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KAMWOOD SYNDROME
〜とある神林狂いの日常〜

■過去の日記30(`04年2/2〜2/25)

<ふりむけば……>
 ああ、そうそう。2月には『天国にそっくりな星』が再刊されたんでしたっけ。
  一応、発売日に買って、再読始めたんですけど、途中で別の本読み出しちゃって中断したままです(^^;;)。表紙や解説にも色々と思うところはあったのですが、なんか語りそびれたままだな……(^^;;)。とりあえず、2/2の日記で希望した「ぜ〜んぜん畑違いのひと」と「新鮮な切り口」(同意や共感ができるか否かは別として)の二点だけは叶ったと言えば叶ったのかもしれませんが……うーん、微妙(^^;)。

 一方、『麦撃機の飛ぶ空』は、日々ヒヨコ舎さんのサイトの日記で制作進行具合が知らされていて、「公開日迫る! こうご期待!!」という感じでワクワクしていたものでした。こういう細やかなプロモーションって、小さい版元ならではの良さなのかな。映画の公式サイトなんかでよくありそうな気もするのですが、書籍……少なくとも小説本では、寡聞にしてそういう例があるとは存じ上げないのですが……。ハヤカワも、せめて「刊行予定」のところに書影を入れたりくらいはしてくれてもいいのにね。
 

(2004.04.03 kayako拝)

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ふと気がつけば…(2/25)

 SFマガジン発売日。というわけで、帰宅途中にサラッと立ち読みしてきましたが、神林関連では残念ながら新刊・重版情報はナシ。4月に出る(という予定の)『膚の下』に合わせて「火星三部作」のうち、現在在庫切れになっている『帝王の殻』の重版がくるかな……なんてほのかに期待していたのですが、ダメかな。まぁ、『膚の下』の発行、もしくはOVA4巻に合わせて4月(あるいはそれ以降)という可能性もあるんで、諦めるのはまだ早いかもしれませんが(^^;;)。

 一方、ヒヨコ舎さんの新刊『麦撃機の飛ぶ空』は、いよいよカウントダウンの模様。版元へ直接予約する方は締切が3月10日までだそうですので、お忘れなく〜。あと、bk1イーエスブックでも予約できるみたいです。
 で、わたしは……かなり迷ったんですけど、入手時期が多少遅くなっても、やっぱり店頭で買おうかと。置いている書店は、ヒヨコ舎さんのサイトで紹介されるようだし。「お目当ての本を手に取った帰りの電車やファーストフード店で読みふける楽しみ」もさりながら、店頭で「ヒヨコ舎から出てる神林長平の『麦撃機の飛ぶ空』はありますか〜?」って尋ねれば、お店の人に「この本は人気があるらしいぞ」ってわかってもらえるかな……なんて(^^;;)。今回の版元は非常に小さな出版社さんだから(ハヤカワだって、実はそんなに大きくないんだろうけれど、それでも書店によっては専門棚があるにはあるしね)、こんな形ででも、ささやかな営業協力ができればいいな……と。
 まぁ、「営業効果」という面から言うと、Amazon当たりで他の神林本と一緒に買って「この本を買った人は他にこんな本を……」リストに出る方が実は大きいのかもしれませんが(^^;;)、そこは「オフライン書店好き」のわたしのシュミの問題ということで(^^;;)。

追記:今、アップ前の確認として、リンク先をチェックしたら、bk1の方は、2/24付で著者コメントがアップされています。すっげー! こんなの初めてじゃない? 少なくとも『永久帰還装置』や『小指の先の天使』のときは著者コメントはなかったぞ……。(とりあえずサッと検索かけたら、やっぱり著者コメントを寄せているのは『麦撃機の飛ぶ空』一冊しかひっかかりませんでした。)


かつくらふたたび(2/20)

