HOME 総合目次 openCanvas TOP フレーム解除 <<Back Next>>

◆基本編/【openCanvasを使ってみよう】 page 4
■レイヤ
 レイヤの管理を行ないます。

 新しくレイヤを作る時は、[レイヤー]をクリックして、[乗算][加算][減算]レイヤのいずれかを選択します。
 レイヤを削除する時は、削除するレイヤを選択して、[レイヤー]-[アクティブレイヤの削除]を選択します。

 紫色になってるのが、現在選択されているレイヤ(アクティブレイヤと呼びます)。→
 描き込んだり消したり、といった操作は、現在選択されているレイヤに対して行なわれます。たまに、うっかり別のレイヤに描き込んだりすることもあるので(私だけか^^;)、今どのレイヤが選択されているかの確認は怠りなく(^^;。

レイヤー

レイヤーの移動  ←レイヤの移動を行なっているところ。

 レイヤの移動は、移動したいレイヤを選択しておいて、移動する場所にドラッグするだけ。レイヤの上下を入れ替えたい時などに行ないます。ちなみに、一番下が台紙になります。

 個別のレイヤの表示項目の意味は、右図の通り、左から[1.レイヤのオン・オフの切替][2.乗算・加算・減算の切替][3.プレビュー][4.表示濃度]になります。→

  1. レイヤのオン・オフは、クリックするたびに切り替わります。薄い灰色で目の閉じているアイコンは、表示がオフになっていることを表します。
  2. クリックするたびに、乗算→加算→減算→乗算…と切り替わります。青色の×印は乗算、赤色の+印は加算、黒色の−印は減算を意味します。
  3. そのレイヤのプレビューです。
  4. レイヤの表示濃度を調整したい時は、ここの赤い点()をスライドします。
レイヤー各項目の意味

◆通常レイヤを作ってみよう
 openCanvasフリー版では、通常レイヤが実装されていません。要望もずいぶんあったらしくて、シェアウェア版からは実装されてるみたいなんですが、残念ながら、フリー版の方は積み残し(^^;。

 でも、貧乏絵描きの名にかけて、今ある機能だけでなんとかしちゃおう(^^;。

 では、簡単なところで、ロゴ入れなんかやってみましょう。
 右図のようなロゴ入り画像を作りたいんですが、(→)
 下図のような、台紙と文字の2枚の画像(↓)を、単純に乗算レイヤで重ねると・・・
Sample

Sample Sample

 こんな風に、濃い部分に乗せた文字が見えなくなってしまいます(--;。
Sample

 さて、文字部分を台紙の上にくっきりと乗せるにはどうすればいいんでしょう(^^;。とりあえず、そのロゴが乗る部分を白抜きしてやれば、台紙の色に影響されずに、重ねることができるんじゃないかなぁ。
 ・・・ということで、ロゴ画像と寸分たがわぬサイズで、こういうのをもう1枚作りました。

Sample Sample

 この3枚の画像を、右図のように、

  ↑3.ロゴ画像−乗算レイヤ
  ↑2.ロゴ画像(ネガ)−加算レイヤ
  ↑1.台紙−乗算レイヤ

の順番に重ねます。

Sample

 [台紙]−乗算レイヤの上に、[ロゴ(ネガ)]−加算レイヤを重ねたのが、下図左の状態。 二値化せずにグレイ化して作ったので、下の台紙の色がちょっと透けて見えてますが(^^;、きちんと二値化して、白黒をはっきりさせると、綺麗に白抜きできます。
 で、その上から、本当のロゴ画像を乗算で重ねてやれば、白抜きした部分にぴったりはまって、下の台紙の色に影響されずに、ロゴを綺麗に乗せられるというわけ(^^;。

