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日記のフリindex

03.1104.01

日記のフリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。

日付ごとにアンカー付けています。e.g. http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary0312.htm#20031201


2003年12月

その他

エラリー・クイーン編『日本傑作推理12選(III)』
ルイザ・メイ・オルコット 吉田勝江訳『昔気質の一少女』上下
西澤保彦『依存』
ユイ・チョン『再見 ツァイツェン また逢う日まで』@シネ・リーブル池袋
今敏『東京ゴッドファーザーズ』@テアトル池袋
マジッド・マジディ『運動靴と赤い金魚』
槙村さとる『恋のたまご』
今市子『百鬼夜行抄』
渡辺順二『癒しのホメオパシー』
川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』
エドワード・ズウィック『ラスト・サムライ』
小沢健二『刹那』
『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』
ロバート・ワイズ『サウンド・オブ・ミュージック』


12/31(水)
ひろさちや『宗教練習問題』新潮文庫を読み終わる。

境目がなさそうな今日と明日だけど、やっぱり心の中で区切りをつけているみたい。0時になるまえに眠れるかな。おやすみなさい。また来年。


12/30(火)
ロバート・ワイズ『サウンド・オブ・ミュージック』(米・1965)@ル テアトル銀座(12/30〜1/3のみ。その後、1/10からは銀座テアトルシネマにて上映)。長いこと、映画館でみたいと思っていた作品を今年の最後にみることができてとても嬉しい。思っていれば叶うんだなあ。オープニングですでに涙ぐみそうになってまいった。音楽の授業で「エーデルワイス」を教えるのなら、むしろこの映画をみせたほうがいいんじゃないかなあと思うのだ。

外国語で来るメールは大抵そのまま削除するので、あやうく消してしまうところだった。大学生の時に行ったトルコで一番思い出深かったセルチュクという小さなまちのペンションからメールが!!! 了解を得てそのまま転載します。インターネットの時代はこんなびっくりなことをプレゼントしてくれるのか。トルコの旅行日記はトップからのリンクをしていませんがページ自体は消していません。トルコ日記を読む奇特な人も少ないと思うので、ペンションへのリンクはこちらからもしました。

ビルになっているのにびっくり……。民家だったのに……。

Hello,

When I was searching the internet I found that you mention my Pension on
your website (http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/turkey17.html).

I am happy that you mention my Pension and I would appreciate if you could
add a link to my pensions website (www.vardar-pension.com) so your website
guests will maybe become my pension guests as well and my business will
get a boost. :-))

Thanks a lot for your help in advance.

Regards,
Seval

以下が、リンクした報告と転載許可をお願いしたメールの返事。再度トルコに行くことはあるのかな。

Dear Naoko,

Thank you very much for your reply. I appreciate that you added a link to
my pension on your page.
Of course you can use my letter in your diary.
Since your whole website is in Japanese I did not know that there is a
diary on it.

Hope to see you again.
(Maybe you go to Turkey on your next holiday?)

Greetings,
Seval (Ayacan)

12/29(月)
『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』@恵比寿ガーデンシネマ。ヴィム・ベンダース『トローナからの12マイル』とスパイク・リー『ゴアvsブッシュ』が好きかな。ヴィクトル・エリセ『ライフライン』は、実は、怖くておおかた目をつぶっていたのでした。ヴェルナー・ヘルツォーク『失われた一万年』の間はまるっきり眠っていたみたいだし……。


12/27(土)
エドワード・ズウィック『ラスト・サムライ』(米=ニュージーランド=日/2003)@ワーナーマイカルシネマズ。「トム・クルーズ、勉強したんだなあ」と感じる真っ当なつくり。絵として映える日本人をうまく選んでいるし、渡辺謙は恰幅とギョロ目で存在感充分。天皇はもうちょっと早く気付いて欲しかったね。

小沢健二『刹那』(→Amazon)。最初、出ると聞いて予約したのに「発売中止」とVirginから連絡があり、「らしいなあ」とあきらめていたら再度出るらしいことを知り、でも、アルバム未収録曲のほとんどが入ると聞いていたのもそうではなくなり、それもまた「らしいな」と思い、それでも待ってしまった発売日。シングルCDを全部持っていてもやっぱりどこか別物なのです。3種類のジャケットから選べる。特典です、と歌詞カード(ブックレット)をくれました。歌詞カードが付いていないの? と思って中を開けるとちゃんと付いてました。

