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KAMWOOD SYNDROME
〜とある神林狂いの日常〜

■過去の日記05(`02年1/1〜1/31)

<ふりむけば……>
 ちょっと話題をふっては、行き詰まって放り出す……ということの繰り返しだったような気がします。
 まぁ、そういうとりとめのない「覚え書き」を書き散らせるように、神林コーナーを「日記」という形式にしたんですけどね(^^;;)、ついつい、「もうちょっとなんとかならんものか…」と欲張りになってしまいますね。
 一月に読めた神林作品は、『敵は海賊・海賊達の憂鬱』だけですが、既に読了済みの作品の出版社違いや版違いの本を入手したり、『敵海』OVAを見たり(入手したのは半年近く前でしたが)、月末にはSFマガジンで『雪風』のマンガ連載が始まったり…と、なんだかんだ言ってネタも尽きなかったなぁ。
  ともあれ、「継続は力なり」というか、こんな半端な駄文しかないコーナーでも、読んでくださる皆様のおかげで、カウンタも1000を越えました。「ワタシ以外にここを読んでくれる人が一人や二人くらいいるといいなぁ…」なんて動機で、昨年9月末に設置したときは、1年以内に1000行けば上等と考えておりましたが、半年かからなかったとは……ビックリです。
 相変わらず、駄文ばかりの内容で、しょっちゅう更新も休むヘタレページですが、今後もご贔屓いただければ幸いです。
kayako拝)

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うわぁ!(1/31)

 モタモタしているうちに、またしても月末になっちゃったよ(^^;;)。
 あ〜、またファイル分割しなくちゃ。そろそろ過去の日記の話題別インデックス作らないと、自分でも「前に話したこと」にリンクを貼るとき探すのが面倒になってきちゃったし(^^;;)。ヒコーキ用語関係のリンクも、更新したいし〜〜。

 あ〜、一日が30時間あればいいのに……(カイシャに拘束される時間は増えなくてよろしい!)


気になる……(1/30)

 『敵は海賊』シリーズの実質的な(^^;)主人公である、海賊王・ヨウ冥ですが、fanなら既にご承知のように、この方の「ヨウ」の字、パソコンだと字が出ないんですよね〜。
 なので、ネット上でも、「ヨウメイ」「ヨウ冥」等と仮名書きにしたり、本来の字にこざとへんのついた「陶」の字を代用して「陶冥」としたり(モチロン、正しい字はコレコレ……という注釈をつけて)、と皆様苦労なさっている模様。

 そこで気になるのは、作者様は、どうしていらっしゃるんだろう……と。
 昨夏のSF大会でのインタビューによれば、『永久帰還装置』はMacで書かれたそうですが……他の作品も、全部Macで書いていらっしゃるんでしょうかね? 昔の作品のあとがきなどを読むと、ワープロは使わずに、かなり最近まで手書きでいらしたようなフシがあるのですが。
 少なくとも、現時点での『敵海』シリーズ単行本の最新刊(って、これが出たのは、97年ですが)の『A級の敵』の頃は、まだ手書きだったんじゃないかしら。目次の「セスタンとエクサス」って誤植*(正しくは「セスタン」)なんて、どう考えても、キーボードのミスタッチじゃなくって、手書きの文字を読みとる時にやりそうな間違いだし。
 Macならば、OSXにするとか、あるいは外字作成ツールを使うとかすれば、なんとかなっちゃうのかもしれませんが……でも、データ入稿は難しそう(^^;;)。

*:増刷分では既に修正済みの模様。わたしは、ブックオフで初版を入手して確認いたしました。

 まさか、『敵海』の新作がなかなかでない*のは、それが原因、なんてことはないとは思いますが(^^;;)。
 でも、考えてみると、自分以外の存在に操られること(特に「言葉」等の「情報」による操作)を何よりも嫌う男の名が、現在わたし達の属する世界の「言葉=情報」の大半を支配しつつある(?)機械には表せない、というのもジツに意味深……という気がします。
 なんたって、よりにもよって、この作者は、あの『言壺』を書いた方ですもの。ジツはデスクの上で、「ワーカム VS 海賊王」の壮絶な戦いが、人知れず繰り広げられていたりして! …なんてことを想像して、ついワクワクしちゃうのはワタシだけではないですよね?

*:99年には、SFマガジン別冊で外伝「わが名はジュティ、文句あるか」が発表されていますが、未読につき、かの海賊王の名が登場するかどうかは未確認です。
バックナンバー取り寄せて確認しなくちゃ……


まずは修正のお知らせから……(1/29)

 1/26の日記で、「多田版『雪風』における深井零の前科」について、SFマガジンを読んでない人が見たら、誤解を招きそうな文章だったので、修正しました。
「パーキングメータ荒らし」は「前フリ」で、パクられたネタは別にあるんですよ〜〜。

 で、本日の話題は、OVAについて……っていっても、『雪風』ではなく、12年前(うわぁ!)に出た『敵は海賊〜猫たちの饗宴』の方。
 去年の7月、偶然立ち寄った中古ビデオ屋で、(全6巻のうちの)2巻と4巻が500円で売られていたので、「話のタネに…」と買いはしたものの、それきり放置していたのを、この週末にようやく鑑賞いたしました。

 で、感想ですが……面白いじゃん!!
 わたしは、『敵海』fanとしてはかなり淡泊…というか、『雪風』ほどには思い入れがない(けっしてキライというわけではないんですよ!)分、採点が甘いのかも…というのを差し引いても、ワタシが見た2巻(原作1話「猫じゃらし作戦」後半)と、4巻(原作2話「猫かぶり前哨戦」後半)に限って言えば、すごくイイ出来だと思います。
 2巻は、原作通りだと2話の冒頭(OVAでは3巻)になる海賊王の出番や、マーシャが二級刑事になってラテルたちとチームを組むエピソードが早くもここで登場したり、ラテル・アプロ・マーシャと、ジュビリーとのカーチェイスが追加されたり……と、結構オリジナル色が強いのですが、海賊王の登場シーンや、ラストの「無限卵」とか、細かい部分が原作通りなのが憎い(*^^*)。EDには「ピアポッポ」も登場するし〜(もしかしてイントロも原作通りなのかしらね)。
 制作は、キティフィルム…って、あれ、タツノコじゃなかったんだ。以前にも書きましたが、やっぱり、雰囲気とかノリが『ウラシマン』に似ているもので、てっきりタツノコだと思ってました(^^;;)。
#もしかしたら、スタッフがだぶっているのかもしれないけれど、ワタシにはわからない。

