back to top page

日記のフリindex

03.0503.07

日記のフリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。

日付ごとにアンカー付けています。e.g. http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary0306.htm#20030601


2003年6月

その他

坪内祐三『新書百冊』
前田京子『お風呂の愉しみ』
小幡有樹子『肌に髪に「優しい石けん」手作りレシピ32』
佐光紀子『キッチンの材料でおそうじするナチュラルクリーニング』
佐光紀子『ナチュラル・ランドリー』
赤星たみこ『きれいに暮らす簡単石けん生活』
村山由佳『おいしいコーヒーのいれ方7 坂の途中』
石田尚志『フーガの技法』
ストローブ&ユイレ『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』
ソン・ヘソン『パイラン』
マイケル・パウエル『黒水仙』
前田まゆみ『草花のまほうブック』
ハワード・ホークス『ヒズ・ガール・フライデー』
小川彌生『キャンディ・ライフ』
小川彌生『ベイビー・ポップ』(1)(2)
谷川史子『一緒にごはん』(後編)
ジョージ朝倉『少年少女ロマンス』(2)
きくちいま『ふだん着物のたのしみ方』
ジョージ朝倉『ハッピーエンド』
沼田元氣『東京スーベニイル手帖』
清水玲子『秘密』(2)
遠藤瓔子『きものであそぼ』
市川実日子『午前、午後』
中江裕司『ホテル・ハイビスカス』


6/30(月)
relax for girls vol.4」が出ているのにやっと気付いて買う。たまにしか出ないのに、もう4号か。

『さよならパンテオン! ラストは70mm!!〜みんなで観よう「サウンド・オブ・ミュージック」〜』。「ぴあ」を買って心をこめて応募しましたがはずれました。さようなら。


6/29(日)
目覚めたのは朝7時。

浴衣を着る練習をしました。5時間くらい浴衣の格好でいたかな。


6/28(土)
中江裕司『ホテル・ハイビスカス』(日本・2002)@シネマライズ。おとうちゃんみたいな男の人がいちばん大物だと思う。優しさが強さと結びついている感じ。美恵子を背中にしょっての帰り道での語り口が優しすぎて涙が出てきた。それにしても、美恵子がおとうちゃんを探しに一晩さまよったあげく帰宅したときの家族の対応ったら!!! 一晩いなくなった子が帰ってきたときの迎え方じゃあないところが素晴らしすぎる。前作『ナビイの恋』の出演者が顔を出しているのが楽しい。

疲れきってちょっと横になる夜7時。


6/26(木)
歩道を工事していて道路を歩かなければならないというのが好きなので、帰り道、工事中のところにわくわくしていたら、おじさんに「ふつうにまっすぐ歩いてきな」ってな感じの手まねきをされてしまった。工事はもう終わりだったらしい。

大きな道路が交差するようなところでは、歩行者には歩道橋、自転車には道路に自転車用の横断道がある。歩道橋を渡るより楽だからか自転車用横断道路を渡る歩行者もいる。そこを渡るのもいいなあと思いつつ、やっぱり毎朝歩道橋を使う。そして上から人が渡るのを眺める。最初、歩道から自転車用横断道路にどうやって出るのか、その出方がわからなかったけど、それも、歩道橋の上から見たら謎がとけた。

道路を歩くのと横断歩道を歩くのとなにが違うかって、車と自分が平行か直角かってことだと思う。平行はいいですね。

帰りにときどき、「大きいわんわんの会」に遭遇できることがある。飼い主3人が散歩させている犬それぞれが、乗れるくらい大きい。3匹の種類が同じなのか違うのかもわからないほど犬オンチなので、大きい犬だなあ…と眺めるだけ。

普通、犬を見たら「あ、犬だ」と思うと思うのですが、どうやら「あ、わんわんだ」と変換されるらしい友人がいます。それも、男。キュートすぎる! 小さい頃の「犬=わんわん」という刷り込みを持ったまま大きくなったんだろうなあ。一生そのままなんだろうなあ。犬を見たらわんわんと思え。


