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読後メモ
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2006.11/2007.01
日記の
フリ
日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。
日付ごとにアンカー付けています。
e.g.
http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary0612.html#yyyymmdd
2006年12月
読・観・聴・その他
12/31
(日)
サティ、モスでお昼、無印、丸井、生協、一時帰宅後、オリンピック、エクセルシオールで休憩、サミット、商店街、と巡る。とりあえず、生活圏で利用する
スーパー系をいろいろ見て回ったという感じ。ただの娯楽のため。お煮しめ作ろうかと思ったけど、材料があまりにも高いんで、馬鹿らしくなってやめました。
混んでいるところと空いているところの違いが面白いなあと思う。ちょっとした時間差とか、来ている客層の差なのだろうか、とか。
0時を回ったら近くの神社に初詣に行ってきます。初詣はいつも3日頃に神田明神なのですが、今回は氏神様にもご挨拶。
よいお年をお迎えください。
12/30
(土)
まずは、京橋の江戸箒のお店、白木屋傅兵衛へ
向かう。ゴールデンミ
ニッツで見て、気になったのです(ゴールデンミニッツは初めて読んだ。50代の男性向けが対象らしいのですがわりと好みの内容だっ
た)。
地図では宝町か京橋からの案内で書いてあるけれど、有楽町線の銀座一丁目からでも近そうだったのでそこから歩く。さて、警察博物館の角を曲がるとものすご
い列ができている。うおー、こんなに大人気のお店なのか!
と焦ったら、それはイデミスギノだった。でも、このくらいの列ならまだマシなほうなのかもしれないね。
もうちょっと先を行くとお店に着く。入って左手はギャラリー、右手がお店で、お店へは靴を脱いであがるようになっている。これこれこういう用途で欲しいの
ですが、と告げると適切な箒を出してくれる。赤いちりとりと、ミニミニ箒(これは210円)も一緒に買った。ミニミニ箒を「年末最後なので」とひとつおま
けをしてくれたのが嬉しかった。
次は無印。食事するところが今日は空いている。買い物を済ませ、次は早稲田。穴八幡は混んでいたものの、お札を買うところはたくさん開かれていたので、む
しろ節分あたりのギリギリに行くよりも楽だと思った。
そこからティーヌンへ向かい、センミー
トムヤムを食べる。おいしくてあたたまる。やっぱり池袋のメトロポリタン店よりおいしいと思うんだなあ。メトロポリタン店にはセンミーないし。明治通り沿
いを歩き続けて池袋。東急ハンズへ向かう途中で、すずめ
やに寄ってみたらまだ売っていたので、どら焼きと茶玉というのを買った。
東急ハンズでは月齢カレンダーなどを買う。さすがに疲れてカ
フェ・ド・クリエでひとやすみ。店内は混雑していて、カップが足りないので少々お待ちください、と言われたほどだった。
池袋東武で必要なものを買ったあとは、地下で日本酒を見る。どれがいいのかわけもわからず、しかし、試飲はあちこちで花盛り。ちょっとずついただいていた
らなんだか軽く酔ってきた。米沢の純米吟醸香梅というのが気に入ったので買って、やっと帰宅。
12/29
(金)
大掃除をする。今年は捨てたいものを着々と捨てていたので、掃除もはかどった気がする。
お屠蘇はお正月に飲むただの日本酒のことだとずーっと思っていた。屠蘇散というのを使うんだなんて知らなかった。薬局に行くとレジ前にちゃんと置いてあっ
て、世の中では当たり前なのかーとちょっぴりショックだった。
ただ、Wikipedia
で見てみたら、こんなふうにも書いてあった。なるほど。
基本的には関西以西の西日本に限られた風習で
あり、他の地方では、単に正月に飲む祝い酒(もちろん屠蘇散は入っていないただの日本酒)のことを「御屠蘇」と称している場合もかなり多い。
近所の小さなお店で、ワイン煮の黒豆、かまぼこ、のし餅、うぐいすきな粉を買う。
サミットは混んでいたけど、オリンピックは空いていて、生協は空いているんだけどなんとなく気ぜわしくて6時頃なのに閉店間際みたいな雰囲気だった。
12/28
(木)
みんなでエプロンをして大掃除のあと忘年会。「どーすんの!?