 音楽もよいですねぇ。「ブリティッシュハードロック」と言われても、そっちに疎いワタシは「何ソレ?」ってなものだったのですが、いざ聞いてみれば、重すぎず、軽すぎず……またまた『ウラシマン』との比較でいけば、あちらより、多少重め……というか、「洋モノ」、ぶっちゃけていうとMTVな香りがして、その辺りも『敵海』にお似合い。さすが、バブルの全盛期に、ロンドンで向こうのミュージシャン集めて作ったと言うだけありますな。
 そんな中、「海賊王のテーマ」(←勝手に命名しちゃいましたが、正しいタイトルは「レディ・カーリー」だそうな)だけは、タブラトゥーラという古楽のバンド担当だそうで……リュートその他の古楽器による、なんとも雅やかで美しい曲です。
 そうか〜、そうよね。ヨウメイ(ヨウの漢字が出ないので ぜんぶカタカナ)って、「海賊」なのよね。雅びでやんごとなきヒトなのよね〜〜と、今更納得したり。

 キャラデザ&キャスティングは原作fanには多少評価が割れるかもしれませんが、ワタシにはほぼ合格点。ラテルには、ジツは姿も声も『YAWARA!』の松田さんをイメージしていた(ジャケットのポケットに両手突っ込んで歩く後ろ姿とか〜〜)のですが、アニメのラテルも、結構「浦沢顔」だし(松田さんと言うより、ジェド・豪士だけど)。パッケージのキャスト表で田中秀幸さんと知ったときには「え?」と思いましたが、実際に聞いてみると、そんなに違和感ないです。マーシャ・Mは天野…じゃない、あまのさんの挿し絵よりもワタシのイメージに近いルックス(ぷっくりしたほっぺたとか)で、声(神代知衣さん)もイメージ通り。アプロの三ツ矢“肉丸君”雄二さんは、もうちょっとダミ声の人でもよかったような気もするけど……
 海賊王&ジュビリーも、キャラデザの方は巷では不評もちらほら耳にしましたが(^^;;)、ワタクシ的には「まぁ、こんなモンでしょう」と納得。中田譲治&玄田哲章のキャストはストライクゾーンど真ん中!(原作読んでる時もこの声で聞こえるくらい)だったし……ストライクゾーンと言えば、ラジェンドラの堀内賢雄さん、カーリー・ドゥルガーの小原乃梨子さんも。ちょうど、『海賊たちの憂鬱』を読んでいたときだったもので、例のシーンをあの声で想像しちゃってゾクゾクしました(*^^*)。
 あと、個人的には、あまの版より遙かに男前なヘルベルト・カッツ(塩沢兼人さん)とペスタ・シカゴ(兼本新吾さん)の会話に悶絶しちゃいました。……お二方とも、もう故人だものなぁ(T_T)。

  あうう、全巻観たくなってしまったではないか〜〜。絶版・品切れ本を探すのよりしんどそうなジプシーロードが始まるのか? 『雪風』出すよりも、こっちをDVD化して欲しい……(爆)。


読みました(1/26)

 仕事帰り、カイシャの向かいの図書館で読みました。SFマガジン3月号、『雪風』マンガ版。

 で、感想は……
  「思ったよりはイイじゃん」なんて思ってしまったのは、事前に「イマイチ……」という評判を聞いちゃっていたからだろうな。アニメ版『雪風』の情報をまったく知らないでいきなりマンガを読んだ人や、以前からの多田由美さんのfanや、或いはそもそも『雪風』原作を知らない人が読んだら、それぞれまったく違う感想がでてきそう……
 わたしは、多田さんのマンガは全く読んだことがなくて、ご本人のサイトのイラスト(&4コママンガ)しか拝見したことがないのですが……予想に反して「溶けかけたアイスクリーム」のような、ずいぶんテロンとした絵柄でした。
 いや、多田さんのサイトのイラストからは、もっと硬質な線のカッチリした絵柄をイメージしていたのですが……マンガにすると、違うのかな(^^;;)。

 で、ワタクシ的最大のポイントは「零ちゃんの前科がまた1バージョン増えた」でした。
 結構チンケな「職場に放火」(文庫版)や、やたらと危なげな「SLを爆破」(雑誌掲載版)に比べると、なんというか、アメリカ〜ンで、妙にお洒落な雰囲気です。パーキングメータ壊して小銭を漁る…って書くとセコく聞こえますが(作品内でもそう言われてるし)、「金目当て」というよりは、学校の窓ガラスをたたき壊す尾崎チックな「行き場のない苛立ちを抱えたティーンエイジャー」といった感じ。
 あ、フェアリイ送りの直接の原因は、そっちじゃないですよ。もっとちゃんと…っていうとなんですが、「犯罪らしい犯罪」で捕まっています。そちらについては、今ココでは伏せておきますが……ほぉ、そう来ましたか。
 ワタクシ的イメージでは、「パーキングメータ荒らし」を含めて、零よりも「若き日のジェイムズ・ブッカー」の方が似合いそうなエピソードだな……なんて思っちゃいました(^^;;)。

*:零がフェアリイに送りこまれる原因となった犯罪が文庫本と雑誌掲載時で違うという話題については、詳しくは、当コーナーの12月8日12月10日12月31日の日記をご覧ください。

 後は、幼少時(?)のおもわせぶりな回想シーンとか、パクられた時の反応に、零に「12〜13年前の織田裕二」「置き去りにされた子供」のイメージを見るワタシとしては、もしかしたら、ツボにはまるかも(*^^*)…という期待は感じられますが、まだまだ予断は許さない、と言ったところでしょうか。