Sample Sample
Sample

 応用すれば、マスクを作ったりもできるんですけど、私の画風だと、むっちゃめんどくさいので、やっぱり消しゴムでごりごり消す方を選ぶのであった(^^;。

◆マスクを作ってみよう
 話が出たついでに(^^;、せっかくだから、マスクの作り方もご紹介しましょう。
 私のように、下絵をきっちり描かずに、描きながらどんどん調整していく、といった描画方法を取る人には向きませんが(^^;、下絵や主線をきちんと描いて塗り分けていく、という人には役に立つかもしれません。(立たなかったらごめん^^;)

マスクの作り方-1  下絵を描き終わったら、まず、マスク用の新規レイヤを作ります。
(この時は「乗算」で作った方がわかりやすいです)

 マスク用のレイヤを選択してアクティブにし、色を塗りたい場所(例えば、右図の灰色の部分→)を黒色で塗り潰します。(下図↓)

マスクの作り方-2

 マスクを塗り終わった状態。→
(白色の部分がマスクになります)

 oCの「鉛筆/ペン」や「ポリゴンフィル」を使ってもいいのですが、できれば、他のソフトで「領域選択+塗り潰し」を使って、きれいに塗り分けておいてから、クリップボード経由でコピー&ペーストした方が、仕上がりも綺麗だし、楽です(^^;。
(※クリップボードから貼り付けを行なった場合、イベントファイルは生成できなくなります)

マスクの作り方-3

マスクの作り方-4 ←図のように、線画の下にマスクレイヤを置いて、加算レイヤに切り替えます。

 さらに、色塗り用の新規レイヤ(乗算)を作り、マスクレイヤの下に置きます。

 準備が整ったら、色塗り用のレイヤに移って、ごりごり塗る(^^;。

マスクの作り方-5 ←左図は、実際の塗りの状態。実際は、こんな風に、はみ出しているんですが、

 マスクレイヤを重ねていることによって、不必要な部分は表示されません。→

マスクの作り方-6

マスクの作り方-7  目的の箇所を塗り終わったら、次の箇所に移る前に、マスクと色を塗ったレイヤを統合しておきます。
 なぜかというと、このまま、次の加算レイヤを重ねちゃうと、今、せっかく塗った箇所が表示されなくなっちゃうから(^^;。

←左図のように、マスクレイヤを選択状態にして、[編集]−[下のレイヤに統合]メニューを実行します。なお、この操作はやり直しが効かないので、間違いがないか十分注意して下さい。

 もし、マスクを取っておきたい場合は、統合する前に、[編集]−[アクティブレイヤの複製]メニューを使ってマスクレイヤの複製を作り、表示をオフにして、邪魔にならないところに置いておきましょう。

 次の工程のためのレイヤを作ります。

さっき色を塗ったレイヤの下に、同じようにして、
  ↑線画(乗算)
  ↑マスク(加算)
  ↑彩色(乗算)
の順にレイヤを作ります。
 最初の線画をそのまま使い回す場合は、新しく線画レイヤを作る必要はありません。マスクと彩色の2枚のレイヤだけで構いません。

 上の手順と同様にして、色塗り→マスクを統合する作業を、必要なだけ繰り返します。

マスクの作り方-8

 はて、役に立つのかどうかわからんのだけど(^^;、加算レイヤを上手く使えば、こういう使い方もできますよ、ということで(^^;。
 でも、私はやっぱり、ごりごり塗って、ごりごり消す方が、手っ取り早くていいや(^^;。

◆ハイライト・スクリーンレイヤ
 加算レイヤを使って、スクリーンレイヤみたいな効果を出すことも出来ます。ハイライトを入れたい、光を入れたい、といった時にも便利。
 詳しくは、「練習編-1/顔を描いてみよう」で解説しています。よろしかったら併せてどうぞ。

 加算レイヤを使って光を表現するその他の例として、こういうことも。→Today'sらくがき
 これは、「SUPER KiD FE講座/宇宙空間の作り方」で作った星空を、そのまま、加算レイヤとして上に置いただけ。手軽でしょ(^^;。


HOME 総合目次 openCanvas TOP フレーム解除 <<Back Next>>

Copyright (C)2001 Atsuko All Rights Reserved.