オレ カード」をみんなに引かせて、その言葉に関連づけた商品が、当たる人には当たるという余興あり。関連付けの理由は省きますが、
「速攻」には非常用持出セット、「本音」には机上のランプ、「あきらめる」には超特大うまい棒、「説教」には本、『オシムの言葉』などなど。
12/26
(火)
ドトールの黒
ごま豆乳マフィンと、ローソンのなんこつ入りつくね棒が好きだ。
12/25
(月)
マイケル・ギルバート
石田善彦訳『捕虜収容所の死』創元推理文庫。変わった“密室”の謎のわりに、内容は
堅実で地味な印象。
帰りの電車で、左右の女性二人がニンテンドーDSで遊んでいた。私も持ってたらよかった!
クリスマスの雰囲気から一転、スーパーは紅白の飾り一色。現金なもんだと思いつつ、スーパーだって商売だ。
12/24
(日)
Wiiの入荷はどうだろう、と歩いて15分の古本市場へ10時開店に合わせて行ってみる。でも、なかった。エアロのクラスで先生はサンタの格好に加えてひ
げまでつけていました。とーってもかわいかった。私は100円ショップで買った赤い帽子。最初のクラスでは一番後ろで動くようにしているんだけど、始まる
まで顔見知りになった隣のおばさんと話をして楽しく過ごす。おばさんも、赤い帽子を用意していたので、始まったら二人で帽子をかぶったのだった。
終わったあとにミストサウナに入ると、よく顔を合わせる人がいて、ここにきてやーっときちんと話をすることができた。先日、やっと挨拶ができたくらいで、
嬉しくてすっきりした。
丸井は大混雑。カルディでオリーブだけ買って帰ることにした。ケーキは今日は適度(適当ではない)なところにするのだ。でも、近所の人に愛されている店な
んだろうなあ、ひっきりなしにお客さんが来てた。
帰宅してから、古いお札をもって一番近くにある神社へ向かう。明日になったら納めるところの鍵が開くらしいのだけど、それまでは鉄格子の隙間から入れてく
ださい、と書いてあった。そのとおりにする。今までありがとうございました、とお礼を言う。お参りもする。
帰り道すがら、だめもとで朝行った古本市場へまた行ってみる。朝に貼ってあった「Wii売り切れ」の貼り紙がない! おお、もしかして!
と期待しつつ列に並んで「Wiiありますか?」と尋ねると、出してくれた。ああ、買えた〜。
連絡バスに乗ってオリンピックへ行く。ケンタッキーにすごい列。エクセルシオールでカプチーノを飲んで少し休む。わりあい混んでいる。いつも和菓子が並ん
でいるコーナーが奥に押しやられて鶏たちに占領されていた。鶏、買ってしまいました。ワインが飲みたくなったので、飲みきれる量はないかなあと探していた
ら、サンライズの200mlくらいのがあったのでそれにする。
帰宅する。ピアノの練習を少しする。明日のお弁当のおかずを作る。なんか日常だ。
鶏はおいしかった。ワインは飲みきれなかった。本当に弱くなった。これしきでぽーっとしているのだ。ケーキは普通(とわかっているからいいの)。
12/23
(金)
いい天気。部屋の片付けをする。毎年クリスマスの時期って、いつも片付けをしたり、年賀状を書いたりする。だって、ゴミの日だっていろいろ分別ごとに締め
切りが出てくるじゃん。それにもう土日がないじゃん。クリスマス=年賀状ってイメージ。
片付というかしまい込んでいたものを引っ張りだすことにあまりいい記憶がない。小学生のころ、給食を食べきれなくて、よく食パンを持ってかえってきてた。
で、叱られるのがいやで引き出しにしまい込んでしまう。見つからぬように処分したいと思いつつ、なかなかタイミングがつかめない。そのうちカビが生える。
引き出し怖い、になる。それが年末の掃除の記憶。
12/21
(木)
吾妻ひでお『失踪日記』イースト・プレス。
とうとう読んだ。ああいうサバイバルな生活を送るのは相当大変そうで、普通に生活していたほうが断然楽そうに思うんだけど、そういう考えには至らないであ
ろうことが摩訶不思議だ。というか、そう思えないところが、そういう精神状態ってことなのか。アル中になったときの頭の中から出てくるものが怖い
……。禁断症状だけじゃなくて、幻覚まであるんだ。それにしても、病院の中の人たちを見ても、アル中の奥は
深いのだなあと思
う。
山岸涼子『テレプシコーラ』メディアファクト
リー。
なにかのきっかけで、この先のショックな展開を知ってしまった。9巻でもこんなに強い千花ちゃん、すぐにわたわたしちゃう六花ちゃん。「強さ」の質が違う
のかもしれない。千花は金属的な強さで、ある衝撃を与えるとパキンと折れてしまう。六花ちゃんのほうは、植物の茎みたいに折れそうで折れないような。
フジモトマサル『いきもののすべて』文藝春秋。
読み終わる。奥付も手書きなんだ! 裏表紙の定価の表記さえも。カバーを取るとまた楽しみがあるのも発見。
12/20
(水)
水曜日の夜のエアロのクラスでも、先週、先生は「来週はクリスマスぽく!」と言っていた。スタジオに行くと、先生はサンタの格好(スカート版)をしてい
る。私は鮮やかなグリーンのTシャツを着ていったのと、サンタクリップをペットボトルホルダーに付けてったくらい。なんとなく赤いTシャツを着ている人が
多かったような気もする。
始まる前に先生に赤い帽子を渡されたので、被って踊る。レッスンの終わりに、ジムのスタッフの人が来て全員集まっての写真を撮って行った。スタッフの人は
「なんかみんなかわいい〜」とにこにこしていた。
自前で帽子を持っていた女子グループがいたんだけど、電飾付だった! あれいいな!
