日記のフリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。
日付ごとにアンカー付けています。e.g.#20000101
2000年12月
読・観・聴・その他
志村志保子『ミシンとナイフ』(集英社・マーガレットコミックス)
吉野朔実『グールドを聴きながら』(小学館・PFコミックス)
大島弓子『金髪の草原』(朝日ソノラマ)
『グリーン・デスティニー』@池袋シネマロサ
S=A・ステーマン『殺人者は21番地に住む』(創元推理文庫)
佐々木正人『知性はどこにあるか−ダーウィンとアフォーダンス』(講談社現代新書)
『ブッシュ・ド・ノエル』@池袋シネマロサ
ダムタイプ『メモランダム』@新国立劇場
浅羽通明『教養論ノート』(幻冬舎)
恩田陸『上と外』(3)(幻冬舎文庫)
枡野浩一『かんたん短歌の作り方(マスノ短歌教を信じますの?)』(筑摩書房)
谷川史子『魔法を信じるかい?』(1)(集英社)
枡野浩一『漫画嫌い』(二見書房)
秋月こお『アポロンの懊悩』(角川ルビー文庫)
『バトル・ロワイアル』
ムラマツエリコ・なかがわみどり『おかあさんとあたし。』(大和書房)
ムラマツエリコ・なかがわみどり『エジプトがすきだから。』『ベトナムぐるぐる。』(JTB)
『恐怖奇形人間』@自由が丘武蔵野館
嵐山光三郎『温泉旅行記』(ちくま文庫)
村山由佳『緑の午後
おいしいコーヒーのいれ方5』(集英社・ジャンプジェイブックス)
恩田陸『ライオンハート』(新潮社)
小枝義人『永田町床屋政談』(新潮OH!文庫)
吉野朔実『プレゼントをあげる』(大和書房)
30(土)
来年から使う新しい箸を買った。スターバックスのスタンプカードが終わり景品を楽しみにしていたら、切れているそうで連絡待ち。
今年読む本の最後は何にしよう、なんて考えたことはなかった。けど、少し前に読んだこの文章が残っている。
門谷建蔵『岩波文庫の黄帯と緑帯を読む』(青弓社)、pp.14-15.
岩波文庫の文学から五百点を選んで、定年後の六十歳から七十歳までの十年間に、毎週平均一点ずる読み返したいと思っている。四週間で四点のほうがいい。(中略)これが最後と思って読むのである。
それでは時間が余るだろうから、手元にある個人全集を、一人につき三カ月から六カ月間ひもとく。(中略)全集のほうもこれが最後のつもりでひもとく。(後略)
七十代には手元にある単行本、昭和四十年代、五十年代の文学書や、趣味の本を、やはりこれが最後だと思って読み返す。八十歳以後は、ダンボールに三箱ある昭和三十年代の漫画雑誌を見て過ごしたい。新刊本を次々と読みながら、ある日死んでしまうのもいいが、私は六十歳で折り返して、いままで読んだうちの思い出深い本を、さかのぼりながらもう一度読み返し、一冊ずつ別れをつげながら少年のころに帰りたいと思っている。(後略)
自分の死ぬときなんてわからないけど、まだ死ぬことはないと妙に信じてる部分があって、でも、「いつお迎えがくるかわからない」ような歳になったら、どういうふうに毎日を過ごしていくんだろうと考える。自分がいつ死ぬのかわかっていれば(それはそれでいやなものだろう)、持ち物の整理もできるし、最後に読む本も決められるかもしれない。例えば、今年読む最後の本はこれにしよう、と決めるように。
だけど、実際はわからないんだから、死期が近いと感じたら、好きな本だけを何度も繰り返し読んでいくようになるのかもしれないと思った。繰り返し読みたい本。それほど好きな本。これから先、どういうものが残っていくんだろう。
本当に好きなものだったら、数は少しでいい。一つでもいいと思う。
買った本。今年最後になると思う。「Title」(文藝春秋)/小枝義人『永田町床屋政談』(新潮OH!文庫)/吉野朔実『プレゼントをあげる』(大和書房)
『プレゼントをあげる』は、ビニールで閉じられていて、中身が見られなかったけど、帯の文句(”今までで、一番嬉しかったプレゼントは何ですか?”)に惹かれて、今年最後に読もうと思って買った。明日、読みます。
「高いところにのぼる」については、書けなかったなあ。時々思い出す風景のことです。それだけのこと。
おやすみなさい。
なにかありましたら。
29(金)
仕事納めです。つかれたなー。家に帰ったら書こうと思っていたことを忘れないようにメモ。
・今年会いそびれた人と、はだか。
