映画のページ
2017年4月22日 - 23日
このファンタは4月開催、記事は5月後半に書きました。
★ スケジュール
☆ 夏のファンタ(メイン)
最近ファンタのスケジュールが少しずつ変化しています。夏のファンタはこれまでより少し秋に近づき、中心になる月が各都市とも8月から9月に移動中です。
大学生は7月半ばから10月半ばまで夏休みなので、その範囲での移動なら問題は無いでしょう。ベルリンの場合帰省する学生も多いので、新学期が始まる少し前、夏休みのど真ん中でない方が参加し易いのではないかと思います。
子供向きの作品が出ても一律に未成年(18歳以下)入場禁止。高校生以下の参加はありません。
私たちが参加し始めた頃は学生が結構多かったのですが、近年は職業人が増えています。この人たちは年の始めにその年に取りたい休暇を会社に報告しなければならず、年明けすぐにでも次のファンタの正確な開催日が知りたいところです。以前は難しかったのですが、近年主催者はその点を考慮してか比較的早く次のファンタの予定日を発表するようになりました。
年配というより高齢と言った方がいい人が増えました。私もその世代に入ります。20年以上の長きに渡って年1回、現在では最大年3回友達に会います。皆揃って年を取りました(当たり前だろう!と自分で突込み)。
初回が1987年(ハンブルク)。ベルリン初回が1992年。1995年には間違いなく参加していますが、1992年〜1994年にも見覚えのある作品名が並んでいます。後のように全体の映画祭に参加せず、数本だけ見たのではないかと思います。この頃は別な主催者でアジアの映画祭も行われていて、はしごをしたような記憶があります。
☆ 春のファンタ(前菜)
ほぼイースターの前後、3月か4月頃に開催されます。土曜、日曜の2日で合計10本上映です。
短い開催期間ですが、それでもゲストが来ることが多いです。
☆ 白い夜のファンタ(元々はデザート)
2015年の夏のファンタに積み残しの作品があり、それをクリスマス頃に春のファンタと同じ形で上映しました。
2016年も同じ頃にやる予定だったようですが、映画館を押さえるのが大変で、年明けに移したらしく、次は2016年のクリスマスではなく、2017年の1月でした。クリスマスと大晦日は個人的なスケジュールが一杯の人がほとんどなので、観客に取ってもその方が良かったと思います。今後もそういう風に行くのではないかと予想しています。
★ 健康状態との妥協
他のページにも書きましたが、2017年の白いファンタの時は手術を目の前にして、仕事に区切りをつけなければならず、体調が悪いのに残業ばかりしていました。
何度か救急、保険会社、主治医の所へ出向いたため普段のスケジュールも大混乱。なので最悪の場合は通しの入場券を持ってはいましたが、パスしようかと思っていました。
何とか出向くことはできましたが、あちらの記事に書いたように、疲労困憊。映画館に座ってはいましたが、内容が理解できていない作品が半分以上でした。
春のファンタも入場料は何ヶ月も前に払ってありましたが、その頃から参加は無理かも知れないと予想していました。手術は終わっているはずでしたが、似た病気の知り合いの様子などから、手術後2ヶ月近くは入院かも知れないと覚悟を決めていました。
ここ数年の間に病院のシステムが合理化され、手術後患者は大体1週間から10日で退院。しかし2ヶ月強は病欠を命じられるように変わっていました。病院ではなく、自宅で安静にしていろということです。
最初の6週間がそんな感じだったのですが、そこを過ぎると散歩など運動を勧められるようになります。その上テレビやモニターは勧めないけれど、暗い映画館で映画を見るのはいいという話。とりあえず映画館に出向いて座席に座っているのはいいということになりました。病欠命令が出ているのにこういう事が勧められるので、まるで世の中が私の都合で回っているような錯覚を覚えました。
体調はまだまだという時期だったので、こちらも見た作品の半分ほどは上の空でしたが、友達の顔を見るのは精神的な意味でとても良かったです。