今、聴いてますが、なだらかにつながってゆく絶妙な曲順。知らずに口ずさんでたりして。まったく小沢健二はせつなすぎます。でも、さみしくはならない。


12/23(水)
市民会館での映画会のチラシが入っていて、内容がずいぶんと渋いというかなんというか。『戦艦ポチョムキン』『アンダルシアの犬』『タンスと二人の男』『ほ乳類』『かくも長き不在』『黄色い大地』『ラ・ジュテ』『少年』『オリーブの林をぬけて』『二十歳の恋』『野イチゴ』『大地のうた』『夜と霧』『心中天網島』。良く読むと、ある塾が30周年で行う催しで無料。


12/22(月)
今年最初の「よいお年を」を言った。


12/21(日)
川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』新潮社,2003(→Amazon)を読み終わる。“なぜ僕はきちんと人を愛せないんだろう”、ニシノユキヒコをめぐる女性たちの視点から語られた連作短編集。最初の「パフェー」を読んですぐに「なんてさみしい物語なんだろう」と思った。続けて読めば読むほど、どんどんさみしくなる。こういう男を、女は「私だったら彼を変えられるんじゃないか」「なんとかしてあげたい」と思ったりもするんじゃないかな。この物語では、そういうタイプの女性はいなかったような気がする。ニシノユキヒコと、どこか似ていて、さらに、どこか冷静に恋する自分を観察している。私だったら……かわいそうな人と思って同情はするけれど、好きにはなれないし、つきあえないな。


12/14(日)
近くにできた自然食品のお店は、行くといつも他にお客さんがいない。こじんまりしたお店で、二週に一度くらいのペースでちょこっと買ったりするので、すっかり顔をおぼえられたみたいです。麦味噌をレジに持っていくと、「きょうはお客さまに手伝っていただきたいんです」と言うので「店の宣伝をしてくれ、とか…?」とドキドキしていたら大根を一本くれました。ほっぽっといた長野の畑に行ったらどっさり豊作で、と。葉っぱもきれいでおいしそう。でも、今日はおなかが全然すかないのだった。ずいぶんと歩いたはずなのに。


12/10(水)
1日ひとつ物を捨てていったら1年で365個捨てられるんだなあ。


12/9(火)
今市子『百鬼夜行抄』(8)(9)(10)(11)朝日ソノラマ(→Amazon)を読む。

渡辺順二『癒しのホメオパシー』地湧社,2002(→Amazon)を読み終わる。私の嫌いな“癒し”という言葉が題名についていることを除けば真っ当な内容だと思う。小難しさを感じずにホメオパシーの概要を知ることができて良かった。自然界からの抽出物を薄めてレメディー(薬)を作ってゆくのですが、希釈すればするほど効くし(分子レベルでは存在しないという薄さにまで)、希釈するごとに振るというのが大事らしい。これだけ書くといかにも魔法めいているけれど、振動や水の記憶という観点から説明していてなるほどと思った。

で、安易に薬を飲まないようにするぞと改めて決めたものの、あまりにズキズキするのに耐えられず頭痛薬に屈しました。頭痛を治すためにホメオパシー治療を受けたいなあ。


12/7(日)
槙村さとる『恋のたまご』(1)(2)(3)集英社クイーンズコミックス(→Amazon)。昨晩、1巻だけ読んで寝るつもりが、面白くて3巻まで一気に読んでしまった。まだ続いているんですね! というより、ついに動き出した、とも言える展開。この先いくらでもふくらみそうだし、どこでゴールとなるのかが気になる物語。

マジッド・マジディ『運動靴と赤い金魚』(イラン・1997)。こちらの心にすうっと入ってきて、いい映画だった、いいものをみた、と素直に思った。いやらしい不純物がない(あるいはそう感じさせないようにしているのがうまい)。

