桜の花を求めて(5)


目 黒 川
 今年の春の気候は異常で、寒波のため梅の開花は10日ほど遅れ、3月に入ってやっと見所となったら、今度は一気に5月頃の気温に急上昇し、櫻が例年より10日ほど早く、開花宣言。22日には満開宣言となりました。

 目黒川の櫻は池尻大橋付近から目黒駅近辺まで約3.8kmの間に830本の櫻が目黒川の両岸に植えられています。訪れたのは丁度中間の中目黒より2分ほどの所から池尻大橋方面の500m程の両岸を散策して来ました。丁度満開を迎え、天気も上々で、多くの花見客で賑わっていました。(平成25年3月22日)  


21 世 紀 桜
 ”21世紀桜”とは桜の種類ではなく、桜並木のある場所です。多摩川ガス橋の東京側(大田区)袂から上流(丸子橋方面)に向かって、約1KM程の桜並木の総称です。多摩川下流では珍しく、堤防の遊歩道に沿って車道のない区間で、高規格堤防区間として、従来から遊歩道として存在する堤防に車道に相当する幅を広めて、補強がなされています。本来ここは堤防ですので、樹木などは植えられないのですが、「特別区域」に認定されていて、植樹が可能となっている場所です。また、桜の植樹は多摩川河川敷ゴルフ場のゴルファーの協力金によってなされているようです。

 キャノンを越えガス橋交番横の堤防を右手に入ると『21世紀桜』の石碑があり、桜並木がスタートしています。土手の川寄り半分はサイクリングコースもある遊歩道で、反対側は桜並木のトンネルが続いています。桜並木はブロック毎に植樹されてきたためか、それぞれ年輪が違います。桜並木のトンネルをよく見ると左右が非対称です。堤防縁側の桜は古木で、可成り木も大きく成長していますが、堤防中央部の桜は若くてまだ貫禄はありませんが、数年後が楽しみです。

 現在はまだ知名度が低く、近在の数グループが宴を楽しんでいる程度ですが、樹木の生長と共に、健全な花見見学コースになりそうです。(平成26年4月11日)
ガス橋横入り口(左側:遊歩道、中央:新しい桜、右側::古い桜)
桜並木の最後(堤防縁側のみ)

代々木公園
 明治神宮に隣接した代々木公園は昨年夏にはデング熱で騒がれましたが、庶民の憩いの場として親しまれており、時折ぱらつく曇り空の中多数の花見客が集まっていました。今年は例年より開花が早く、満開を迎えていました。花見客も国際色豊かで、和服に着飾った外国人家族に出会ったのも印象的でした。(平成27年4月1日) 
 

皇 居(一般公開)
 東京駅中央口出口から既に皇居に向かう人の列。皇居前へ出るが列の最後尾は日比谷公園にほど近い場所(有楽町駅の方が近かった)。皇居前の広場には1000人程のグループからなる、4つの列に分けられ、グループ毎に手荷物検査及び金属チェック受けます。この終了までに丁度1時間程かかりました。その後坂下門前で入場者調整を受けて、10分程で入門できました。

 皇居の桜と言えば千鳥ヶ淵の桜を想像していましたが、想像とは違って若木が坂下門から乾門までの通路両側に約50本ほどの若木の桜が、点在して植えられています。今年の東京の開花宣言は3月21日にされ、期間中に満開を迎えることを予想して、皇居の一般公開が3月25日から31日までに設定されていました。当日は20度を超える暖かさでしたが、1週間ほど続いた寒さのため、6,7分程度咲いた桜もありましたが、まだ2,3分咲き程度の桜も多く、花見としては一寸寂しかったです。当日の入場者は82710人とのことでした。

 折角の一般公開なので、急遽4月3日まで延長され、週末には満開の桜を堪能できたようです。一般公開は1週間の予定が10日間となり、入場者数は50万人を超えたようです。(平成28年3月30日)
  
 皇居前広場長蛇の列

sakura05/
熱海さくら
 熱海梅園を見た後、歩いて来宮駅を越えてから海岸の方に坂道を下って行った。途中左折して、(この道が糸川をわたっていたことに気づかず)一本先の通りを更に下って、海岸まで出た。預けたカバンに地図を忘れて来たために、方向を間違え少々遠回りをしてしまったが、糸川の遊歩道にたどり着くことが出来ました。
 手書きの看板によると熱海櫻は明治4年(1971)にイタリア人によってもたらされたものを先人達が育て上げてきたようです。そして昭和54年に「熱海市の木」として制定されたようです。まだ咲き始めて間がないようで5分咲き程度でした。熱海櫻の花芽は早咲きと遅咲きがあって寿命が長く、1ヶ月程花見を楽しむことが出来るようです。(平成29年2月2日


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