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読後メモ index

2014.62014.8

日記の フリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。

日付ごとにアンカー付けています。

e.g. http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary1407.html#yyyymmdd


2014年7月

その他


7/27(日)
三ツ峠山(1786m)に行ってきました。三ツ峠山は、開運山、御巣鷹山、木無山の三つの頂点の総称らしいです。登りは富士急行三つ峠駅を出発点にした、 表口登山道、最大標高差1169m、下りは母ノ白滝を経て河口局前バス停に出る、標高差945mのコース。コースタイムがそれぞれ4時間15分と2時間 40分なので、往復で7時間となります。

出発は先週と同様に5:31最寄り駅出発で、大月乗り換えで三つ峠駅には8:20に着きました(特急の利用なし)。駅の待合室でおにぎりを食べて、スト レッチをして8:40に歩き出すと少ししてもうすでに富士山がきれいに見えました! この辺りに住んでいる人は毎日こんな風景を眺めていられるんだなあと思うと羨ましかった。駅から達磨石まではタクシーや車で登ることもできて、そうすると 後が楽そうなのだけど仕方がない、ここは70分歩きます。その後、達磨石からとうとう急登が始まって、地図に書いてあるポイントを糧に頑張りました。たと えば「股のぞき」。つらい登りを頑張ってきたご褒美に、富士山がきれいな姿を見せてくれてテンションが上がる。絵のような富士山……。

「馬返し」を通過して、確かにもう馬はこの先は無理かもしれない、と思う。そして、八十八大師を過ぎれば「ようやく厳しい登高から解放される」って書いて ある。なのに、屏風岩を越えた先も結構つらい。階段状の登りがつらい。山荘に着いてからの開運山の登り斜面も超つらい。けれど、途中途中で、富士山がきれ いに見えるので頑張れたなあというのが正直なところ。開運山へ登りきったのは12:40頃でした。ちょうど4時間です。山荘前のテーブルを使うと「使用料 ひとり100円」なので、適当なベンチを探してお昼を食べる。あまりお腹は空かないが、食べないともたないし、それよりも喉がやたら乾いた。

下山道はひたすら下る下る。結構暗めの静かな道で、一人だったら怖いだろうと思った。13:00出発でバス停に着いたのは15:40頃。次のバスの時間ま で30分くらいあったので、2つ隣のバス停まで歩いてしまいました。途中コンビニでアイスコーヒーを飲む。
意外だったのは、頂上にはそこそこ人もいたのですが登りも下りもたくさんの人とすれ違うことがなかったこと。自分のペースで登り下りできたので、ストレス を感じることがなくそれはよかったです。あまり疲れを感じなかった要因かもしれません。

バスで河口湖駅まで出て、観光案内所で徒歩で日帰りの入浴ができるところを尋ねるも、20分歩かないとないらしい。温泉ではないけれど、シャワーとお風呂 があれば良いのであれば、駅前の(目の前に見える)ステーションインというホテルの展望風呂620円というのがありますよ、と教えてもらいお風呂に入って きました。温泉である必要はないのでもう充分すぎるほどでした。

次の電車がちょうど「快 速 山梨富士4号」という河口湖17:26発の電車で、これはなんと大月からは中央線に入って千葉まで行けてしまうという! リンク先の写真が素 敵なのでぜひ見てみてください。

帰りの電車からも富士山が見えたし、富士山づくしの一日で大満足でした。そして、初めての標高差1000m超えは嬉しく自信になりました。

7/22(水)
最近読んだ本は、岸久『スタア・バーへ、ようこそ』枝川公一『バーのある人生』、そして吉田修一『パレード』。バーについての本は、どちらも語り口が優しく 行っても大丈夫な気がするけどやっぱり敷居が高いのに変わりはない。とりあえずは疑似体験できて満足だった。

吉田修一『パレード』は一つの部屋で共同生活をおくってい る男女の連作集。いくらか自覚があるんですけど、私、たぶん血のつながらない人たちの共同生活話が割とツボです。特に最後の直輝のパートでそれを再認識し ました。いきなりやってくる衝撃の事実の処理の仕方は、別の種類の衝撃となって私の中に残った。踏み込む部分、踏み込まない部分の距離感の描き方が好きな のかなあ。図書館で借りて読んだけど手元に置いておきたくなった。

