*****《ある町の社会教育委員のメモ》*****

【行政広報によるアピール?】

 町発行の広報は,A4版で文章は5段組です。基本的に縦書きです。その広報に,平成20年度4月から毎号,2段の囲みで,社会教育委員の会からの情報を掲載しています。20年度は,子どもの育ちの目標を12回の連続で,21年度は,同じペースで社会教育活動への参加を促すメッセージを掲載してきました。この社会教育委員の会から発信している記事掲載が3月で完結します。2年続けてきたので,3年目も継続したいと考えています。そこで,どのような情報を掲載するかを決めなければなりません。
 先ず,思いついたのが,子育てについての記事で,続編を書いてみようかということでした。20年度のものは字数の制限から概要を述べただけでしたので,もう少し補足する必要を感じていたからです。それもいいのですが,それ以外のテーマも考えてみる必要があります。
 社会教育委員として考えなければならない課題があります。それは,社会教育委員の存在が住民に認知されていないという現実です。そこで,社会教育委員は何をしているかというメッセージを発信する必要があります。このことについては,既に前号で述べているように,町のホームページに社会教育のページを掲載することを進めており,その中で社会教育委員の活動を紹介する予定です。しかしながら,町の広報による住民への周知度は侮れないものがあります。これを利用しない手はありません。
 この広報の利用は,社会教育委員にとっても付加的な効用が生まれます。発表できるようなことをしなければならないという,よい意味でのプレッシャーが加わることです。見られているという意識を持つことは,仕事を進める上で大事な要素です。そのための仕掛けを作ることができると考えると,この試みは是非とも実現させなければならないと思われてきます。今度の会議で,提案してみることにします。そこで,広報の1年分12回でどのようなことをアピールするか,素案を作っておく必要が出てきました。こうして,自分にプレッシャーを掛けることを楽しんでいます。

   4月号:社会教育委員の会とは?:社会教育法,委員構成,会議,事業紹介等
   5月号:社会教育関係団体とは?:社会教育法,団体の紹介,連携,課題等
   6月号:社会教育と生涯学習は?:定義の紹介
   7月号:社会教育計画書の目標?:重点目標の紹介
   8月号:青少年の健全育成活動?:各種機関・団体による事業の概要を紹介
   9月号:成人教育活動の活性化?:現状と課題について
   10月号:自治公民館学級の推進?:現状と課題について
   11月号:人権啓発と人権教育を?:現状と課題について
   12月号:体育活動の普及促進を?:現状と課題について
   1月号:文化芸術活動の定着を?:現状と課題について
   2月号:研究大会等の参加報告?:社会教育の今後の方向性
   3月号:社会教育を楽しむこと?:町民にとっての社会教育

 社会教育委員の会では,毎年度,社会教育計画書を立案しています。その過程で協議したポイントを整理して,計画書のそれぞれの分野ごとの狙いをアピールするという形式を採ってみました。全体として,委員が何を考えて役割を果たそうとしているかが伝わればいいのではと思っています。1つの試案ですが,少し固くなるかもしれません。広報ですので幾分かは読みやすさを工夫する必要もあるでしょう。表現のスタイルを慎重に選ぶことが求められます。会議の議論を待って,進むべき方向を探していくことにします。
(2010年02月08日)