・最後に読む本。
・高いところにのぼる。
などという4行を最終日の会社で書いていた。内容を書くより上に書いた3つで内容を想像してもらうほうが面白いかもしれないね。
今までの人生の中で、自分の裸を見た人は親も含めて何人かいる計算になるでしょうけども、その中の一人に今年中に会いに行くべきだったのを延ばし延ばしにしてて、結局行けなかった。自分の裸をくまなく見られて、臓器まで見られて、隠すところはなにもないって状態にさらされた後に顔を合わせるというのは、果たしてどんなもんかというと、案外どうってことない。
それにしても、入院した患者さんが看護婦さんに惚れるというのはすごく納得できることだと思ったし、お医者にも惚れちゃうかもなあって思った。もともと白衣と「中身の伴う偉そう」に弱いというのを差し引いたとしても。頼れる人に思えたからか。「頼れる」ということは恋愛対象に求めないけど(自分がしっかりすればいいのだ)、自分が弱い時には惹かれる要素になるのかもしれない。
でもやっぱり、白衣よりも、今ごろお正月のしめ飾りを外で売っている、はっぴ着たおじ(い)さん(否・若者)のほうにぐっとくる。
長くなってしまった。
28(木)
恩田陸『ライオンハート』(新潮社)を読み終わる。
なぜだか物足りなかった。一瞬のために、とか、恋焦がれ待ち望む気持ち、それがいまひとつ感じられなかった。
「記憶」のように、「一番近くにいた人が、実はあなたが探していた人なのだ」という”ハッピーエンド”な終わりでしめるのは確かにいい。だけど、それには、長年一緒にいる人がいて、それなのに何かを待ち望む気持ちを同時に抱いていたという下敷きがあったわけだ。そして、それを読む私は、「待っている当人」ではなく、「待っている当人を見つめている人」の気持ちで物語を読んでいた。「記憶」の場合、見つめている側も「待っている当人」だったわけだけど、私がもし待ちたい立場だったとしても、あからさまな待ち方はしたくないな、なんて思った。そっと、周りの世界を乱さずに待ちたいと思った。
27(水)
村山由佳『緑の午後 おいしいコーヒーのいれ方5』(集英社・ジャンプジェイブックス)を読み終わる。
このシリーズを読むたび思うけど、村山由佳の書くものの中で、作者が好きで書いているというのが一番伝わってくる。今までは、ただまっすぐ走ってきたようなのが、少し余裕が出てきたような二人。ただ、うまくいってるのに漠然とした不安が頭をもたげてきている勝利があぶなっかしい。語り手の勝利の気持ちの側からでしか、かれんの気持ちは描かれてないとはいえ、かれんが抱いているのとはまた別の不安なんだと思う。物語の展開のために、つくりものの不安をこしらえた、って感じがしないところがいい。
25(月)
お昼を買うため外に出たら、降っていた。雨だかみぞれだか、特定できないものが。これだけ気温が低くても、雪にはなれなかったんだね。戻ってくる間には、止んでしまってた。
色をいれた髪は、10人のうち3人が気付くくらい。気付いてても言わない人もいるんだろうけど、ちょうどいい気付かれ具合です。
24(日)
新しくご飯茶碗と箸が欲しかったので、あちこち歩き回った。茶碗は買ったけど、箸は迷ったあげく買わずじまい。いま使ってるのは、もう、ぼろぼろのはげはげです。
23(土)
『性格別お気楽お掃除術』(日本放送出版協会)では「無関心派」と出て、当たってるなーと思いながら大掃除完了。
JR東海のクリスマス用CMを久しぶりにみて、深津絵里と牧瀬里穂が出ているのが懐かしい。どっちが最初だっけとか、どういうCMだっけなんて思い出してみる。深津絵里のは「柱の陰から指人形」で、牧瀬里穂のは「駅を駆け抜ける女の子」だったと思うんだけど。牧瀬里穂が、人にぶつかって謝って、帽子押さえてまた走るのが好きだったなー。
22(金)
今週読み終わった本。ムラマツエリコ・なかがわみどり『エジプトがすきだから。』『ベトナムぐるぐる。』(JTB)、嵐山光三郎『温泉旅行記』(ちくま文庫)。どっちも旅ものといえば旅ものだ。外国へ旅行に行って「ぼられた」ってのは、もうやめにしようよ。まったりと冬の温泉に行きたい。
今週買った本を包み隠さず。数を知った人から本屋でもひらくの? って言われてしまった。
