梅の花を求めて(5)


大宮第二公園
 JR 大宮駅より商店街の細い路地を抜け、東方向に歩くこと30分強。大宮第二公園の一画に梅園があります。ゆったりとした広場に40種類程の白梅、紅梅約500本が植えられており、丁度満開の時期を迎えていました。。
 近年梅祭りの時期に合わせて、併設して「全国陶器市展」が開催されており、観客はどちらかと言うと陶器展に奪われていたようです。(平成31年2月27日)
 
 
全国陶器市展

谷保天満宮
 谷保天満宮は東日本最古の天満宮で湯島天満宮、亀戸天満宮と合わせて関東三大天神と呼ばれているようです。谷保(ヤボ)天満宮が本来の呼び方のようですが、南武鉄道(現JR南武線)の駅名として谷保(ヤホ)駅(ヤボ【野暮】を嫌って)したことから、現在は『ヤホ』天満宮と呼ばれているようです。

 梅の開花時期は例年ですと2月中旬から3月上旬のようですが、今冬の暖冬異変で訪れた時には既に満開を過ぎて、散り始めていましたが、天候も良くのんびりと紅梅、白梅を楽しむことが出来ました。尚、神社としての歴史も古いことから、梅の木も可なり古木が多いのも印象的でした。(令和2年2月20日) 
頑張っている古木

子供の国

 子供の国を訪れるのは子供達を連れてきて以来ですので約50年ぶりだと思います。正門を入ると目の前に180度に広がる緩やかに傾斜した園内を見回すことができます。梅林は更に奥の林の中の一画にあり、見取り図に書かれた場所を示す番号札を頼りに30分程掛かって、到着しました。

 梅林の一部は比較的平坦な場所に紅梅、白梅が植えられており、木に近づいて観賞することがで来ましたが、大半は、一寸足を踏み入れ難い斜面の数カ所に白梅が植えられており、梅林に沿って設けられた通路を歩きながらの観賞となりました。当日は風もなく穏やかな日和でしたので、略満開に近い梅見をゆっくりと楽しむことができました。

 当日は天皇誕生日の休日であり、多くの小さい子供連れの親子で賑わっていましたが、流石に広大な敷地のため密な環境からはほど遠いものでした。(令和3年2月23日)
 

小石川植物園

 正式名称は『東京大学大学院理学系研究科付属植物園 小石川植物園』と言うようです。前身は徳川幕府が1684年に設けた「小石川御薬園」で、現在は東西750m、南北300mの広大な敷地を要し、植物学の研究・教育が行われている施設となっています。

 正門(入口はこの1ヶ所)を入り、直ぐ左折して西の方向に古い大木などのある中を500m程進んだ所に日本庭園あります。その入口部分にハナショウブが植えられている池を挟んで2ヶ所がウメ林となっています。本数は150本程ですが、紅梅、白梅が入り交じって植えられており丁度見頃でした。特徴的なのは観賞もさることながら、研究が目的ですので、約70品種と種類の多いことです。従って同一品種の木は1,2本ですので 、隣り合った木は殆ど品種が違っている筈ですが、紅梅は若干色の違いは分かるのですが、白梅は区別は全く分かりませんでした。木1本1っぽんには違った名称が付けられていました。コロナ禍ですが、春の訪れを感じろことが出来ました。(令和4年3月10日)


越谷梅林公園

 越谷梅林公園は旧荒川に沿って2km程の、嘗ての森林地帯の面影を残す場所の先端部分にあります。この森林の中央部には宮内庁の鴨場があるようです。

 この周辺は元々桃の栽培が盛んな所でしたが、昭和30年頃から梅の栽培に切り替わったようです。しかし、その後宅地開発が進み果樹園が住宅に化けてしまいましたが、越谷市がこの土地を買い上げて、越谷梅林公園として昔の梅林の面影を残したようです。

 同公園は敷地が2万平方メートルに、に300本程の白梅がゆったりと植えられています。この「ゆったりさ」は観光目的で梅林を造ったのではなく、かつてこの土地が梅の果樹園地帯であったことを記憶に残すことが目的で造ったものなので、維持管理費を考慮した苦肉の公園のようです。

 曇りがちですが風もなく旧荒川土手の緑道を散策しながらの梅見行きは最適だったのですが、そろそろ見頃だろうとの期待に反して、3,4分咲きあったのが残念でした。1週間ほど早かったようです。(令和5年2月24日)


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