野鳥撮影を一緒に勉強しませんか!(5回目) |
私も野鳥撮影を始めてから10年経ったものの、いまだに解らない事ばかりです。 そこで、皆さんと一緒に勉強させて頂くコーナーを設けることにしました。 合わせて、今から写真撮影を始めたい方たちに撮影方法及びマナーを紹介させて 頂くことにしました。(ああ、身の程知らずとの声が聞こえる) 是非ご参加下さるようお願いいたします。
*野鳥撮影を始めたい方へ(D人の失敗から学べPART1)
野鳥写真の撮り方を教えようなどとおこがましい考えをして始めたコーナーですが、こうした内容 は他のどの野鳥関係のホームページでも見たことがありません。ということは日本で唯一の特異 なるコーナーとして喜んでいいんじゃないかと前向きに考えるようになりました。 今回は特別編として私が撮影中に失敗した事例をいくつか皆様の参考になればと思い、恥を 忍んで公開することとしました。フィールドノートを御覧頂いている方には既に知っておられる事例 があるかと思いますが。 @あせって倒しちゃった事件 写真を初めて1年目のことです。オオルリが近くに飛んできました。初心者の私は急いでカメラを 構えましたが、遠くに飛ばれてしまいました。そこで居場所の確認の為に、カメラを置いてあわてて 追いかけました。「ドタン!」後ろを振り返ると見事に望遠レンズをつけたカメラが転がっていました。 その当時は極めて不安定な三脚を使用しており、またあわてていたので三脚がしっかりと立ってい るかの確認もせず。結果・・・・・カメラのボディは大破して使用不能となりました。レンズはちょうど 芝生部分に軟着陸したので辛うじて助かりました。 その後私の顔が蒼白になり、真っ赤になり、目の前が真っ暗になったのは言うまでもありません。 皆さん、カメラを据えている三脚だけはどんなにあわてていても倒れないかを必ず確認することです 教訓:注意一秒、後悔一生。 A滑っちゃってはまった事件 雪の降る日に会社を休んで京都へ撮影に。これはいい写真が撮れると勇んででかけました。 しかし池の淵を歩いている際、余りに野鳥を探すのに集中しているあまり、足を滑らせて池へと カメラもろともダイブしてしまいました。この時はボディを幸運にもつけてはいませんでしたが、望遠 レンズは内部まで水が入ってしまいました。恐らくその時の私の顔は周りに積もった雪よりも白かっ たと思います。取りあえず出来るだけの水抜きをして、すぐに大阪にニコンサービスセンターへ。 センターの方が見て一言。「これはダメかもしれませんね。」「エッ!」「一応東京に送ってみますが レンスを買い換える方が安いかもしれませんよ。」「そ、そうなんですか・・・・」 「明日中に東京からいくら費用がかかるか連絡します。」家に帰る足がどんなに重かったことか。 翌日、電話がかかってきましたが予想外に安く2万5千円程度で直るとのこと。このレンズは50万 弱もする代物だったので本当にホッとしました。ただし、直るまでの約3週間は撮影不可状態になり その方がつらかったことを覚えています。教訓:安全第一、カメラ第一、あせることなかれ Bいいシャッターチャンスなのに事件
六甲に撮影に出かけて、オシドリがまん前にやって来てくれました。「ラッキー!」シャッターを1カット 押すと何とフィルム切れです。慌ててフィルムを入れ替えましたが、既にオシドリの姿はなく。 以来、あれ以上のシチュエーションでオシドリには会っておりません。 教訓:あと何枚、その確認が運を呼ぶ。 またある日、山田池で桃井氏に教えてもらって近くでヨシゴイを一緒に撮らせて頂いていた時ですが 数枚シャッターを押すとフィルム切れ。今回はヨシゴイに逃げられる場所ではなかったのでゆっくりと フィルムをと。「な、ない!」朝にショルダーポーチに入れたと思っていたフィルムがありません。 いいや、カメラバッグに予備がと思い見たところ、何と予備も入れ忘れるというたわけたダブルミス。 ヨシゴイを見ながらどうし様も出来ない落ち込んだ私を見かねた桃井氏が予備の貴重なフィルムを 貸してくれたのです。桃井氏にとってもいいシャッターチャンスなのに、申し訳ない気持ちで一杯でし た。教訓:良い人がいつもそばにいると思うな。出かける前の予備フィルムを徹底確認!
C寒くて寒くてシャッターを押せないよ事件
六甲に大雪が降りそうな天気予報な日に、初心者の悲しさか服装を気にせずに出かけてしまいまし |
た。するとあちらに着いた途端、とんでもない寒さと強風が私を襲い、体の震えがとまりません。 |
野鳥はたくさんいたのですが、その寒さの為にシャッターを押す気力もなく絶好のチャンスを逃して |
しまいました。帰宅後風邪をひき、3日間寝込んでしまいました。 |
それ以来出かける時、特に冬は防寒を完全にし、不慮で濡れた場合を想定して下着の換えだけは |
持っていくようにし、常時帽子と使い捨てカイロは冬の必需品としています。 |
教訓:自然をなめるな。服装も撮影準備の一つである。 |
次回は近いうちにパート2をご紹介します。私の失敗をすべて紹介するとPART10は越えてしまうの |
でダイジェストになっております。(それだけミスが多い大馬鹿者です。) |
*そこそこの腕をお持ちの方へ
(D複数の野鳥撮影方法について)
下記写真撮影データ |
500ミリレンズ使用 f4 オート |
フィルム フジカラープロビア ISO100 |
撮影状況について
写真が写真集からの引用で申し訳ありません。 このモズのペアは近くで求愛をし始めたのですが、なかなか2羽共に ピントをあわすことが出来なくて困ってしまいました。 撮影結果は2羽にピントがきたのは3枚のみでした。
2羽以上にレンズを向ける機会はシギ・チドリをのぞいてはそれほど多い とは思えません。 それだけに何度も練習のためにシャッターを押すというわけにもいかず 撮影者の私が動いて角度を変えてみてシャッターを押してみたりしますが、 なかなか上手くは結果を残せません。
飛翔時の撮影について
野鳥を複数で撮ることは非常に難しいものがあります。それは望遠レンズの 被写界深度が極めて浅い為にピントを複数の被写体に合わせることが容易 ではないということです。 よほどいいシチュエーションで野鳥が並んでくれるか、とても光が良くて絞れる (例:F4→F11)場合でしょう。 野鳥が近ければ近いほど複数にピントをあわせることが難しくなります。 私も何回も挑戦はしていますが、なかなかこれだという良策が見つからずに 困っています。何かいいコツがありましたら、何卒ご教授願います。 よろしくお願い致します。
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