さて、とりあえず今期のドラマは『ペテロの葬列』『あすなろ三三七拍子』『昼顔』を観ています。加えて8月から始まる広末涼子主演の『聖女』も観たい。 『あすなろ三三七拍子』を観ていると、私が男だったら応援団に入りたかったかも、と思う。

7/20(日)
思い立って1泊2日で霧ヶ峰へ行ってきました。20-21日にどこかへ行こうと決めたものの、場所の候補をあげていろいろ検討しているうちにやっと決まっ たのが霧ヶ峰。宿泊する場所も、山小屋っぽいところにダメ元で電話してみたら取れました。

20日は、朝5:31最寄り駅発の電車に乗り、立川発6:51ーあずさ71号ー茅野8:57着。この次のスーパーあずさ1号が取れなくって、臨時電車のあ ずさです。でもって、この臨時電車が旧型車両(一般車両という183型)を使っているらしくマニアにはたまらないらしい。立川駅で写真を撮ろうと待ちかま えている人たちがいました。古いといっても、前の座席との空間はむしろ広くて余裕があると思う。

茅野からは西口3番バスターミナルから9:35発ー車山高原10:29。スーパーあずさが到着してからはバスの列も伸び、ほぼ満席といったところ。バスに 乗っている途中から天気が不安定になり、車山高原に 着いたころには普通に雨が降っていました。ここで、今日の宿に「14:00頃に着く予定です」と電話を入れておいた。宿のご主人から「午後は雨のようだか ら気をつけて早めにね」と優しく言われた。
ここから2本リフトを乗り継ぐの ですが、レインウエア、ザックカバーを付けて乗るリフトはあまり楽しめる気分でもなく、ここから先歩くのに……と気分は下降気味。約15分乗った山頂駅か ら5分ほど歩けば車山に着いてしまいます。

ここから先は車山乗越ー物見石ー鎌ヶ池キャンプ場跡地ー(ショートカットで)旧御射山(きゅうみさやま)ー沢渡というルートを歩きました。雨は降ったり止 んだり。陽がカーッとさしたかと思えば、またポツポツ降ってくる。レインウエアを脱いだり着たりするのもあきらめ、着たまま歩くことにしました。

一つ、すごく頭に来たことがあり。乗越から物見石への道を歩いているとき、なんだかタバコ臭いわけです。まさかこんなところでタバコの臭いを感じるわけが ないだろうと思ったのですが、気のせいとは思えなくなり前のほうを歩いているグループを目を凝らしてみてみたら、一番後ろを歩いているおじ(?)さんが歩 きタバコをしながら歩いているわけですよ!!!
もんのすごく腹が立って仕方がなかった。おいしい空気を吸いに来たのに、なんで大嫌いなタバコの臭いをかがされないといけないわけ? 自然の中を歩いてい るのに、それをぶち壊すようなことをする神経がわからない。これが登山のグループってことにも驚かされる。しばらくするとタバコはどこかに消えてお り……。そんな人たちの後ろを歩くのはごめんこうむりたく、「すみません、通してもらっていいですか」と行って前に行かせてもらいました。私がもっと強い 人間だったら、タバコを吸っているのがわかった時点で突撃して文句を言いたかった。はがゆい。

沢渡にあるクヌルプヒュッテに着いたのは 14:00を少し回ったころでした。ここが今日の宿です。ドアを開けていいものか迷ったので外のベルを鳴らして待つと、おにいさんが出迎えてくれました。 お部屋の案内を受け、お茶をいただきながら記帳をし、ほどなくお風呂が沸きますからどうぞ、とすすめられた。「きょうはうちにしては珍しくお客さんがたく さんなので先に入っていただいたほうがいいかも……」と。

ヒュッテ全体は時間が経っているけれどとても清潔です。部屋も、お風呂も、お手洗いも、食堂も、居間も。新しいものは何もない空間かもしれない。ヒュッテ に置いてあるものすべてに時間の積み重ねを感じました。お風呂の熱さに疲れも取れたあとは部屋でまったり何にもせずに過ごしてしまった。テレビもないし、 音楽もないし、持ってきたガイドブックを見直したり、畳に寝転がってうたた寝したりしていると夕食の時間が近づいてきた。コンコンとノックがあり「○○さ ん、夕食の準備ができましたのでどうぞ」。