しまった!?(1/25)

 Amazonの『戦闘妖精・雪風』、24日未明にわたしが注文したときは、「4〜14日以内発送」だったのに、同日午後に職場から(おい!)チェックしたら、「お取り寄せ」になってる……
 もしかして、わたしが(当座の)最後の1冊をかっさらってしまったのでしょうか? 『雪風』&神林fanを増やすチャンスを一つ摘んでしまったのでなければよいけれど……

 で、最近気づいたのですが、作家別リストの「売れている順番」というのは、「売り上げランキングの高い順番」ではなくて、「最近売れた順番」みたいですね。
 なので、わたしが注文した直後は、当然『雪風』がTOPだったわけですが……こちらも、一夜明けたら一気にランクダウン。TOP3常連の『永久帰還装置』や『言壺』だけじゃなく、『ライトジーンの遺産』や、「敵は海賊」シリーズ、『魂の駆動体』『猶予の月』……といった作品群がどっと割り込んできている。
 さては、どなたかが、まとめ買いでもしたのかしら……あ、でも「この本を買った人はこんな本も買っています」が表記されないものもあるしなぁ……複数の人がバラバラに買ったのかな? それとも、このランキングって、必ずしも注文されなくても、レビューが投稿されたり、ショッピングカートに突っ込まれたりすれば、動くのかしら?
  でも、もし「誰かが注文した」結果がこの表示ならば、どこの誰かはわからないけれど、気に入ってくれるといいな〜。『ライトジーンの遺産』はオススメだよ〜。話自体も文句なくオススメだけど、新『雪風』シリーズ再開(新シリーズ第2話「戦士の休暇」と第3話「戦闘復帰」は、丸3年の間を置いて発表されているのです)の直前に出た話だから、『グッドラック』とダブるシーンもあちこちにあるし……それを言うなら、『魂の駆動体』もそうだよね〜。『今宵、銀河を杯にして』もいいよ〜。「明るい雪風」って感じで(笑)。「戦闘機」と「戦車」の違いはあるけれど、「機械と人のコミュニケーション」というテーマが共通してるし……

 ……なんて、いくら考えてもしょーもないこと、と言えばそうなんですが(^^;;)、でもこれって、たとえるなら、「本屋の店頭で誰かが神林作品を手に取る現場を目にした」ようなものだと思いません? 「まったく見ず知らずの人間が、今まさに、自分の大好きな作家の本を買おうとしている(かもしれない)」ところを目の当たりにしたら、ドキドキしちゃいますよねー? やっぱり。


SFマガジン発売日……たぶん(^^;;)(1/25)(1/24)

 はっ! しょーもない思い出話をしている間に、日付が変わってしまった!
 アニメ『雪風』のキャラデザ・絵コンテ・脚本……等担当の多田由美さんの手になる『雪風』のコミカライズが、今日明日発売のSFマガジン三月号から、隔月で連載開始……と、同誌の二月号(カイシャの近くの本屋には、24日23日の夕方でもまだあったぞ^^;)で予告されていたのですが……はて、どんなものでしょうね〜(ドキドキ)。
 多田さんのサイトでは、まだ何も情報が載ってないんですけど……

 ……あ、某匿名掲示板(SF板じゃない方)で、フライングGETの方の情報が……え?……嵐の予感??

 

追記:アップ後に、日付を完全に1日間違えていたことに気づいて、修正しました(^^;;)。アンカーは、正しい日付に直しましたが、表記は、元の日付に取消線をつけて残してます。最近よくやるんだよな〜、大丈夫か〜。>自分


3冊目の『戦闘妖精・雪風』(1/24)(1/23)

 え〜、22日に
>> Amazon.co.jp売り上げランキングでも、300位以内に食いこんでる!
 と書いた雪風ですが、やはり「瞬間最大風速」であったらしく、24日午後10時半現在、再び「1024位」 まで順位を下げております(^^;;)。
 ここのランキングがどういう基準になっているのかはイマイチ不明なのですが、もし「冊数」でカウントしているのなら、この辺りの順位だと、「同率何位」というのがうじゃ〜〜〜っとあって、1冊違いで、ど〜んとランクUP/DOWNしたりするんじゃないかな……と思ったり。

 というわけで、試しに1冊注文してみました(爆)。
 いや、1冊くらい、新刊(定価)で買った『雪風』があってもいいかな〜……と思って(^^;;)。
 はい、ジツは我が家にある『雪風』は、2冊とも、古書店…うち1冊は、ブックオフの百円コーナーで買ったものなんです〜〜〜(^^;;;)。
 あ、でも、初号機、もとい(^^;)、はぢめての『雪風』は、由緒正しく(?)神保町の古本祭りで買ったんですよ〜。値段は元値の定価(消費税プラスして500円)の半額「250円」。奥付の日付は、91年3月31日の第11刷ですから、このときは、まだ新古本といってもよいくらいなのですが、長らく表の書架で野ざらしにされていたせいか、わたしが手に取ったときは、既に結構年期の入った面 構え(なんじゃそりゃ)になっておりました(^^;;)。
 ワタシの場合、これが正真正銘の「神林作品・最初の一冊」だったわけですが……帰りの電車の中で解説から先に読んだのがまずかった(^^;;)。一緒に巻末の「雪風<概説>」が目に入っちゃって、延々と記述されるスペックその他に、思わずそこで回れ右(^^;;)。以後、本文にはまったく手をつけずに放置すること約二年、再び手に取ったキッカケがなんだったのかは忘れてしまいましたが、たまたま友人と待ち合わせる約束があったとき、時間潰しに一話だけを読んだのですが……このときも、イマイチ乗り切れずに挫折。
 それから更に7年ほど経ち……キッカケは、去年の春のハヤカワ文庫の復刊フェア。昔好きだった作品や、評判は聞けど、未読の作品を何冊か入手して「懐かしい〜〜」と読みふけるうちに、芋蔓式に、「そういえば、昔買ったきりのアレが……」と、『雪風』を読み返したら……面 白いじゃん! そのまま『グッドラック』に手を出したら……ハマった〜〜〜!(どっか〜ん)

