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The Golden Raspberry Award
結果も
話を聞いた時期:2004年1月
ラジー賞の結果が出ました。
第25回ラジー賞のノミネート発表です。
ご存知の方も多いことと思いますが、オスカーの直前に毎年最悪映画を選ぶラジー賞、The Golden Raspberry Award というのがあります。元々考案者の自宅の居間で始まり、その後冗談に徹し、現在も冗談なのですが、果敢に有名人にアタックするので、この賞のファンもいるようです。小額の会費を払えば世界中の誰でも投票に参加できるのだそうです。私も参加しようかとふと思ったこともあるのですが、タランティーノ同様、ひどい映画でも人はそれなりに努力して、労力を使って制作しているのだと思い、現在までのところ会員登録はしておりません。しかし見物人として見るのはおもしろい。今年のノミネートが発表になりました。
気の毒なことに傷心の JLo が槍玉に挙がっています。この賞はマドンナやマライヤ・キャリーなど歌手が映画を作ると総攻撃をかけるようです。その伝統は1981年のニール・ダイヤモンド以来。この年はブルック・シールズ(7回ノミネート、受賞3回)など俳優が本職とは言えない人が挙がっています。しかしマーロン・ブランド、ロナルド・リーガンなど映画界の人だとしか思えない人もしっかり取り上げられています。
有名という意味では大物の名前がどんどん挙げられる中 Mitsuhari Ishii なるプロデューサー、最低作品賞堂々の受賞です。作品は Inchon といい、監督はテレンス・ヤング。出演はローレンス・オリビエ、ジャクリーヌ・ビセット、ベン・ギャザラ、三船敏郎 etc. 凄いメンバーではありませんか。
年によって大物ぞろぞろという年もあれば、普通程度の知名度から、低目の人が選ばれる年と、傾向は一言では言えないです。スタローンは20回以上候補に挙がり、8回貰い、特別賞にもなっています。
今年はジェニファー・ロペスの ジーリ、チャーリーズ・エンジェルズなどが集中的に狙われたようです。
最低作品
ふうん、でもねえ、チャーリーズ・エンジェルなんて最初からオスカーとか、演技賞なんか狙ってなかったでしょ。楽しければいい、それ以外はどうでもいい、ってな程度の乗りで始めた話だから、別に目くじら立てて怒らなくてもいいんじゃないの。
最低主演男優
確かにこの間見たペイチェック 消された記憶は駄作だった。ジョン・ウーの途方もない与太話を凄いアクション映画に仕上げるのに協力したケイジ&トラボルタコンビを見習うべきだった。
後記: ・・・というその本人が デアデビル、ジーリ、ペイチェック 消された記憶の功績を称えられて受賞。
後記の後記: 兄弟で大化けしました。兄は名優、名監督への道をまっしぐら。弟はも名優になりつつあります。脚本でオスカー貰うぐらいの人だから、当然と言えば当然。途中で出た迷作、駄作の数々は何だったんだろう。
彼は演技賞貰いたくて芸能界にいるわけではないから。ラジー賞に選ばれるというのが却って名誉だと考えているかも知れないのです。
最低主演女優
アウト・オブ・サイトはなかなか決まっていたけれど。
後記: 今年は何が何でもジェニファー・ロペスと決まっていたみたいなので、他の人に行く可能性はゼロに近かったです。
大根だと思うのですが、オスカーを取った作品をまだ見ていないため最終判断は控えます。
なかなかの努力家で、裏方で頑張ることもあるようです。
やる気のある時はなかなか良い女優だけれど。
最低助演男優
スタローンは出れば必ず狙い打ち。昔見たゲームセンターのゲームみたいです。顔を出すとハンマーで叩くゲームあったでしょ。タフなアクション・スターだから叩いても死なないと思ってラジー賞は思いっきり叩くみたいです。
良い演技も見たことがあるのですが。
映画では大根だと思います、まだ誰も本人に言わないだけで。舞台は向いているかも知れませんね。
彼は密かに「こういう所でも選んでもらいたい」と思っているかも知れません。
今年度のオスカーにノミネートされているアレック・ボードウィン、ゴールデン・グローブ受賞のアル・パシーノが入っているのがおもしろい。その上あのオスカー持っている迷優クリストファー・ウォーケンまで。ということは、一緒に比べられたシルベスター・スタローンの俳優としての真価もいよいよ認められて来たということですか。
最低助演女優
ラジー賞ではお気に入りの女優さん。この人、演技ができるかどうかは分かりません。しかし姿を見たいという人は多いです。トレーニングしてまた素晴らしい体を披露してくれ、フィットネス会社の宣伝に多いに寄与したと思いますよ。
ラジー賞では夫婦で健闘しておられます。
技より顔が見たいというファンがいるかも知れませんね。
後記: まだ若いのに亡くなりました。演技もやればできそうだったので残念です。
最低監督
いや、もう、ロペスに協力した人は十羽一からげで叩かれますね。あまり叩かれるので、好奇心でちょっと見てみたい。
キングピン ストライクへの道はなかなかの力作だったけれど。
この2人を選んだのは眼が高い。マトリックスは謎もあり、見ていて次はどうなるのだろうと思えるシーンがあって、おもしろかったですが、続編2作は収拾がつかないぐらい話が大きくなり、箍が緩んでしまったような、焦点がボケたような印象でした。続編の難しさを示すいい例でした。
最低脚本
最低リメイク、続編
最低スクリーン・カップル
後記: ベニファーが受賞というのは最初から分かっていましたよねえ。あのまま結婚していたらどうだろうという興味はあります。2人とも仕事に対する考え方はプロフェッショナルで、その方面では一流の能力があると思います。そういう2人なので家庭を作っても長持ちしなかったかも知れませんが、逆に意外とお互いを良く理解できたかも知れません。
こういう賞はオスカーには無い。おもしろい。
最低の言い訳(元のアイディアだけで肉付けの無い、アホ映画賞という事らしいです)
知事賞
できの悪い振り付けに対して
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