ごはん、茄子のお味噌汁、トンカツ、キャベツ、ポテトサラダ(大盛り!)、冷や奴、フキの佃煮(?)、キュウリの漬け物、そしてメロン。おいしくて満腹で す。そして、おにいさんが「パウンドケーキを焼いたので、お夜食にでもどうぞ」と、みなさんにケーキの追加。お部屋に持って行く許可を得て、いただきまし た。ナッツがたくさんの素朴なケーキでした。

なんだかやることもなくなってしまい、8時ころには布団に入ってしまったかも。部屋と部屋の壁が薄いから、隣の部屋のおじさんのいびきが聞こえた りもするんですけど、お布団はふかふかで清潔だし暖かい。一度起きてもまた眠りにつくことができる。10時間寝たなんて何年ぶりだろう。いつもはその半分 以下だ。

7/21(月・祝)
朝食は6:30にお願いをしていました。6:20にはノックがあり、「朝食の用意ができたのでどうぞ」と。フランスパン(バターとあんずジャム)、スクラ ンブルエッグ、ソーセージ(マスタード付き)、キウイ、グレープフルーツ、ヨーグルト、たっぷりのコーヒー。

出発の用意をして7:10頃には宿をあとにしました。予約の際、電話に出てくださった奥様(?)には結局会えず。宿のご主人とは食堂やお手洗いの前で2度 くらい会いました。けど、実質の表に出てくる働き手はおにいさん一人な感じですね。パタパタと忙しそうで、でも、穏やかな微笑みでおもてなしをしてくれた おにいさん。 朝の見送りで、ドアの外にあるベルをカランカランと高らかに鳴らして大きく手を振ってくれました。じんとしてしまった。

沢渡ー旧御射山ー八島ヶ原湿原というルートを辿る。早朝でももうすれ違う人たちがいる。少し涼しく、やっぱり朝に高原を歩くというのはとても気持ちがい い。日 帰りできない距離ではないんだけど、やはり一泊して早朝の湿原を楽しむのはいいなと思った。八島ヶ原湿原に近づくにつれて霧が濃くなってゆく。ニッコウキ スゲ も美しいが、キバナノヤマオダマキが可憐でお気に入りでした。

7/19-21限定で走る八島ヶ原湿原ー上諏訪のバスに乗る。八島ヶ原湿原は9:20出発。上諏訪に10:03着。そこから松本へ各駅で移動をしました。上諏訪駅ホームには足 湯が! 時間があったら浸かりたかった。

松本駅の観光案内所で浅間温泉への行き方や日帰り温泉施設について尋ねると、あれこれと資料をコピーしてくださり、とっても親切で助かりました。荷物を ロッカーに預けたあとはまず松本城へ。てくてく歩いて到着するも、本丸入場まで40分待ち、中の見学で約1時間とのこと。ただ、待つ間は日陰のあるベンチ で待つことができるので、つらくはないです。これは待つ方としてはとってもありがたい。見学に時間がかかるのは、どうやら城内に急勾配の階段の上り下りが あ るというのも関係していると思いますね。

お腹が空いたのでお昼にする。田楽木曽屋。 もちろん田楽定食です!  田楽8本と5本があり、8本を選んだら「結構量がありますけど、大丈夫ですか?」と聞かれたため、5本にしておいた。まず出てきた小鉢のわらびのおひた し。おいしい。そして田楽定食が登場。お吸い物もおいしい、しそごはんはさわやかでおいしい。そして田楽もすごくおいしい〜。いやあ8本でも食べられたか もって思いました。

その後、歩き回るにはあまりに暑かったのでスギヤというアイスクリームのお店を探したのですが、どうしても見つからない(webで検索すると閉店された模 様)。あきらめて(?)、塩川喫茶部を 探します。ここはほどなく見つかり、クリームあんみつを頼みました。アイスクリームの大きさと濃さにびっくりする!  本当に大きいのです。中心にどーんと。果物にはいちご、すいか、バナナ、キウイ、黄桃が入っていて、贅沢。そして寒天が固めなのが好み。