6/25(水)
市川実日子『午前、午後』角川書店,2002(→Amazon)。真摯で清潔な文章。「若葉」と「祖父」が特に好き。

今まで私はひとり遊びが得意な方だと思っていた。いくらでもひとりで過ごすことができる、と。でも、ずっと人と会わないでいたら何もできなくなっていた。ひとりで過ごすことが大丈夫だったのは、人と一緒にいる時間を持っているからだと、その時気がついた。私は人と会うことで呼吸をし、自分の好きなものを知り、確認してゆくのだと。(p.110)

6/24(火)
遠藤瓔子『きものであそぼ』都築事務所,2002(→Amazon)。上から下まで実際1万円以内のコーディネート、おまけにそれが素敵ときてる。

山形のおみやげにと佐藤錦をもらった。繊細な甘酸っぱさがたまらなくおいしい。買うと高いんだろうなあ……。

ワイルドストロベリーに花が咲いて嬉しかったのに、ふとバジルを見たらぐんと伸びてて怖かった。やっぱり生き物って怖い。どうしよう、もう成長しなくていいです、って感じ……。摘み取って、どんどん食べなくちゃだめですか……。こんなこと言ってちゃ育てる資格ないんだよな……。


6/23(月)
22日深夜。眠れない気がしてワインを1杯。外だったら1杯じゃあ全然序の口なのに、家でだと1杯でふわっとなれるのです。考える力がなくなってきたのでそろそろ眠れると思います。おやすみなさい。

と書いたものの結局2時半くらいまで眠れなかった。

清水玲子『秘密』(2)白泉社,2003(→Amazon)。

自分だけが知っている「秘密」は、自分がいなくなれば共に消滅する。誰もその存在を知らなかったのならば。……という前提が覆される設定。時は未来。その人の脳が残っている限り過去に見たものを画像でみることができるという。その画像が語るものは、その人だけの「秘密」も含んでいる。

殺された人の最後の視界は、とてつもない恐怖に彩られているはず。それでも、死の直前には「脳内麻薬」により「幸せな映像」が作り出され、死の苦しみから救ってくれるという。でも、現実の画像と「脳内麻薬」の画像の区別がわかりつつ、全ての謎を知ってしまう「第九」のほうこそどこに「救い」を求めたらいいのだろう。

謎や秘密がすべて解決するほうが幸せになるとは限らない。

自分がもし青木のように、亡くなった親の日記を手にするとしたら、それを読むだろうか。読めるだろうか。そこにためらいがあるのは、その人が「秘密」として抱いていたものをその人の意識がないからといって勝手にのぞいていいのだろうかと思うから。怖くて読めないからと言ってきっぱりと捨てることもできなさそう。「自分の知らない秘密が手に届くところにある」という距離しか選べないかもしれない。


6/22(日)
きくちいま『ふだん着物のたのしみ方』河出書房新社,2003(→Amazon)。前作の『着物がくれるとびきりの毎日』(→Amazon)よりも具体的な内容で「使える」気がします。物欲が刺激される。

を、横になって読んでいたら眠くなったので昼寝。いやーな夢を見てグッタリ目覚める。1週間くらい前にそれと同じ内容の夢を3日続けてみた。よっぽど気にしているんだなと少しおかしい。

ジョージ朝倉『ハッピーエンド』講談社,2002(→Amazon)。しっかりと分厚い漫画。まだ昼寝するつもりで横なったまま読み始めたら面白いので起き出した。ケンジは、過去の暗黒時代から抜け出して普通の人生を進んだら自伝を書くネタにならない! などと不幸になりたいような考え方を持っているくせに、ネタだからと自分で言い訳をしつつハタから見たら「転落人生」を選んだ結果ハッピーエンドを掴んでいる。でも、それは自分の気持ちのままに行動しただけ。彼の場合は「非凡な生活=自分のハッピー」、つまり、不幸を望んでハッピーになるという稀有な例。普通の幸せを否定するのが不幸なんじゃなくって、自分の思う通りに生きないほうがよっぽど不幸。おまけにマリエにとってもハッピー。自分がハッピーなら一緒にいる人もハッピーなのかもね、その逆もまたそうで。

沼田元氣『東京スーベニイル手帖』白夜書房,2003(→Amazon)。で、また散歩しようかなと思うわけだ。


6/21(土)
そうめん。揚げ茄子。トマト。麦茶。本編をまだみていない岩井俊二『花とアリス』のメイキング。蒼井優は『リリイ・シュシュのすべて』の頃のほうがかわいかったかな。ケーキ。紅茶。三色団子。Kinki-Kidsと嵐、ジョアン・ジルベルトのCD。『ぼくの魔法使い』


