IIIO.S.T. |
PlayStation2用ゲームソフト「幻想水滸伝」のサントラです。
姫神はこのゲームのテーマ曲として「愛を超えて」を書き下ろしました。
「愛を超えて」は「神々の詩」の様に壮大な縄文コーラスを歌い上げた聴きごたえのある曲です。 |
青い花 |
所属レーベルをPony Canyonから東芝EMIへ移籍して初のアルバムです。
日本各地の民謡を姫神流に解釈・アレンジしており姫神ヴォイスとしては進化しつつも原点回帰の側面も垣間見せる移籍後初のアルバムに相応しい内容です。
ちなみにCCCD仕様となっています。 |
風の伝説 |
星吉昭名義の最後のアルバムです。
基本的な路線は青い花と同じですがそれに加えて本場のブルガリアンコーラスとのコラボレーションを実現しています。
ただ縄文語のように造語系コーラス曲が今作では無くなってしまったのが残念ですがその代わりと言ってはなんですがブルガリアンコーラスで日本の民謡を歌う曲はとてもいいです。
「神々の詩ブルガリアンバージョン」が収録されています。 |
天∴日高見乃國 |
星吉昭の跡を継いだ息子星吉紀が中心となった「新生姫神」の1stアルバムです。
全体的にはインスト時代の姫神スタイルを思わせる雰囲気を保ちつつ造語系の歌詞の曲が復活しています。
ただしインスト曲も半数近くを占めておりまた日本語歌詞の曲も2曲ほど入ってます。
新生姫神のスタートラインとして過去の姫神の歴史を一つのアルバムに落とし込んだような印象があります。 |
姫神 ゴールデン☆ベスト |
初代姫神時代から天∴日高見乃國までのアルバムの中から厳選された曲+初収録曲「水火の天弓」が2枚組のCDに収められたベストアルバムです。
ライナーノーツには全ての曲に星吉紀による解説が記載されています。
ただし裏話的なものは無いのでそちら方面の話を期待していた人は注意した方がよいでしょう。
また「水火の天弓」は下記のアルバム「天空への旅」にも収録されています。 |
奇跡の恵み |
両方ともテレビ番組のために書き下ろされた曲を東日本大震災のチャリティーの為に提供したものでOrigaとのコラボ作品となっています。
彼女とのコラボは姫神の新しい可能性を感じさせるものです。
販売はAmazon.co.jpからのダウンロード形式のみで売り上げは全て義捐金として寄付されるそうです。
なお、これらの曲は下記アルバム「天空への旅」に収録されています。 |
氷琉 |
天空への旅 |
新生姫神がテレビ番組のために書き下ろした曲をまとめたオムニバスアルバムです。
このアルバムに収録されている9曲中4曲にOrigaがフィーチャーされています。
「水火の天弓」「奇跡の恵み」「氷琉」が欲しい場合はこちらを購入することをお勧めします。 |
〜花鳥風月〜 星ごよみ |
同タイトルのプラネタリウムコンテンツのために作られたアルバムです。
「炎-HOMURA-」以来の全曲インスト曲で構成されており星吉紀曰く四季を表現した「風土記」を意識して作ったそうです。
ゆえにある意味姫神の原点回帰と言っていい内容の作品となっています。 |
オーロラの調べ |
同タイトルのプラネタリウムコンテンツのサントラです。
オリガの参加曲が2曲、また彼女と同じロシア出身の歌手Albinaの参加曲が3曲収録されています。
テーマがオーロラの為か和テイストは薄めです。
デジタルコンテンツのみでCDは存在しません。
また初のハイレゾ配信もされています。 |
富士の星暦 |
同タイトルのプラネタリウムコンテンツのサントラです。
CDはパンフレットに付属していますがこれは入手が難しくほぼデジタルコンテンツオンリーと言っていいでしょう。
現在配信されているのはパンフレット付属CDおよび「天空への旅」収録曲を再アレンジしたものに新曲を追加した構成となっています。 |
アーティスト名 |
アルバム名 |
説明 |
V.A. |
Orgel Relaxing 「Whisper」 |
大ヒットコンピレーションアルバムである「feel」をオルゴール曲にアレンジしたもので「神々の詩」のオルゴールバージョンが収録されています。
オルゴールなので仕方ないのかもしれませんが原曲の持つ力強さがちょっと欠けている様な気もします。
他にも Adiemusや Enigma、 東儀秀樹が収録されています。 |
Micro |
Laid Back |
レゲエミュージシャンMicroのアルバムで「NONEA」という曲で「Yoshiki of 姫神」名義で姫神流造語コーラスワークを提供しています。
レゲエと言ってもMicroは「ジャワイアン・レゲエ(ジャパン+ハワイ+ジャマイカ)」という独自のスタイルを持ったアーティストなのでどこか日本的な雰囲気を持ったボーカルは姫神とうまく調和が取れています。
itunesにて曲単位で購入可能です。 |
"HANA唄" |
上記と同じくMicroによるシングルで「海からいつ戻る」という曲でクレジットはありませんが女声バックコーラスで参加しています。
バックコーラスは明らかに姫神ヴォイスである造語系とポップススタイルに近い日本語歌詞のものがありますが後者が姫神ヴォイスなのかは未確認です。
itunesにて曲単位で購入可能です。 |
DAISHI DANCE |
WONDER Tourism |
DJのDAISHI DANCEのアルバムで姫神は「Reflector Feat姫神」にて参加していますがボーカルが無い上に姫神サウンドもかなり抑え気味なので今までの様な曲を期待すると空振りになってしまうかもしれません。
itunesにて曲単位で購入可能です。 |
Spectacle. |
DAISHI DANCEのアルバムで姫神は「SUNSET IN THE LAKE feat.Yoshiki of 姫神」にて姫神ヴォイスと共に参加しています。
itunesにて曲単位で購入可能です。 |
beatlessBEST... Mellow Relaxation. |
DAISHI DANCEのベストアルバムで姫神は「SUNSET IN THE LAKE feat.Yoshiki of 姫神」のインストゥルメンタル版とクラブミュージック風にアレンジされた「千年の祈り (DD 2012 Re_Make)」にて参加しています。 |
V.A. |
Feel Christmas |
コンピレーションアルバムFeelシリーズでクリスマスをテーマにしたものです。
姫神は書き下ろし曲「聖夜の祭詩」を提供しています。
曲的には天∴日高見乃國の延長線上で露骨なクリスマス音楽ではありません。 |
KAGAYA & 姫神 |
スターリーテイルズ Sound Track |
プラネタリウム用番組のサントラです。
全ての曲を姫神が手がけていますので実質姫神のアルバムといって差し支えない作品です。
基本的にインストがメインですがテーマ曲のヴォーカルにOrigaを起用しており姫神の音楽世界に新たな可能性を感じさせるものになっています。 |
姫神×ミステラ・フェオ |
信州宝歌 |
長野出身の作詞家や作曲家の童謡・唱歌を姫神がアレンジを行ってミステラ・フェオという13〜20歳の少女で構成されたクワイアグループが歌っています。
ミステラ・フェオの透き通った歌声も良いですが個人的には姫神ヴォイスに歌って欲しかったです。 |
Origa |
Lost And Found |
2015年に亡くなったOrigaの追悼アルバムです。
姫神との『最後の仕事』である「Electric Sun 'ORIGA'」が収録されています。
同時に発売されたアルバム「all about ORIGA 1994-2014」には『最初の仕事』である「Starry Tales」が収録されています。 |
AI |
和と洋 |
収録曲「Wonderful World」にて「神々の詩」をベースにヒップホップ系にアレンジされています。
姫神っぽさは少なめです。 |