クラフト・エヴィング商會『らくだこぶ書房21世紀古書目録』(筑摩書房)/『バトル・ロワイアル・インサイダー』(太田出版)/恩田陸『ライオンハート』(新潮社)/『週刊光源氏』(1)(2)(小学館)/石寒太『「歳時記」の真実』(文春新書)/大野敏明『知って合点江戸ことば』(文春新書)/『絵でわかる現代思想』(日本実業出版社)/吉田享晴『東京一年間』(小学館)/ケンタロウ『ケンタロウのフライパンひとつでうれしい一週間!』(講談社)/弘兼憲史『知識ゼロからのワイン入門』(幻冬舎)/『ERIO#19
和食気分。』(日本放送出版協会)/『生活別お気楽おそうじ術』(日本放送出版協会)/『首都圏全駅前便利ガイド』(昭文社)/『東京地下鉄便利ガイド』(昭文社)/三原順『X
Day』(白泉社文庫)
3人の忘年会でおいしいとりとコーヒーとケーキ。クリスマスプレゼントにストッキングをいただく。メロン色(キャベツ色)のラメ入りと、ネイビーで斜めの柄入り。きゃー、どう履こう! ていうか、クリスマスプレゼントというのが久しぶりだし嬉しい。それにしても、同じ酒量なのに私以外の2人は酔っていました。
明日は大掃除します!
21(木)
すごい映画を上映していると友達2人から同じ時期に教えてもらう。2人揃って言われてしまっては、俄然興味も強くなる。『恐怖奇形人間』@自由が丘武蔵野館。
江戸川乱歩の世界がぶわーっと広がり、実写版人間椅子も出てくるし、ご都合主義で話はどんどん進むし(もちろんそれがいい)、それでも最後の”花火”までは「真面目に見れば真面目に見られないこともないし…」と思ってた。この感情をどう処理すればいいのかっ? 時間が経てば経つほど、笑える映画になっていく〜。駅までの道を、友達とゲラゲラ大笑いながら映画を真似して歩く。友達が前回見たときには、観客のノリが良くて、笑いがたくさんで、最後には拍手だったそう。今回は、少し様子が違ったみたいです。それにしても、とにかく夢に出そうです。土方巽すごい。『病める舞姫』読もうかな。ていうか、この人の暗黒舞踏、ビデオになってないかな。
19(火)
日曜日に秋月こお『アポロンの懊悩』(角川ルビー文庫)を読みおえたのを書き忘れてた。印象薄かったからだと思う。二人はどうせ強固な愛で結ばれてるんだから、無理にいざこざさせなくていいよ。それより音楽の成長のほうを読みたい。
財布の中には2000円足らずだったのに見るなり買ってしまった、ムラマツエリコ・なかがわみどり『おかあさんとあたし。』(大和書房)。帯にはこうある。
こどもの頃のあたし、忘れてた日常、おかあさんとの、なんてことない一瞬。大人になっちゃった自分に、あげる本。
泣いた。
叱られてるときに優しいことを言われるとよけい涙が出るように、あまりにあたたかいものを感じると泣けてくる。
18(月)
早く起きたのに、すべてをゆっくりのんびり扱っていたら、散歩のタイミングを逃してしまった昨日は、結局一歩も外へ出ずじまい。外との接触は、チューリップの芽を見てみたくらい。番組表で、香港のグルメツアーみたいのがあったので退屈しのぎにつけてみると、香港スターたちも出演するとわかった。あわててビデオをセットする。エリック・ツァン、サム・リー、イーキン・チェン、などが出ていたよ。香港電影ファンの人、みましたか?
『このミステリーがすごい! 2001年度版』(宝島社)
筑摩書房編集部編『二十一世紀に希望を持つための読書案内』(筑摩書房)
嵐山光三郎『温泉旅行記』(ちくま文庫)
を買った。
読んだからって温泉に行きたくなることもないだろうと『温泉旅行記』を読み始めたのに、ちゃんと温泉に行きたくなってきてる。まだ70ページくらい。冬の間に行きたいな。
好きなクリスマスソングの正式なタイトルが何なのか、知らないままでいる。ハミングしてていきなり人が出てきてびっくりすることがあったので頭の中で歌っているけど、でも、自転車に乗った人がこちらに届く声で歌を歌ってて、いいなと思った。自転車、歌ってること、自転車に乗って歌うことの、どれも。クリスマスめいた街中を歩いていてなんだかさびしいような気になるのは、クリスマスソングが聴こえているからだと思う。
16(土)
今年最後のスケートに行ったあと、『バトル・ロワイアル』をみに、映画館へ急ぐ。16:20の回をみるための並び時間を2時間として、14:30くらいから並び始めたというわけ。それでももう既に階段の上へ列はのびていて、結局、立見もたくさんでした。ちなみに、中(?)・高校生ばっかりじゃん!
