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読後メモ
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2007.07/2007.09
日記の
フリ
日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。
日付ごとにアンカー付けています。
e.g.
http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary0708.html#yyyymmdd
2007年8月
読・観・聴・その他
8/29(水)
石原千秋『未来形の読書術』ちくまプリマー新書 を読み終わる。しっくりくるようなこないような。
8/28(火)
野口晴哉『整体入門』ちくま文庫。「体癖」というのは著者
がはじめに使った言葉だと思う。自分の体癖を知る方法などが書いてある本もあって、だいだいこれかな、くらいはわかるものの、やっぱり自己診断だから決め
手はない。原点とも言えるべきこの本にはもっと詳しく書かれているのかと思ったんだけど、体癖の説明とそのタイプ別の対処法(体操とか)が書かれているだ
けだった。残念。わかったら、さらに面白く読めたと思う。
本当は半年に一度行かなくてはならない検診に行く。一年ぶりくらいか。とりあえず悪いところはなさそうだったけれど、けつえき検査は行われるのだった。この場所の名前がまた嫌な感じ。「さいけつしつ」という。
中
に入ると女性の看護士さんではなくて男性だった。名前を確認して検査項目を確認して、とても丁寧なのはわかったのだけど、「それでは3本、10ccくらい
ですね、とります」とか言うのには参った。その後も、苦手なのですみません、と言ってビクビクしているのに、聞きたくないような情報を聞かせられる。情報
というか途中経過報告というか。向こうには悪気がないし、むしろ親切心からのことなので、仕方がないといえば仕方がない。
8/27(月)
柴田よしき『朝顔はまだ咲かない』東京創元社。ひきこもり、友情、親子関係、恋愛のはじまりと、盛りだくさんにしてしまっているのが裏目に出ていて読後に印象が残らなかった。
8/24(金)
村田吉弘『ホントは知らない 日本料理の常識・非常識』柴田書店。
狭い範囲でのマナーの話というよりも、料理をより楽しむための知識を知ることができる、という感じ。器や掛け軸の話もあれば、関東(東京)と関西(京都)
の違いも出てきたり、お店に来た非常識な人のエピソードもある。このエピソードはすごいよ。高級なお店に来る人が高級とは限らないということ。
8/22(水)
千野帽子『文學少女の友』青土社 を読み終わる。『文藝ガーリッシュ』を読んだときには、まったく気づかなかった。著者は男性だったんだー。
8/18(土)
よしながふみ『フラワー・オブ・ライフ』(4) 新書館。切り取られたこの時間は、あくまでも通過点なのだよね。彼らの人生はこれからも続き、私たちはその後をたまたま読めないだけ。
大原由軌子『お父さんは神経症』『大原さんちのムスコさん』文藝春秋。『大原さんちのダンナさん』の
続編。神経症のだんなさんが、お父さんになる。奥さんが妊娠してからの心配っぷりから生まれてからの奮闘、とにかく面白い。それにしても、他人と目が合う
のが嫌だからなどと完全防備な格好をする反面、やたらと顔が広かったり誰とでも仲良くなれてそうなところ、いったいこのバランスはなんなのだろうなあと読
むたび不思議に思う。完全防備な格好をしていれば、“普通”でいられるということなのかな。深く関わらない、という関係性なら大
丈夫なのかな。生きにくそうに思えるのに、適応力や生命力はとても強そうでもある。
8/16(木)
連日連夜暑くて眠りにくい。日中、家にいるときはクーラーをつけっぱなしなのが負けた気がしてくやしい。でも仕方がない。夜、眠るときにはクーラーは消
し、窓を開け、扇風機を風が当たらないように回しているけれど、4時間タイマーが切れてもまだ眠りにつけなかった。今週一週間休みで良かった。
夜もクーラーつけないとだめなのかもしれないなあ。
タオルケットが重くて暑い。タオルケットというものは、高級品よりも安物のほうが薄くて軽くて扱いやすいから、近所のスーパーで安物を選びに選んだという
のにそれでも暑いよ!
タオルケットではなく、バスタオルを使うという意見を最近聞き、なるほどと思った。
8/15
(水)
モンテールの新作、和クレープ・十勝あずきがあったので食べてみた。シナモンがちょっと効きすぎ。
8/14
(火)
穀物コーヒーを再び飲むようになった。コーヒー中毒なのでコーヒーはやめられそうにない。でも、コーヒーを飲んでおいしいと思わないときもたまにあるので
す。それって不健康だ。
今回買ったのは、インカ。これまでにも他の穀物コーヒー(ノーカフ
とか、エバーナットの穀物コーヒー)を飲んだことがあったけど、インカが一番気に入ったなあ。エバーナットの半値以下だし。コーヒーを飲んだときよりも、
おいしい、と思う。ような気がする。コーヒーやめられるかも、くらい思う。
インカの原材料は、煎大麦、煎ライ麦、煎チコリーの根、煎りてん菜の根。
ノーカフは、大麦、麦芽、チコリ、ライ麦、イチジク、ひよこ豆。
エバーナットは、チコリ、小麦、イチジク、麦芽、どんぐり。
8/11
(土)
浦沢直樹・手塚治虫『PLUTO』(1)〜
(4) 小学館。4巻が出たときに、わがまま言って再び3巻まで一緒に送ってもらって読んだ。動かない顔を持つロボットにたとえば悲しみの表情を感じるの
は、私が同じように悲しく思ったからなのだろうね。
よしながふみ『大奥』(2)
白泉社。本物の恋になることが、かえって辛いことにならなければいいなあと願いつつ、続きを待つ。
8/9
(木)
足が痛いので一番近くの整形外科医院に行ってみたが、来たのは間違いだったような扱いを受けたような気がする。
呼ばれたから診察室に入って、看護士にすすめられて椅子に座っても、先生は書き物をしていてしばらくのあいだ気づかなかった。というか、症状を話し始めて
からも、医者と看護士が別の患者のカルテをどうこうしている。新しい患者を呼ぶのは、全部済ませてからにしてほしい。
こ
こらへんが痛い、と言っても、もっと具体的な場所を示してほしいようなことを言う。私もどこがおかしくなったのか知りたくて来ている。仕方がないので、こ
ういうふうにすると痛い、と言ったけど、結局、湿布を貼られておしまいだった。「湿布の処方を出しますから、一週間様子を見て、まだおかしかったらまた木
曜日に来てください。専門の先生……ここの院長が来ますので」だって。なんだそりゃ。自分だって整形外科の
看板掲げてるんじゃないのかー?