時期的には花粉症が出るはずで、その場合は目に覆いをしての外出になるはずでした。ところがどういう天の巡り合わせなのか、この時期めちゃくちゃに気温が下がり、夜は氷点下に近く、昼間も10度前後。なので花粉が飛ばず、私は目を覆わずに映画館に出向くことができました。
痒いからといって目をこするとこの間やったばかりの手術がふいになってしまったり、トラブルが起きたりするので、この期間の天気は私に微笑んでくれたことになります。
2006年のファンタに 正体不明 THEM で参加した2人の監督のうちの1人。
後記: ミヒャエル・ハネケ風の正体不明 THEM が好きなタイプの作品でなかったこともあり、こちらもぱっとしない印象でした。とは言うものの正体不明 THEM より悪意が減り、私たちのように4桁の数の映画を見た人でなければある程度は楽しめるかも知れません。
ランゴリアーズと類似の香港の映画をパクったような設定の作品。何かが不足しているような印象で、このジャンルとしては個性が薄いです。教育的配慮がされていて、主人公はアフロ・アフリカ系のフランス人。色々なタイプの子供が混ざっています。四方八方にいい顔をしようと思って映画を作ると、インパクトに欠けることがあります。批判を覚悟でえいやーと、思った通りに作ってしまう方が観客の印象に残る時があります。特にファンタのように18歳以上に制限されていると、自分で判断できる成人相手なので、ポリティカリー・インコレクトな作品を作っても大丈夫ではないかと思います。
類似の映画ですが、香港映画の方が良かったです。ただ、主演の子供たちが問題の地域の境界線へたどりつき、物凄い煙を見るシーンだけはいい感じで、迫力がありました。
2008年のファンタに参加した The Oxford Murders、 2014年参加の Witching & Bitching、2016年の My Big Night などかなりジャンルの違う作品をとりあえずまとめ上げることのできる監督。どれも今一つインパクトに欠けるという印象ですが、大勢の登場人物のエピソードの交通整理が必要な My Big Night や El bar のような作品をきれいにまとめ上げるのは誰もが得意とするジャンルではないので、今後も需要があるでしょう。
物語の枠: マドリッドの小さな飲み屋が舞台。客や様々な理由でその場に居合わせた人々。10人強でしょうか。午前中、店にいた会社員が外に出ると、何の予告も無く弾丸が飛んで来て、頭に命中。その場で絶命。「ええ!?何???」と思って外に出た次の人も同じく絶命。さらに外に出ようとして命を失う人が続き、たまたま居合わせた人たちはこのバーに閉じ込められた形になります。
それだけでも恐怖ですが、時間が経つと、このバーを中の人ごと丸焼きにしてしまおうという人たちが実行に移します。公的機関に属した人たちが正式にやります。スペインの大都市のど真ん中ですよ。
後半になると地下室から外へ脱出する試みがされますが簡単ではなく、次々に命を落とす人が。しかもこの人たちが生き残ろうとすることが公的に許可されていないという筋運びになっています。「なんでやねん」ですよね。それに加え、個人個人のエピソードもからみ、結構疲れます。
後記: 登場人物の何人かが激しい言い合いをします。そして普段は表に出ていない人間の醜い面も異常事態になると見えて来ます。そういう作品を見て楽しむほど精神状態がまだタフになっていなかったので、見ていて疲れました。こういう作品を笑い飛ばせるようになれば私の健康状態が元に戻ったということだと思います。普段なら笑えるシーンは多かったです。
出演者は芸達者で、役を良く理解しています。
実際の殺人事件を題材として作られたウルフクリーク 猟奇殺人谷の 1 から 3 (リンクは 2。ファンタには 1 と 2 が来ています)までと、テレビ・シリーズを手がけている監督。オーストラリア人。
後記: 賭博黙示録カイジやバトル・ロワイアルと似た筋。近年この種のテーマで映画が作られることが増えています。ドイツでも es[エス] という作品が作られています。ご丁寧にアメリカでリメイクまでされたそうです。しなくていいっちゅうに。
