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読後メモ
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2013.07/2013.09
日記の
フリ
日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。
日付ごとにアンカー付けています。
e.g.
http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary1308.html#yyyymmdd
2013年8月
読・観・聴・その他
8/26(月)
晴れ! 小浅間山への登山ができます。浅間山は活火山なので今登ることはできませんが、隣の(?)小浅間山へ登り、その姿を近くに眺めることはできます。
峰の茶屋を8:50にスタートして、西峰を経由しての東峰(山頂)到着が9:51。10:22に峰の茶屋へ戻ってきました。本当は、まず東峰の山頂へ回り
込むように登ろうとしたのですが、遮るもののない景色に、今まで意識したことのない高度感を意識してしまうわ、踏み外したらどうしようの恐怖がいきなり
襲ってきてしまうわで、足がすくんでどうしようもなくなりました。それで、いったんあきらめて、まず西峰へ向かいました。が、こちらも砂地っぽい割と急な
上りで登りにくく下りられるのかなあと不安ばかり。なんとか頂上へ着くも、景色はすごいけどやはり高度感にノックアウトされ、立っているとなんだか心もと
なくて怖い。自分はもしかしたら高度恐怖症の疑いがあるのか?
と悔しくなる。が、そこから見る浅間山は、雄大で、素晴らしいの一言です。登れてよかった……。
ずりずり滑りながら降りて、東峰に再チャレンジ。回り込まないで、ぐいぐい登ることにしました。東峰へ登りきると、景色は西峰よりさらに素晴らしいので
す。浅間山ももちろん、北の山々も見ることができます。あー、がんばって登って良かった!
下りは気持ちもいくらか落ち着いたのか、恐怖は感じずに下りることができました。
次は、旧軽井沢銀座の駐車場へ車を止めて、旧碓氷峠遊覧歩道へ向かいます。11:38、遊歩道入口を出発。高低差は、小浅間山よりむしろあるのですが、ゆ
るやかに時間をかけて登ってゆく感じ。見晴台へは、12:33に到着です。山々の景色を楽しんだあと、熊野皇大神社へ。ここは、長野・群馬の両県にまたが
る神社なのです。お賽銭箱も、お守りも左右に県別に分かれて2つあります。長野側から来ましたが、両方にお賽銭を入れ、両方にお願いをしました。茶店の
「しげのや」でお蕎麦と力餅をいただく。ここも住所が二つあるのだそうです。13:36、遊覧歩道の下りを開始です。14:22、入口に戻ってきました。
旧軽井沢銀座をそぞろ歩いて帰宅の途へ。小浅間山への登山と、浅間山の景色は長く心に残りそうです。
8/25(日)
軽井沢への一泊旅行をしてきました。この日は、峰の茶屋から白糸の滝への往復約2時間のハイキングです。信濃路自然歩道の一部をなしているルートですが、
地味なコースのためか(?)行きも帰りも2組ずつしかすれ違わなかったなあ。白糸の滝は、ザ・観光地!
といった雰囲気で人がたくさん。滝も涼しげで良かった。
この日は天気も悪く、小浅間山も旧碓氷峠遊覧歩道も中止にし、月曜日の晴れを祈りました。
8/21(水)
レジス・ロワンサル監督『タイピスト!』を観ました。タイピングがスポーツのように描かれた様子は面白かった。が、恋愛面を見
るならば、要の二人の気持ちや振る舞いがいまいち理解しきれず、感情移入できないまま終わってしまった。また、二人がそれぞれ父親との間に確執めいたもの
を持っていたようだけど、それもあっさり撤回されていたりして、かえって中途半
端な感じを受けた。
久しぶりの有楽町無印で夕食。夜に一人で都内にいることは滅多になくなったので、新鮮なような、でもなんだか心もとないような。興味の対象がここにないな
あと実感する感じ。
8/18(日)
物見山ー日和田山に行ってきました。参考にした本は、西野淑子『もっと行
きたい! 東京近郊ゆる登山』です。
自宅最寄り駅から7:38の電車に乗り、西武線の武蔵横手駅まで。9:14に歩き始めた。9:43五常の滝。滝から上に登ると小学生のグループに遭遇、彼
らはこれから滝へ下りるところでした。ガイドブック通り「奥多摩方面の山々が見える」! 気持ちがいい。10:29物見山。遠くに西武ドームが見えた。
10:47駒高。売店は臨時休業。11:10日和田山。直前は岩場っぽい登り。これが下りだったらちょっと怖かったかも。山頂からは街並みがよく見える