 これって、たとえて言うなら、「中学のときの同窓会で、当時は何とも思っていなかったし顔もろくに覚えていなかった同級生に、今更一目惚れしちゃった」……ってなところなんですかね?(^^;;)
 最大の要因は、わたしが『ボトムズ』にはまって(コチラも、経緯を思うと「何で今更」でしたが)、同人誌作るは、ネット始めるは、サイト作るは……と激動の(笑)日々を過ごしてきたことで、『雪風』の「航空アクション小説」以外の面白さに気づく素養が出来上がっていたからなんでしょうが……ホント、人生って、何がどうしてどうなるものやら、わからんものです(^^;;)。


ごぶさたしちゃいました(^^ゞ(1/22)

 週末は、体調悪くてひたすら眠ったり、ダラダラWeb覗いたり……と、グータラ過ごしちゃっていました。
 土曜には、ネット古書店で頼んでた『過負荷都市』と『Uの世界』が届いたんで、書くネタはあったんですけど〜〜、それはまた後日(^^;;)。<っていつだよ!

 ともあれ、今日、久々にAmazonを覗いたら、以前「お取り寄せ」だった旧『戦闘妖精・雪風』が「2〜3日以内発送」に変わってる、しかも、売り上げランキングが……神林作品中1位になってるのはまだしも、Amazon.co.jp売り上げランキングでも、300位以内に食いこんでる! 現在(21日 午前2時)のところは275位ですが、零時頃に覗いた時は、180位までランクアップしてました(ビックリ)。
 ちなみに、現在の神林作品中2位の『永久帰還装置』が4,204位、新刊発売後2週間後くらいに覗いたときは870位くらい(うろ覚え〜) だったから、もしかして「かなり売れている」と見てもいいんだろうか……?

 ともあれ、ご近所の本屋さんで『雪風』が見つからないとお嘆きの方がいらしたら、今ならAmazonで2〜3日以内発送だそうです。送料タダだし、代引き宅配も扱っているようなので、この機会にいかがですか〜?


……なんて言ってるそばから(1/17)

 『過負荷都市』、『Uの世界』(共に徳間版)をEasyseek経由で購入(爆)。
 それぞれ500円、しかも売り主は同じ古書店なので、送料は2冊分まとめて340円……と、なかなかオトク(^^;;)。どちらも既にハヤカワ文庫で読了してるので(『Uの世界』は新刊で買った)、「積読」になっちゃう心配もなし…と、「おお!よい買い物じゃないか」と思わず自画自賛した後で気がついた。

 「これであの話が読める!」というワクワク感がない……(爆)。

 いや、細かく見れば、文庫化に際して加筆訂正したところが見つかったりするかもしれませんが……さすがに、今はそこまでやる気になれない(^^;;)。


古本探しは……(1/16)

 足が基本! …なんて、ドラマの中の叩き上げの刑事か新聞記者のようなこと言ってますが(^^;;)。わたしが古書で入手した神林作品の7割(あ、今でも新刊で買えるものは極力新刊で買うようにしてますよ〜、念のため)は、ネット古書店やヤフオクで入手したものです(^^;;)。
 送料・振込み手数料等を含めると、全般に「足」で見つけた古本よりも高めの値段ですが、それでも、そんなに法外なプレミアはついていない……というより、最初から、価格設定が高いものには手を出さない(笑)。

 とはいえ、どうせ作者様に印税は還元されないんだから、少しでも安いほうがイイ、ともいえないのが、「fan心理」の複雑なところで……。

 わたしの手持ちの本の中で、もっとも元値と売値の落差が大きいのは、早川書房『猶予の月』。文庫じゃなくって、単行本の方。元値は消費税込み2600円(本体価格2524円。当時は3%だったのよね)が、自宅から自転車で20分(つまり足代はゼロ)のブックオフで「100円」+消費税5円……。
 なんというか、ここまで来ちゃうと、素直に喜べませんね〜(^^;;)。近所のフツーの古本屋の店頭で野ざらしになっていた(当然それなりに汚れて古ぼけてた)、徳間版『今宵、銀河を杯にして』を同じく「100円」で手に入れたときはそんなに気にならなかったんだけど、『猶予』は、新品同様とはいえないまでも、古本としてはごくフツーの状態だったし……
 あ、でも、「珍しさ」ではなく「欲しがる人の多さ」で値段が決まるという「鑑定団」的価値観に則れば、多少古びてても、横山宏さんの表紙(模型の写真)、各章扉カットつきの『銀杯』の方が、『猶予』よりも値打ちモンかも?(^^;;)

 それはともかくとして、「物を買ったとき、お金を払うというのは、『魔を払う』に通ずる行為だ」なんて文章をどこかで読んだ記憶がありますが、「あまりに安く手に入れてしまった本」に対してわたしが感じる漠然とした不安、というのも、その辺りに理由があるように感じます。
 平たく言うと「呪われそう」「罰が当たりそう」という(^^;;)。
 これが、特に好きな作家でもない……たまたま古書で安くみつけなければ手にすることもなかった作家の本なら、そんなことも思わないのですがね(^^;;)。神林は、もし、今でも全作新刊で手に入るなら、ゆっくり1冊ずつ買いためていきたい作家ですから。【ある程度】のテマ・ヒマ・カネを使わないと、なんとなく気がすまないのですよ(^^;;)。


JAMにやられて〜♪ エンジンいかれちまった♪(1/15)

 トートツですが、RCサクセションの「雨上がりの夜空に」って歌、ご存じですよね? 先日、某所のオフ会のカラオケで久々に聞く機会があったのですが……あれって『雪風』っぽい(*^^*)。