この作品の枠: セキュリティー専門の会社ベルコの社屋がコロンビアの首都にあり、80人ほどの社員が仕事をしています。アメリカ人と現地採用のコロンビア人。
いつも通りの出勤。ところがその日突然窓が下から上に向けて閉まり、全てのドアが閉ざされてしまいます。中の従業員は外に出ることができなくなります。El Bar では誰が何をしているのかが最初分かりませんが、こちらはいきなり社内放送。「誰でもいいから3人殺せ。でないと君たちの中から6人が殺される・・・」ですと。
心を鬼にして最初の課題をこなすと、次の要求が来ます。徐々に同僚が死んで行きます。El Bar のような弾丸が飛んで来ないのに頭が吹っ飛ぶことに気づいた社員は、自分たちの頭に既に爆発物が埋め込まれていることに気づきます。要求通りに行動しないと、どこかの誰かがスイッチを入れて、自分の頭が吹っ飛ぶ・・・。
興ざめのネタバレ − 結末: 読みたい方は左マウスをクリックしたまま以下の行をたどって下さい。
この会社の元締めは世界中で活動していて、同じ実験を恐ろしい数の場所で同時に行っています。コロンビアのベルコはその1つに過ぎません。どうやら極限状態に置かれた人間の心理を探るのが目的の様子。
普段なら人を殺さないような人に殺人を強要する、無理な条件を課して物静かな人を残酷な殺人者にする、勝ち残るために友人や同僚をも殺すように強要するといったテーマです。
とても感じの悪い作品。観客をわざと嫌な気分にさせるのだけが目的ではないかと思うような雑な作り。どこかで見たと思える俳優があちらこちらに出ています。テレビ畑の人が多いです。
コロンビアがスポンサーになっていますが、たまたまロケの場所にコロンビアを使ったから。同じ事件はどこでも起こり得ます。俳優の失業対策として作られた作品ではないかと考えているところです。
話の枠: うら若いオーストラリア人女性クレアがリュックサックを背負ってベルリンにやって来ます。一体ベルリンで何をしようと思っているのかは不明。本人は写真家のつもり。ただ、その描写はほとんど無し。70年代、80年代にはこういう感じの人が世界中を旅行していましたが、当時はまだかなり安全でした。
そういうフィーリングで2017年にベルリンへやって来た彼女は間もなくドイツ人で英語教師のアンディーと知り合います。恐らくはアンドレアスという名前を英語風にしたのでしょう。ドイツ人はアンドレアスの場合名前を短くせず、そのまま呼ぶ人が多いですが。
最初は恋人の乗りですが、あっと言う間に彼女はアンディーのアパートに閉じ込められてしまい、脱出の試みは全て失敗します。アンディーが適度な間隔を置いて帰宅するので、食事、飲み物、シャワー、寝床には不自由しません。しかし彼は絶対に彼女の外出を許しません。アンディーの飼い慣らしが始まります。恐らくはストックホルム・シンドロームになることを期待して・・・。
ベルリン事情: 監督は英語圏の人ですが、ベルリンの事情はほとんど描写通りです。建物の具合から言えばこういうアパートは今でもたくさん残っています。私自身以前よく似たアパートに住んでいましたし、現在のアパートも上の階から見れば似た感じです。
舞台になったようなアンディー1人しか住んでいないアパートは時たまあります。家主が建て替え、改造などを予定している場合、住民が全部引っ越して、工事はまだ始まっていないことがあり得ます。また現在でもこういうアパートを個人が所有していることがあり、家主が特段計画を建てずに、空き家同然のままにしていることもあります。
ドイツ人がタイトルをドイツ語風につけたらベルリナー・ジンドローム(Berliner Syndrome)となります。Berlin の後に -er をつけると《ベルリン》だった言葉が《ベルリンの》となります。パリだったら《パリザー》。ロンドンだったら《ロンドナー》。
撮影場所は主として私も良く知っているベルリンのいくつかの区、通りです。井上さんが通った場所もあります。
