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一言で説明すると…待望の憲法が可決されました。旧制度を破壊した国民議会は、人権宣言の理想にのっとった新制体(立憲君主政体)を作り出すために活動しました。 |
絶対王政の下では王に拒否権などありません。国王の権力は無制限、絶対で、なにものもこれを拘束できないわけですから、拒否権など存在できないのです。しかし、絶対王政はなくなり、国民議会が成立し、しかも国王もちゃんといるわけですから、両者の関係を法的に規定しなければなりません。議会は審議に審議を重ね、
「王は一回だけ拒否権を行使できるが、六ヶ月後に議会が再度同一決議をした場合はこれを拒否できない」
ということを決定しました。
選挙は、能動市民が選挙人を選び、選挙人が議員を選ぶ方式です。
選挙権は25歳以上の男子で、3〜9日の賃金に相当する直接納税者(能動市民)だけに与えられました。
また、選挙人は10日の賃金に相当する直接税を、議員は50日の賃金に値する直接税を納めなければなりません。
1791年の統計によれば、全人口2600万人の内、能動市民約430万人(全人口の16.3%)、選挙人5万人(全人口の0.19%)でした。
明らかにブルジョワ的な方式です。
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