今年みた映画についてちょっとくわしく 〜2004年〜
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ゴジラVSメカゴジラ ★★
ゴジラを悪役と設定し、人間が対ゴジラ用に開発したメカゴジラ。音楽が荘厳でいい感じだ。
座頭市 血笑旅 ★★★★★
シリーズ第8作。久々に出た感動作。自分の身代わりになって死んだ子連れの
母のために赤ん坊を連れた旅が始まる。道中殺し屋に幾度となく狙われ、また
市に救われ、赤ん坊にも情の移った、高千穂ちずるが好演。何より、第1作以来の
三隅監督の演出やカメラワークが素晴らしい。
ティムバートンのナイトメア・ビフォア・クリスマス ★★
ディズニーランドにも登場しており、近くデジタルリマスター版が公開される本作品。
ハロウィン村に住むおかしな?キャラクターが繰リ広げる騒動が楽しい。
映像も10年前とは思えない新鮮さがある。ただちょっと退屈。子供にお勧め。
ホーンテッド・マンション ★★
ディズニーランドの同名アトラクションをモデルにストーリーが展開。
久しぶりにエディマーフィーが登場、相変わらず。子供向けのせいかいまいち
怖くない。
座頭市 あばれ凧 ★★
シリーズ第7作。甲州路で縄張り争いに巻き込まれた市。
必ずといっていいくらいでてくる市に思いを寄せるマドンナらしき存在が、
かなり強引で不自然。
バトルロワイヤルU ★
かなりつまらなかった。話し広がりすぎ。
単純な脱出ゲームのほうが面白い。
ビッグリボウスキ ★★★
ストーリーはともかく、映像を見ているだけで楽しい。
オー!ブラザー ★★★
3人の囚人が脱獄し、逃亡劇をユーモラスに繰り広げる。コーエン兄弟
らしい映像が楽しい。
座頭市 千両首 ★★★★
シリーズ第6作。千両箱を強奪した疑いをかけられる市が自らの
潔白を証明し、悪代官をやっつける。ラストの馬上の用心棒との対決は
見ものだ。ますますさえる居合い切り。
めぐりあう時間たち ★★★
3人の異なる時代の異なる女性の物語が実は深いつながりを持つ。
ストーリーはともかくニコール・キッドマンの多才振りには驚かされる。
ア主演女優賞を獲得。
アイズ・ワイド・シャット ★★★
キューブリックの遺作となったきわどい作品。トムクルーズとニコールキッドマン
の夫婦が禁断のストーリへ挑戦した。キューブリックの技に終始緊張した。
ジョンQ ★★★
難病の息子に手術を行わせようと、病院を占拠してしまう親父の物語。
話の設定自体は少々強引なところもあるけど、自らの命を犠牲にしようと試みる、
ラストは思わず手に汗握ってしまった。。
マイ・レフト・フット ★★★
脳性まひを負いながらも画家・小説家として大成した一人の男性の物語。
主演もさることながら、母親の心温まる演技が最高だ。
もう少し長く見せてもよかったのではないだろうか?
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 ★★
戦闘シーンはすごいなあと思ったが、それ以上の感動はなかった。
作品間の感覚のせいなのか、感受性の欠如かは定かでないが、これでアカデミー作品賞
なのか?と今年の不作を疑わざるを得ない。
赤ちゃん泥棒 ★★★★
コーエン兄弟の一昔前の作品。貧弱なニコラスケイジが実に面白い。なかなか子供が
出来ない元囚人と警察官夫婦が、子供ほしさに赤ちゃんを奪う計画を立てる。全編コメ
ディタッチで描かれているが、後半の赤ちゃんをめぐる追っかけシーンなどのカメラワーク
は見ごたえがあり楽しい。
アザーズ ★★★
ニコールキッドマンの妖艶さがまたも際立つ。とはいっても話は非常に怖い。
古い邸宅にやって来た家族に襲い掛かる恐怖に、終始心臓がバクバク!
「意外な結末」はおまけのようなものだ。
ファーゴ ★★★★
コーエン兄弟の映画をはじめてみた。「この映画は事実である・・・」という字幕から、
はじめるわけだが、どうやら全てフィクションとの噂が。。。ある男が妻の誘拐を依頼。
そこから予想だにしない展開が待っていた。あまりにも愚かな人間たち。。
ボウリング・フォー・コロンバイン ★★★
銃規制の問題を真正面から捉えたアカデミードキュメンタリー映画賞受賞作。
全米ライフル協会のチャールトンヘストンがこんな悪役にされてしまってショック!