6/20(金)
はあ暑い。麦茶の季節だ。麦茶はやっぱり煮出すのに限る! カルディで見つけた小川の「つぶまる」が今年最初の麦茶。

小川彌生『キャンディ・ライフ』講談社コミックキス,2000(→Amazon)。“リッチな紳士とエッチな男子に求愛”されたらどうするか。夜、かわいい格好に着替えて“紳士”が来たのかと思ってドアを開けたら召使、召使の視線に「悪かったわね やる気マンマンで!!」。……かわいくて好きなシーン。ちなみに紳士と男子は親子。紳士のおばあさんは「恋は甘くておいしいほうを選ぶのよ それが若い娘の特権」と真の心を見透かしたように助言します。話せるなー。

小川彌生『ベイビーポップ』(1)(→Amazon(2)(→Amazon講談社コミックキス,1999。渚の母親が再婚しての新婚旅行中に事故死。残された渚と、継父との共同生活が始まる。母親はこんな男のどこが良かったのかと反発ばかりの渚と、お調子者で女グセが悪くてへこたれない竜之介のやりとりがめっぽう面白い。でも、素直になれない渚がふと素直になる瞬間や、それをいつでも受け止める用意のある竜之介にぐっとくる。いつもはおちゃらけていても肝心なときには真面目に対応するっていうのは、とても大事なことだと思うのです。感情刺激されまくり。

谷川史子『一緒にごはん』(後編)りぼんマスコットコミックス,2003(→Amazon)。おお、薫の思いあまりかたがとってもラブリー。そんなふうに、いい絵だー、いいセリフだー、という場面はきちんとあるんだけど、なんとなく物足りない。なあなあなまとめ方っていうか……。まあ、君らがいいならいいけどね。

ジョージ朝倉『少年少女ロマンス』(2)講談社コミックスフレンドB,2003(→Amazon)。冷たい右京に疲れ始めた蘭、「蘭が自分を好きでいる」ということが揺らぐのが怖くて仕方ないくせにウラハラな態度を取り続ける右京、思い合ってることに間違いないのにぴったりかみ合わない。そんなバランスの状態で蘭を思う宗ちゃん、右京を思うジャクリーヌが登場し、「自分は好かれている」という安心感をそれぞれに感じてしまう。……「信じるって こんななげやりな感じ?」。


6/19(木)
ハワード・ホークス『ヒズ・ガール・フライデー』(米・1940)。早口早口早口! いつもこんなテンションだったら身体がもたないよ。しゃれたコメディと割り切れば良いんだろうけど、内容的には主役の2人にどうにも腹立たしさが残って楽しめなかった。コメディが洗練を身に付けるにはどこか毒を必要とするのかしら。

新聞記者がスクープ記事を狙って……という映画、いくつかあるなあと思い出した。


6/18(水)
折りたたみ傘を使いはじめるのはどうしたって雨の日。

マイケル・パウエル『黒水仙』(英・1946)。聖なる立場にいる人が180度違う面を見せると怖いのなんのって。幻想的な映像だからよけい迫力が増していたように思う。

前田まゆみ『草花のまほうブック』リヨン社,2001(→Amazon)。すまんね、乙女チックで。“ブラウンフィンガー”としてはグリーンフィンガーに憧れるわけです。冬、食べ物が少なくなる小鳥のための「小鳥のレストラン」の提案がかわいらしい。その名も「バードケーキ」の作り方が載っています。

NHKを見ていたら中国茶を工夫茶で飲んでいて、それがとてもおいしそう。飲みたくなって久しぶりにいれてみた。甘いものがなにもなかったので、白玉を作ってきなこと黒みつをかけて食べる。


6/17(火)
ビデオの途中で眠りこけ気付いたら『女神の恋』も終わってた。宮崎県の高千穂って素敵なところですね。


6/16(月)
『パイラン』の感想で付け加えたいこと。ネタバレになるので反転させます。パイランは手紙の中で「あなたは私と結婚してくれたけれど私は何も与えられなかった」ということを述べていたけれど、苦しみもがきながら死にゆくカンジェの瞳に最後に映ったのはビデオの中のパイランの姿。それだけで、もう。そう思えば、やりきれないラストの苦しさも自分の中で少しは和らぎます。