という客層。
内容、良かったと思う。基本的な設定は一緒だけど、決定的に違う設定もあるという、深作版『バトル・ロワイアル』になっている。
教師役、キタノ(ビートたけし)の役どころがズルイ。つまり、うまい。ここからネタバレ→最初から、原作を読んだ時のようなへどが出そうな人間としては見られなかった。全てが終わったあとに思い出すと、彼のセリフは彼自身に返ってきてしまうように思える。「立派な大人になりましょう」「人を嫌いになるなら覚悟して嫌え」とか。結局、彼は”憎み切れなかった”人間なんだと思う。「典子と心中したかった」んじゃなくて、彼女に殺して欲しかったんだよね。←ここまで。
・原作で描かれていたような、各人の性格、各人物間の過去・思い出・人間関係は、七原秋也(藤原竜也)などを除いて殆ど省かれているので、クラスメイト間で殺しあうことの、心理的葛藤はあまりクローズアップされていないと思う。
・川田章吾(山本太郎)、中川典子(前田亜季)の傷の手当てをしたあとで、ご飯を作るのがいい。山本太郎、役に合ってると思った。
・七原秋也(藤原竜也)は、戦うヒーローではない。わりと影が薄い。けど、杖をつきながら中川典子のもとへたどりついたシーンは痛々しくて良かった。
・中川典子とキタノは、たぶん、同じ夢を見ていた。傘のシーンに混乱する。ズルイと思った最初。ジャブ。
・桐山和雄(安藤政信)には、全くセリフなし。どうやら最後に一言セリフがあったのを監督に言って削ってもらったようだ。見事。
・それにしても、最後、キタノが持っていたのは水鉄砲だったというそれだけで「ウワー」と思ったのに、さらに、実は本当の拳銃だって持っていたのだというつくりが、ズルイんだよお。
そんなこんなで、みおわったら泣いてしまってた。
あ。今日の大発見。朝、チューリップの鉢を見たら、芽が出ていたんです。9/26に植えたもの。
15(金)
「食べたことないって言ってたでしょ、田舎から送ってきたから、おすそわけ」と言って、洋ナシを3つもいただいた。もう少しやわらかくなったら食べるんだそうです。
電車の中にはってある、「行きは、ゴーゴー!」&「帰りは、グーグー!」の、JRスキーの吊り広告が、すっごくかわいらしい。これからスキーに行く時の車内の様子が、テディベアによってあらわされている。トランプしてたり、駅弁食べていたり(隣の席ではそのお弁当をつまもうと狙ってる)、ビデオカメラ回してるの、いちゃいちゃしたカップル、車内販売員、車掌さん、これからこの車両に入って来ようとするテディ。帰りでは、みんなぐっすり寝てる。スキーのアルペンとタイアップしてるようで、別バージョンもありました。「テディ・ゴー!」てやつ。
帰り、駅前で、同じ病室だった人を見かけた。お互い普通の格好しているのが不思議だった。
枡野浩一『漫画嫌い』(二見書房)を読みおえた。紹介されていた漫画を全部読んでみたくなった。
PS用ソフト『クラッシュ・バンディクー カ〜ニバル』/2001年の迎え方大研究/東京ミレナリオ
14(木)
枡野浩一『かんたん短歌の作り方(マスノ短歌教を信じますの?)』(筑摩書房)を読み終わる。雑誌に連載していたものをまとめたもの。「作り方」は、わりとおちゃらけ風、だからこそ、真面目な「Q&A」までちゃんと読むべし。短歌の書き方・作り方だけに限定される話ではなく、文章表現について勉強になること(当たり前だけど、なかなか自分ではできないこと)が書かれてると思う。
昨日と今日で買った雑誌と本。
「Title」(文藝春秋)……「アクション・ムービー観戦ガイド」。『バトル・ロワイアル』(深作欣二×宮崎学)。あちこちで言ってるという「15歳にこそ観せたい」っていうのがここにもある(今発売してる「ぴあ」のインタビューの最後、いいね)。バトロワの話だけが話題になってはいないです。ちなみに、宮崎学が本当に組長の息子だとは知らなかった。
「CREA」(文藝春秋)……アジア。行くあてもないのに。李朝の家具を欲しいと思ってる人のために買ってみた。
枡野浩一『漫画嫌い』(二見書房)……朝日新聞の夕刊に連載していた漫画評。
