”21世紀桜”とは桜の種類ではなく、桜並木のある場所です。多摩川ガス橋の東京側(大田区)袂から上流(丸子橋方面)に向かって、約1KM程の桜並木の総称です。多摩川下流では珍しく、堤防の遊歩道に沿って車道のない区間で、高規格堤防区間として、従来から遊歩道として存在する堤防に車道に相当する幅を広めて、補強がなされています。本来ここは堤防ですので、樹木などは植えられないのですが、「特別区域」に認定されていて、植樹が可能となっている場所です。また、桜の植樹は多摩川河川敷ゴルフ場のゴルファーの協力金によってなされているようです。
キャノンを越えガス橋交番横の堤防を右手に入ると『21世紀桜』の石碑があり、桜並木がスタートしています。土手の川寄り半分はサイクリングコースもある遊歩道で、反対側は桜並木のトンネルが続いています。桜並木はブロック毎に植樹されてきたためか、それぞれ年輪が違います。桜並木のトンネルをよく見ると左右が非対称です。堤防縁側の桜は古木で、可成り木も大きく成長していますが、堤防中央部の桜は若くてまだ貫禄はありませんが、数年後が楽しみです。
現在はまだ知名度が低く、近在の数グループが宴を楽しんでいる程度ですが、樹木の生長と共に、健全な花見見学コースになりそうです。(平成26年4月11日) |