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【地域活性化の三人衆?】
社会的な活動は,地域の活性化につながらなければ意味がありません。ことさら言い募るまでもなく,ごく当たり前のことです。しかしながら,現在の動向は,地域の変革というかなり大がかりな活性化が求められています。ただの努力ではまかないきれません。おそらく構造改革が避けては通れないはずです。停滞している地域活動を蘇らせるためには,新しい風を送り込むしかありません。一つのキーワードがあります。「ヨソモン,ワカモン,バカモン」です。
地域には地域の色があります。ヨソモンはよその地域の色を持ち込んできてくれます。同じことでも多少違った工夫が込められているので,それを統合すればよりよいものになっていくはずです。ヨソモンには"郷に入っては郷に従え"という枷が掛けられがちですが,開かれた郷になることも大切なことです。ヨソモンを地域の一員として受け入れるようにすれば,自然に構造の改革が進展します。
地域の構成員は,お年寄りと子どもだけというのが現実です。ワカモンは地域のどこにも居場所がありません。ワカモンの関心が向けられる事柄が地域には転がっていないということ,その裏返しとしてよその街に惹かれています。ワカモンの意見が生かされる構造になっていないのです。かつては青年団という組織がありましたが,青年団が時代に合わせた改革をできなかったことから,消滅してしまいました。ワカモンにこれからの地域を背負っていくという甲斐性を発揮できる機会と立場が与えられなければなりません。
地域や組織の活動に積極的な人を物好きという敬称で呼ぶことがあります。他人事にのめり込むのはバカモンのすることです。自分のことであればがんばれるという人が集まっても,地域にはなりません。他人事をする人があるから,人のつながりが組まれていきます。ノボセモンならぬバカモンがいてこそ,地域は動いていきます。バカモンがそのバカさを発揮できる立場を得ることが始まりになります。近頃は,ボランティアという便利な看板があります。バカモンが徒党を組んでボランティアをするという形を作れば,たいていの活動はできるはずです。与えられるのを待つのではなく,自ら新しい構造になればいいのです。
異質な者を含める余裕が,実際的な構造改革になります。場を与えるということです。働き場所があれば,人は何事かをはじめるものです。そのことを信じることが,仲間に迎えるという心意気です。地域は信頼関係でしか作り上げることはできません。いろんな人の居場所づくり,それが社会活動を指導する者の責務です。
(2005年01月12日)
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