作品賞・ドラマ

• ロード・オブ・ザ・リング　王の帰還

オスカー、ゴールデン・グローブともノミネーション各3回ずつ。「ここ数年ロード・オブ・ザ・リングで超過勤務続きだったのですから、今回はオスカーとかゴールデン・グローブとかたくさんあげないと行けません」と言っていたら来ました。ついでにオスカーもどうでしょう。

• コールドマウンテン
• マスター・アンド・コマンダー
• ミスティック・リバー

ちょっと惜しかったけれど、ロード・オブ・ザ・リング　王の帰還と重なってタイミングが悪かった。

• シービスケット

主演女優賞・ドラマ

• シャーリーズ・セロン　（モンスター）
• ケイト・ブランシュット　（Veronica Guerin）
• ニコール・キッドマン　（コールドマウンテン）

キッドマンは着実らしく、貰えそうな人ですが、前回あまりたくさん賞を貰ってしまったので、今年は少し引っ込んでいるようです。

• スカーレット・ヨハンソン　（真珠の耳飾りの少女）
• ウマ・サーマン　（斬る、ビル！）
• エヴァン・レイチェル・ウッド　（サーティーン あの頃欲しかった愛のこと）

主演男優賞・ドラマ

• ショーン・ペン　（ミスティック・リバー）

「オスカー候補に3回、ゴールデン・グローブの候補に4回。いいかげんで何かあげたらどうでしょうね」と言っていたら来ました。今年は「そろそろ何かあげたら」とファンが怒って反乱を起こす前にいい仕事をする人にあげる年になったようです。

• ラッセル・クロウ　（マスター・アンド・コマンダー）
• トム・クルーズ　（ラスト・サムライ）

彼が貰えると思った人はいなかったみたいです。私もまだ作品見ていないのにそう思っていた。

• ベン・キングスレー　（砂と霧の家）
• ジュード・ロウ　（コールドマウンテン）

助演女優賞・ドラマ

• レニー・ゼルウィガー （コールドマウンテン）

「今回を含め4回ノミネートされ、うち2回貰っています。オスカーはノミネートのみ。彼女は他の人より頑張り屋さんに見えるので、少し報われるといいですね」と書きましたが、彼女ゴールデン・グローブには気に入られているようですね。よかった。

• マリア・ベロ （ザ・クーラー）
• パトリシア・クラークソン （エイプリルの七面鳥）

「インディペンデントの戦士としては女性では最先端を行っている人」と書きましたが、ノミネートを重ねるのもキャリア。これでめげず頑張って下さい。

• ホープ・デイヴィス （アメリカン・スプレンダー ）
• ホリー・ハンター （サーティーン あの頃欲しかった愛のこと）

作品賞・ミュージカル＆コメディー

• ロスト・イン・トランスレーション　受賞

日本人が見たら楽しい点がちょっと多めに見つかるでしょう。こんなに早く貰えたのは親の七光りかも知れないけれど、監督としては1つの作品をきちんとまとめる力があり、今であろうが将来であろうがいずれは名を成す人でしょう。彼女の作品には美術的な要素もあり、将来が楽しみ。日本に行ったことのある、日本語の分かるドイツ人も今年始め見に行ったそうです。作品は大いに気に入っていましたが、ドイツ語版だったのを、悔しがっていました。私は吹き替え無しの版を見られて運が良かった。

• ベッカムに恋して
• ビッグ・フィッシュ
• ファインディング・ニモ
• ラブ・アクチュアリー

助演男優賞・ドラマ

• ティム・ロビンス（ミスティック・リバー）

「しかし今年はボールドウィンにあげたい」と書きましたが、ボールドウィンもタイミングが悪かった。カジノのマネージャーの役、上手かった。

• アレック・ボールドウィン （ザ・クーラー）
• アルバート・フィニー （ビッグ・フィッシュ）
• ウィリアム・H・メイシー（シービスケット）
• ピーター・サースガード （ニュースの天才）
• 渡辺謙（ラスト・サムライ）

