2000/12/11更新
住空間考 home
Ishizu House(1958)
Desiged by Kiyoshi Ikebe
Great Works of Houses


石津邸(No.38)/ 1958

池辺 陽 設計



Plan

所在地:
構造:
敷地面積:
建築面積:
延床面積:
主要用途:
竣工:

東京都新宿区
地上2階、RC造
108.3
55.0
64.4
専用住宅
1958


敷地も狭いことから、連続建てを予想しテラスハウスとしてデザインされた、 都市型住居のプロトタイプ。 もともとは雑誌「モダンリビング」の モダンリビング・ケーススタディハウスとしてデザインされたものである。 スキップした3層の構成になっていて、食堂と台所、子供室のあるウィングと庭園がうまくつながっている。コンパクトにまとめられた家事動線や、レベル差をうまく使って空間を緩やかに区切り、かつまた一体化するデザインは見事である。現在は屋上や庭の一部への増築、断熱性能を高める改修もおこなわれ40数年経った今も現役で使われている。
池辺陽は生涯で数多くの住宅を手がけた。木造から鉄骨、RCまで様々な構造とデザインに挑戦している。このほかにもNO.66やNO.94などすばらしい仕事を残している。NO.38はそのなかでも最高のもののひとつだ。

池辺は住宅以外にも鹿児島の宇宙空間観測所施設など、当時の最先端の施設も手がけている。この辺の仕事もなかなか面白い。
『デザインの鍵』(池辺陽著・丸善)は彼のデザイン思想のエッセンスの詰まった名著。
『戦後モダニズム建築の極北(池辺陽試論)』(難波和彦著・彰国社)は池辺陽のもとに学んだ難波氏による池辺論。近代建築を難波氏の知識の深さと池辺陽というひとりの建築家を通して見直すことになる。是非ご一読を。

Photoes

竣工当時の外観 居間から庭を見る 台所と居間がスキップしてつながる


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