帽子は「ぽく」なるね。100円ショップで売っているのを見たので、日曜日用に買ってしまうかも。
12/19
(火)
嶽本野ばら『エミリー』集英社文庫
を読み終わる。
「レディメイド」「コルセット」「エミリー」。
「レディメイド」は、はじまりを描いた物語として瑞々しい。作者にしては毒がないのが新鮮。「コルセット」は、この三編の中で一番好きだと思った。主人公
の死にたい気持ち、猶予を得てしまったときの気持ち、希望と絶望のあいだで揺れる気持ちがとてもいいと思った。相手の女性の勝手とも思える言動も、彼に
とっての命になるのなら、なにも口を出せないし、不思議と不快ではなかったのだ。「エミリー」には壮絶ないじめや、ほとんど性的虐待ともいえる描写が出て
くる。かなりストレートに描かれていて、うへえ、となる。しかし、その醜い過程を経たからこそ、ラストの崇高さと純粋さが際立つのかもしれない。
本を買った。
北方謙三『水滸伝(3)』集英社文庫。
ひとつきって案外早く経つ。
フジモトマサル『いきもののすべて』文藝春秋。微妙にシュールな笑いがまた楽しめ
るかな。
新潮社の雑誌「yomyom」。
真っ赤な装丁がきれい。軽いのもいい。
そして、予約していた佐々木丸美『雪の断章』
ブッキング が届いた。これを機会に読み直すのもありだなあ。
12/18
(月)
辻由美『図書館であそぼう』講談社現代新書。『図書
館のプロが教える〈調べるコツ〉』を読んで以来、図書館本づいている。
チョコレート(だけじゃないが)食べ過ぎて気持ち悪い。
12/17
(日)
来週の日曜日は24日。エアロのクラスの最後に、先生が「来週来られるひとは。なにか持ってきてくださーい。私もなにかそれらしきふうにします」と、クリ
スマスぽい仮装(?)を提案。水曜日の先生も20日はそうしようと言ってたんだけど、赤いTシャツとか持ってないしなあ。私が持ってる「身につける赤いも
の」って、手首に巻く方位磁石しかないよ。
クリスマスぽい色あいというと、赤白緑。でも、身につけるもののイメージだと断然赤と白が思い浮かぶ。きょうまさにバイクに乗ってたピザ配達のおにいさん
がサンタの格好だった。100円ショップを覗いたりしていろいろ考えてみたけど、うーん、難しい。
長沢雅男・石黒祐子『情報源としてのレファレ
ンスブックス』日本図書館協会。書誌の書誌にメタの世界を感じたりする。レファレンスブックって萌える。
12/15
(金)
緑川聖司『晴れた日は図書館へ行こう』小峰書
店。
清く正しく美しい物語でした。子ども向けの本というより、子どもも読める本と言ったほうがいいかもしれない。図書館を舞台にした小さなミステリの連作集。
最後の話には主人公の女の子に絡む謎が解けて、涙ぐんでしまった(のには自分で驚いた)。扱っている事柄の描きかたが丁寧で、優しく、ときに厳しい。図書
館が好きな人でも改めて図書館について考えるコメントも書かれているのが、いい意味で啓蒙的だと思う。
井上真琴『図書館に訊け!』ちくま新書
も読み終わる。レファレンスサービスはいまだに利用したことがない。よく利用している近所の図書館でもレファレンスサービスを行っていることは、その図書
館のサイトを見て知っている。でも、この本に出てくるように鮮やかに回答が返ってくるものなのかなあ。探偵だなあ。かっこいい。
12/14
(木)
数ヶ月ぶりに髪を切りに行く。私の中では“ロン毛”の域に入るくらい長くなっていて、ここまで伸ばしたならバッ
サリ切るのはもったいないな、でも中途半端な長さは似合わないし、と悩んでいたらますます切りに行くタイミングがずれていっていた。
相談の結果仕上がった髪型は、ベリーショートじゃないらしいけど、世間的には充分ベリーショートだと思います。でもやっぱり私にはこの短さがちょうどいい
のだと思う。
せっかくだから、瑞穂で豆大福を買い、zakka に寄った。zakka
でグレーに微妙にモスグリーンが感じられるような素敵なお皿を見つけた。でも、5寸皿くらいので3500円ほどしたので、う〜ん…