その他、通信機器、燃料移送制御系統、各種ディスプレイの動作、キャノピの開閉状態などを調べ、これでエンジンがかけられないというのはいかにも中途半端な気がする。だがしかたがない。零は恋人からひきはなされるような気持ちで雪風を降りた。

■旧シリーズ第2話「騎士の価値を問うな」より

 この辺り(さすがに、その場で思い出せたのは、「これでエンジンが〜」以降だけですよ(^^;;)。念のため)「乗れない」理由は違うけど、心情的には「こんな夜におまえに乗れないなんて〜♪」に通じるよなー……ってなことを考え始めたら、もう止まらない!
 「♪こんなこといつまでも つづくはずがない おまえまでそんなこというの?」に、旧シリーズ終盤の零の煮詰まり具合を思い出しちゃったりして、更に煩悩が暴走。思わずソファを叩きそうになるのを、ぐっと拳を握り締めて堪える(でも脳みそはフル回転)アヤシイ女になってました(^^;;)。

 で、ふと思ったのですが、この歌、歌詞をストレートに受け取るならば、「突然不調になった愛車を“機嫌を損ねたカノジョ”に見立ててかき口説いてる」という内容……ですよね? でも、しみじみと聞いているウチに(また、「しみじみ」聞けちゃうくらい、上手な方だったんですよ〜)、「逆」、つまり「急にそっけなくなった“カノジョ”を“クルマ”に見立ててる」という可能性もあるかも……なんて思ったり。
 そう思って聞くと、とんでもなくロコツな歌詞なんで(^^;;)、一瞬たじろいじゃうのですが……そこでまたまた考えた。

 「愛車に乗れない」じゃなくって、「カノジョがやらせてくれない」だと、なんで情緒が落ちるような気がするんだろう……と。

 いえ、清志郎やつんくレベルともなれば、生身の女性に対して「やりたい! いいからやらせろ! お願い、やらせて!」って堂々と歌い上げても様になるし、聴く方も「もののあはれ」を感じてしまいますが*、そうではない、ごくごくフツーの男性(といっても、わたしが話をする機会があるのは、多かれ少なかれオタク系の方ばかりですが)の場合は、そうはいかない。聞き手がどう受け取るか以前に、本人がイロイロと心理的な抵抗を感じたりしちゃうんじゃないか……と思うんですけど、いかがでしょう?(笑)>拙文を読んでくださってる男性諸氏

*:余談ですが、ワタシは、つんくのことを、ヒソカに「コオロギ・鈴虫系シンガー」とお呼びしております(だって、「虫の声」って翻訳したら、そういう意味ですよね?)。清志郎様は「コオロギ」というより「セミ」とかの方が似合うかもしれないけど……

 上の引用文中でも、深井の零ちゃんの心情として「恋人から引き離されるように…」とは書いてあるけれど、果たして彼は、(かつて一応は存在したらしい)ホンモノの「恋人」に対して、「雪風」に対するほどに「引き離されるのがつらい」なんて感じたことがあるのか、非常〜〜に疑わしいと感じるワタシ(^^;;)。
 いや、深井の零ちゃんに限らず、世のオタク系の男性の多くは、「クルマ・戦闘機」といった「メカ」を相手にしたときは「メンタルな恋慕・愛着」と、「フィジカルな関係(乗って動かすこと)への執着」が何ら矛盾せずに両立しているのに、「生身のカノジョ」に対しては、「メンタルな恋慕」と「フィジカルな関係(説明略)への執着」が切り離されているような……しかも、後者(フィジカル方面)は、前者に比して「劣ったもの」って位置づけられているような印象があるんですよね(^^;;)。
 「愛車・愛機」には、「なんで急に機嫌悪くなっちゃんだよ〜、乗せてよ〜〜」ってせがめるのに、「生身のカノジョ」には、そうと言わない(言えない)のは何故??

 これって、「当然」「常識」の類で、今更改めて取り上げるほどのことでもないのかもしれませんが……でも、よくよく、考えてみたら、ものすごくヘンだという気がする……

 ──で、どこがどう「ヘン」なのが説明しようとしたら、既に1週間近く更新が滞ってしまったので(^^;;)、とりあえず、疑問は棚上げにいたします(^^;;)。
 また忘れた頃に、蒸し返すかもしれませんが……


図書館にて…(1/14)

 非常にお名残惜しいけれど、SFマガジンのバックナンバーを返却。替わりに借りたのが『過負荷都市』(ハヤカワ文庫版)。だいぶ前に、一度借りて読了してるんですけどね。ふと読み返したくなって……
 実は、神林の全単行本の中で、これだけ、手元に現物がないのですよ。88年12月に徳間から新書版で発行された後、96年にハヤカワ文庫から再刊されたのですが、そのどちらも持ってない。ああ、ヤフオクで徳間版が出品されたときに落札しておけばよかった……(涙)。

 なんか、今一番入手困難な神林本って、実は「絶版」の光文社文庫系じゃなくって、「版元在庫切れ」になっているハヤカワ文庫系だという気がいたします。光文社のものは、結構ヤフオクにも出てるしね。
 現在、ハヤカワのサイトから目録落ちしているのは、ハヤカワ純正では『時間触』『プリズム』徳間からの移籍組(?)の『過負荷都市』『機械たちの時間』『我語りて世界あり』『Uの世界』(←コレはまだ、店頭在庫が手に入る可能性アリ)、あとは光文社から唯一再刊された『太陽の汗』と、最初は中公かどっかから出たはずの『帝王の殻』……の計8作、かな。他にも、アレとかソレなんかは、現在の在庫を売り切っちゃったら増刷はしないんじゃないの〜?なんて気がしたり(-_-;;)。

 徳間といえば、最近「デュアル文庫」で、新人の作品に混ぜて、大昔の埋もれた作品を再刊したりしていますが(新井素子の『ラビリンス』とか)ここへきて、岬兄悟の『魔女でもステディ』とか、草上仁とか、「あれ、これって元はハヤカワじゃなかったっけ?」って作品も出てるんですよね。
 ハヤカワ文庫で在庫切れの神林作品も、こっちで再刊してくれたりしないかなぁ……。『過負荷都市』なんて、イントロが、「ひきこもりの高校生が殺人鬼になろうと決心する」んですよ〜。とってもイマドキ!(爆)
 冗談はさておき、せめて元・徳間系の作品だけでも「里帰り」というわけにはいかないものでしょうか(祈)!