『明治の文学 幸田露伴』(筑摩書房)……ああ、ひと月に一冊、この全集を読めたらいいのに、それができない。
谷川史子『魔法を信じるかい?』(1)(集英社)……読んじゃった。ちょっと大人っぽい。最初から相思相愛な二人が出るなんて、あやしいあやしい。というわけで、展開早い。谷川史子の描く女の子の髪型がいつも好き。
2日続けて電車が遅れて、走っても乗り継ぎの電車には間に合わなかった。会社に着いても、別にわざわざ話に行ったりしない。近づくことがあったときに、「きょうはどうしたの」と聞かれた。「また電車が遅れたんです。今週全然会えませんね」「そうだねえ。さみしいよ」。「さみしい」の書き言葉って強いなあ。私が聞いた「さみしい」は、もっとやわらかかった。
それにしても、「さみしい」なんて言葉は口にできないよ。
13(水)
朝、洗面台で右目のコンタクトをなくした。あと5分で出なくちゃいけないのに。カチッと音もしたし、場所も絶対ここだってわかっているのに、どうしても見つからない。あせるあせる時間は過ぎるー。眼鏡なしだと、0.04くらいです。さすがに不安なので、家でかけている眼鏡をかけて、現場はそのままにして家を出た。
駅に着くと、「○○駅で電車のガラスが割れた関係で遅れております〜」というアナウンスが流れてる。ああもうだめだ、今日はずっとこの調子なんだ。電車に乗ったら眼鏡はくもる。
コンタクトコンタクト。去年の今ごろ、眼鏡を買おうと思って時計に化けたこともあり、今度こそ眼鏡をと思ってて、いろんな人に「眼鏡を買おうと思ってっ」と吹聴してたのを、コンタクトも聞いていて、すねたんだ。好評につきいっそ今後は眼鏡だけでいくか、とも思ったけど、でもやっぱりなあ。
家に帰って、現場に掃除機を持ち込む。細い管にストッキングをかぶせ、吸い込み作戦。でもない。このあたりなのに……、とコップの底をのぞいたら、あった。
眼鏡買おうーっと。
12(火)
浅羽通明『教養論ノート』(幻冬舎)
と、恩田陸『上と外』(3)(幻冬舎文庫)を読み終わる。恩田陸のは、(1)の終わったときより断然待ちきれない気持ち。
このごろ電車が遅れがちで私のほうが先に到着してしまい、待っている。だから、一緒の電車の場合は、私が後ろから駆け寄って「おはようございまーす」なのが、逆に後ろから「おはよう」と言われたり(時間がずれたと思ってあきらめていたら)、待っているところに少し遠くのほうから手をあげてくれたり、そういう新しい場面が見える。朝の10分足らずの中にも、変化はある。
「その日だけの話」だけではなく、「継続している話」が出てくるのは、”毎日”らしくていいなあと思う。手袋を注文したことも知っている。「まだしてこないの?」と聞かれたので、「すごくこどもっぽいんですよー」と言うと、「髪型と合ってていいじゃない」だってさ。昨日の満月は知っていて、その話をしたりもした。
駅の改札で通せんぼされた、と思ったら、前の人が切符を取り忘れていたせい。自分の定期を入れてその人の切符を取り、追いかけて渡した。2人の女の人たちのうちの1人。すると、もう片方の女の人が、「あ、私も忘れたわ!」と言い出す。???と思っていたら、私が切符を渡した女の人が、自分のポケットから切符を取り出した。いったいどういうことかわけがわからず、手品みたい。でも人が2人で切符も2枚。それでいいのだ、めでたしめでたし。
久しぶりに、自分ちの駅前のケーキ屋に寄る。ショートケーキとショコラムースを買おうかなとショウケースを見つめていたら、「(ショコラームースとロールケーキの)試食をどうぞ」とすすめられ、ケーキをつめてもらうときには、「これおまけです。特別に」と、アーモンドタルトを1つ入れてくれた。どうしよう。
買った本。
酒口風太郎・桜井一『図解ミステリー読本』(光文社・知恵の森文庫)
探偵小説研究会編著『2001本格ミステリ・ベスト10』(原書房)
斎藤忠一『よくわかる日本庭園の見方』(JTB)……数年前には、よく都内の庭園・公園めぐりをしてたんですけど、今は全然。見方を知ってまためぐるのも面白いかなあと。