6/15(日)
阪神−巨人戦がいい試合だったのでテレビの放送が終わったあとラジオをつけて追いかけた。


6/14(土)
石田尚志『フーガの技法』(日本・2001)ストローブ&ユイレ『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』(独=伊・1967)@ユーロスペース。バッハつながりの併映です。

『フーガの技法』は、バッハの同題曲を絵画に置き換えたら……という内容のアニメーション。開場前にユーロスペースに出たり入ったりしている男の人がいて劇場の人かと思っていたら上映前に前に出てきて挨拶を始めた。監督本人だったんだとわかって驚いた。この映画の作り方を、一枚書いたらコピーしてを繰り返し裏から光をあて、などと説明してくれたんだけど疎いもので大変そうだなあくらいしかわからなかった。「フーガの技法」に合わせてアニメーションがうごめく。「フーガの技法」が生き物だとしたら、心臓の鼓動のように。宇宙的なバッハの音楽と、生成しては消滅する直線・曲線がぴったり寄り添っていて不思議な魅力。お客さんの大半は『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』を目的としてたに違いないと思う(と、『フーガの技法』の石田尚志監督も言っていた)けれど、私は『フーガの技法』が目当てでした。

『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』。こちらのほうは多分寝ちゃうだろうなあと予想してました。以前、ストローブ&ユイレ『シチリア!』をみたときにほぼ8割(半分くらい)眠りこけていたのできっと今回もそうだろうと。やはり同じくらいの割合で眠ってしまいました。レオンハルトのチェンバロも、モノクロームの濃淡具合も、つまり音も映像も素晴らしいのに眠りこけてしまうという。“のに”じゃなくて、“だからこそ”なのかも。

ソン・ヘソン『パイラン』(韓国・2001)@新宿武蔵野館

セシリア・チャン目当て。泣くような気がしていたのでマスカラを付けずに出かけた。たしかに泣いたけれど……。容赦のない描写と後味の悪さが私にとってはかなりマイナスで、主役二人の良さに免じてギリギリの評価。浅田次郎の原作は読んでいないのですが、きっとここまで救いのない結末ではないのだろう。映画が終わった途端早く家に帰ろう……と思ったくらいグッタリ。セシリア・チャンは『喜劇王』でのような元気な女の子もいいけれど、『星願』やこの映画でのような、はかなげな役もピッタリはまるなあとつくづく思う。声がハスキーなのもまた良いのだ。思いはすべて手紙の中に。

少し前にTSUTAYAから「ラッキープレゼント」という旧作レンタル半額のハガキが届いた。会員様の中から抽選と書いてあるけど全員に送ってるんだろうとふんでいたら、2つ入会しているTSUTAYAのうちもう1つからは来なかった。ちゃんと当たり? だったらやっぱり借りようと、ハワード・ホークス『ヒズ・ガール・フライデー』とマイケル・パウエル『黒水仙』を。

小林一夫『暮らしに役立つ折り紙ブック』雄鶏社(→Amazon)という本を買いました。ぽち袋、箸置き、おみやげ袋などの折りかたが載っています。なんといっても280円という価格の安さと、使われている折り紙が素敵なのに惹かれて。載っている折り紙はおりがみ会館で買えると書いてありました(webで買えるのは一部で実際に行ったほうがいろいろ揃うらしい)。


6/13(金)
7月に創元推理文庫で小沼丹『黒いハンカチ』が出るんだなあ。

テナガザルの散歩を見た!!! 首に紐をまかれてお兄さんが連れていた。不思議な形のものが近づいてくるぞ……、えーまさかテナガザル! 顔が小さくて手足がひょろっと長くて紐みたい。毛並が美しい。「これがテナガザルです」とハッキリ見たことあったかな、それは確かじゃないけど私が見たのは絶対テナガザル! すれちがうときに思わず顔がニヤけてしまい、お兄さんに気付かれたんじゃないかと恥ずかしかった。でも、あのすっとぼけたかわいらしさの前じゃあどうしたってニヤけちゃう。

webで見る“テナガザル”の写真と比べると、今日見たサルはもっとスラッとしていて毛の色がキツネ色というかミルクティ色というか全体的にお上品な感じ。テナガザルもいろいろか。

