*** 子育て羅針盤 ***

〜 《Ver.4 from No.40》 〜

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「子育て羅針盤」:第43号
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[2001/07/23]
【子 育 て 羅 針 盤】
(第43号)
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 クマママさんが撮る写真はいつも足が切れています。人が下の方に配置されて,頭上が広く空いています。何度言っても改まりません。ファインダーの中にバランスよく配置するように言うのですが,そのコツが伝わりません。
 自分が動くのは上手ですが,ものを扱うのは上手ではありません。クマパパが甘やかしたせいだと反省しています。

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★子育てtips★
『かわりバンコ』
(第29号)
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 「ケンカしないで,かわりバンコにしなさい」と子どもに向かって叫んだり,子どもどうしで「ねぇ,かわりバンコ」と言ったりするが,この「バンコ」とは耳なれない言葉である。それもそのはず,「バンコ」とはインドの古語サンスクリット語なのである。

 昔は火をおこすための風を,ふいごという送風機を足で踏んで起こしていた。この踏み板をたたらという。大相撲などで「たたらを踏む」というのは,その格好がふいごで風を起こす姿に似ているからである。このふいごのたたらを踏む人のことを「バンコ」と呼んだのである。

 たたらは足で踏むからすぐに疲れる。そのため,バンコはつぎつぎに代わらなければならなかった。そこから,かわりバンコの言葉が生まれたのだ。

・・・「語源の謎クイズ」:日本語倶楽部編:KAWADE夢文庫

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★新・子育ち12章★
『あのねママ 後ろ姿に 話しかけ』
《第4-04章》
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 ■はじめに

 子どもはいつ育っているのでしょうか?
 子どもは言葉を学んだときに育ちます。
 言葉によって体験した知恵は身に付きます。

 ママは子どもに2回の授乳をしなければなりません。
 最初はもちろん,身体の育ちのためにママのオッパイを!
 2度目は,心の育ちのためにママの言葉を口移しに・・・。

 言葉はコミュニケーションの道具です。
 コムとはラテン語で「一緒に」という意味です。
 コムニカーレとは共有することです。

 言葉によってママの知恵や思いや気持ちを共有することができます。
 ママの心がママの言葉によって,子どもに移植されていきます。
 共感という作用は心をつないでいる第二のへその緒なのです。

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 【質問4-04:あなたは,お子さんの心と共感していますか?】

・・・・・・・「共感する」という内容について,説明が必要ですね!

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 ○聞き初め?

 5カ月の胎児は母親の心臓の音だけではなく,外界の音や声を聞き受けています。そこで聞き覚えた音楽を生後1年過ぎても覚えているそうです。当然パパとママのケンカ声や和やかな語らいも,胎児の耳には届いています。五感の中で聴覚だけは未生で芽生えているところから,聴覚が人間性を育てると言う心理学者もいます。

 もちろん胎児は言葉を知らないので,意味を弁えることはできません。しかし,聴覚が最も早く機能し始めるということは,人間にとって聞くことがいかに大切なことかを示しています。口が身体の栄養素を摂取する器官なら,耳は心の糧を摂取する器官だと考えることもできます。言葉が心を育てる母乳であるというこれまでの説明を裏打ちする事実です。

 子どもが言葉を使えるようになるためには,言葉と意味を結びつける作業が必要です。まず「私がママよ」という音を聞いて,「ママ」と呼んでみます。すると,ママの笑顔が見られ,ママのぬくもりが伝わってきます。ママは「ママ」と呼ばれてママの心になります。子どもの声に共感しているのです。何度も繰り返すうちに,子どもはやがて「ママ」が何を表すのか,感じられるようになります。

 子どもはいろんな言葉を耳にして,声に出します。それをママがどう受け止めるか,確かめています。ですから,子どもが今何を言いたいのかを共感し,的確な言葉を口移しに教えなければなりません。犬を指さしながら「ウーウー」と言っているとき,「イヌ」と言って聞かせます。すぐには発音できませんが,聞くことはできています。

・・・言葉は共感を引き出す力があります。

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 ○あぶり出されるイメージ?