それはそうと、きょう、ホットミルクを水筒に入れてもっていったら微妙にぬるくておいしくなくし、なんだか胃にもたれるし、2杯で脱落しました。胃が少し疲れています。私らしくもない! 緑茶のほうがいいんだろうか。っていうか、玉露をたっぷり飲んで、とろんとした気分になりたいです。玉露たっぷりなんて聞いたこともないけどさ。
10(日)
ダムタイプ『メモランダム』@新国立劇場に連れていってもらう。開演前、クラシックコンサートのように静まり返って、誰のお喋り声も聞こえない、妙に緊張した雰囲気。みんなが息を殺して待っている。なにがどういうふうに始まるんだろうという期待で、その静けさにじっと耐える。内容を説明するのは、とっても難しい。記憶の断片のイメージが、ダンスと音と映像で繰り広げられる。音に殴られ、人間の身体のきれいさに気付き、今まで知らなかった形の表現をみせてもらった。とにかく全てが新鮮だったなあ。
その後、新宿で合流する。無印良品で、「柿の種・梅味」と「バナナバウム」をすすめられ、素直に従う。「柿の種チョコなんてある!」と騒いでいたら、「あ、これも買わなくちゃ」と手に持たされた。かくして、微妙な重さのおみやげのできあがり。
3人で飲茶して甘いもの食べて、すっきりするための話をする。なぜだか、話してじゃなく、聞いていたらすっきりした。
9(土)
東急ハンズで来年のカレンダーを買った。陰暦のと、今日は何の日とか二十四節気だとかがちまちま書いてあるやつ。
最近は天気がいいので、夜に上を見ながら歩くといつも月が見える。明日10日は今年最後の満月のようです。(←間違い。陰暦見たら、11日が満月でした)12/10/00 02:13:44
パンアイスなるものを食べた。フランスパンをくりぬいた内側にメープルシロップが塗ってあって、その中にアイスをつめたもの。フランスパンがごくごく軽く焼いてあって、アイスが溶け、メープルシロップとよくからんで、とてもおいしい。自分でも作れるかも。
8(金)
友達と、こないだのカフェで軽く食べたあとに、『ブッシュ・ド・ノエル』@池袋シネマロサをみにいく。最終回の上映前に、カジヒデキと松田岳二(ニール&イライザ)のトークショーがあった。カジヒデキを見るのは初めて。女の子かと思いました。なぜ足をぴたっとくっつけて座るのーっ。電車の中だけでいいよ!
ちょっとした手の動きも、あれ、絶対女の子だよ〜〜。もっと少年ぽい人かと思ってたのが微妙にずれたので、軽いショックを受けた。
それにしても、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の予告は、ものすごく長かった。『ブッシュ・ド・ノエル』自体は、途中3分くらい寝てましたが、クリスマス時期に起きた劇的でささやかな変化って感じ。
変化とか環境という言葉で、読み終えたばかりの佐々木正人『知性はどこにあるか−ダーウィンとアフォーダンス』(講談社現代新書)を思い出します。説明するのに苦労のあとが見える内容。”ミミズは大地をかきまわしている”という、ダーウィンのミミズ観察から話が始まるんだけど、「たくさんのふしぎ傑作集」で新妻昭夫・杉田比呂美『ダーウィンのミミズの研究』(福音館書店)が出てるので、読んでみようかなーと思っています。
昨日と今日で買った本。
恩田陸『上と外』(3)(幻冬舎文庫)
秋月こお『アポロンの懊悩』(角川ルビー文庫)
池上彰『そうだったのか!現代史』(集英社)
枡野浩一『かんたん短歌の作り方(マスノ短歌教を信じますの?)』(筑摩書房)
昨日から、浅羽通明『教養論ノート』(幻冬舎)を読み始めたのに、枡野浩一『かんたん短歌の作り方(マスノ短歌教を信じますの?)』(筑摩書房)も読み始めてしまった。簡単じゃないけど、読んでいると面白い。脚注のヘンさとか。
Nさんとは電車の遅れが原因で2日続けて会えませんでした。今日のNさんのセリフ、「今日も会えないと思ってね」。どういう場面で使ったかは適当に考えてください。
7(木)
