この2Rですが、対戦相手のKさんに解説を依頼しました。Kさんて、よーするにいるか師匠なんだけどさ。
私といるか師匠との出会いは、1998年の11月、yahooチェスでした。
当時の私はブリブリの初心者でしたし、いるか師匠もyahooチェス内では強豪として名を馳せていましたが、お互いにJCA会員でもなく、盤と駒での実戦も無いという有様。
会ったことも無いままに、私はいるか師匠を文字通り「師匠」と仰いできたわけですが、あの時を考えると、まさかそんな二人がチェスの全日本選手権で相まみえるなどとは神ならぬ身の知る由もないですわな。
この対局のように、黒番でダッチを指すようになった私に、1.d4 e6 という手順(フレンチへのトランスポーズが可能)を教えてくれたのもいるか師匠なわけですし、つまりは全ては師匠の掌の上!?
そんな、ある種の感動を呼ぶかのようなこの対局を、いるか師匠が実に無機質に解説してくれました(笑)。
もっと、感動的な文章を書いてくれても良いだろーによ!
ということで、解説してくださったいるか師匠、ありがとうございます(笑)。
[Event "Zenkoku Taikai"]
[Site "PIO"]
[Date "2001.04.29"]
[Round "2"]
[White "dolphin2"]
[Black "anon-emperor"]
[Result "1-0"]
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【図−1】 |
この手Qb3?!はいるかが考えた手です。
ダブルポーンができても、acファイルにルークを効かせると強力なのです。
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【図−2】 |
ここまで、白はacファイルがうまく使えず攻めが弱い。黒は少し悪いながらもよくバランスを保っています。
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【図−3】 |
16. ... f5?が本局の最大のポイントでした。
16. ... f5?は完全な悪手で、17.exf6(アンパッサン) Bxf6 18.g5でフォーク。
苦しいですが、16. ... Ng8あたりで仕方ないと思います。
17.Bxh6?でアンパッサンに気づかず、悪手を悪手で返してしまった。
17. ... gxh6??で皇帝もお付き合いの必殺「悪手返し」。
これで、fhポーンが孤立し、白のe6がパスポーンとなって白優勢。
正しくは、17. ... fxg4! 18.hxg5 gxh6
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【図−4】 |
h7が守れない
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【図−5】 |
ポーンアップで白が十分勝勢。
今は白のビショップが強いが、黒のビショップペアが強力になる前に消しに行く。
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【最終図】 |
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