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野伏ヶ岳(1674m)



 野伏ヶ岳は石徹白周辺の山スキーエリアでは最も人気の山である。それは最もアプローチが短いことによるだけでなく、滑降標高差も山頂から和田山牧場まで600mと、この山域では最大級であるためであり、さらに下部の林道もスキーを脱がずに滑ることができることによるものだろう。この山域で最初に滑っておきたい山だ。
 野伏山頂から南に1634m地点まで稜線が続いているが、歩く場合はピッケル、アイゼンが必要。
和田山牧場東端から野伏ヶ岳を望む(96/3/20)

石徹白から植林に覆われた林道を登ること1時間半で和田山牧場東端に出る。するといきなり周囲の山々が目にとびこんてでくる。中でも野伏は優美な姿である。
和田山牧場西端から野伏ヶ岳を望む(95/4/5)

 ほぼ平坦な牧場跡を西に進む。山頂から手前左側に伸びる尾根がダイレクト尾根と呼ばれ、最も一般的に登られ、滑られている。ダイレクト尾根左側の広い斜面は野伏平と呼ばれる。  右側のスカイラインは北東尾根で、こちらも登下降可能、と言うよりむしろダイレクト尾根よりも傾斜が均一で広いので、スキーには適している。
 北東尾根とダイレクト尾根の間の沢は上部が急で、上級者向き。雪崩の危険もある。
 左手に伸びるのは県境稜線で、巨大な雪庇が野伏平に向けて形成される。雪庇の崩壊による雪崩もあり、野伏平の標高1250m付近まで達するデブリを見たことがある。
野伏平にて(96/3/21)

 右手がダイレクト尾根。野伏平の滑降は、ダイレクト尾根のすぐ南側を滑る。尾根上は若干樹がある。
 野伏平の滑降は標高差600mで、下部ほど緩くなる。南東面で日射がよく当たるため、雪はすぐ腐る。
ダイレクト尾根と北東尾根の間の沢を滑る(95/4/5)

 この沢は上部がかなり急で、雪崩の危険もあるので慎重に判断したい。雪質は比較的良く、ブッシュもないので上級者には快適な滑降となるだろう。
薙刀方面から野伏北面を見る(96/3/20)

 野伏北面を推高(しったか)谷に向けて滑るのも良さそうだが、滑ったことはない。3月中旬くらいまでは上部はアイスバーンだと思うが、沢筋ではパウダーも期待できるかも。左のスカイラインは北東尾根。