後記: この作品をスリラーと呼ぶのはちょっとねえ。ある犯罪者を描写しただけだもの。
今月(2017年5月)たまたま診療所の待合室にあった雑誌に、ストックホルム・シンドロームの元祖の1人のインタビュー記事が載っていました。
それもあってストックホルム・シンドロームの元になった事件について書き始めたのですが、長くなったので別なページに移しました。
ジェイソン・フレミングの監督デビュー作品。
恋人が吸血鬼と知らない青年。田舎のパーティーに行ったのが運のつき。吸血鬼とバンパイア・ハンターが入り乱れて大騒ぎ。
後記: フレミングに好感を持っている人たちが集まって、彼の監督デビューを盛り上げたような印象を受ける作品。地味ながら感じのいい作品でした。
だらしの無い友達だった4人のパリジャンの1人が南米の大金持ちの政治家の息子を射止めます。結婚式に招かれた残りの3人。
後記: 前半は無軌道な4人組に腹が立ちます。現代のあばずれ女4人組。途中から話がおもしろい方向に進みます。結婚前夜の馬鹿騒ぎパーティー。酔っ払う、ドラッグを使うなどでたらめ。その弾みに4人の1人が絡んで来た男を突き飛ばしてしまい、男はそのまま建物の外にはじき出され、落下。死んでしまいますが、すぐには発見されません。
夜が明けて結婚式の準備が進みますが、花婿がいない。暫くは準備に忙しくて誰も起きた事に気づきませんが、やがて花婿の死体が発見されて結婚式をすっ飛ばして葬儀へ。花婿の父親はそれでも婚約者を娘のように受け入れます。
しかし息子の死の原因を知りたくて、親父さんはパーティーの状況を映したビデオを解析。そこで、4人の1人が絡んでいると思い始め、4人は逃げ出さなければ行けなくなります。
問題なのは息子の親父さんが広い地域を支配するマフィアの元締めだったこと。警察も逆らいませんし、配下のギャング、町の人も皆この親父さんが指令を出せば従います。4人の運命やいかに・・・。
冒頭のシーンを見ていると腹が立ちますが、この無軌道ぶりは後半の展開に必要。
監督は2011年のファンタに参加したグレイヴ・エンカウンターズを作ったザ・ヴィシャス・ブラザーズのうちの1人。
後記: 私の下手な説明で内容をお知らせするのが難しい作品。平凡に始まりますが、凄く不思議な展開の後、ちょっと悲しく終わります。ひどくドライなジョーク満載。それをそれと感じさせず色々な場所に隠してあります。
舞台はネバダ州の砂漠。登場人物は染めたブロンドの蓮っ葉女。登場ゾンビは死後まだ長くない男。生きた人間 → 生肉ゾンビ → やがてジャーキー のプロセスの途中。
彼女は長く日に当たると日焼けせず、そのまま火傷してしまうようなタイプの白人。ニコール・キッドマンや、ナオミ・ワッツのような肌をしています。その彼女がよりによってネバダの砂漠のど真ん中で徒歩で町を探す羽目になります。車がエンコしてしまったのです。
その上ゾンビが伝染病のように広がっているらしく、車で一緒だったボーイフレンドはゾンビに腸を食べられてしまいます。1人で生き延びた彼女。その上彼女に付きまとうストーカー・ゾンビが1匹(1体、1人? − どうやって数えたらいいの?)。
ゾンビとのやり取りが絶妙で、ここがこの作品の肝。トレイラーに騙されてはいけませんよ。後半、特に最後を生かすために、最初から考えて作られています。
スペイン語のような名前の監督はアメリカ生まれ。長編は2作目。原作者は作品数の多い小説家兼、ノン・フィクション作家兼、テレビ作家。 主演は万年脇役ではありますが大ベテランのビル・ナイ。
チェコに行くとゴーレムのお土産をたくさん売っています。動く泥人形という伝説があります。ゴーレムは彼を作った人の命令だけを盲目的聞くロボットのような存在。
こんな感じです。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/b2/241a95943481491a509a580e83d49ba7.jpg
舞台はロンドンはイースト・エンド。ライムハウスは区の名前。時は1880年代。連続殺人事件発生。死体はひどい有様。ゴーレムの迷信を信じる人が出るようになります。キルディア警視登場。容疑者として浮かぶのは芸人2人。