隣駅から歩ける距離においしいケーキ屋さんがあると知り、行ってみた。ロア レギューム、2002年の11月に開店して1年。私の前にお客さんが入り、私が選んでいる最中にもお客さんがどんどん入る。買ったのは、表面に真っ白な生クリーム、中にキウイを細かく刻んだフルーツがカスタードとからまってなんともいえない食感と味を楽しめるケーキと、ザッハトルテ。ザッハトルテも、表面のチョコレート部分がとびきり甘く、しかしトップに添えられた生クリームには全く甘さをいれないとキッチリおさえていていて、とてもおいしかった。隣駅にはかねてからファンのロートンヌもあって、最近焼き菓子も置いてくれるようになり、ますます楽しみになってきたところ。それだけでも充分だったのに、もうひとつおいしいケーキ屋さんを発見できて幸せです。


12/6(土)
ユイ・チョン『再見 ツァイツェン また逢う日まで』(中国・2001)@シネ・リーブル池袋。英題が“Roots And Branches”、それも含めてなんていい映画なのだろう、と思っていた気持ちが最後の最後でひっくり返った。オーケストラは指揮者だけを見て演奏すべきではないのか? なぜ途中で演奏を止めたりするのか。それに反応する指揮者も指揮者。舞台を降りて涙のご対面、それを支持する恋人(兼マネージャー?)と観客たち。気持ちが一気に醒めた。こんな安っぽい展開になるなんて悔しくてたまらない。台無し。頭にきた。蛇足ですが、一緒にみた友達は政治的においを感じたとも言ってた(中国に帰って来い、みたいな)。

今敏『東京ゴッドファーザーズ』(日本・2003)@テアトル池袋。本でもそうだけれど、映画をみおわったあとにタイトルがつながる、タイトルの意味が納得できる、ってことは大切だと思う。これはそういう映画だった。タイトルどおり、ゴッドファーザーズになれるラストが嬉しかった。その前にも、〜なわけがないとわかって見ているのに、そしてそのとおりの展開なのに、ふいをつかれたわけでもないのに、ぼろっと涙がこぼれてしまうシーンがあった。ハナちゃんがキヨコを抱きかかえて落下してゆくなかもうだめだーって時に突風が吹いて助かるところ。


12/5(金)
西澤保彦『依存』幻冬舎ノベルス を読み終わる。うむ。うむ。


12/4(木)
髪の毛に赤を入れた。おとなしめの赤を否定してもうちょっと元気に。


12/3(水)
興味津々。『冬の日』

ルイザ・メイ・オルコット 吉田勝江訳『昔気質の一少女』上下 角川文庫 を読み終わる。

上巻にあたる部分は小さいころ『美しいポリー』という本で読んでいて、続編があるというのを知りつつ大人になってそのことも忘れてしまってた。『美しいポリー』を久しぶりに読み返してみて、「清く正しく美しく」な物語にじーんとしてしまい、続編も読まなきゃーという気になった。上巻と下巻の間の6年で起きた悲しい変化の語られかたは、ひそやか。そのひそやかさに6年という歳月の長さを感じてならない。下巻の大人な展開も読み応えがあったけれど、子供のころの思い出が重なっているぶん上巻がとてもしみた。周りに誰もいなかったら泣きながら読んでいたと思う。


12/2(火)
堀江敏幸『雪沼とその周辺』新潮社,2003(→Amazon)と大田垣晴子「O[オー]no.1」筑摩書房(→Amazon)を買う。「O[オー]」を読んで、シェリー酒を飲んでみたくなった。それから、長田悠幸の「お皿UFO」という連載でフクロウの表情がおかしくってゲラゲラ笑った。“小鳥バンザイ”。


12/1(月)
エラリー・クイーン編『日本傑作推理12選(III)』光文社文庫を読み終わる。短編苦手なのになんとなく読み始めたら面白くって。微妙に男尊女卑ぽいのやオヤジっぽいのもあるけれど、気にするほどではない。

食べてみたかったハーゲンダッツのカスタードプディング味がスーパーに並んでいたので買ってきて食べました。おお衝撃的。

少し前にメーラーがパーになったのでメールアドレスがわからない人が発生しています。失礼をお許しください。


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