C2程度の虫歯で範囲がさほど広くなければ、CR(コンポジットレジン=白いプラスチック)を詰める事により1回で治療は終了します。
C2であっても虫歯の範囲が広くなると型をとって詰める治療になります。詰める材料には保険適用の金銀パラジウム合金と保険外のハイブリッドセラミクス(陶材とレジンの混合材料)、ポーセレン(陶材)、貴金属(金合金、白金加金)があります。2〜3回の来院が必要です。
C3(神経が無い状態)では歯の根に土台を立てて、外側からかぶせる治療になります。
かぶせる治療には保険適用の金銀パラジウム合金冠と保険適用でない陶材焼付鋳造冠(メタルボンド、ポーセレン冠)とハイブリッドセラミクス冠(陶材とレジンの混合材料)、硬質レジン前装冠、貴金属冠(金合金、白金加金)があります。2〜3回の来院が必要です。
★ 各材料の比較
コンポジットレジン(保険)・ 硬質レジン前装冠(保険外)
長所: 歯とあまり区別つかない状態で回復できます
短所: 比較的早くプラスチックが変色し光沢が無くなり、一部削れたりしてきます。詰める治療では歯との境が黒くなる傾向にあります。硬質レジン前装冠では外側のみプラスチックで白いですが他は金属が見えます
金銀パラジウム合金(保険)
長所:金属ですので強度はあります
短所:銀色ですので見栄えが良くありません。銀が主成分ですので金属アレルギーの心配があります。歯との馴染みが今ひとつのためセメントが溶けやすくなります。その結果2次的な虫歯になる心配があります
ハイブリッドセラミクス冠(保険外)
長所:長期的に見ると陶材焼付鋳造冠よりもやや強度、耐久性に劣りますが、保険の冠よりはるかに優れます
短所:時間の経過とともに保険のプラスチックほどではありませんがわずかな変色、光沢の消失が見られます
陶材焼付鋳造冠 (保険外)
長所:強度、耐久性に申し分なく天然の歯をほぼ再現しており、非常に魅力的な治療法です
短所:ほとんどありません。金属アレルギーの方は検討が必要です
オールセラミクス冠 (保険外)
長所:強度、耐久性に申し分なく天然の歯をほぼ再現しており、非常に魅力的な治療法です
短所:ほとんどありません。
貴金属合金 (保険外) 長所:強度、耐久性、歯への馴染み等申し分なく、2次的な虫歯にもなりにくい治療です
短所:ほとんどありませんが、強いてあげるならば金色という金属色が出てしまうことです
※小臼歯ではハイブリッド、陶材ポーセレン、オールセラミクス冠を、大臼歯では、陶材ポーセレン、オールセラミクス冠をお勧めいたします
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