2010年8月分(8/9〜8/30)分

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サンライズフェスが始まりましたね(8/9)

 とりあえず水曜のダグラムには当日券で行くつもりです。サービスデイだし(^^;;)、「ボトムズウィーク」の下見(&もし出来たら前売り購入)も兼ねて……
 このところの猛暑のせいか、平日の23時前には眠くなる体質になってしまったのですが、果たしてレイトショーに耐えられるでしょうか(^^;;)。先週のレディースデイに、カイシャ帰りに寄った『インセプション』でも、途中(主人公がヒロインをスカウトするあたり)で少し居眠りこいたのに……

 あ、あとこっちに書き忘れてましたが、先週、幻影編の感想更新しました。まだクメンですが(^^;;)。この週末は大統領閣下の追悼記事を追加していたのですが、なんかおそろしい長文になった上に、まとまりがないので、とりあえず保留(^^;;)。ただ、書いてる途中で気づいたのですが、「はじめにキリコありきの物語」=「キリコ視点の物語」と「はじめにキリコありきの世界」=「キリコ中心の物語」は似て非なるものなんだぞ……と。


ハッと気づいたら…(8/22)

 自宅のパソコン部屋の暑さに負けて更新さぼってる間に、2週間もご無沙汰してしまいました(^^;;)。
 例によって空き時間は結構あるはずですが、その時間はほとんどHDDレコーダー内の船幽霊を成仏させることにかまけてます(^^;;)。また、夏休みでBSじゃ999の特番やったり、民放昼枠で好きなドラマの再放送やってたりで、観て消去する端から新しい録画が溜まっていく……(汗)。無料放送(NHKの受信料は払ってるけど…)の地上波&BSだけでこの状態じゃ、CS入れたらマジでTVとHDDレコーダーに取り憑かれた人生を送ることになりそうだから、絶対入れない……と固く誓いました。

 で、前回予告しましたように、さる8/11には、新宿にて『ドキュメント太陽の牙ダグラム』&『チョロQダグラム』を観て参りました。一足先に某掲示板(某巨大匿名掲示板には非ず)にも書きましたが、ジツはワタクシ、この作品については「まともに観たことがあるのは本放送の最終回だけ」で、その後は各種媒体で多少のキャラクターや大雑把な舞台設定・あらすじ等の知識は仕入れておりましたが、実質的には「ほぼ初見」状態だったのですが……予想外に楽しめてしまいました。
 っつーか、むしろ、なまじ本編知ってたら、『ドキュメント〜』の大胆すぎるあらすじショートカットに逆についていけなかったかも(^^;;)。
 『ドキュメント〜』と冠せられた通り、NHKの1時間枠の報道番組のノリで、デロイア独立戦争(地球サイドからみれば「紛争」になるのかな?)の概要を追い、関わった人々の「人間模様」の部分は、政治の中心にいた大人達がメインで、末端にいる主人公とその仲間たち(=最前線で戦うゲリラ達)の出番はほとんどカット……(^^;;)。これ、当時はおそらくほとんどティーンだったであろう主要なファン層はどう受け止めたんだろう……
 が、しかし、既に不惑(四十歳のことです、念のため)に達したダグラム初心者には、スーツと軍服のオヤジ祭りの方が、すんなり感情移入できちゃう上に、主人公達には「オトナの苦労もしらずに若気の至りで暴走しやがる迷惑な奴ら」という印象を抱いてしまったり……(^^;;)。それだけに、最終盤、連邦側の主人公達への攻撃を停めさせようとするカルメルさんと側近の会話には燃えましたね!

  側近:「あんなはねっかえりどものために!」 カルメル「あいつらのためじゃあない!」

 あー、なんと申しましょうか、『ROOKIES』や『タンブリング』みたいな「元ヤン更正スポ根モノ」で、それまで主人公達を敵視していた教頭先生とかが、主人公達を「出場停止」「廃部」の危機に追いつめる「敵」(高野連みたいな各種競技連盟)に対して、最後の最後の土壇場で、主人公側の味方してくれる!みたいな、アツイ展開(笑)。
 その直前のサマリン博士の説得もアツかったな……というか、「はねっかえりども」と切り捨てるのは簡単だけど、そんな「若気の至り」も含めて若い者を受け入れ、その未来を守ってやれるのが本当のオトナってやつなのかな……と、考えさせられたり。

