ここの背景画像はまりまりさんの「いろいろ素材」からお借りしました。
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私がそもそもフランス革命の存在を知ったのは、小学校六年の時に「悲劇の王妃」と言う少女向けの本を読んだ時でした。これはツヴァイクの「マリー・アントワネット」をベースにした本で、子供心にものすごく感銘を受けたことを覚えています。マリー・アントワネットの浅薄な前半生と、凛とした後半生の対照が実に強烈に印象に残っています。
もっとも、当時の私は「フランス革命」という言葉すら知らず、この小説の中に描かれているのはフィクションだと思いこんでいました。読書感想文を書いて、それに先生が「歴史を変えるのは難しい」と書いてくださり、ようやくこれが「歴史的事実」であることを知りました。その後も何度も「悲劇の王妃」を読みなおし、読むたびに感動しました。
もっとも、小学校六年生としましては、いくら感銘を受けても、もっと深く調べよう、などと言う考えはまるでなく、興味は持ちながらもそれ以上は進みませんでした。中学に入って「フランス革命」を少し勉強しましたが、「あ、知ってる、知ってる」と思うくらいで、それ以上進みませんでした。高校に入って、澁澤龍彦さんの「世界悪女物語」を読み、マリー・アントワネットの別の面を知り、同時に「異端の肖像」でサン・ジュストに出会い、「フランス革命」への興味を深めましたが、その頃、私は別のことにもっと興味をそそられてましたので、それほど深くは調べませんでした。
大学の西洋史学の前期講義で「フランス革命」を学び、その頃から徐々にいろいろな本を集め出しました。
「悲劇の王妃」から「フランス革命」に入った私は、マリー・アンワネットに対する思い入れは特別のものがあります。この人に対する興味がほとんどそのまま「フランス革命」への興味と言っても過言ではありません(サン・ジュストは除く)。
マリー・アントワネットは波瀾の人生を歩まざるを得ませんでしたが、その人間性はごくごく平凡だったようです。
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