村山由佳『おいしいコーヒーのいれ方7 坂の途中』集英社ジャンプ・ジェイ・ブックス,2003(→Amazon)を読み終わる。

先日見たときには「2〜3日以内」だったからそれでも大して待つわけじゃないんだけど、24時間以内・あと1点在庫ありの文字を見てしまい、とうとう買うのを決めたジョアン・ジルベルト『三月の水』(→Amazon)。


6/12(木)
香川で四角いスイカが出荷されるニュースを見て、丸くないスイカなんておいしくなさそうだと思ったら本当にそうらしい。四角いとストレス溜まって甘くなれない感じ。

NHKの『女神の恋』が終わると『夢・音楽館』というのが始まった。司会は桃井かおり、ゲストはこのごろTVでとても良く見るようになった綾戸智絵。一緒に出ていた原信夫とシャープス&フラッツの原信夫がダンディでかっこよくて参った! 76歳。かっこよくておまけにその歳っていうのがたまらない。


6/11(水)
石鹸、および石鹸を使った掃除・洗濯の本が面白くて何冊か読んだ。理科の実験的! 読んだ(目を通した)のは以下のとおり。

前田京子『お風呂の愉しみ』飛鳥新社,1999(→Amazon
小幡有樹子『肌に髪に「優しい石けん」手作りレシピ32』祥伝社,2001(→Amazon
佐光紀子『キッチンの材料でおそうじするナチュラルクリーニング』ブロンズ新社,2002(→Amazon
佐光紀子『ナチュラル・ランドリー』ブロンズ新社,2003(→Amazon
赤星たみこ『きれいに暮らす簡単石けん生活』青春出版社,2003(→Amazon

ときどき留守電に同じ女の人から間違い電話が入る。「○○ちゃん、電話してね」と息子あるいは娘あてっぽい。今日入っていたのは「お金を振り込むから口座番号教えて」だった。

最初からきちんと見ているわけではなかったけど見ているTVドラマが一つある。NHKの『女神の恋』。松本明子と山口祐一郎。っていうかこの枠のドラマを今までにもいくつか見たのは、10時のNHKニュースをそのままにしていると始まるからだと思う。でも、みはじめると面白いのが多かった。あと、昨日ふと見て来週も見そうなのが、菅野美穂が出ていた時代劇っぽいやつ。なんだろうこれ? と調べたら『大奥』っていう始まったばかりのドラマだった。


6/7(土)
10年くらい使っていた定期入れ(自動改札非対応)にとうとう引退していただくことにしました。欲しいと思える定期入れを見つけたので。表の黄色い皮には丸く穴があいてチーズに見立ててあって、開くと小さなねずみがいます。

薄くて軽いガラスの小さなグラスが欲しいなあと思っていたところ、池袋東武6Fのデザイントゥデイで思い描いていたようなものを見つけることができた。ここは世界から集めたすぐれたデザインのものが並ぶ楽しい売場。同じく前から欲しかったMoMAの折りたたみ傘と一緒に買う。「傘を開いてみてみたいのですが」と店員さんにお願いすると、「私もこの傘を持っていますがとても使い易いですよ」と。グレーと紫で迷いに迷って結局グレーに。グレーおたくだからね。店員さんと色までお揃いになっちゃった!

お昼を除いて6時間くらい歩き回り、さすがに疲れたのでパルコ前のモトヤエクスプレスで「アイス十番」を飲む。甘さで疲れが取れた。あずき入り牛乳+きなこ。


6/6(金)
盛り上がる話の続きをしたくて、久しぶりにお昼を外で食べた。最近できたばかりらしいRICE RESTAURANT Tokyo(リンクをはっておきますが作成中みたいです)。渋谷区東2-18-7、明治通り沿い、渋谷と恵比寿の真ん中あたり。お昼はどんぶりもの、3時からはお茶が飲めて、夜は良くわかりません。どんぶりものは日替わりの2種類を含めて5種類。ミニミニサラダとスープ付。お店のつくりもシンプルモダンならば器もシンプル、箸は木の箸(そのぶん食べにくいけれど…)。イカと青菜炒めをご飯に載せた丼を頼みましたが、油がおいしいのです! って後半お昼に行く人たちに伝えたら「キツネ?」って言われたけど、結局食べに行った彼女たちも「油がおいしいって意味がわかった」と言ってました。