座頭市喧嘩旅 ★★★
シリーズ第5作。デビュー間もない藤村志保が初々しい。相変わらず、市の常に緊張感
のある演技はさえている。ブルースリーが模倣したという市の戦いの間はこのころの
作品から顕著に出ている様な気がする。これまでのように「最強のライバル」的な存在は
なく団体戦が中心。
サタデー・ナイト・フィーバー ★★★
1970年代にディスコブームを巻き起こしたきっかけとなった。Jトラボルタの自信
たっぷりの演技(踊り?)がすばらしい。約9ヶ月の特訓の成果らしいが、当初の監督
は解雇され(ロッキーの監督)、Jは撮影中に最愛の恋人を亡くすなど前途多難の撮影
だったようだ。
リベリオン ★★
学生時代に自主製作した映画にテーマがそっくりで、一歩引いてみてしまった。
ガン・カタという新しい闘いのスタイルは面白いが、ストーリーがついていってない。
次回作がもしあるなら、もっとガン・カタを見せてほしい。
座頭市兇状旅 ★★★
今作品も上州で怒りの居合い切りがふんだんにみられる。相変わらず美しいおたねさんと、
悲劇の結末を向かえ、市の怒りは頂点に達する。相変わらずなぜか女性に持てる座頭市。
TAXI3 ★★
雪上に舞台を変えるなど3作目に目新しい設定に多少飽きてきた。TAXIのスピード感は
雪上では今ひとつ感じられず残念。テンポはすごくいいのだが、、、もったいない。
グリーンマイル ★★★
スティーブンキングらしい作品だが、おそらく小説のほうがよいのでは。多少物足り
ない。長いのも問題なく見れたが、ヒューマンあふれる作品になってしまったからか。
トムハンクスはじめ役者はすばらしかった。
新 座頭市物語 ★★★
シリーズ3作目にしてカラー作品となった。モノクロに比べるとタッチは軽いが、
そこは流石の勝新太郎、今作でも圧倒的な存在感をみせる。終始、心臓をバクバク
させる演技力には恐れ入る。ちなみに監督田中徳三氏は、羅生門・雨月物語の
助監督を務めた。そして音楽はあの伊福部昭であった!たしかにゴジラを彷彿させる
音楽だ。
続 座頭市物語 ★★★
前作の大ヒットを受けて製作された続編。実兄の若山富三郎が兄役として出演。
立ち回りは前回よりもスケールアップした感がある。
TAXI 2 ★★★
前作に引き続き、リュックベッソンが製作・脚本を担当している。
悪くはないが、前作には及ばないか。
ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃 ★★★
平成ゴジラの中では、非常に評判の高い金子修介監督の作品。
これまでの作品をまったく無視し昭和29年の悪役ゴジラを引立てた新たなストーリー、
出し惜しみのない怪獣たちの戦いには拍手。特にギドラの美しいパワーアップシーン
には鳥肌が立った。難点は、登場人物の人間関係がストーリーにうまく絡んでない。
ゴジラ対メガロ ★★
公募で誕生したジェットジャガーというキャラクターをゴジラの味方にたずさえて、対する
は海底王国の怪獣メガロと助っ人ガイガン。このころのゴジラは顔つきがかわいすぎて
今ひとつだ。登場人物が異常に少なくストーリーも目新しいものがない。
また自衛隊出動の映像も他の作品からとってつけたような感じでいやらしい。
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 ★★★
クレヨンしんちゃん自体をはじめて見た。名作の呼び声が高い本作品だが、なるほど
大人でも楽しめるよい作品だった。一家が戦国時代にタイムスリップし、争いに巻き込
まれたり、そこに姫君と若侍の恋愛物語があったり、何より風景や合戦のシーンが非
常に迫力があって感心した。そしてラストは感動の結末が訪れる。
シービスケット ★★
大恐慌の時代に生きた馬主、調教師、騎手、そして名馬シービスケットの生き様を描いた
実話である。それぞれに深いエピソードがあるのだが、実話であるがゆえに140分では
語りきれないため多少淡白に感じる。例えばトビー(騎手役)を1人称に腰をすえた形で
物語を進めるなど、的を絞ったほうがよかったような気がする。
さらにいえばシービスケットに感情の起伏がまったく見られないため(犬や猫と違って難し
いのだろうが)愛着がわかない。せめて遮眼隔(ブリンカー)をはずして瞳のアップを
はさむなど、クローズアップしてみてもよかったのでは。マッチレースのシーンは迫力満点!
ミスティック・リバー ★★
3人の役者の演技、を核として、ものすごくよく出来た作品だとは思うが、テーマの重みが
今ひとつ伝わってこないせいか感情移入は全く出来なかった。しかし何だかアカデミー
とりそうな感じがする。
太陽を盗んだ男 ★★★★
自由ヶ丘の武蔵野館というところにはじめて行った。レイトショーで観賞。
睡眠不足などどこ吹く風、最初から最後まで息つく暇もない展開。
核爆弾を持った沢田研二と刑事文太の戦いにはターミネーターの原点を観た。
皇居前や渋谷のロケには驚かされた。
フェリーニのアマルコルド ★★★
フェリーニが生まれ育った北イタリアの田舎を舞台に描いた傑作。
ニーノロータの音楽、映像美、効果音、役者にいたるまで見るものを飽きさせない。
ラスト・サムライ ★★★
ハリウッドが日本を描くと聞いて、まったく期待せずにみたのだが、予想以上によかった。
もちろんつっこみどころはたくさんあるが、CGではない明治時代のの壮大なセット、迫力ある
戦いのシーンには終始圧巻された。ストーリーも面白いが、欲を言えばもう少し時間をかけて
人物像に深みを持たせてほしかった。あと「武士道」の表現が物足りない。真田広之が最高!
ファインディング・ニモ ★★★★
今年の1本目はこれ!かくれクマノミの父子の感動的な物語。日本語吹替えでみた。
海の映像がかなり素晴らしい。ドリーをはじめ、チョーダイかもめなどキャラクターも楽しい。