URAtop厨房裏地下食料庫

illumination

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bleu

 
 

 

イルミナシオン
illumanation
 

bleu





 


 
 
 
 

1
 
 
 
 
 
 
 

ゴーイングメリー号には乗り組み員が3人増えた。
ナミとサンジとチョッパー。

ナミは険しい目でゾロを見た。
いつものように黙々と刀を振っている。

他の方法は無かったの?
ノドまで出かかった言葉を飲み込む。
他には方法は無かった。
一番適切な方法をゾロはとった。
確かに、
サンジはクロコダイルの弱点であったのだから。
そのおかげで宝も取り戻せたし、
我々もここにいられる。
わかっている。

何も無かったことに出来たなら。
でも私は知っている。
ゾロはサンジ君を抱いている。
サンジ君は隠そうとしているけれど。
抱かれた後は目が濡れている。
時々メガネをかけているけれど、
あれは隠すため。

あのクロコダイルを虜にした体。
サンジ君の魅力。
あたしに対しては異様に腰が低い。
バカみたい。
男は嫌いだと言いながら、
ゾロに抱かれてる。

サンジ君を見るゾロの目つき。
それが私を不安にさせる。
「仲間」を見る目じゃない。
「敵」や「獲物」を見る目だ。
ゾロはクロコダイルと同じ残酷な臭いがする。

サンジ君はルフィやウソップといるとき、
びっくりする位、幼い表情をする時がある。
Mr.プリンスでいた時には見たこともないような笑顔。
だけどゾロに見せる顔は違う。
張り合って、
いがみ合って・・・。

それから、
あきらめたような瞳を見せる。
Mr.プリンスでいた時と同じ。

私はサンジ君にゾロの事を聞いたことはない。
聞くのが恐ろしいからだ。
本当の事を聞くのが。

私はもうこの船に乗った。
ルフィとともに行くのに異論はない。
ゾロとともに行くのにも異論はない。

サンジ君も・・・。
チョッパーが連れてきた。
サンジ君も檻に説得に送られてたから、
ルフィはコックにするって決めてたみたいだった。

「オレと行くよな!!!」
真直ぐなルフィの言葉に同意したサンジ君。
なら、もう気に病むことではないのだ。
あとは、
ゾロとサンジ君の問題だ。

平和な日常。
そう、平和よね。
これで、いいのよ。
これで、よかったのよ。
 
 
 
 
 
 
 



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