後記: 切り裂きジャックと被るようになっていますが、この事件の方がジャックより先だということになっています。実話を素材にして書かれたとされていますが、私の方では確認が取れていません。
この話が独創的なのはテレビが無い時代、劇場でタブロイド誌や、週刊誌的な話題を劇として上演する、その俳優が事件に関わっていること。そして実在した俳優ダン・レーノや同じ時代を生きたカール・マルクスが登場します。
話の中心はエリザベスという女性。元々は娼婦の娘で恵まれた生活をしていませんでしたが、劇場で働けるようになり、そこからコネができて大金持ちの奥方に納まります。しかし夫毒殺の容疑で逮捕。
その事件の発展の仕方が凝っていて、疲労困憊の私はもう1度見ないと、筋を正確に紹介できません。自分では一応納得したのですが。
劇中劇と事件の絡みが見所。長編2作目にしてはうまく行っています。
動物の飼育場で働く目立たない男。ある日高校時代の憧れの彼女と偶然再会。男はストーカーと化して彼女を誘拐。仕事場の檻に閉じ込めてしまいます。
後記: 今回のファンタは閉所恐怖症や広所恐怖症になりそうな作品が集められています。
・ The Bar 酒場に経営者や客が閉じ込められてしまう
・ The Belko Experiment 社屋に会社員が閉じ込められてしまう
・ Berlin Syndrome オーストラリアから来た女性が教師のアパートに閉じ込められてしまう
・ It Stains the Sands Red 女性がだだっ広い砂漠をさまよう
・ Pet 女性が檻に閉じ込められてしまう
・ Sweet, Sweet Lonely Girl 大きな館の1つの部屋に閉じこもっている老女
意外性のあるネタが隠してあるのですが、不発。作品としては今一。私の体調のせいかも知れません・・・。
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観客は普通は犯人の男を憎み、被害者の彼女に同情する運びになっていますが、拉致された彼女は連続殺人犯。なので男が彼女を檻に閉じ込めると、知らないうちに社会に貢献してしまいます。女を檻に閉じ込める男も反社会的ですので、この2人が今後もずっとこういう形で関わり続ければ、世界中の他の人が助かるわけですが・・・。残念ながらそういう風には終わりません。
後記: 不思議な状況が血縁者の中で相続されていく変わったお話。
経済的に恵まれない家に育った内気な少女が雑用をするために叔母の家に移り住みます。叔母の家は大邸宅で、わずかながら給料も出ます。母親は次の子供を妊娠中で彼女の世話をする余裕がありません。
叔母は規律にうるさく、古臭いタイプの人ですが、決まった日にちゃんと給料は支払います。間もなく同年代で、彼女よりずっと外交的、積極的な近所の少女とも友達になり、ちょくちょく一緒に時を過ごします。
彼女にそそのかされて主人公はちょっと規則違反をしたりします。そして叔母が死んだらどうだろうなどと考え始めます。ある日叔母は本当に死んでしまいます・・・。
主人公の女性を演じた女優が来伯。他の人があまり話をしなかったので、私と暫く話し込んでくれました。彼女は映画出演中も化粧っ気がありませんでしたが、目の前の本人もお化粧はしていませんでした。とても自然な美しさです。
そして話の結末を説明してくれました。
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終わりの方で、叔母さんは死に、それから何十年も経ったとして次の世代の家族が出て来ます。そこでは主人公の話がそのまま受け継がれています。主人公は年を取って叔母のいた部屋に何十年も閉じこもったきり(当時の叔母さんと全く同じ立場)。そしてヴィルヘルミが教えてくれたのですが、主人公の友達として登場する黒髪の女性は主人公が作り出した幻だそうです。
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