…と唸ってやめておく。
きょうは元々ロートンヌへ行くぞ、と決めていた。良く行っていた支店が撤退して2ヶ月弱、知った顔の店員さんがいて、あちらも顔を覚えていてくれ、ちょっ
とだけ会話をして嬉しかった。店内はとても混んでいて、クリスマスのケーキを予約する人がずいぶんいた。
12/12
(火)
高橋たか子『誘惑者』講談社文芸文庫。
裏表紙に書かれているあらすじは以下のとおり。
噴煙をあげる三原山に、女子大生が二人登っていった。だ
が、夜更けに下山してきたのは一人きりだった。ちょうど一ヵ月前にも、まったく同じことがあった。自殺願望の友人二人に、それぞれ三原山まで同行して、底
知れぬ火口の縁に佇ませた自殺幇助者鳥居哲代の心理の奇跡を見事に辿り、凄絶な魂のドラマを構築した、高橋たか子の初期長編代表作。
3人の息苦しいほどの心理状態がみっちり描かれている。時系列としてはいちばん新しい序章を、最後まで読み終わってから読み返すとまた思いが新たになる。
「なぜ家族を知らない? 友達同士だろ」「私たちは形而下的なことを一度も話し合ったことがないからです」。
3人の心理を描いてはいるものの、自殺幇助者の鳥居哲代側からみた二人、という描きかたなので、実際に自殺をした二人の心のうちは、哲代にも私たちにもわ
からない。
自殺には死に対して衝動的なものと、緩慢なものがあるのかな。うーん、そうじゃないな…。この自殺した二人の場合は、死にたいとい
う思いが
あるときいきなり高まったのじゃなくて、ゆるゆるとなだらかな坂を登る感じだった。しかし、なだらかではあるけれど、逸れることができない、もうそこしか
ゆく道はないといったハッキリ感じがあるんだよね。ぼんやりなのにはっきり。そこが興味深くて、同時に怖かった。すっごく面白かったです。
12/11
(月)
若合春侑『腦病院へまゐります。』を
読み進めていたのだけど、ここから先に進むのは無理だな、と思い中断。残念です。
12/8(金)
若合春侑『無花果日誌』角川書店。
実家は八百屋さん、周りの住環境はがさつ。それらから放たれてお嬢さまになるために有名女子高校に通っている主人公の日常。彼女の周りの環境も、母を病気
で亡くしていることも、友人の初体験や妊娠も、この“無花果日誌”の中で有機的に絡み合うことはない。たとえ
ば、ボーイフレンド
というか彼氏というか、その人のお母さんが魅力的だと思う。でも、その人も含めていろいろなことが、もっと知りたいと思わせるだけで深くは語られずに残
る。あくまでもこれは日誌であって、小説ではないのだもの、うまく伏線が張られることは逆に不自然だ。だから、ただ女子高生が日常を書き留めたものなんだ
なあと読んで、それで充分面白かった。
浅野高史+かながわレファレンス探検隊『図書
館のプロが教える〈調べるコツ〉』柏書房。
「よくライオンの口から水やお湯が出ているが、その由来は?」「昔、カレー粉がモナカの中に入っていたというのだが、本当にそういう商品はあったのか」
「宇宙食の変遷について知りたい」「ミロのビーナスの復元図が見たい」「国賓の待遇について書かれたものはないか?」などなど、架空の図書館に寄せられた
これらの疑問質問を、図書館職員たちが資料を駆使して回答をさがしてゆく過程が読めます。上記の疑問質問にただ事例が載っていれば雑学事典になっちゃうけ
れど、過程やアタリのつけかたに重点が置かれているところが雑学事典とはまったく異なる点。それがとても面白い。調べものをするための本がいろいろ出てく
るし(事例ごとに使った参考資料が載っているのも丁寧)、探すためのルートもいろいろ考えられる。その道筋をたどってゆくのは、さながらミステリの謎解き
のようだった。
12/7
(木)
朝倉かすみ『肝、焼ける』講談社。
「肝、焼ける」「一番下の妹」「春季カタル」「コマドリさんのこと」「一入」。
「肝、焼ける」。中年あるいはもう少し上の年齢の女性を描くのがうまい。絵が浮かぶくらいのくっきりとした輪郭を感じる。目的がある旅の途中で、たよれる
