URAtop厨房裏地下食料庫

illumination

 jaune
vert
blanc
rouge
bleu

 
 

 

イルミナシオン
illumanation
 

bleu




 


 
 
 
 

7
 
 
 
 
 

「なー、サンジ、まだオレのこと好きにならねえ?」
「なるか!!  」
サンジは乱暴に答える。
毎日、毎日、
飽きもせず同じ問いかけをするルフィ。
バカじゃねえの。
サンジはキッチンからルフィを追い出すと、
料理の続きに戻った。
不意にどうしてだか、
涙が出そうになった。

「オレはあきらめねえから」
そう言ってルフィは笑う。
どうして?
どうして笑える?
オレの体はゾロ中毒みてえなもんだ。
夜になるとアイツを待ちわびる。
毒だ。
オレにとっても、
アイツにとっても、
互いの存在は、よくねえ。
なのに、オレにはアイツしかいねえし、
アイツが見てるのもオレだけだ。
アイツを狂わせたのは、オレ。
そうゾロが言う。

オレは自分がいつか本当のイロキチガイになるのが恐い。
ゾロがオレの体に興味をなくしたら?
飢えた体だけが取り残され、
オレは手当たりしだいにオトコを漁るだろう。
自分の中にこれほど潜んでいたと驚愕する程の性への渇望。
恥だとかタブーとか、
快楽の前には全て消え去る。

そんなオレにルフィはいつもなついて来る。
昼の顔と夜の顔。
ルフィは・・・。
見てんなら、両方知ってるか。
それでも、
毎日「好き」って言う。

ゾロはいつもバカにしたように笑う。
ゾロはオレの事なんて好きじゃねえ。
だから、オレもゾロの事なんて好きじゃねえ。
オレは不安なんだ。
抱かれることも、
抱かれねえことも。

でも抱かれている間は何も考えなくてすむ。
ケダモノになっちまえばいいから。
ただ体だけの存在になる。
それは楽でキモチがいい。

ルフィとシたら何か変わるだろうか。
シたらゾロにお仕置きされる?
そう思っただけで体が震える。
それは恐怖だけでなく、
期待しているオレ。

オレの体の飢え。
それを満たしてくれるのは、ゾロ?
それともルフィ?
 
 



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