2009.12

グレートオーシャンロードを行く


     
伊豆半島を海岸線沿いに南下するスケールの超拡大版・そしてそこには自然が一杯で、看板も、売店も、物売りも、住宅も
ほとんど無く、集落の間が数十キロ離れていると想像して下さい。  そんな海岸線沿いの道がグレーとオーシャン道路です。
交通マナーも良く、 スピードも守られて安心して運転できのがオーストラリアですし、 なんせこのくねくね道がスピード制限
85Kmですから、それ以上で飛ばせる人はプロドライバー以外は居ないでしょうね。     カーブ毎に安全速度が表示され
皆さん真面目に守って居られるようで、  標識に従っていれば誰でも安全にドライブできますので是非チャレンジして下さい。



今回、大韓航空KEを利用し 成田→仁川乗り継ぎ→メルボルン のコースでオーストラリア入りをしました。  昨今成田と
羽田でどちらを「ハブ空港」にするか喧しくなっていますが、仁川空港乗り継ぎを経験し「ハブ空港」の意味を実感する事に
成りました。     乗り継ぎ客を意識した韓国の国策は、ずばり成功と素人目にも映ります。   世界各国へ国電並の
スケジュールで飛行機が飛び立って行くのです。  待ち時間を楽しく過ごさせ、自国でお金を使わせる施策は見事です。
この事実を目にすれば、あの成田でさえ発着時間の延長を騒ぎ出した意味が良く分かります。 成田・羽田の問題ではなく
このままでは、日本の空港がローカルになるのは、日を見るより明らかです。  私でさえ「これからは直行便にこだわらず
韓国仁川経由で行こう!  その方が安くて、快適で、土産も揃い、時間もさほど変わらない!」と、思い始めています。


日本語しか出来ない、合計148才の老夫婦が今回のドライブにチャレンジできたのは強い味方の出現です。  二年前から
使い出した「日本語で案内する、カーナビ君世界版と、    ネットで親切に回答して下さったメルボルン在住のMAさんの
お陰です。  「困ったら、連絡して良いですよ!」こんな事を言って頂けたら100人力の助っ人です。  勿論ご迷惑ををかけ
ないように万全の計画を立てるのは当然ですが、万一の時に駆け込み寺があると思えば、こんな心強い事はありません。

     
 メルボルン空港の目の前と言いましょうか、橋でつながり一体化したホテルがヒルトン・エアポートHです。  部屋の窓から
空港の様子が手に取るように見えますし、その一階がレンタカーの発着所になっています。    カナダのカルガリー空港
でも経験しましたが、これは言葉不自由人間にとっては非常に便利です。
     
 今回の旅行をサポートして下さった、MAさんがご一家で訪問して下さったのです。   こんな事があって良いのでしょうか!
見ず知らずの土地で、暖かく手をさしのべて下さったMAさんのおかげで、計画を一部変更しグランビア国立公園で一泊し
海岸線とは違う、オーストラリアの自然と、そこに住む動物たちを満喫することができました。

メルボルンでの、ドライブ上の注意点は、日本のETCに当たるようなEタグを使う「シティーリンク」と言われる中心部を走る
高速道路の為の手続きと、一部中心街にある右折するためのルール(日本で言えばバイクで右折するときの二段階方式) 
で結構渋滞もあり慣れぬ者には問題ありですが、中心部を外れれば高速道路も全て無料で、標識も非常に整っております。   
 
 有名な「十二使徒」遊覧Pのすぐ手前に大型バスが止まれないパーキングがあります。  そこが上の写真ですが、急峻な階段を
降りて、海岸に立つことが出来ます。  にわか雨に見舞われ慌てましたが、西洋人は雨では慌てないのが国民性でしょうか、のん
びり浜辺を散歩しています。 解説本によるとここのポイントが唯一崖下に降りれる場所と書かれています。是非立ち寄って下さい
     
     
     
岬を回る毎に、山を越える毎に景色が変わります。  山中を走るときには動物に注意です。 コアラが道路をのんびりと横断
するのに 三回合いましたが、運動が緩慢なのであやうく轢きそうになり、ドッキリします。  赤カンガルーは大きいので衝突
したら(特に暗くなってスピードを出していると)怪我するような事故になりますね。  気をつけてと言はれても、崖崩落注意の
警告みたいで、実際には避けれるのかどうか心配です。       そのくらいスピードを出して走れると言うことでもあります。
     
     お恥ずかしい事に帰国して50日後に、スピード違反の罰金通知が舞い込みました。 60Km制限の村落を64Km
     で走ったらしいのです。      オービスによる自動計測ですが日本では考えられぬ、わずか4Kmオーバーの
     スピード違反で164$の罰金です。          その上レンタカー会社の調査費用33$も加算請求されました。 
     オーストラリアは、後で聞きましたが罰金天国だそうです、  集落は、みなさんもどうぞ気を付けてお走り下さい。


私たちはローン(Lorne)に三泊、コンドミニアム式の宿を取り、そこを基地にして行動しましたが、現地の様子を見てよほどの
ハイシーズンの週末以外、総べて行った先で自由に宿を探すことが出来るとわかりました。   その方が自由度が増すので
考えてみて下さい。   おそらく、ハイシーズンでも、少し有名な場所を離れれば全く問題なさそうです。
   
     

メイン会場の「十二使徒」が一番近い町は、西側の海岸線にポートキャンベルがあります。 ここにも宿泊場所が結構ありました。
小さな漁村ですが、海鮮料理店(多分この街でこの店が一番高そうで余り混まない)で食べた新鮮な魚介類はお勧めの逸品です。
 日本的に言えばどれも安く、取れたてで新鮮プリプリの海老・貝類はご馳走です。         為替レート $=¥85