 もちろん、オヤジ祭りの方も、NHKはNHKでも、ドキュメントじゃなくって、土曜ドラマ…ここ数年『ハゲタカ』『チェイス』『鉄の骨』と、その筋の女子に大人気!な社会派ハードドラマのノリで楽しめちゃいました。
 ずいぶん昔、『ガサラキ』で豪和長男メインにハード経済ドラマを!ってなタワゴトほざいた記憶がございますが、『ドキュメント〜』では既に、ある意味実現しちゃってたんだな、と思ったです。
 いや、マジで、デスタン→ラコック→ドナンのドロドロ愛憎劇(←本編ちゃんと観てないんで、妙なフィルターかかってる可能性大(^^;;))はもっと長尺で観たかった!
 #デスタンは登場時は既に「元ゲリラ」で、出番もほとんど、最後のアレだけだったし……
 観てる途中から、ラコック=大森南朋(デロイアを買いたたきそうだ(^^;;))で、実写 版の脳内キャスティングがナチュラルに始まってしまいました(^^;;)。ラコックが鷲津なら、デスタンはやはり、にしのおさむ君で松田龍平?いや、当初キャスティングされてた(ご本人の不祥事により降板、で、龍平君に替わったです)中村獅童の方が合ってるかな? んで、過激な理想家のサマリン博士はやはり柴田恭平で、現実路線のカルメルさんは大杉漣とか。ラルターフは野中さんだから、小市慢太郎(おお、美声だ!)……と、想像するだけでウットリクラクラ(^^;;)。
 いや、マジで、アニメの方もオヤジ達の愛憎劇メインで2クールくらいの長さにリメイクして、NHK BS(後、地上波深夜にて放映)あたりで流したら、『ハゲタカ』萌えの高年齢女子がガサッと釣れるのではないかと……(^^;;)。
 なんというか、四半世紀早かったね…と思いました。>ドキュメント・ダグラム


うだる…(8/26)

 ……今、アプリケーションがフリーズして、マシン再起動したら、書きかけた文章が全部飛んでた……(涙)。

 え〜、気を取り直してもう一回。新宿でのサンライズ夏祭り、いよいよ今度の日曜からはボトムズウィークですね。テアトル新宿のサイトでも、初日8/29分のチケット予約受付が始まっています。上のリンク先では上映話数は明記されてませんが、 先日の『ドキュメント太陽の牙ダグラム』の際に購入したパンフレットによると、

8/29 1話 終戦
9話 救出 ★
10話 レッド・ショルダー
11話 逆襲
幻影編1話 ウド
8/30 14話 アッセンブルEX-10 ★
21話 遡行
23話 錯綜
26 話 肉迫
幻影編2話 クメン
8/31

29話 二人 ★
35話 死線
36話 恩讐
39話 パーフェクト・ソルジャー ★

幻影編3話 サンサ
9/1 43話 遺産
46話 予感 ★
51話 修羅
52話 流星  ★
幻影編4話 ヌルゲラント
9/2 赫奕たる異端 全5話  

9/3

幻影編1話〜5話 ペールゼン・ファイルズ 劇場版

 ……だそうです(9/3はオールナイト)。
 本編は、幻影編と関わりの強い話がセレクトされるだろうなぁ……とは予想してましたが、サンサ編が思い切りフィアナ祭りですね! しかも、谷口フィアナ好きにはたまらんセレクト!!(★が谷口作監回) クエント編も、最終話は勿論ですが、46話も、フィアナの出番はほんのちょっとすが、憂いを帯びた横顔と「渡しはしない」ってキリコのセリフのポイントが高い回です。
 既にチケット押さえてる最終日オールナイトに加え、前日の赫奕一挙上映は予約が始まり次第チケット取るつもりでしたが……うーん、8/31も行くか……。はたして、連日の夜更かしに耐えられるか?>自分


Zwei neue Tode(8/30)

 ……って、格変化あってるかな(^^;;)。手持ちの辞書の「Tod」には、「まれに複数1格 _e」ってあるんだけど、これは「まれに」に当てはまるのか否か……。数詞の「zwei」が格変化なし+形容詞「neu」の強変化(複数1格)でよかったのか……なんせ、学生時代、ドイツ語の授業は半年保たずに単位 落としたからなぁ(^^;;)。

 え〜、というわけで、金・土を使って、ようやく『エリザベート』2010年版に行って参りました。もちろんお目当ては今回から登場の新トートお二方!

