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インサイド・マンの注

Spike Lee

2006 USA 129 Min. 劇映画

見た時期:2006年3月

「あれはこうだった」

という風にのっけから騙されてしまうのです。実は彼はまだ刑務所には入っていません。 ⇒本文に戻る

札ブロック

札束と言いたいところなのですが、物凄く量が多くて、大きな塊にまとめてあります。バットマンのダークナイトに出て来た札束の量と勝負できます。途中で犯人はそのうちの2つを持ち出して来て、椅子の代わりに座っています。お金には全然関心が無いかのごとく。 ⇒本文に戻る

はらはら

ターバンを巻いたシーク教徒が解放されるのですが、それを警察はアラビア人のテロリスト扱い。ターバンを取ってしまうので、インド人に取っては最悪の恥。それを理解せずターバンを返してやらない警察と意地の張り合いが続くため、重要な証言を得るのに時間がかかります。冒頭の音楽がアラビア音楽と紛らわしいのですが、まさかシーク教のインド人をアラビア人と間違えるシーンが出るとは思いませんでした。 ⇒本文に戻る

かくかくしかじか

この銀行家、元々欧州に関係している人で、ナチ時代ユダヤ人から取った財産をそのまま失敬してしまい、それをベースに大きな銀行の主に成り上がった人でした。当時の書類と大量のダイヤ、そして思い出のリングが地下金庫に保管してあったのです。犯人はここを狙って押し込んだ様子。

実際にこれに近い噂を身辺に抱えている有名な元銀行家ファミリーというのがアメリカにあるそうです。名前を聞くとアッと驚くワシントン、ではありませんが、驚くほど有名な家族です。当時の法律では禁止になっていない部分もあったので、後日この件を書くジャーナリストの歯切れは悪いです。いつの時代もお金を儲けてやろうという人には常人とは違う考え方があるようです。 ⇒本文に戻る

案の定

シーク教徒に持って行かせた鞄には犯人のメッセージが書かれていたのですが、そこにマイクロフォンが隠されていたので、警察の計画は筒抜けだったのです。 ⇒本文に戻る

それで終わるはず無いっす

この先の展開はクラシックなスパイ大作戦とそっくりです。

あの番組ではしょっちゅう使われていた手で、目の錯覚を利用して建物をちょっと作り変えてしまったのです。犯人が暫く時間をかけてやっていたのはこの作業。そしてほとぼりが冷めてから主犯は堂々と正面玄関から出て行きます。タイトルのインサイド・マンというのは中にいる男だからです。

最後にアッと驚くのは脅しに使った武器は全部モデルガン、処刑シーンは偽の血で演出していた点。負傷者が出たとすれば、警察に間違って撃たれた場合だけ。お見事でした。 ⇒本文に戻る

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