横山「画伯」なのね(^^;;)(1/13)

 SFにも模型にも疎いわたしは、横山宏さんは、「雪風の表紙の人」「徳間版『今宵、銀河を杯にして』の表紙と本文カットの人」という知識しかなくって、この方がそのスジでどれだけのビッグネームなのか、ジツは未だに実感できていないかもしれません。

 なので、ココのページとか、「intuosのオプションのプロフェッショナルペンは、横山画伯の改造ペンを研究して作った」(ニュースソースは某イラストレーターさんの掲示板。「ワコムの人が言っていた」だそうです)という話を目にしては、「そうか〜、スゴイ人なんだ〜」と、改めて感心していたりして……ダメダメなワタシ(^^;;)。

 で、今更口にするのも恥ずかしいような話題ですが、言ってしまおう。
 わたし、この方の「モノクロのペン(&トーン)画」が大好きなんですよ〜。
 初めて見たのは、徳間版『今宵、銀河を杯にして』の各章扉。それまで、『雪風』表紙では「ベタっとした塗りの人」という印象しかなかったのですが、こちらはかなり違って、なんというか「ふっくら」「柔らかい」カンジだったのです。戦車のキャタピラとか、ゴツイものを描いていても、なんか「柔らかい」。
 今回SFマガジンのバックナンバーで拝見した各カット(81年〜83年頃)も、人間を描いたものは、じっと見ていると「さわり心地良さそう」なんて感じちゃう(*^^*)。
 あ、別にキャラクターの肉付きがイイという意味ではなく(^^;;)。なんか、軍服(フライトスーツか?)の風合いというか、質感というかが……服それ自体の量感と、その下の肉体の厚みが感じられて、なんか「触りたい」気になるのです。

 またまた織田ネタで申し訳ないのですが、『踊る大捜査線』をご覧になった方なら、青島のあの緑のコート、ご存じですよね? ちょっとミリタリーテイストで、ダウンじゃないんだけど、なんかふっくらとしたカンジのある、あのコート。たぶん、生地は化繊だろうから、触ったら「シャワシャワ」って音がしそうだけど、ぎゅっと抱きしめたら、ふくふくして気持ちよさそうだな〜〜なんて思うのはわたしだけでしょうか?(^^;;)。
 で、若き日の(?)横山画伯のペン画を見ていると、その「青島コート」のような感触をイメージするのです。<わかりにくい喩えだったらゴメンナサイ

 最近はすべてCGになってしまったそうですが、もう、あんな「ふっくら&シャワシャワ」感のあるペン画は拝見できないのでしょうか? 画伯のサイトで「最近の作品」として目にするのは、すべてカラーで、機械を描いた作品なので、現在、人間をモノクロでどんな風に描いているのか……どこかで小説の挿し絵とか描いていらっしゃらないかな。


今日もヤワいネタでスミマセン(^^;;)(1/11)

 年末の、SFマガジンのバックナンバー話の続き……
 目当ての『雪風』もさりながら、「おおっ! この作品が載ってる! こんな人が書いてる!!」なんて発見があちこちにあって、どうかすると、そっちを読むのに夢中になっちゃって、雑誌掲載版『雪風』のレポートがおろそかになっちゃいましたね(^^;;)。
 まぁ、そちらについては、おいおいまたお話しするとして……本文以外で「おお!」と思ったのは、イラスト。「雪風」のイラストといえば、文庫版表紙の横山宏さん……というイメージが巷にも根強いようですが、横山さんのイラストが載るのは、ジツは第3話から。
 第1話の「妖精が飛ぶ」(雑誌掲載時のタイトル)は、中島靖侃さん…って、ワタシは生憎存じ上げないのですが、粗い点描が印象的な「ユーモアSF」とか「奇妙な味(ロアルド・ダールとか)」系が似合いそうな絵の方。2話の「騎士の価値を問うな」が、依光隆さんという……この方は、「ペリーローダン」の表紙なんかを描かれてる方なのかな?
 で、第3話の「不可知戦域」でいよいよ横山さんの登場……となるのですが、このときのお名前は「横山宏一」さん。まだこのとき、ピチピチの新人でいらしたそうで、このときの編集後記に曰く

 新人作家が活躍する今月号ですが、イラストにも有望新人が二人。ちょっとメビウスを思わせる画風の横山宏一氏。一読神林氏の作品に惚れ込んだとのこと。(後略)

SFマガジン1981年2月号編集後記より
「もう一人」は南陽子さんという方でした。

 ……だそうで、心なしか、絵柄もピチピチしているような…<わけないって(^^;;)。
 以降の「雪風」シリーズは最終話の「スーパーフェニックス」まで、横山さんの挿し絵です。
 特に「フェアリィ・冬」の「グレーダと衝突寸前の雪風」は、メカ不感症のワタシですら息を呑む美しさでございました(*^^*)。本文の方は、この頃になると作者様の中でも作品世界が固まっているようで、第1話のような「ギョッとするほどの違い」は、ざっと目を通した程度では気づかなかったのですが、このイラストのためだけでも、わざわざ借りた甲斐があったわ〜♪
 今回、「雪風」本編(全8話)の掲載号以外にも、『敵は海賊』と競演した(というより、『敵は海賊』の番外編に雪風が登場すると言った方がいいかも)「被書空間」や、単独の読みきり「抱いて熱く」(現在のところ単行本未収録。来年春に早川から出るというウワサの短編集に収録されるという話ですが)の掲載された号も借りているのですが、そのどちらもイラストは横山さんでした。
 ハヤカワ文庫の『敵は海賊』各巻は、あまのよしたか他の複数のイラストレーターさんが表紙を担当していて、主人公の黒猫アプロが様々なバージョンで楽しめますが、「横山アプロ」って、もしかして、この雑誌掲載版でしか見られないんじゃないかしら…… 「被書空間」自体、「SFマガジンセレクション」というアンソロジーに一度収録されたきりで、単行本には入っていないし、「セレクション」は確か、イラストはついていなかったから……
 「抱いて熱く」では、女の子(横顔だけど)も描いていらして、それが意外に(と言っては失礼かな)、清楚で可愛らしいタイプなのもオドロキでした。兵器と軍人以外の絵も描かれるのね(^^;;)。<超失礼!