松本市役所前停留所から浅間温泉バスに飛び乗ってホッ トプラザ浅間前まで(14:36ー14:53)。温泉に入ってしばし休憩。外は歩くには暑すぎる。戻りは15:13ー本町停留所まで。なぜなら、開運堂に寄りたかったため。ロボットがつくるソフトクリームがありました よ……。

松本駅17:02のあずさ78号(こちらは普通の車両)に乗り、20時過ぎに自宅最寄り駅着。松本駅には登山帰りらしき人がたくさんでした。1泊2日とは 思えない長い時間を過ごしたような気がする。睡眠時間も長かったのに不思議です。両日とも朝早くから行動したからかしら。

メモ:メリノ長袖+ポリ半袖、BUFF、帽子。フリース、薄いニット帽、フリース、マフラーはさすがに必要なかったが、夕方の宿では若干肌寒さもあり。早 朝 歩く際には、長袖+半袖の上にウィンドシェルを着た。霧ヶ峰は遮るものもなく、松本市内も日差しがキツイので、サングラスでもよかったかも。BUFF(な どの首をまもるもの。手ぬぐいも良い)は有効。あまりに暑いときは鼻まで覆って日差しを避けた。かえって涼しい。

7/18(金)
生活習慣病予防健診へ。毎年今頃の時期に行って、終わったらアフタヌーンティーでお昼を食べて帰るのを楽しみにしている。11時前だとまだほぼ人がいな くって贅沢な気分。その後、登山用品店をはしごして帰宅。
左の視力が落ちてたなー。上の血圧が低くて驚いた。聴力検査に自信がない(検査中、お腹がぐるぐる鳴って……)。

7/13(日)
蓑山(587m)に行ってきました。自宅最寄り駅7:01発、親鼻駅8:54着。駅で降りた人が誰もいなかった……。
登 山道に入ってすぐ道がわかりにくく、不安になって引き返し別の道を進んだら、同じところに出てきた。どっちを行っても大丈夫だったから標識がなかったのか と思う。湿度が多いからか身体が重くてあんまりさくさく登れず、10:35頂上着。あじさいが真っ盛り。でも、桜やツツジが咲き乱れ るシーズンではないからか、売店は閉まっていましたし、蓑山の山頂にはそれほど人はいませんでした。おにぎり、おやつなどを食べて休憩後、和銅黒谷駅へ向 けて下山開始。地図に一部「わかりにくい」と書いてある箇所があり、それは民家の裏に出てから車道に出るまでの道のりなのだけど、まあ標識を見落とさなけ れば大丈夫だと思った。確かに分かり易くはないというか不安にはなる。
和同開珎の碑に立ち寄ってみたら、そこには人がたくさん! 思っていたより大きくてびっくりです。近くの聖神社の駐車場を目当てに車で来る人がほとんど で、空き待ちをしていました。
その後は、国道沿いにある「ゆの宿 和どう」まで歩き900円で日帰り入 浴。駅からは少し距離があるけれど、やっぱり疲れたあとの温泉はいい。中に入ると広くてきれいな温泉宿なのに驚きました。お風呂は露天風呂もあってほぼ貸 し切り状態でくつろぐ。その後、温泉と駅の間にある「はぎふく」で天ざるを食べて満足。お蕎麦もおいしく、野菜の天ぷらも絶品!!! 14:26和銅黒谷 発の電車で帰宅しました。

7/9(水)
吉田修一『悪人』。標準語ではない言葉の力を感じた物語で もあった。三面記事になってしまえば祐一はシンプルに“悪人”として表現されるのだろう。しか し、私はこの事件の本当を知ってしまった。本当の“悪人”は誰? 人を殺めることは、どうしたって許されることではない。我慢すべきところで我慢すべき だった。本当の悪人は他にいるのかもしれない。けれど、殺してしまったらおしまいです。深く関わらない表面的なことは第三者には通じないのだから。 

7/3(木)
桐野夏生『IN』。作家の性(さが)や老女の迫力に気圧さ れた。
先日、岡山への出発待ちの際、『anan』を買って読んでいた。テーマは「大人の男」で、40代50代の俳優さんたちがたくさん載っていてまあまあ面白 かった。ですが、私の心をそれ以上に捉えたのはバーの楽しみ方の記事だった。いいなあバー。

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