三崎口よりバスで
   油壺行きなら油壺終点にて下車、徒歩2分
   その他なら油壺入口下車、徒歩15分、又は三崎からの油壺行きに乗り換える。
   引橋、義士塚などを見ながら歩く、小網代の森経由で歩く、ほぼ1時間

油壺のバス停留所から、1〜2分で新井城の「内の引橋」 
(写真ガードレール付近)に出ます。この引き橋は、新井 
城の最終防御戦で、この橋を切り落とすことで、城は四方 
を絶壁に囲まれ、周囲30余町の城地は完全に独立した城 
郭となり、あの北條早雲をして「たとい百万騎を以て向か 
うとも力攻めにはなし難し」と嘆かせた島城になります。 
現在は、完全に埋め立てられていますが、片側の斜面は、 
その名残を留めています。この斜面の階段を下りると、油 
壺湾の磯に出ることが出来ます。 
 

 

内の引き橋を越えると、右側にホテル、駐車場、表面にマリンパーク、左側に東大地震
研究所のある森が見えます。この森に沿って遊歩道が続いています。昼なお暗い、静か
な道です。しばらく行くと右側に「新井城の本丸跡」の堀の遺構があります。東大の敷
地内のため入ることは出来ません。そのまま進むと「油壺」の説明書きと湾を一望でき
る展望台にでます。その先で道は荒井浜におりる道と東大臨海実験所におりる道に分か
れます。
  

内の引き橋の階段を下りると海岸線に出ることが出来ます。下の写真は、大潮の時の
もので通常は、岸まで水が来ている所もあり、磯には牡蛎が付いており、歩く事は出
来ますが、相応の注意が必要です。
  

東大臨海実験所の方に出る 
と、千駄矢倉弁天やぐら
に出会えます。新井城には 
大小の矢倉が数カ所に有っ 
たようで、北條との戦いに 
3年間の籠城が出来たのも 
、これらの矢倉に蓄えられ 
た食料が有ったからです。 

 

 

臨海実験所を西に出ると、海水浴場としても人気のある荒井浜に出ます。南側には浜諸磯が
見えます。尤も西に伸びている半島で、相模湾全域を眺望でき、その昔は物見塚が置かれて
いたようです。荒井浜の両側には磯が拡がり、砂浜、磯とその両方の遊びが出来ます。
この一帯は、珍しく人工の手が入っておらず、自然が楽しめる所です。後方は、高い崖に囲
まれており、落石の危険も有りますので、余り近寄らない方が無難でしょう。
  

荒井浜を過ぎると、一面磯が拡がっておりますので、比較的に歩きやすい山側を進むと
良いでしょう。空気が澄んでいると西側に伊豆半島を望めます。また前方には葉山、江ノ島
を見ることもできます。西北の先端に山に登る道があります。

  

北西の細い道を登ると、小網代湾側に出ることが出来ます。頂上部の手すりが破損して
いますし、下りの階段は結構急なので注意して進みましょう。
  

狭い道を下り、磯をしばらく行くと横堀海岸です。前方の山には、三浦義同道寸、
荒次郎義意の墓所があります。ここの磯も注意して歩きましょう。
  

横堀海岸の浜を横切り、磯に沿って進みます。遊歩道のように整備されていませんので
足を捻らないように。暫く絶壁に沿った磯を歩くと胴網の浜に着きます。潮が引けば、
磯も広く歩く場所も自由に選べますが、満ちていると崖に張り付くように歩く部分も出
てきます。セキレイの巣があるようで、鳥に迷惑を掛けないようにしましょう。
  

この浜より先は、大潮の時なら道も出来るかも知れませんが、途中に大難関がありますの
で止めた方が無難でしょう。胴網の浜から、細い急坂を登ると内の引き橋の近くに出ます。
マリンパーク、その他を見学するのも良いでしょう。もう一度、荒井浜に戻り、城ヶ島行
きの遊覧船に乗ることも選択の一つです。 今日もお疲れ様でした。