後輩女子が店員さんに「お水をください」と頼んでいつも飲んでいる薬を出そうとしていたら、「お薬ですか。でしたらお湯をお持ちしましょうか」と。ありそうでいてなかなか言ってもらえないと思う。


6/5(木)
毎朝、会社に行く途中にある花屋さんの前を通りかかるときには入口の札をチェックする。たいてい「Closed」と「配達中です。ごめんなさい」で、「Open」を見られることは少ない。中が良く見えないので何が置いてあるのかもわからないまま、一度だけ、ほおずきを探すために恐る恐る入ったことがある。一歩入って、ほおずきはあっけなく発見した。それよりも、気持ちは森、いや、ジャングルのような空間に釘付け。ほおずきどころかなんでもありそうな気がした。空間が植物で満たされていて、しかもやけに勢いがいい。空間の支配者はどう見ても植物のほう。店と呼ぶのが似つかわしくない。そんな魅力的な場所は一度経験したからこそ聖域めいていよいよ近寄りがたく、ただ入口の札とガラスに透ける植物を眺めることしかできなくなった。ところが今朝の札は「Open」、しかも入口の戸は開いていた。秘密の花園の扉。


6/4(水)
夕食に何を作ろうかと考えて、お腹空いてる? と自分に問うとそれほどでもないんだよな……と返ってくることが多くなった。お腹が空いているときは、自分が何を食べたいのか想像の中でいろいろ味を再現したりして「その味だ!」とピタッと決められるのに、このところ「なになにを食べたい」という気持ちが出てこない。何かを作ってしまえばそれなりに食べられるんだけど……。最近まで夕食前に菓子パン食べたりもしてたのに。

おかしな話ですが、生茶の「日本人のお茶の好みが、フレッシュになってきた」という文章の意味がわからないのです。「お茶の好みが、甘くなってきた」だとしたら、甘いお茶を好むようになってきたわけだから、「フレッシュになってきた」んだったら、フレッシュなお茶を好むようになってきたってことか……、などと例えて考えてみたりする。でも、「好みが甘い」なんて言うかな、「甘いのが好み」とは言うけど。……う〜ん。わからなさをうまく説明することができない。「好み」と「フレッシュ」、あるいは「好み」と「フレッシュになってきた」のつながり具合にスッキリしないものを感じているんだと思う。


6/3(火)
坪内祐三『新書百冊』新潮新書,2003(→Amazon)を読み終わる。

前田京子『お風呂の愉しみ』飛鳥新社,1999(→Amazon)をざあっと読み通す。うわあああ、石鹸作りたい。

最近父とメールをやりとりするようになった。出来事は話しても自分の思っていることは外に出そうとしない人、というか、自分の思いは墓場まで持っていきそうなところがあって、つかみどころがない。こちらとしては生まれてこのかたちゃんとした話をしていないような妙なあせりがある。何か特に聞きたいことがあるのかというとそういうわけでもないんだけど、こう、気持ちの吐露といったものを引っ張り出したい思いにとらわれて真面目な内容におちゃらけた文体のメールを出すと、ユーモア入りのキザな返事が来る。


6/1(日)
『アルプスの少女ハイジ』10巻から「第48話 小さな希望」「第49話 ひとつの誓い」「第50話 立ってごらん」「第51話 クララが歩いた」「第52話 また会う日まで」。

近づいてくる牛に驚いたクララが一瞬自分の足で立ちますが、とっさのことでクララ自身にはその感覚がありません。立つ姿をみていたクララのおばあさまや、話を聞いたハイジ、おじいさん、ペーターはきっと歩けるようになると大喜び。でも、クララは浮かぬ顔。本当に自分が立てるようになるのか、歩けるようになるのか、ずっと不安を抱えたままリハビリすることになります。周りの人たちのクララに対する期待が先走りすぎて、それをプレッシャーに感じるクララがかわいそう。いつもはいい感じに冷静なクララのおばあさまさえ、珍しくプレッシャーを与えるような言動をするし。クララの不安な気持ちや自信のなさがたっぷり描かれていて、周りに対して「少しは落ち着けー」と言いたくなる感じ。とにもかくにも、52話つづいた物語もこれにて終了。いい時間を過ごしました。


back to top page

日記のフリ index

03.0503.07