 以前ヒヨコ舎情報をくださったI様より情報(ありがとうございます。お礼のメールを未だに出せなくてごめんなさい)。現在店頭に並んでいる「活字倶楽部」2004年冬号の記事「人気作家64人アンケート」にて、「64人」の中に神林も混ざっているそうです。
 ……というわけで、カイシャ帰りにチェック。メイン特集の内容によっては買う気でいたのですが、今回特集の作家さんはどなたもわたしの守備範囲外だったもので、立ち読みにとどめる(なので、一度じゃ内容覚えきれなくて、2日通 いました(^^;;))。「アンケート」というからには、当然決まった質問があるわけですが、編集側から出ているお題は「1.2003年印象に残った本」「2.2003年印象に残ったできごと」「3.2004年の執筆・刊行予定ならびに結果 予想」の3つ。対して神林の回答は、一見フォーマットを完全に無視して、「印象に残ったこと」のみを書いているようでいて、よくよく読むと残りふたつのお題についてもしっかりクリアしていた……。こういうのを「作家芸」というのでしょうか。
 #最後の部分は「2004年の執筆予定」になるのかどうかは微妙なところですが(^^;;)。

 で、内容の方は……うーん……コメントに詰まる(^^;;)。神林作品における「その題材」というと、『死して咲く花、実のある夢』のラストが印象的ですが、読者としては、この先神林が描くものはそれとどう違うのか?……に注目すのが妥当なところなのかな。
 なんというか……その「印象に残った出来事」というのが、わたし自身にとっても「今すぐ来るわけではないけれど、毎日否応なく考えさせられる」問題でもあるんで、既に「それ」を迎えてしまった人が、かえって羨ましい…なんて、フクザツな気持ちもあったりして……。この感情も、いみじくも神林の回答中にあった「死は不幸ではない。不幸は自他の死を待ちきれない人間の性の中にある」(立ち読みなんで、うろ覚えですが)の「不幸」の一つなのでしょうか……。


しくしくしく…(2/16)

 『エレファント・バニッシュ』(リンク先の記事は去年の初演のもの)の再演には堺さんは出ないらしい……。お芝居自体は、正直言ってもう一度観たいというほどでもない(初演は事前にチケット取っちゃってたんで2回行きましたが)のですが(^^;;)、パブリックシアター最上階までポーンと突き抜ける王子様ボイスがもう一度聴きたかったよ〜〜(涙)。現在出演中の大河ドラマでは、役柄(インテリ参謀系)のせいか、あのすんばらしい響きの良さをやや抑え気味にしてる感じだし。いえ、あれはあれでまた別種の趣があってよろしいのですが♪<腐ってるぞ、自分

 ……す、すみません! ここ2〜3週間、週末は一人で堺さん@大河ドラマ祭(ちなみに週半ばは「内野コーチ@エースをねらえ!祭」だったり……)で脳みそ煮えちゃってて、自分でもナニを口走るかわからないんで文章書きを自粛してました(^^;;)。どうにか「許容範囲内」で済ませられる程度にようやくオツムが冷えてきたようなので、神林新刊情報をまた一つ。

 『膚の下』単行本は、4月発行予定の模様。
 ソースは、現在発売中の「SFが読みたい! 2004年版」内、今後の発行予定のコーナー。
 ちなみに、同欄には『敵は海賊』の新作予定もほのめかされてはおりましたが、『星界』新作と並べていたあたりで、「出せたらいいな」レベルの「予定」という気がいたします(^^;;)。

 新刊といえば『天国にそっくりな星』、7日に入手いたしました。光文社版の方を既に読了済みでしたが、今回改めて読み返してみたら、やっぱり忘れているところや、前回は気づかなかったところなどを多々発見。
 以前、「神林作品には『刑事』が頻出する」というような話をちょこっとふりましたが、『天国〜』冒頭にまさにそれについて言及している箇所がありました(^^;;)。

(前略)人間はいつも失せ物や失せ人を捜しているものなのだ。刑事や探偵や占い師はそれを商売にしているわけで、それほど人間らしい仕事はない。
 ■『天国にそっくりな星』ハヤカワ文庫JA 16頁

 つまり、神林ワールドの刑事さんや探偵さんたちが捜しているものは、「世界の秘密」なんてご大層なものではなく、人間なら誰もが一つや二つは持っているであろう、それぞれにとって「大切な物」ということになるのでしょうか。もっとも、傍目にはごくごくささやかなものではあっても、捜している当人にとってはその人の個人「世界」を形成するのに不可欠なものであるとするならば、やっぱり彼ら刑事&探偵達は「世界の秘密を探る者」なのかもしれません。
 しかし、上記引用箇所の天界説によれば、刑事&探偵と占い師は「同業」ということになるようですが、「占い師」って、神林作品に登場してましたっけ? さしあたって今は全然思い出せないのですが……
 #もしかして…と確認した「忙殺」の氏家数奇は「新興宗教の教祖」でした(^^;;) 。