 授業中に私語をする学生,おとなしいと思えば眠っている学生,いずれにしても人の話を黙って聞くことができなくなっています。授業によるまとまった話を聞いて自分なりのイメージを作っていくプロセスが楽しめない,あるいはイメージづくりができないようです。話者のイメージを言葉を仲立ちとして自分の中に再生する営みが共感するということですから,その再生機能が働いていません。

 今の子どもたちは,視覚イメージには強いのですが,聴覚イメージは苦手なようです。例えば,「男の子が走っています」という文章から,どのようなイメージを描かれますか? テレビの画面であれば明瞭なイメージが与えられます。しかし,言葉だけでは,曖昧さが残ります。何年生の子どもか,どんな服装をしているのか,どこを走っているのか,なぜ走っているのか,何も分からないので具体的にイメージを作ることができません。

 視覚偏重の場合には,このぼやけたイメージはいらつくことでしょう。しかし一方,聴覚機能が働いていれば,ぼやけたイメージをクリアにしたいという期待を込めて,「それから」と追加されていく新しい言葉を聞こうとします。疑問を抱えて,それを解いていく喜びが聞く楽しみなのです。

 「男の子が走っています」,「さわやかな朝,イヌの散歩です」,「前を走っていたイヌが突然止まって,吠えはじめました」,・・・。何が起こったのだろうという疑問が,次の言葉を待ちます。言葉の曖昧さが想像力を鍛えてくれるのです。

・・・じっくり聞かないと共感することはできません。

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 ○汚い言葉?

 子どもが一時期,排泄系の言葉,卑猥な言葉,禁止用語に感染することがあります。これは麻疹みたいなもので,一度は罹っていた方がよいでしょう。そうしないと,大人になって罹ると重症になります。

 ママが初めて子どもの口から直に悪い言葉を投げつけられると,驚くことでしょう。大して心配する必要はありませんが,それなりの対処はしておきましょう。つまり,それらの言葉をしっかりと封印させておくことです。

子どもが大して理由もなく悪口雑言を言うとき,何となくいけない言葉という気持ちは持っています。小さな悪の魅力と言えるでしょう。その力を借りてわざとママに対抗してみようとしています。一種の反抗行動です。ですから,ママは真っ向から受け止めればいいでしょう。

 嫌なら嫌,怒るなら怒る,あるいは,同じ言葉を投げ返してやるとか,悪い言葉に素直に拒絶反応をして見せます。言われた人がどれほど嫌な思いをするかという実例を示しましょう。曖昧に聞き流したり,遊んだりすると,悪い言葉を悪いと思わなくなります。いけないことはピシッと・・・。優しいママを怒らせてしまったという経験が封印する鍵になります。

・・・マイナスの共感をしてみせることも大事です。

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 ○共感のキャンバス?

 子どもたちが自分を素直に表現できなくなっているようです。確かにおしゃべりはそつなくこなしています。でも,自分の思いを直截に表現していません。その発散されない気持ちが鬱積して,思わぬ時に思わぬところで暴発します。ガス抜きの仕方を教えていなかったのでしょう。

 身近な人とだけのつきあいでは自分の思いを分かってもらっているので,子どもからことさら話す必要がありません。その関係は子どもが幼いうちは成立しますが,いつまでも続くわけはありませんね。成長するにつれて少しずつずれが出てくるはずです。そのとき,子どもは「ママが分かってくれない」と逆恨みをするようになるでしょう。

 一方で,ママの方は分かっていると思いこんでいるので,子どもに話せないような雰囲気を与えてしまいます。親が先に「あなたはこうなんでしょう」と勝手に決めつけます。そんな親のずれた思いやりの押しつけが続くと,子どもはどうせ言っても分かってもらえないと口を閉ざします。

 こうして,子どもたちは自分を分かってもらおうという訓練が不足していきます。追いつめられたときママに助けを求めたくても,どうすればいいのか分かりません。「お母さん・・」。その一言でママが黙って白紙の心を広げてくれさえしたら,一滴の涙で思いを吐露することができるのですが・・・。

・・・ママが白紙の心を出せば,子どもは思いを描けます。

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 ○ボタンのかけ直し?

