*******  心 の 指 南  *******

〜育てよう ドウゾと言える 健やかさ〜

【 序 】
1 マイナス行動の被害者は,誰なのでしょうか?
 最近の不可解な問題行動を通して,青少年は社会に何を訴えようとしているのでしょうか。まず,事象として顕在化した事例を社会への危険度で分類することから考察を始めます。凶悪事件やいじめは直接的被害者が特定できる犯罪という意味で一次的社会悪と認知されます。犯罪に対しては社会的な法による取り締まりと厳罰で対処されています。
 薬物乱用は心神喪失および廃人化という点で被害者は本人ですが,いわゆる通り魔となって他者へ危害を及ぼしかねないという意味で二次的社会悪です。これに対しては薬物の供給サイドに法の網がかけられています。
 援助交際は当事者に被害の認識がないために,本来被害者の権利を守るためものである法の埒外にあるように見えます。大人の場合は不適切な関係と一言反省すれば済むかもしれません。しかしながら,青少年の健全育成が社会として負うべき責務である点から,青少年の保護と成人による非健全行為の取締が実施されています。モラルへの抵触という意味で三次的社会悪です。
 以上のようなそれぞれの悪に対して,社会は法による保護と監視の態勢を作り上げてきました。その網に子どもが絡んでくるようになっています。さらに法やルールといった多層な制止メカニズムを何の痛痒も受けずにすり抜けようとする子どもたちも現れはじめています。