 8/27(金)マチネ:石丸トート、朝海シシィ、寿ゾフィ、田代ルド、菊池駿ちびルド
 8/28(土)マチネ:城田トート、瀬奈シシィ、杜ゾフィ、田代ルド、 小宮明日翔ちびルド

 正直なところ、今回、最愛の武田トートは不参加ということで、著しく気分は盛り下がり、興味と言えば「歴代最年少にして最高のビジュアル」の城田トート(と、月代わりトリプルルドルフとの絡み)くらいだったので、「んじゃ、城田トートを各月1回ずつくらい取っておくか……シシィはどっちでも…」 くらいの、ぬる〜い気持ちでいったのですが……甘かった。たとえご贔屓キャストがいなくても、この作品自体が、一度行ってしまえばリピートせずにいられない、中毒性抜群のドラッグ演目であることに変わりはないわけで……。

 実際、新トートのご両名ともこちらの予想や期待を遙かに越えて素晴らしかったです!!
 特に、石丸トートには意表をつかれました。キャスティング聞いたときには、多くのミュージカルファンと同じく、「え? 閣下なの? 陛下(フランツ・ヨーゼフ)の間違いじゃなくて?」と思ったのですが、フタを開けてみれば、私的には、歴代で最も歌唱力・ルックス・演技のバランスが取れてるトート……だと思いました。歴代の山口・内野・武田のどの系統か…とあえて言うなら、「内野閣下からワイルドさを薄めて、歌声を甘くして、ほんの少〜〜し武田閣下の魔性を加えた感じ」と申しましょうか。
 白い手と指先で招くエリザベートへの誘惑や、ルドルフへの「死の接吻」のしかた(田代君曰く「3人の中で一番キスが野獣」だそうです(^^;;)*が、かつての内野トートを彷彿とさせるんですよね。ただ、全体の仕草から受ける印象は内野&武田よりはかなり優雅で「陽性」。例を挙げると、「フランス病」のシーンで、「ごまかすなよ おまえは〜♪」の歌い出し直前、内野トートも武田トートも「フン」って鼻で嘲笑うんですが、石丸トートは天を仰いで呵々大笑って感じが、屈託がなくて「天性の王子様」っぽい。どうかすると、「闇の貴公子」の「闇の」の部分が時折抜けそうなくらい(^^;;;)。
 そんな「貴公子」然とした佇まいで、時々、武田トートばりのものすごく邪悪な表情を見せる(カッと大きく口を開けたり、ニヤっと笑ったり)のが、ポイント高し。大ラス、首を吊るルキーニの方を観て笑うトートは、わたしの知る限り、東宝版では初めてじゃないかなぁ……(海外版にはあると聞いたことがあるけど、「笑って」はいたかどうか……)
 もちろん、お歌の方は折紙つきですしね♪ 「最後のダンス」はクラシック畑出身という先入観を裏切って「え!? こう来ちゃう?」ってビックリするほど激しくシャウトしてくださるし、「わたしが踊る時」のテノール殺しなフィニッシュ(デュエット相手の女声のシシィよりも高音になるです)もすんばらしい声量 で聞かせてくださるし、カフェのシーンはじめ、アンサンブルと混じるところでも、トートのパートがはっきり聞こえるし……と、いや〜、キャスティング聞いたときには、こんなにホットでセクシーなトートになるとは思いませんでした。チケット足したい……
*:ルドルフより頭一つ高い長身の二人に比べると、同じ背丈の石丸さんだと、どうしても「やや下からガバッと噛みつくように」って感じになっちゃうんですよね……。田代君は今回からの参加だから、ルドルフより「頭一つ以上小さい」武田トートのキス(しばしばルドルフ役はイナバウアー状態を強いられる)は知らないわけですが……石丸閣下で「野獣」だったら、武田閣下ではなんと言われることやら(^^;;)。