が、少し降りたところの金比羅神社からの眺めもいいとのことで下りる。11:25に着く。そこまでの下りも岩場ぽく、結構緊張した。金刀比羅神社のところ
では、同定のボードがあって、空気がかすんでいなければスカイツリーや富士山までも見えるようだ。ここでも西武ドームは確認できた。ここからは下るのみ。
11:45日和田山登山口着。セブンイレブンでアイスを食べて、12:16高麗駅着。飯能発は12:40。電車を乗り継ぎ帰宅。
行きの武蔵横手駅では、そこそこ人がいたものの、途中ではあまりすれ違う人もおらず、静かであせらずに楽しめたのが良かった。ほぼ林の中を歩くので、この
暑さの中でも大丈夫だった。岩場の下りは苦手だなーと実感したものの、高低差が260mくらいだったので疲れもなく、このレベルでの1.5倍だったら歩け
るかもしれない。
8/17(土)
夕方、犬の散歩をしている人を見かけて思い出す。ペットを飼い始めてからペット中心に生活が動くようになった主人公の語りで始まる物語。なんの本だっけ。
最近読んだばかりの、白河三兎『私を知らないで』だった。
こんなふうに、物語のある場面を思い出してどこで読んだんだったかなあと出所がわかるのもスッキ
リするけれど、思い出せないまま頭のどこかで考え続けているのも結構好きだ。
『私を知らないで』。報道だけで知った事件に対して勝手に感想を持ったり批判をしたりしてしまうけど、裏側にはここで書かれたようなケースもあったかもし
れないし、もちろんなかったかもしれない。こういう経験はないものの、教室の力関係の描写のようにリアルを感じる箇所もあれば、現実的ではなく思える箇所
もあり。でも、小説ってそんなものだね。子どもだった「僕」の選択は、大人になって彼自身を苦しめ始め、これからも長い間、もしかしたらずっと続いてしま
うかもしれない。離れられない関係であるからこそ。
ほかには、中田永一『吉祥寺の朝比奈くん』。「交換日記は
じめました!」の乱入っぷりに笑い、「ラクガキをめぐる冒険」では、読み終えて最初の文章を読み
返し確認し、「三角形はこわさないでおく」では三人が三人だからこそ、三角形は保たれるのだと知る。「うるさいおなか」は、失礼なような春日井君の一方的
なメールに笑う。「吉祥寺の朝比奈くん」では、信じる気持ちだけを持ち続けるのではなく、心はうつろうものであると理解した上での流れであることに、強さ
と希望を感じた。『百瀬、こっちを向いて。』と『吉祥寺の朝比奈くん』を通して初めて、「抱擁」
が出てきたのが新鮮でドキッとした。
ほかには、夢枕獏『神々の山巓』を読みました。女の人、必
要だったかしら? と思いつつ、最後まで読むと必要だったもね、と思う(映画『グランブルー』み
たいだと思った)。にしても、高度8000mの恐ろしさといったらないです。想像以上。
8/8(木)
風邪は、薬を飲んで劇的に良くなりました。
矢作直樹/村上和雄『神(サムシング・グレート)と見えない世界』を
読みました。対談だから読み易いけど、矢作直樹氏個人の著書を読んだほうが中身が濃そうだ。
中田永一『百瀬、こっちを向いて。』を読んだ。4つの物語
が収められています。「青春だね」なんて感想だと、(この物語の中でのように)「おばさんだなあ」と言われてしまうんだろうけど、でも青春です。
ほのかに苦みを感じる「百瀬、こっちを向いて。」での結末は、決定的には描かれていない。しかし、と私は想像する。百瀬は、「小梅が通る」の小林寛太と同
じ種類の人間だと思うからだ。
「なみうちぎわ」も、起きた事件にクローズアップすれば罪の意識が重すぎてしまう。でも、この物語で私の好きな箇所は、小太郎のことを好きな女の子のこと
を語るときの、小太郎のすっとぼけたボケだ。
「キャベツ畑に彼の声」には、少しミステリ的お楽しみがある。そして、思いが募って思いあまる感じが良かったな。
「小梅が通る」。どういう着地にするのだろう、と気になりつつ、みんなが幸せになる方向へ。この物語が一番好きだった。本質は、心ある人には隠そうとして
も隠せないのだね、きっと。
本当に素敵な作品集だった。
洋服屋さんで、「新しい趣味(山登り)にはまりそうで、洋服にお金が回らない」という話をしたら、「私は実は走るんですけど、会社のおじさんにトレイルラ
ンをすすめられてて……」などと会話がはずむ。勤め先での仲良くしている人も「実は昔は良く山に登っていて……」とか、山登りの帰り、家の近くのスーパー
で「あら、山登り? 私も結婚する前は良く登ったのよ。いい趣味だから続けてくださいね。でも、一人ではダメですよ」なんてレジの人に話しかけられたり。
いなそうで、いるんです。
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2013.07/2013.09