おばちゃん、て感じの人に出会ったら心強いだろうな。反面、出てくる男性たちは、なんとなくもっさりのっぺりしているし、敵対ぽい立ち位置。御堂くんの様
子からして、「戦いを挑みに行く」って感じだもんな。主人公・真穂子が、まだるっこしいメモなんか残したりなんかしちゃうところにはイライラしたし(結局
どっちも「肝、焼ける」のだわ)、ちょっとトウが立っているというかかわいげがあるとは言えないんだけど、そのかわいげのなさもハタから見ている分には面
白い。
「一入」。ひとしお、ってこういう漢字を書くのか。「肝、焼ける」の主人公と同じように煮え切らない恋人(?)に戦いを挑んだ結果、望んだ答えが得られな
さそうな空気に押しつぶされそうになって勝手にぶち切れちゃった主人公・沙都子。もんもんとした気持ちの彼女と須藤あんぬ、女二人の一泊旅行。この、あん
ぬさんが深刻じゃなくてのほほんとしているのがいい。嘘っぽくない。「肝、焼ける」の真穂子にも同じような結末が待っていると思いたい。
12/6
(水)
行きの電車で乗り過ごしたのは生まれて初めて! 一駅で済んでよかった。
北海道土産で雪花青。ホワイトロリータを上品に繊細にしたようなお菓子という感じかな。とてもおいしい。
12/4
(月)
きょうの寒さが今年の冬の下限ならば、こたつはなくても我慢できそうだなとふむ。
YouTubeでター
バン野口の折り方。
チロルチョコきなこもちはやっぱりおいしい。
12/3
(日)
CDを聴くための電源を入れるよりもTVの電源を入れるほうが私には簡単。ラジオの今はどんな感じなのだろう。なにを聴けばいいのかわからなくて(語学講
座以外)電源を入れることがない。一度付けてしまえばずっとつけっぱなしにして、意味の分からない語学講座を聴いたり、気象予報をえんえん聴いたり数学講
座が始まったなあと思うくらいはできるのに。電源を入れるまでが大変というところは、アイロンのそれに似ている。
ラジオを聴く機会は、車に乗る機会があるとき、鍼の先生のところ、これくらいしか思いつかない。車には滅多に乗らないし鍼も最近行っていないし。
よし、と意を決して(というのがそもそも変)スイッチを入れて、たとえばその番組が全然面白くなかった場合にがっかりするのがいやだと思ってしまう。つま
り、過度な期待を寄せすぎなのだ。
資生堂の企業CMが素敵だと書いたことがある。
その歌が発売されているようだ。熊木杏里「新しい
私になって」。
12/2
(土)
『うちごはん日記』主婦と生活社。
レシピ本には弱くて、結構買ってしまうことが多い。
これは、386レシピ、でも3工程くらい、10行にも満たない、というものばかり。ごくたまに写真が載っている、見た目もとてもシンプルなレシピ集。素材
の組み合わせの妙を発見できそうでもある。
12月に入ったと気づいたので、新しい手帳を開いた。2007年度のは昨年に続いて「ほぼ日手帳」、黄色いナ
イロンカバーの。
12/1
(金)
角田光代『学校の青空』河出書房新社。
「パーマネント・ピクニック」「放課後のフランケンシュタイン」「学校ごっこ」「夏の出口」、4つをおさめた短篇集。
「夏の出口」はそうでもなかったけれど、これらを読んでいると胸がむかむかして居心地が悪くなる。小さな箱に閉じ込められてゆくような気持ち。
「パーマネント・ピクニック」。ある人の中では、日常と死のあいだに溝なんてなくて、なだらかに続いていて、ちょっと一歩踏み出すだけなんだと改めて思
う。だからそのぶん死のうか死ぬまいかの決定も直前までゆらゆら揺れてるんじゃないか。もちろん、そうじゃない人もいるとは思うが。
「放課後のフランケンシュタイン」はこの中で一番怖かった。容赦のないいじめの仕方も怖い。でも、いじめられ側の切り返しがうまいことハマってるのがいっ
そう怖い。
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2006.11/2007.01