うおっとぉ!(1/9)

 前回の日記、日付間違えてますね(^^;;)。 1/6じゃなくって、「1/8」でした〜(^^;)。
 アンカーの数値も「02108」に修正しちゃったけど、大丈夫かな? 既にUPしてから丸1日経っちゃっているから、もしリンク貼って下さる方がいらしたらご迷惑をおかけしてしまうけれど……今のところ、ご覧下さった方はのべ10数人だから、大丈夫だと思うことにしてしまおう(^^;;)。

 昨日今日とちとヤボ用で取り込んじゃっているので、今夜も話の続きが書けません。ゴメンナサイ(^^;;)。
#そもそも、自分でも落としどころに困る話題を振っちゃったな〜と後悔気味だったり(爆)。
 かわりに、またしても検索ネタ。
 ボチボチ『永久帰還装置』 で検索かけても書店の広告以外の書評・感想ページがヒットするようになってきましたが、その中の一つで、すごくナイスな表現を見つけて、ちょっと嬉しい(*^^*)。

 http://lts.coco.co.jp/isana/archives/log/jyr003.html#n20010030123140

 ごくあっさりした短文なんですが、(人間同士の恋愛小説は滅多にかかないけれど)「もともと、恋愛小説の構造で本書くことが多い人」の評に、思わず膝を打ちました!
 そうかそうか、だからわたしはこんなに神林にはまるのね〜(*^^*)。


 上を向いて歩こう(1/6)(1/8)

 話題はちょっと戻って……

 前々回、深井零と雪風の関係が「高低差のある恋愛」「“高み”へのやるせない憧れ」等の点で『オペラ座の怪人』のファントムとクリスティーヌの関係に通じるところがある…なんてこじつけめいた話をしましたが、それじゃ、「零と似ている」の元祖(?)であるキリコ・キュービィと「恋人」フィアナの関係はどうかというと……
 『ボトムズ』と『オペラ座の怪人』とでは、孤独な主人公、美しいヒロイン、美男のライバルという三角関係の構図が共通しているので、一見似ているようにもみえるけれど、主人公とヒロインの関係だけに絞ると、あまり似てないんじゃないかと、ワタシは思うんですよね〜。
 「恋愛」って、多かれ少なかれ、「その相手といると、心が浮き立つ」覚醒剤…じゃない(^^;;)、興奮剤的要素と、「その相手といると、心が安らぐ」という安定剤的要素の両方があって、それぞれのパーソナリティや時期(初期は興奮剤、落ち着いてくると安定剤、みたいな)によってどちらかの要素が強くでたりするものだと思うんですよ。
 #実は、一番多いのは、どちらの効果にせよ、「求めるものが思うように得られなくて煩悶する」中毒状態なのかもしれないけれど。
  で、零の雪風に対する「恋心」にも両方の側面があって、すごく大雑把で乱暴な言い方をしちゃえば、

深井零→雪風
似ている人たち(←他に言い方はないんか!?)
興奮剤的側面
ファントム→クリスティーヌ
安定剤的側面
キリコ→フィアナ

 ……という構図が成立するかも。

 前者はともかく、後者の方はちと苦しい気もしますが(^^;;)、「安定剤」=「無条件で自分を受け入れ、受け止めてくれる存在」それ自体というよりも、「相手に安定剤的な役割を求めて甘えていたら、裏切られる」という点が似ているかな〜……と。
 いずれにせよ、キリコとフィアナの関係って、良く言えば「地に足のついた」、悪く言えば「重力に魂を縛られた」(どっかで聞いたようなフレーズだ)、つまりはとことん「世俗的」なんですよね。
 芸術家同士、音楽という「神」への献身を媒介に結ばれているファントムとクリスティーヌの関係が、当人たちの意志や思惑はどうあれ「向こう側(^^;;)」志向になるのは当然としても、同じく軍人といっても高空を駆けるパイロット(しかも味方が撃墜される様すら淡々と見下ろす)と地を這う「最低野郎」では恋の形も違うのか……って、これは当人のせいばかりではなく、惚れた相手が悪かったのかもしれませんが(^^;;)。

(まだ続く……かもしれない)


『踊る大捜査線 THE MOVIE』観ちゃってました(^^ゞ(1/5)

 以前にもお話したように、深井零のわたしの脳内イメージキャストは12〜13年前の織田裕二です。
 織田も、近年めっきり好青年役が板についてしまいましたが、『グッドラック』終盤の零ならば、青島路線も、なんとかOKかな〜……と思ったけど、やっぱ、「営業用スマイル全開で名刺を差し出す零」だけは想像できんわ(爆)。「領収書がなくなってオタオタ」は「内心激しく動揺しつつも、ハタ目にはあくまで無表情」…と脳内妄想を働かせれば、ギリギリセーフですけどね(笑)。
 あ、でも、ラストの病院での白スエット上下には、思わず、「ビール飲みながらレポート書いて〜!」と、煩悩発動しちゃったりして(*^^*)。<あほ

 ……と、煩悩ネタをマクラに、またしてもシュミに走りまくったネタを展開するつもりだったのですが、上手くまとまらないウチに3時過ぎちゃったもので(涙)、今夜はこれだけUP。


ニューイヤーですから……(1/4)