今日と明日を区切るのは睡眠で、つまり、眠ることでその一日は終わると思ってる。でも、たとえば誰かの誕生日や1月1日だとか区切りのような日には、睡眠よりも0時という時間が気になる。0時過ぎまで起きているのが当たり前の毎日だから、0時を意識するのは、誰かしらと共通の時間を持っているようで少し楽しい。
あと少しで0:00、12月8日になる。もし、12月8日が誕生日の人がいたら、その瞬間におめでとうを言いたいと思う。でも、そんな真夜中に相手が起きている保証はないから、電話をするかテレパシーでもない限り、それは無理だ。矢を放つなら、まあるく。まっすぐ前方の的にではなく、関係のない斜め上方に。それがゆるやかに落ちて、相手に届くのがいい。だから、手紙のようにいつ相手が受け取るのか自分にわからないのがいい。
誰の誕生日でもないのにこんなことを書いたのは、さっきうたたねしてて、これで一日終わっちゃうかもーと思ったからです。12/8誕生日の人が本当にいたら面白い。
そういえばスターバックスでスタンプカードをもらってね、なんて話をしていたら、「幻のスタンプカード! スタンプカードって開店の時に200枚くらいしか配られないんだそうですよ。初めて見ました!」と言われた。12/E締め切りまで、クリアできるよう頑張ります。
自販機でホットミルクを置いてくれたらいいのになあ。冷たい牛乳じゃなくて。
6(水)
S=A・ステーマン 三輪秀彦訳『殺人者は21番地に住む』(創元推理文庫)を読み終わる。たいくつっ。
エレベーター、誰もいないと体操めいたことをしがちです。ぐーっと伸びをしたついでに、前に体を倒して手が床につくか試したら全然。かたすぎ。いつのまにこんなにひどくなってたんだー。
土曜日、家で飲んで酔っぱらったのは、「おたるワイン」の「おたる初しぼり」。ごくごく飲めるので、つい。あんなに酔ったのは久しぶりだったし、家で飲んで酔うなんて初めてだった。
キャトルの「うふプリン」、あっさり買えた。本当に卵のカラに入っているよ。@\140.- 味は普通。一口でぺろり。
今発売中の「BRUTUS」、結構面白かった。年末年始映画情報を見ていたら、気持ちが先走る先走る。映画館は、行かないうちは億劫だけど、一度行くと続けて行くようになってしまう。私の場合、映画館でみるのが一番効率がいいみたい。ビデオになったらと思ってると、ビデオになったときもみなかったりする。
中国語圏映画事情から。『特警新人類2』とかジョニー・トーとか。『グリーン・デスティニー』続編とか、ン・ジャンユーとか。
4(月)
マフラーを忘れて手袋だけの夜は寒い。フード部分を、首のあたりにたぐって、マフラーがわりにしてしのぐ。やっぱり朝の気温と夜遅くの気温では、夜の気温のほうが低いよな〜、と商店街を歩いていたら、「夜になるとそうでもないわね、朝のほうが寒いわ」なんて、おばちゃんが会話してた。
毎朝、おはよーございまーす、と駆け寄ってるとき、なんでこんなに素直なのかわけがわからないよ!
行ったほうがいい場所 へ行きそびれて、ひと月経ってしまった。
3(日)
雪が降るんじゃないかってくらい気温が下がった午後、NOViさん、GAKUさんとお茶をする。別れたあと、池袋シネマロサに『グリーン・デスティニー』をみに行った(まだやっていたのです)。大画面でみられて良かったー。アクションシーンで口開けてみてた、多分。原作を読んだら最後の結末に関してももう少し理解できるのかなあ。なんて言いつつ、理解は初めから放棄してるに近い。どういうことだったのかをあれこれ考えるのが面白いから、それでいい。
2(土)
昨晩、漫画を三冊、たてつづけに読む。
志村志保子『ミシンとナイフ』(集英社・マーガレットコミックス)……すばらしすぎ。「ガーデン」のせつなさ、わかってる?
わかってたまるか、でもわかれ! って言いたくなっちゃうよ、もうもうもう!
吉野朔実『グールドを聴きながら』(小学館・PFコミックス)……なんでこう、ぶったぎるように終わるんですか。宙ぶらりんではなく、ぶったぎれてる。
大島弓子『金髪の草原』(朝日ソノラマ)……大島弓子は難しいというイメージがあるけど、これは素直に読めました。まともだから?