 んで、城田トートの美しさは事前の期待以上! H列中央という良席だったこともあって、ゴンドラで登場〜板の上に降りてからゆっくりと中央に歩みだす姿に「黄金の彫像が動いてる!」と思いました。舞台中央で亡者達に囲まれて正面 を向くところでは、歴代トートでもっとも長身(たぶん山口さんより大きい、かつ顔小さい(^^;))な上に、あの白皙の美貌ですから、まさに後光がさすようで……オペラグラス構えながら、思わず息を呑みました。
 #隣席の白髪のマダムも、休憩時間に「なんて綺麗な子だろう…」ってためいきつかれてたし。
 あれほどのルックスで、さらに歌まで上手いなんて反則だよ〜〜。いや、歌がそうとう上手なことは、以前にみた『スウィーニー・トッド』で知ってたけど、でも、武田トートや初期の内野トートがあれだけ苦戦してた箇所も(楽々と、とは言わないけど)危なげなく歌えちゃうなんて……神様は、与える人には二物も三物も与えるのね(^^;;)。
 で、演技の方は意外なほど薄味……まぁ、あのすんばらしい長身ですから、下手に動き回らない方がいい、とは思う。立ち姿も超絶美しいし、歌っているときも身体揺らしたり膝でリズム取ったりしないから、けっして「手を抜いて動かない」わけではなく(^^;;)、体軸をしっかり定めているんだろうけれど……。
 売店で立ち読みした各種雑誌のインタビューによると、城田君の目指すところは「ドライアイスのようなトート」だそうで、「誘惑する者」の表現は控えめなんですよね。シシィとの関係も、1幕の「寝室」のシーンは、あんまりやる気なさそうだし(笑)。かといって、シシィに関心がないわけじゃないのは、「わたしが踊る時」やドクトル・ゼーブルガー(長身かがめて杖ついての老人演技からコート脱いで正体表すところは、特撮ヒーローのようでした(^^;;))の後の対決のデュエットはイキイキとしてる(やっぱ元ヤン(新庄@『ROOKIES』)だから……じゃなくって(^^;;))ところでうかがえるわけですが……。「愛とは相手を正面 からうち負かし支配すること」って思ってそうなあたり、武田トートと別の意味で「若さ」を感じました(笑)。
 その一方で、ルドルフへの「死の接吻」は、長身を生かした余裕のある静かなキスで、まさに「氷の接吻」って感じで、「萌え」とは別 の回路でゾクリとしました。あと、「悪夢」、最後、表情は変えずにフランツ・ヨーゼフを指さすから何事かと思ったら、そのまま指先で蟻か砂粒のような小さなものを摘む仕草になって(この間も表情は変えない)、「お前の命も、エリザベートに与えたという愛も、ハプスブルクの支配の歴史も、すべてこんなものだ」と見せつけてるんだ、と気づいたときには「うお〜〜っ!」とこみ上げてくるものがありましたね。
 これでもうちょっと、「寝室」の誘惑シーンで「ドライアイス」なりの冷たい色気(『ジキルとハイド』の「罪な遊戯」の歌詞*みたいな)が出てくれれば…と思うのですが、城田君の年齢じゃそこまでのエロさは望めないかな〜(笑)。
 *:肩に触れる 指はあなた 冷たく背中を這う その目は心を犯す……と、歌うマルシアの震え声がまたエロかった……ライブ版CD出ないかなぁ……

 歴代の東宝版トートを私見で分類してみると

 支配する者:山口トート、城田トート
 誘惑する者:内野トート、石丸トート
 破壊する者、傍らにいる者、影なる者:武田トート

 ……って、感じでしょうか。「トート」というキャラクターの中には、「支配」「誘惑」「破壊」「人の心に潜み、寄り添う影」その他多くの要素が詰まっているんですけど、そのどれを一番強調するのか?っていうと、こんな感じですかね。

 ……というわけで、いよいよ新宿のボトムズウィークも始まったと言うのに、エリザ熱再発でどうしようかと……。
 失業生活資金(諸事情により、まだ失業給付認定も受けてないし)をチケット代で食いつぶす訳にはいかないので、かろうじて理性に歯止めはかけていますが、とりあえず、未だ押さえてない、かつ、一番観たくなった石丸トート×瀬名シシィの組み合わせで、帰宅後10/2ソワレを取る。この組み合わせ、近場の日程がほとんどSOLD OUT(唯一空いてる8/31夜は、新宿の方のチケット取っちゃってたし〜〜)なのは、基本的に少ない組み合わせなのに加えて、フタを開けてみれば一番期待度高い組み合わせってことになるのかな……

 

 

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