 そういや、劇団四季『オペラ座の怪人』京都公演、もう始まってるんだよね〜。

 ……って、「それがどうした? 『雪風』には関係ない」なんて言わないで〜(^^;;)。

 ご存じない方のためにご説明しますと、『オペラ座の怪人』とは、ガストン・ルルー作の怪奇小説(確か創元推理文庫あたりから出ていたハズ)を原作に、アンドリュー・ロイド=ウェバーが作曲した世界的に有名なミュージカルなのです。日本では、劇団四季が12〜13年前に上演権をとって、以来、同劇団の主要なレパートリーとして各地で上演されております。
  ロイド=ウェバーの名を知らない方でも、マドンナ主演の映画、『エビータ』はご存じかしら? あれも、元はミュージカルで、劇中の音楽をすべて作曲しているのがロイド=ウェバーでして、『オペラ座の怪人』は『CATS』と並ぶ、彼の最大のヒット作なのです。
 ストーリーは、十九世紀後半のパリ、オペラ座を舞台に、オペラ座の地下に住まう世にも醜い怪人と、彼に音楽の才を見いだされた若きプリマドンナと、彼女に恋い焦がれる美男でお金持ちの貴族の青年との、奇妙奇怪ながらも、この上なく美しく悲しい物語……と言ってもいいのかな(^^;;)。
 初演時にヒロイン・クリスティーヌを演じたのは、当時のロイド=ウェバー夫人で、現在も世界的なソプラノ・シンガーのサラ・ブライトマン。なんたって「オペラ座のプリマドンナ」役ですから、彼女に与えられた曲も、難易度メチャ高。特に、タイトル曲の「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」は、四季の女優さんでは、クライマックスの最高音をちゃんと出せないことが多い*というシロモノなのです(^^;;)。

*:過去4年、トータル12回(この程度のリピートは『オペラ座』fanとしては、初級レベルです)ワタシが観たクリス役が、ほとんど同じ女優さんだったせいもあると思うけど…… (^^;)
昨年5月の仙台公演で観た、新人の女優さんはちゃんと最高音も出てました〜。セリフは棒読みだったけどね(^^;;)。

 ……と、すっかり前置きが長くなりましたが、ジツは、わたしの脳内イメージでは「雪風」を「音楽」に喩えると、サラ・ブライトマン…というより、「サラ・ブライトマン級」、言い換えると「クリスティーヌの最高音を楽々歌える」ソプラノ、なのです。 #更に告白すると、もう一人候補がいるのだけれど……

 そんなことを考えながら、『オペラ座の怪人』(オリジナルロンドンキャスト版)のCDをつらつらと聴いていると、この物語自体、『雪風』と共通するところがあるんじゃないかって思ったり……

 一言で言うと、「高低差のある恋愛」ってヤツですか。主人公とヒロイン(^^;;)の関係が、途中まで「師弟関係」や「父娘関係」になぞらえられるところも似ている。
 片や、音楽・建築…etc.に、溢れる才能を持ちながら、醜さ故に世間から疎外され、地下に隠れ潜むファントムと、舞台で華やかなスポットライトを浴びる歌姫。片や、同じく世間から疎外された孤独な主人公と、地を這う無力でちっぽけな人間など歯牙にもかけず(といった風に見える)大空を舞う孤高の妖精。
 地底から遙かな高みを仰ぎ見て、届かないと解っていながらもなお恋い焦がれずにはいられないせつなさや、手塩にかけて育てた「恋人」が、己の手を離れていってしまうと感じたときの焦燥感…といった主人公の心情も、通じるところがあると思う。

You alone can make my song flight...
 「おまえだけがおれの音楽を飛翔させる」
Sing, my Angel of Music ! Sing for me !
 「歌え、おれの音楽の天使! 歌え、おれのために!」

 ……等々のファントムのセリフは、ちょっと単語を置き換えれば(song → soulとか、Sing → Fly とか)、そのまま零に使えそう(*^^*)。
  ……ってなことを考えるワタシは、かなり壊れているのかもしれなひ。


新年なので(1/1)

 月一恒例のファイル分割。
 ついでに、「神林&雪風関連お役立ちリンク」なんてページも作ってみました。中身は、石堂藍さんのサイトや、プロモ映像のダウンロードができるあのページ等、この日記の中で何度も紹介しているところばかりなんですけどね(^^;;)。ただ最近、数は少ないながらも、「神林長平」や「雪風」関連で検索をかけてこのページをご覧下さる方もいらっしゃるようなので、そういう方への便宜も計った方がよいかな……と。
 後は、ワタシを含めたメカ音痴の方々にも、より深井…もとい(^^;;)、深い楽しみを!というわけで、「戦闘機用語の基礎知識」なんてサイトを載せかったのですが、現時点では一つだけです(^^;;)。
 個人サイトでそこそこ良さげなところもあったのですが、TOPからの階層が深くてリンクしづらい……とかで、イマイチ手頃なのが見つからなかったんですよね〜。引き続き、検索を続けますが、もし「こことかオススメ!」なんてところをご存じでいらしたら、教えていただけるとありがたいです〜。

 後は……Web書店へのリンクとかもあった方がよいのかな?
 Amazonbk1には、本文の中でしょっちゅうリンク貼ってるんですけどね。他にも、紀伊国屋とか、旭屋とか、楽天とか、Yahoo!ブックスショッピングとか、ジツは色々あるんですよねー。
 わたし自身は、SFマガジンのバックナンバーは早川のサイト、早川以外の出版社から出ている本はAmazonで買っちゃって、bk1他のWeb書店は使ったことがないのですが……なんせ、昨今はよほどのベストセラーでない限り、油断しているとすぐ「版元在庫切れ」になっちゃいますから(涙)、モノによってはオフラインの書店同様「ハシゴ」が必要だったりして。
 早川から出ているものは、早川のサイトに行くのが一番確実だと思われますが、『Uの世界』のように、既に版元では在庫切れになっていても、店頭(?)在庫がまだある……という可能性もあるからねぇ……。
 まぁ、新刊で手に入らない場合は、ヤフオクやネット古書店、はたまた図書館という道もありますが(^^;;)。

 ホント、「愛」には根気と忍耐と体力が必要です……(落涙)。


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