映画の入りがあまり良くなかったそうで、そうなると損をします。それに相手が悪い。これだけ演技派が揃うと食い込むのは難しい。強敵がいるのにノミネートでここまで食い込んだだけで取り敢えずは面目が保たれたと考えましょう。俳優はあまり運が良くありませんが、作曲家では貰った日本人もいることだし、ま、気長に頑張りましょう。

監督賞

• ピーター・ジャクソン（ロード・オブ・ザ・リング　王の帰還）

イーストウッドがかなり強力だったので「よりによってイーストウッドが頑張った年にジャクソンも来る。運の悪い年と言うべきか、力作が出揃った良い年だと言うべきか。しかしジャクソンにこれ1本というのはけちだ。3作全体に特別功労賞でもあげるべきだと思いませんか」と心配したのです。ジャクソンには良かった。私はファンだし。でもイーストウッドが時々持ち込む力作にもあげたい。当選は1人だからシビア。

• ソフィア・コッポラ （ロスト・イン・トランスレーション）

今年はタイミング、相手が悪かった。

• クリント・イーストウッド（ミスティック・リバー）

上に同じ。

• ピーター・ウィアー（マスター・アンド・コマンダー）
• アンソニー・ミンゲラ （コールドマウンテン）

主演男優賞・ミュージカル＆コメディー

• ビル・マーレー （ロスト・イン・トランスレーション）

「是非この人にこの役であげたいです」と言っていましたが、この人はオスカーからは完全無視、ゴールデン・グローブはノミネートだけだった人です。その代わりグローブでは 天才マックスの世界、ロスト・イン・トランスレーションと渋い作品でノミネートされています。そして今年遂に受賞。嫌いなコメディアンだったのですが、ロスト・イン・トランスレーションを見て以来ガラっと評価が変わってしまいました。同じ事は上に出た日本語の分かる、マーレーの作品をいくつか見ているドイツ人も言っていました。去年はマーレーがレモンになる年だったんだろうか。

• ジャック・ブラック （スクール・オブ・ロック）
• ジョニー・デップ（パイレーツ・オブ・カリビアン　呪われた海賊たち）
• ジャック・ニコルソン （恋愛適齢期）

貰い過ぎた人は暫く引っ込んで。

• ビリー・ボブ・ソーントン （バッドサンタ）

主演女優・ミュージカル＆コメディー

• ダイアン・キートン （恋愛適齢期）

作品見ていないので何とも言えない。

後記　見た後もどこが良いのか分からなかった。

• ジェイミー・リー・カーティス （フォーチュン・クッキー）
• スカーレット・ヨハンソン （ロスト・イン・トランスレーション）

ベテラン相手に健闘。

• ダイアン・レーン （トスカーナの休日）
• ヘレン・ミレン （カレンダー・ガールズ）

外国映画賞

• アフガニスタン アフガン零年

「普段映画では目立たない国を力づけるためにこの作品が取るのではないかと思います」という予想が当たったのかな。それとも凄い作品だったんだろうか。まだ見ていないので何とも言えません。制作は NHK（アフガン・零年 osama）。私は映画では無名の国にあげるの反対ではありません。その1本がきっかけになって将来映画大国になるかも知れませんし、心に残る1本となるかも知れません。
制作したのが NHK でなぜ参加国がアフガニスタンになるのか、その辺のところは良く分からない。

• カナダ The Barbarian Invasions
• ドイツ グッバイ、レーニン！

惜しいことは惜しいけれど、外国映画賞には奨励賞的な意味あいもあるので、ドイツより映画で知名度の少ない国が貰う方が意義があるというものです。グッバイ、レーニン！はドイツでは賞を総なめし、興行成績はうなぎ上り。欧州とスペインの賞もせしめているので、充分報われています。

• フランス イブラヒムおじさんとコーランの花たち
• ロシア The Return

脚本

• ソフィア・コッポラ （ロスト・イン・トランスレーション）

「この作品は脚本より、カメラやキャストが光っています」と書いた通りで、監督賞にあれほど強力なライバルがいなければ、全体を上手にまとめた功績で監督賞、東京をきれいに取った功績でカメラ、レモンに変身したマーレーにあげればいいと言いたい。監督賞を彼女にあげる事ができず、何か他の方法で誉めようとして、たまたま脚本を自分で書いていたので脚本賞という風に落ち着いたんでしょうか。