テスト前の大掃除のように…(2/5)

 春のSCCの申し込みや、ここ10日ばかりの家庭内の懸案がどうにか片づき、残るは夏コミの申込書のみ(本当はメールのレスも溜めてるんですけどね(^^;;))……の筈なのに、そっちを放りだしてついつい部屋の片づけをしてしまいます(^^;;)。いや、最初は片づけるつもりなんかなかったんだけど、表の日記を更新するのに、手持ちの『ボトムズ』系ムックで確認したい事柄があったのですが、本が雪崩を起こしている状態から発掘しようとすると、必然的に大掃除めいたことになってしまうと……(爆)。
 開始から2時間あまり(途中で飽きてWeb巡回しつつだから、実質的な片づけ時間は30分足らず)、未だ目当てのブツは見つかりませんが、長らく行方不明だった『プラネテス』の2巻が見つかったので良しとしよう。

 それはさておき、ヒヨコ舎さん新刊続報。既にチェックしていらっしゃる方も多いかも知れませんが、2/3付けの更新で、『麦撃機の飛ぶ空』の予約受付が開始されました。サイトトップには、箱装丁の画像もアップされています。
 失礼ながら(^^;;)、書店の店頭で見つけるのは難しそうな出版社さんですから、わたしはAmazonかbk1の通販を利用するつもりでいたのですが、直接予約した方が早く届くのかしら?
 版元に直接注文するなんて、雑誌のバックナンバーを取り寄せる時しかしたことがなく、新刊を頼むのは初めてなのです。小さな出版社さんだと、予約殺到てんてこまいで、なかなか届かない……なんて可能性を考えたら、やっぱりAmazonの方が早かったりするかもしれないし……

 と、とりあえず、夏コミの申し込みをすませてから考えよう(^^;;)。


あたしゃバカだよ…(何故かちびまる子ちゃん)(2/2)

 堺雅人さん(@大河ドラマ)来た〜〜っ!! と、踊っていたら、その後の『砂の器』を見忘れてしまったとか(あう、謙さま〜)、春夏のイベント申し込みや「家庭の事情」関係で「やらなきゃならないこと」を、気が重くてズルズルのばしているうちにどうにもせっぱつまっちゃったとか、他人から見ればどうでもいいことばかりなんですけど、ちょっと落ち込む日曜深夜(^^;;)。

 とりあえず、神林新刊情報を2つ。……といっても、もうアンテナ貼ってる人はとっくにキャッチしてるでしょうが(^^;;)。

  • 二月(もう今月だよ)ハヤカワ文庫より『天国にそっくりな星』再刊。(早川書房のサイトに情報あり)
  • ヒヨコ舎さんより発行の単行本未収録ショートショート集『麦撃機の飛ぶ空』、近日予約受付開始の模様(1/30付け編集日記より)

 だそうです。
 昨年十一月頃メールくださったA様、その折はお返事も出せず、申し訳ありませんでした(陳謝)。あのとき、まだ手に入れていないとおっしゃっていた『天国にそっくりな星』は、その後入手されましたか? ようやくハヤカワでも再刊されますので、まだお手に入らないようでしたら、この機会に是非!
 ……と、私信はさておき(^^;;)、わたしのような「本はあとがきや解説から読む」タイプの読者には、表紙や解説はどなたが担当するのかが、気がかり。特にこの作品に限っては、光文社版の山岸真さんの解説が大好きなので、ハヤカワ版の解説がどうなるのか、ちょっぴり不安もあったり……。せっかく読者層も拡がったことですし、ここらで「ハヤカワのSF系解説でお馴染みのあの人やこの人」から離れて、ぜ〜んぜん畑違いのひととか、或いは二十代くらいの若い作家さん(十代の頃からの神林fanだったりするとなお嬉しい)が、「あ、こういう見方もあるんだ」と新鮮な切り口を見せてくれるような解説だったりすると嬉しいのですが……さて、いかに?


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