いろいろ考えていたら眠くなって9時すぎに寝た。ぐっすり睡眠、起きたら7時。また寝る。10時に起きる。
久しぶりのスケートに行くと、新しい人が加わっていた。なんつーか、私には理解できないふるまいなので、あきれ、びっくりし、苦笑いし。でも、こういう女の子をきっと男の子は好きになるんだろうな、そういうのもわかるから、少しこにくたらしいよ。自分の嫌いな人に負けるのは我慢できないので、いつもより真面目に滑って、かつレッスン後も練習しちゃったりなんかした。おまけに、「なにくそー」って思うから、いつもよりうまくできる。案外逆境に強いのか? それはともかく、自分は負けず嫌いなのかもと思った。
香港映画特集というわけではないけど、今発売している「BRUTUS」は面白そうなので買ってみました。
池袋でカフェに行く。メニューーは面白いし、おいしそうだし、でも、やっぱり「いらっしゃいませ」の言葉は欲しいし、ちょっと失礼な客に対しての批評は、客が誰もいなくなってからこっそりすべきだと思う。店員と常連客との友達会話。店員と客との関係は、そりゃ親しいほうがいいと思うけど、親しすぎてしまうのは私はあまり好きではない。お金が介在しているからこそ、あくまでも店員と客という立場が保たれるような場所のほうが好き。なんとなくすっきりしないので、いっそ、通いつめていやな常連になるってテもあるなー。こんな気分ばっかりなのはいや、ちょっと頭も痛くなってきた。
池袋東武にて。キャトルの「うふプリン」は売り切れていた。夕方じゃ当たり前か。
一つ手前の駅で降りて、欲しかった手袋を取り寄せてもらうことにした。色は赤。「何時過ぎならいらっしゃいますか」「○時過ぎなら…」「留守電になっていますか」「いえ、すみません」「携帯電話は…」「いえ、すみません…」、というわけで、2度ほど頭を下げた。
楽しみにしていたスターバックスがオープンしていた。座れそうだったので、カフェモカをお願いする。私にカップを渡してくれようとした店員さん、自分のおなかのところにあった牛乳パックを倒してた。うわー。
思うんだけどね、Nさんのことを書くたびに、毎回注釈入れないとまずいかなって気がしちゃうっていうか。
1(金)(日記鯖のほうで更新していました。こっちを更新し忘れちゃってた)
ようやっと薬がきいてきたもよう。朝になっても頭が痛くてすごく休みたかったけど、2つの事情で休めず。2つとも過ぎ去ったあとで、痛みも小さくなってきた。今日の社食には、さんま塩焼が出るので、もし今日も休んでいたら、
「さんまの出る日になつめ出ず」が2度目になってしまってた。(11:49a.m.)
さあ、さんまだー、と食堂へ降りると感謝フェアってことで海鮮ちらしが。で、海鮮ちらし。やっぱり、社食でさんまは食べられない運命みたい。(13:53p.m.)
実際、用事を済ませたら帰るつもりだったので、まるで日曜に散歩に行くような格好で会社に着ていた。時計も忘れた。金曜日だし、気も抜ける。3時近く、目の前に、パステルのなめらかシュークリームが! 「ど、どしたんですこれ」とたずねると、「○○さんが女性みんなに買ってくれたの」という。これ、正午から発売で一人4個までしか買えないやつなのです。ありがとうございます、を言おうにも本人不在。早退しなくてよかったよーん。
朝、私の乗った乗り継ぎの電車が一本早かったようで、降りたらNさんはいなかった。具合が悪かったからこそ、なんだか待ちたくって待ってた。いつも出会う喫煙所の近くで5分くらい。この時間にあと少し足したら会社に着いてしまう時間なんだなあ。電車の到着を知らせるアナウンスが聞こえ、いつも降りるところのほうへ、少しだけ歩いて戻った。到着した人波に乗って、いま電車から降りたようなふりをして喫煙所のほうへ歩き出す。Nさんに後ろからおはようーと声をかけられ、きょうは(会うのが)早かったねと言われた。きょうも寒いですね、と答えた。
30(木)
これで私も「お会いしたことのある方々」に移動でしょうかー。4人でお蕎麦を食べたあと、3人で中島みゆきの『夜会』に。声の力ってすごい、胃のあたりが熱くなるような感じ。