• リチャード・カーティス（ラブ・アクチュアリー）
• ブライアン・ヘルゲランド（ミスティック・リバー）
• アンソニー・ミンゲラ （コールドマウンテン）
• ジム・シェリダン、ナオミ・シェリダン、クリステン・シェリダン（イン・アメリカ　三つの小さな願いごと）

自分の体験談を映像化したという意味では、コッポラと同じですが、こちらは腹が立った。俳優の責任で無いことは記事に書いた通りです。

音楽（オリジナル）

• ハワード・ショア （ロード・オブ・ザ・リング　王の帰還）
• アレキサンダー・デスプラント （真珠の耳飾りの少女）
• ダニー・エルフマン （ビッグ・フィッシュ）
• ガブリエル・ヤード （コールドマウンテン）
• ハンス・ツィンマー （ラスト・サムライ）

フランクフルトのドイツ人。ドイツ語ではツィンマーと読み部屋（room）という意味です。映画作曲としてはＯ嬢の物語第2章などという得体の知れない作品からスタートし、（50音順）アサシン、グラディエーター、グリーン・カード、ザ・ファン、ザ・ロック、シン・レッド・ライン、テルマ＆ルイーズ、トゥルー・ロマンス、ドライビング・ＭＩＳＳ・デイジー、パール・ハーバー、パイレーツ・オブ・カリビアン　呪われた海賊たち、ハンニバル、ピースメーカー、ブラックホーク・ダウン、ブラック・レイン、リング、レインマン、Ｍ：Ｉ - ２、マッチスティック・メン他数えたら100を越える音楽を担当している人です。70年頃一時バート・バカラックの羽振りが良かったですが、ツィンマーは80年代の始めから現在まで、とにかく呆れるほどの数の有名な作品で音楽を担当しています。オスカーは6回ノミネートされ、1回、ゴールデン・グローブは6回中2回もらっています。

音楽（オリジナル・ソング）

• Into The West （ロード・オブ・ザ・リング　王の帰還 ー ハワード・ショア、ファラン・ウォルシュ、アニー・レノックス）
• The Heart Of Every Girl （モナリザ・スマイル − エルトン・ジョン、バニー・トーピン）
• Man Of The Hour （ビッグ・フィッシュ ー エディ・ヴェダー）
• Time Enough For Tears （イン・アメリカ　三つの小さな願いごと ー ボノ、ギャビン・フライデー、モーリス・シーザー）
• You Will Be My Ain True Love （コールドマウンテン ー スティング）

TV シリーズ・ドラマ

• 24
• CSI: Crime Scene Investigation
• Nip/Tuck
• Six Feet Under
• The West Wing

TV シリーズ主演女優賞・ドラマ

• Frances Conroy (Six Feet Under)
• Jennifer Garner (Alias)
• llison Janney (The West Wing)
• Joely Richardson (Nip/Tuck)
• Amber Tamblyn (Joan of Arcadia)

TVシリーズ主演男優賞・ドラマ

• Anthony LaPaglia (Without a Trace)
• Michael Chiklis (The Shield)
• William Petersen (CSI: Crime Scene Investigation)
• マルチン・シーン (The West Wing)
• キーファー・サザーランド (24)

TVシリーズ・ミュージカル＆コメディー

• The Office
• Arrested Development
• Monk
• Sex And The City
• Will & Grace

TVシリーズ主演女優賞・ミュージカル＆コメディー

• サラ・ジェシカ・パーカー (Sex and The City)
• Bonnie Hunt (Life with Bonnie)
• Reba McEntire (Reba)
• Debra Messing (Will & Grace)
• Bitty Schram (Monk)
• アリシア・シルバーストーン (Miss Match)

TVシリーズ主演男優賞・ミュージカル＆コメディー

• リッキー・ガーヴェイス (The Office)
• Matt LeBlanc (Friends)
• Bernie Mac (The Bernie Mac Show)
• Eric McCormack (Will & Grace)
• Tony Shalhoub (Monk)