記事No | : 1685 |
タイトル | : 単純思考が国(世界)を滅ぼす |
投稿日 | : 2012/10/03(Wed) 11:17:31 |
投稿者 | : 桃青 |
単に
「運命を切り開いていこう!」
というだけなら、まだ良いと思うのですよ。
「僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る」
なら、まあ、良いでしょう。
しかし、
「人の運命は選択によって決まる。」
これは、だめです。
そのひとの受ける結果は、その人の選択だけでは決まらないからです。
アメリカ由来の「人生に成功する方法」風のハウツー本は、
その全てが、「こうすればこうなる。」という単純な因果律を元に書かれています。
実際には、何故「こうなった」か、は、ひとつやふたつの理由に帰結できるほど、簡単な話ではありません。
このことは、モノを考える場合に絶対に忘れてはならない「事実」でしょう。
なのに、殆どのひとは、それを忘れて、問題の解決策を探そうとする。
間違った現状認識から生まれた解決策で、問題が解決できるわけがないのです。
しかし、単純な因果律でモノを見ようとするひとは後をたちませんね。
後を絶たないどころか、最近どんどん増えている。
単純な因果律でモノを見るひとたちは、自分が建てた単純セオリーで問題が解決しない時はどうするんでしょうね。
単純因果律で成り立つ某M教のテキストは、単純セオリーに当てはまらないものは、存在を無視する。もしくは、抹殺しなさい。
と教える。
この対処法は、某M教ばかりでなく、単純因果律でモノを見るひとなら、誰でもそこへたどりつかざるを得ない対処法のようです。
ウソだと思うのなら単純因果律を唱える人々をじっとみていてごらんなさい。
最後は「抹消しろ」と叫び出しますから。