なんか不信感。
この医院は、整形外科+心療内科という不思議な組み合わせ。先生が別々なのかと思ったら、この目の前の先生自身が二つ担当している。今後、心療内科に行き
たくなっても、絶対ここには来るまい、と思った。
待合室は老人の割合がとても高かった。常連さんばかりっぽい。というのも、そういう人が入っていくと「あら〜」みたいな声で先生がすぐに応対するから。
なんか、いちいち感じの悪いとこだった。初診含めて1000円ちょっと。湿布の処方は使わず捨てた。診察券も捨てたい。
ベターポーヅ(公式サイト)『4人の美容師見習い』@
下北沢OFF・OFFシアター。
最終公演。知り合いが出ているので久しぶりに見に行った。共通の友人とともに。とても面白くって、こんなに楽しいのだったらもっともっと見ておくべきだっ
たと後悔した。お芝居終了後には彼女とも話せて、きょう一日のいやな気分も少しはふっとんだというものだ。
8/8
(水)
近藤史恵『モップの魔女は呪文を知ってる』実
業之日本社ジョイ・ノベルス。
キリコちゃんの登場場面は割合から言ったら少なめな気がする。が、要はいつも押さえている。キリコちゃんに関わった人たちがいい感じの会話をするのを、い
いなあと思いながら楽しんで読んだ。とくに「水の中の悪意」での最後二人の会話、女性の様子がとってもかわいい。「コーヒーを一杯」では、こんな短い話な
のにこの短篇集の中では一番重い事件だったので、どうやって折り合いつけるんだろう、と思っていたら、それは本当にキリコちゃんシリーズの中で輝くような
作品になっていて感心してしまった。
8/7
(火)
キックしたとき、左足の筋をいためた気がする。
松尾由美『雨恋』新潮社。
自分の死の真相を知りたいと、雨の日だけあらわれる千波。最初は気配だった彼女が、新しい事実がわかるごとに足下から姿をあらわしてゆく。
設定はいいんだけど、意外に情緒というか雰囲気はさっぱりしていて、期待より深く入ってこなかった。青酸カリ入り液体を飲ませた理
由は、そのときからそうではないかと思っていたことがやっぱり正解だった。
8/6
(月)
八百屋さんにて。「最後のひとつだったでしょう」とメロン398円を300円にしてくれた。
高野和明『13階段』講談社。
「面白かった」と言っていいのかわからないが、とても面白かった。いろいろ詰め込んで盛りだくさんでもある。死刑執行の様子を語るくだりでは、気がつくと
顔に力を入れて読んでいた。どうしたって険しい顔になってしまう。
8/3
(金)
藤田潮『「聴く」の本』幻冬舍ルネッサンス。
発見のある内容で面白く読んだ。「聴く」ことの難しさや大切がしみてくる。誰だって、聴いてほしい。話しかけた今、聴いてほしいのだ。聴くことは始まり。
かといって、聴くということは、過剰に反応することではない。相手が大変そうな話を持ち出したからといって、こちらも大げさに反応をするとかえって相手は
話しにくくなったりするものだという。うむ、確かにそうかもしれない。ただ、「そうなんだ」って受け止めてもらえるだけでいいのだ。ああ聴いてもらってい
る、という実感だけで。そういうのって、こうしてここに日記を書いているのととても似ている。誰かは読んでくれているだろう、という淡い実感だけで、ここ
に書く理由は充分満たされている。
ほかにも、同じ話を繰り返したり自慢話ばかりしている人は、その話をちゃんと聴いてもらったことがないから、相手に聴いてもらったという感覚をいまだに持
てずにいるからだ、という論には、なるほどなあと感心してしまった。
それから、噂話・悪口など否定も肯定もしたくない話題を振られたときの返しかたは参考になった。しっかり覚えておこう。
8/2
(木)
スポーツクラブで同じスタジオプログラムに参加していると、知った顔が増えていって、中には挨拶したり話をしたりする知り合いができてくる。でも、お互い
名前を知らない。個人的な話はせずに、スポーツクラブの中の話にほぼ完結しているのが気が楽で、こういう人間関係っていいもんだと思う。こういう距離が
保たれているからこそ、気楽に付き合えるってもんです。
8/1
(水)
四方田犬彦『先生とわたし』新潮社
を読み終わった。
大学に残ると言ったって、ただ学問をしていればいいってものでもない。個人で閉じていられない。人間関係だっていろいろだろうし、煩雑な仕事もしなくては
ならない。東京大学独特の雰囲気もあったようで、事態はさらに由良君美によって過酷だったのかもしれない。
東大出身でない人が東大の中で東大生に講義をするって、なんかねえ……どうしたってコンプレックスを刺激さ
れるんじゃないかと思うよ。
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2007.07/2007.09