2012.05

ペルー、リマ&ナスカの地上絵



ペルーの首都リマは片方か太平洋に面しており、赤道に近いのにフンボルト海流と言う寒流が一年を通じて
流れています。   このため海水温度が低く海水浴には適しません。   陸地と海水温の差が大きいため
常に霧が発生しどんよりと曇った日々が続きます。   飛行機からこの現象が手に取るようにわかります。
内陸はカラカラの青天でも、リマ市内の上空は常にどんよりとしたうす雲に覆われています。  スペインの
統治下で築かれた旧市内は、ゲリラ寄りの難民に占拠されて、今では新市内と言われるミラフローレス地区
にその中心が移ってしまいました。 「お見せする物が特になくて!」と連れて行かれたのが「恋人たちの公園」
という、ガウディーまがいの彫刻のある広場です(画面タッチ 奇妙な彫刻)



ここが旧市内の中心セントロで、教会を中心に修道院・ペルー政庁・宮殿と続くスペイン風の広場になっています。
「日が暮れ始めたら絶対によそ者は近づいてはいけない」と治安の悪さを強調されました。    歩く人・走る車が
    新市街と旧市街で、嘘のように変わりゆく様子が、土地勘のないものの目にさえ鮮明に映ります。  ミラフローレ
地区は日本並みの治安・こちらがフジモリ大統領以前の治安だと注意されました。



このドアーの弾痕が「日本領事館公邸人質テロ」が起きたフジモリ大統領時代の遺産です。 その後厳重な警備
体制を構築し、新しい日本領事館公邸が出来ました(画面タッチ 新領事館へ) テレビ各社が人質解放までTV
中継をしたのがつい昨日のように思い出されます。   いまではフジモリさんが囚われの身、わかりませんね〜



判らないと言えば、アンデスに栄えたインカの文化も「金」があったばかりに、スペインに征服されてしまい
略奪に次ぐ略奪で、独立までには大変な血を流したはずなのに、そこかしこにスペイン様式を取り入れ
なぜかスペイン語を使い、スペインの悪口が聞こえてこないのはなぜかとガイドさんに尋ねたら、面白い答
が返ってきました。 「スペインの統治は、徹底的な混血作戦・簡単に言えばスペイン人の子供をどんどん
生ませたのですよ」言われてみれば、西洋的な顔つきの混血が多いのが良く分ります。



混血女性は美人が多い!   さして見るところがないからと案内されたのが地元の市場です。
熱帯雨林やジャングルが多いために果物が豊富でとびきり安いのです。  日本で¥5000はする
チェリモアがたったの1ドルで買えるのです。  柿やミカンがあるので不思議がると日本人が特別
多いのがペルーだそうで、ほぼ日本食材は揃うと言われました。     フンボルト海流のために
水産品が豊富で、日本の大手水産会社が常駐しているとも聞きました。(画面タッチ 変換)

ナスカの地上絵は、リマから4時間少々走り通してイカ空港かナスカ空港を利用します。  空港と言っても
名ばかりの砂漠の中にあるオアシス都市から飛び立つ遊覧飛行で、結構度胸がいりそうです。

 

画面タッチでオアシスを上空から見れます
   




吹けば飛ぶような時代物の軽飛行機で飛び立つのですからお尻がむずむずします。   それでも操縦士と
副操縦士が乗り込むのですが、狭い狭いこんな恰幅のいいおじさんさん二人に、われわれが二人やっと乗り
込んで飛び上がります。    座席の前に日本語で「チップ歓迎」と紙を出されては、命あってのものだねと
少々張り込むこととなりました。   それが効いたかどうか上機嫌で何度も何度も旋回して「蜘蛛」「ハチドリ」
「宇宙人」「渦巻き」などと怒鳴りながら機体を傾けてくれるのですが、なんと道路の直ぐそばや、傾斜地にも
書かれていて、なぜこんな物を書いたのか、なぜそれが消えてしまわないのか、ますます理解ができません。