 子どもはときどき無理なことを言ってきます。ママが出かけなくてはならないときにわざとぐずぐずしたり,お客さんが来ていてバタバタしているときにおやつをねだったりしませんか? ママはおそらく子どもに何度となく「後でね」と言っていることでしょう。

 親子の気分は周期が違います。子どもがハイな気分になっていて,ママが疲れて落ち込んでいるときには,ミスマッチが起こります。あれこれ抱えているママはいつも子どものペースに合わせていることはできません。そうしようとするとかえってストレスが溜まることでしょう。無理はしないことです。長続きしませんから。

 でも,少しの工夫はしてみましょう。毎日ほんの5分でもいいですから,夕食後などの決まった時間を子どもとだけ過ごしてみませんか。子どもと一緒に何かをする必要はありませんが,かといってママは何かをしながらではなく子どもとだけ向き合いましょう。

 子どもが遊んでいれば黙って見守るだけで十分です。ママが自分だけに気持ちを向けてくれる時間があることに慣れていけば,そのときに向けて子どもはママと気持ちを合わせようとするでしょう。

・・・共感とは同じ土俵に上がることです。

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 ○面白偏重?

 ルソーは「生きるということ,それは感じるということだ」と述べています。感性を備えることが人間性の基礎だと説く人もいます。その感性が少しいびつになってはいないでしょうか? 事故のニュースがあります。死者がいないと分かったとき,「ナ〜ンダ」とがっかりするような気持ちの動きが見られます。派手な事故を期待しているような怖さがあります。

 面白さの感受性だけが肥え太っているようです。犯罪への怒りにしても,怒っている人をわきで見ているだけです。一緒になって怒れません。いじめられている友だちを見過ごしにする傍観者は,後ろ暗い思いよりも,はやし立てる方にまわります。面白おかしく暮らす癖がついてしまっています。

 わがままは聞く耳を持ちません。人への感受性を失ったら,社会的な暮らしは保てなくなります。貧しい暮らしの中で心優しい子が育っていたという逆説は,喜怒哀楽のバランスの取れた感性を育まれたためです。人生は楽しむだけという片寄った生き方しか子どもに共感させられなかったら,子どもはしあわせのキーワードを手に入れられなくなります。汗を流すからビールがうまいのですよね?

・・・つらさ,悔しさ,悲しさ,涙の共感を大切に・・・。

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 《共感するとは,傷つきやすい心のふれあいのすべてです。》

※「食卓では新聞をお読みにならないで!」,「あら,外で召し上がっていらっしゃったんですか!」。ママがこういう話し方を始めたら,パパは要注意です。普段とは違ってわざと敬語で話すことによって,共感の道を封鎖しているからです。おそらくパパが先にママとの共感をないがしろにしてきたからでしょう。自業自得ですね。・・・という夢のお話しでした。言葉を疎かにしないでください。

 【質問4-04:あなたは,お子さんの心と共感していますか?】

   ●答は?・・・自信を持って,「イエス」ですよね!?

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★編集後記★
 お届けした「子育て羅針盤」第43号は,いかがでしたか?

 配信元の一つであるPuzineから,本マガジンが優良マガジンとして認定され,7月17日に優良誌リストに登録されました。皆様の温かいご購読のお陰です。ありがとうございました。地味なマガジンですが,今後ともよろしくお付き合いくださいますようにお願いいたします。

 次の『子どもの権利12条』の条文は各号の内容を表すサブタイトルです。全12条が揃ったら育成のスローガンとしてご利用ください。なお,公式活動にご利用の節は著作権の関係で,必ずご一報くださるようにお願いいたします。

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子育て羅針盤編:『子どもの権利12条』
第1条 安心して生きる権利
第2章 存在を歓迎される権利
第3章 正しい言葉を話す権利
第4章 共感を保証される権利
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※ご案内※
 ●モリのクマさんのホームページ・・・「徒然窓」=
     http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear/
  には,マガジンの「バックナンバー」,〜「掲示板」や登録・解除欄,
     コラム「パパな毎日」,「子育ち12章(Ver.1,2,3)」,
    「子育て心温計」などの受賞論文,養育アンケート調査結果,
     組織活動の指導者用テキスト〜 
  を掲載しています。
  是非訪ねてみて下さい。

 ●PTAや家庭教育学級などでの講演のご依頼も承ります。
  メールで気軽にお問い合わせ下さい。
  プロフィールは上記のHPを参照してください。
  なお,クマさんの本拠は福岡市近郊です。

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☆予告☆
 次号では,

 【質問4-05:お子さんは,ママに逆らい主張していますか?】

について考えます。お楽しみに!

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○タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban]
○発行期日:2000年09月25日より,毎週月曜日正午
〇発行責任:モリのクマさん(詳細はHP「徒然窓」〜プロフィールに)
○著者連絡: mori-bear@mvd.biglobe.ne.jp 
〇転載許可:必ず事前に,モリのクマさんまでメールのご一報を下さい。

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